今週のドカプロ 
長い間、御愛読有難うございました!

バックナンバー 10月 9月 8月 7月 6月 5月 4月 3月 2月 1月 12月 11月 10月


11月25日

「奴」の正体は、当サイトの予想通りと言う結果に終わった…。
こんな話、レビューする価値などない!
こちらをクリックして下さい。


11月18日

1勝1敗の五分で舞台をナゴヤドームへと移した日本シリーズ第3戦。先発としては、若田部以下の扱いを受けているとばかりに小次郎の先発を予想して、筒井を5番に入れるなど、右打者をズラリと並べた星野監督だったが、ダイエーの先発は、史実通りに永井勝手に小次郎がケガと判断した中日ベンチは裏をかかれたにも拘わらず、ダイエーを同情するなど余裕を見せていたが、これが後にとんでもないお門違いである事が分かる。一方、中日の先発は、非常に暖かみのある人柄のいい男にも拘わらず、悪人面に描かれて、ガラの悪い山本昌! この日、満を持してゲスト解説に現れた山田(と土門)は、打席に入った岩鬼について「全打席ホームランを狙っている唯一人の打者ですよ。特に先頭打者ホームランには生き甲斐を感じている男ですから」などと誰でも知っている事をさぞ自分しか知らないかの様に蘊蓄をたれるのだった。第2戦では、オールど真ん中を空振り三振している岩鬼に対して、何を血迷ったのか、中村はスクリューボールを要求! なまじキレがよく、普通の選手には打ちにくい山本昌のスクリューであったが、岩鬼には逆に絶好球となると言うミエミエの展開により、岩鬼は、これをいとも簡単にレフトスタンド中段へ運ぶのだった。いきなりの先制点に気をよくした永井は快調な投球を展開。これに対して、星野監督は一回りした所で早くも左の代打を次々に投入したものの、8回を終わって、既に6−0とワンサイド。6点差にも拘わらず、何故か3点差を追いかける謎のチーム・中日に対して、王さんは8回裏から小次郎の抑えとして投入する万全のリレーを展開! これにより、元々、小次郎がベンチ入りしていた事は明白であり、ケガで投げられないなどと誤解する中日首脳陣がいかに間抜けであるかが露呈されるのであった。こんなザマでは、小次郎を打てる筈もなく、史実通りの完封リレーを食らって、ゲームセット! 続く第4戦では、昨年までダイエーにいた中日先発・武田が、初球をいきなりワンバウンドと言うショボい展開で、まんまと岩鬼に激打されて2試合連続のプレーボールホームラン! これまた史実通り、先発となった新潟県民・星野が、永井同様、これに気をよくして快調な投球を展開! 外国人のペドラザは言わずもがな、不敗神話を山田に打ち砕かせたりする辺り、篠原も相当嫌いなのか、またしてもこの二人の出番を小次郎が奪って、これまた史実通り5−0の完封リレーでダイエーが、ついに王手! 第5戦では、ダイエーの先発はカリメロと思いきや、弊社の予想通り(史実通り)佐久本。これに対して、後がない中日は史実通り野口を投入するも、ど真ん中か悪球か、何か細工をしたのかしないのか、さっぱり分からんが、とにかく岩鬼に3試合連続のプレーボールホームランを浴びる始末。これまた史実通り、このシリーズ大不振に陥っていた関川は、この岩鬼の打球を見て「よく打つな、あのハッパ。それにひきかえ、この俺は4戦終わってまだノーヒットだ。このシリーズ、一番打者の差と言われても仕方ないわな」と落ち込んでいた。その裏、あまりの不振ぶりを哀れんだ岩鬼から「何も悩む事おまへんやろ。毎日呼んでいる愛しい人の名前の打法でいったらええんだすて! 嫁はんの名前だすがな!」などと檄を飛ばされた関川は、弓子夫人の事を思い出し「弓をひくように引きつけて打つ」事により、右中間へ同点アーチを叩き込み、「偉大なるわが妻よ」と涙を流すのだった。岩鬼が弓子夫人の名前など知っていよう筈もなく、たまたまの偶然と思いながらも、三塁ベースを回る際に岩鬼に礼を言う関川だったが、「ええ名前や、弓子はんて」と返した事で分かる通り、岩鬼は弓子夫人の名前を知っていたのだ! 新谷の妻や、伊東の妻子の名前を知っているなど、選手の家族情報収集に余念のない岩鬼なら、このくらい当たり前の事ではあるが…。この後も、関川は史実通り猛打が復活するなど 一見、関川に華を持たせた様に見せながら、実は、これも岩鬼のおかげと言う事にしてしまう相変わらずの自キャラ礼賛な寒い展開となったこのシリーズは、またも篠原,ペドラザを差し置いて、小次郎が締めくくり、史実通り6−4でダイエーが球団創設初の日本一に輝いた。言うまでもなく、MVPは岩鬼岩鬼と小次郎以外は、まるで活躍しないと言うこの上なくショボい展開で、正に、ダイエーは、水島キャラのおかげで日本一にさせて貰ったのだった。かくして、連載史上最も早く始まった日本シリーズは、大筋は史実を追いかけただけと言うまるでネタ絞りに頭を使わない展開で、連載史上最も短く最も早く最も薄っぺらいと言う、とてもダイエー優勝を喜んでいるとは思えない内容で幕を閉じ、話題は、一気にストーブリーグの話へと展開。が絡まなければ、スカシと思われていた里中−天才児・殿馬のトレード話が再燃。「メジャーに勝つものがあるづらとしたら、小坂さんとおれの一・二番,二遊間コンビづら」などと、本当に殿馬が言ったのか分からない謎のコメントが、またしても「スポーツ・ゲリラ」紙に掲載されたのだ! オールスターで、あれだけバカにしていた小坂を今更、持ち上げた所で遅いんじゃ! またも山田家に遊びに来ていた岩鬼は、この記事を見て「ザコ同士でよう釣り合いがとれとるトレードやないけ」などと漏らしたのに対して、サチ子は「冗談じゃないわよ、里中くんはロッテの顔よ」などと反論! 殿馬はザコなんか、殿馬は! そして迎えたドラフト会議当日。ここで日本中があっと驚く事件が待っているのである。大事件が!? などと勿体ぶったナレーションが入り、以下、次号。やはり、が出るのか!? の登場だけでも許しがたい事であるのに、をロッテに入れる為に、里中を放出し、殿馬と交換させようとしているのだとしたら、不届き千万、真にもって許すまじき展開だ! が出た段階で、このレビューを打ち切る事は、以前から漏らしているが、いよいよ、それが現実となる可能性が高まってきた様だ。さぁ、果たして、次週、感動(どこがやねん!)の最終回となるのか!? 待て、次号! 山岡とか渚がプロ入りなんて展開だったら、ちょっと燃えるんだが…。 


11月11日

王さんの秘策により、ついに影丸のど真ん中をとらえた岩鬼だったが、強引に本塁突入する大暴走! 楽々アウトのタイミングにも拘わらず、いらぬプライドにより、中村を差し置いてベースカバーに入った影丸は、ただタッチすればいいものをあろう事かまたしてもバックドロップ! しかし、地面に頭を打とうかと言う直前、岩鬼は両手をついて受け身を取り、仕掛けた影丸の方が脳震盪を起こしてぶっ倒れてしまうのだった。勿論、ボールはグローブからこぼれ、岩鬼は先制のホームイン! 結局、影丸は、その儘、起きあがる事すら出来ず、担架に運ばれて退場。シリーズを私物化した上、無意味な技を仕掛けて落球すると言う、以前と寸分違わぬ過ちを犯し、更に、自爆による退場で係員や医者にいらぬ手間をかけさせた挙げ句、シーズン中、酷使されまくった岩瀬を予定より早く引っ張り出してしまうと言う、この上ない迷惑三昧! これで影丸がナインから総スカンを食らうのは間違いないが、星野監督の鉄拳は影丸ではなく中村に飛ぶ事だろう。ああ、哀れ中村…。さて、影丸の愚行により、緊急登板を強いられた岩瀬は、それがたたったか、2安打を打たれながらも、何とか、無得点で切り抜け、試合は8回へ突入。カリメロは、先頭の立浪にヒットを打たれたものの、ハショリモードで1コマで後続3人を打ち取る好投を見せると、ダイエーのブルペンでは、藤田投手コーチが熟睡してしまうなど、既に、カリメロとの心中を決めた模様。その裏、二死から柴原がヒットで出塁し、またも岩鬼が打席に入った。ここで中日は岩瀬から霊感投手・落合にスイッチ。山田コーチは「バントの構えでボールを見極めて、ど真ん中を打った。つまり普通の打者になった。今度も真ん中勝負ならスタンド入りがあるかもしれん。それが本当か嘘かこの打席は悪球で勝負をしてみろ」なとど、とんでもないお門違いのアドバイスを展開! 苦手な球が打てる様になったからと言って、得意な球が打てない様になる訳はないだろうが! 当然のごとく、岩鬼はこの悪球を激振し、レフトスタンド上段へ叩き込むダメ押し2ラン! こんなヘッポコ投手コーチ率いるチームを強力投手陣などと恐れおののいて、打ちあぐんできたセ・リーグ5球団の何と恥ずかしい事か! これはまさか、パ・リーグ活性化を企む水島新司が、暗にセ・リーグをバカにしているのか!? 結局、カリメロは9回も無難に抑え、史実通り、シリーズ新の13奪三振で完封。続いて迎えた第2戦は、これまた史実通り、若田部の大乱調等で、8−2で中日が快勝! 尚、弊社の予想通り、岩鬼は早くも悪球打ちに戻っており、全てど真ん中を空振りしての4三振! 王さんの秘策はまるで功を奏さないスカシネタと化したのだった! かくして、1勝1敗で舞台はナゴヤドームへと移り、第3戦を迎える事となった。待て、次号! 


11月4日

王さんと謎の密談を交わし、二打席バントで終わった岩鬼に対して、「おかしい」といぶかしがるゲスト解説の里中。同じく隣にいた微笑の「骨肉の対決、楽しみにしていたのにな」と言う言葉に、疑問に思った実況アナは、今更になって、岩鬼と影丸が義兄弟だと言う事を知らされると言うこの上なく恥ずかしい勉強不足ぶりを露呈してしまうのだった! ゲストに喋らせる為に、よくカマトトぶって、しらじらしく話題を振るアナウンサーもいるが、このアナは、とてもそういう様子には見えない。こんな事は、シリーズ前にやたらと因縁等を探したがるマスコミ業界なら、当然知っていなければならない常識と言える為、きっと今頃、局にはこのアナの無知ぶりに対する抗議の電話がひっきりなしに鳴っている事だろう。このアナの無知ぶりにシメたと思ったのか、里中と微笑はさぞ得意気に「仲が悪い」だの「中学時代を含めて大ゲンカを三度もしている」だの、岩鬼と影丸の因縁について、ベラベラと喋り出すのだった。詳しい事は「ドカベン」1,2,26巻を読んでくれと言う事らしいが、そもそも、山田ならともかく、何故、この二人が岩鬼と影丸の中学時代の事まで、そんなに懇切丁寧に解説出来る程、詳しいのだ!? 大ゲンカ、三度? 一度は柔道の野試合として、あとの二度って何やねん? 何や、正式な柔道や野球の試合も、数に入るんかいな。どこが血闘やねん!? ともあれ、恒例のハショリモードで一気に岩鬼の三度目の打席を迎えた。中村の観察によると、またもコンタクトを装着せず、まともな握りで打席に入った岩鬼だったが、今度はいつもの様に怒鳴りちらす元気が戻っていた。しかし、何ら変わる事はないと、中日バッテリーはど真ん中勝負を決意! しかし、ここで謎の密談の思惑について、王さんが「岩鬼…、悪球打ちの工夫にも限界がある。もうど真ん中を打てる目を持たなきゃ超一流にはなれん。二打席捨てさせて、影丸のど真ん中の球道を見させたのは、その為だ。そして、この三打席目は打ってみろ。打てるはずだ!」と、ついにその考えを露わにするのだった! おおっ、流石、世界の王さん! 悪球打ちの工夫に限界があるなどと、水島新司に喧嘩を売るがごとき発言をかまし、悪球を呼び込む工夫だけで5年も保ったと言う事が奇跡的事態である事をついに暴露するとは! 「打てる! 行け、岩鬼!」と言う王さんの期待に応え、岩鬼は影丸のど真ん中の球道を見極めて、振り遅れながらも激振! これが岩鬼の悪球打ちとの決別になる様なら、ある意味、評価していいエピソードとなろうが、きっと来年には(下手すると第2戦にでも)忘れ去られ、ど真ん中など打てなくなるのだろうなぁ。打球はライト・ピンキー井上のジャンプも及ばず、フェンス直撃! 山田にマスクを被らせたり、松坂を代打に出す為だけにケガをさせられる伊東のごとく、岩鬼と影丸にクロスプレーをさせたいが為だけに、脳震盪を起こさせられてしまったピンキー井上が昏倒している間に、岩鬼が二塁を蹴って三塁へ! 案の定、影丸は、中村に対して「ここはおれにブロックさせて下さい。岩鬼はおれが殺したいんです。リベンジさせて下さい」なとど、勝利最優先の日本シリーズでとんでもないワガママな要求! 中村は中村で「わけありか、よっしゃー、まかせたで」などと、投手にクロスプレーを許可してしまうのだった。これで星野監督のカミナリが中村に落ちる事は150%間違いあるまい。そうこうしているうちに、岩鬼は三塁を蹴って本塁へ突入。カバーに入った立浪から、中継の愛甲に渡り、バックホームされた返球はまたも楽々アウトにタイミングで影丸がキャッチ。予想通り、スライディングなどせず、覆い被さる様な体当たりをかましてきた岩鬼に対し、影丸はハナから決めようとしていたらく、またもバックドロップを敢行! ここで影丸が落球する様な事があると、日本シリーズを私物化したとんでもない戦犯となる上、2度も同じミスを犯した愚か者と言うレッテルを張られる事は必至! しかし、落球せずに岩鬼がアウトになる様だと、王さんの断固たる決意による秘策も無に帰る事に! どう転んでも、次号は寒い展開だが、とりあえず、待て、次号! ……それにしても、時速25km以上で突っ込んで来る相手(しかも、巨漢・岩鬼)に、バックドロップをかける事など、どう考えても無理なんとちゃう?