1998年10月のドカプロ


10月29日

1回裏を三者三球三振に抑えた不知火の投球を山田と知三郎は、山田を三球三振に取る為の布石だ!と、相も変わらず、エスパーのごとき洞察力で察知した! 注目の不知火の投じた初球は外角へ150kmの直球。ホームランしか狙わない大味なバッターに成り下がってしまった山田は、不知火の読み通り、ホームランにしにくいから、と見送ってワンストライク。ここで山田は、先輩・土井垣のリードをなめきって、自分の裏をかくには、自分が鈴木なおのりを封じ込んだ時の我ながら素晴らしい配球をそのまんま活用してくるに違いない、とばかりに140kmのストレートにヤマを張った! しかし、山田の思っていた程、軽率な男ではなかった土井垣は、140kmの高速スライダーを要求していた。読みの外れたせいで山田の打球は、ファールとなったものの、ジャストミートの会心の当たり! ヤマが外れてもなおジャストミートする山田のバットコントロールをかわして、三振にきってとるには、160kmと言えど、高めのボール球しかない! 見送られたら、三球三振はなくなるが、この球に賭けるぜ!と、渾身の不知火の160kmに、まんまと策にハマった山田は、空振りの三振に倒れた。ブッシュマン並の視力を誇る山田にボール球を振らせるには、いかにも、三球三振狙いをしていると言う下準備が必要と言う事での初回の三者三球三振劇だったのだ! 山田がエスパー並の洞察力である事を逆利用した不知火の会心の勝利であった! 意表をついて、不知火に花をもたせた今週・・・と思いきや、中盤を一気にハショられて0−0で迎えた7回裏に、予想通り、山田の岩鬼に並ぶ20号先制ホーマーが飛び出した! 「たった1打席思い通りに三振を取ったからと喜んでいるようじゃ俺もまだ二流だ」と、不知火に花をもたせるどころか、「二流」にまで貶める非道な展開! 結局、西武は、5人の投手を繰り出す小刻みな継投策で完封勝ち。不知火は、この日を境に勝ち運を失い、日ハムと共に、一気に大転落! 次週、混沌のパ・リーグ終盤戦! さぁ、どうなる! ・・・当サイトは、「懲りずに、最終戦は西武vsダイエーって事で、またしても、岩鬼と山田のホームラン争いを兼ねた優勝決定戦に突入! ここまで、山田を持ち上げた以上、今年は、山田のキング確定のホームランで優勝決定!」と予想するが、果たして!?


10月22日

後半戦、最初のカードとなった西武ニセドームでの首位・日本ハム対西武3連戦は、1勝1敗で第3戦を迎えた。ここ2戦で、山田は、1試合2本ずつの計4本のホームランを放ち、キングの男・岩鬼に1本差と迫る猛爆ぶりを見せていた! 不知火の160kmを間近で見たが故に、他の投手の球は「止まって見える」と打撃の神様・川上哲治の名言を若輩者の身でありながら、立場をわきまえず、引用してしまう山田! ここまで増長してしまった山田を「ここで止めないと、この先、西武は出てくる」と、この日、先発の不知火は思ってしまうのだが、不知火よ、それを言っちゃおしまいよ・・・。実際は、西武が出てくるのではなく、日ハムが勝手にコケるのだが、この2チームの差は、みるみる詰まって、逆転されてしまうのだ。つまり、この試合の結末は、もう見えた! 不知火が、ここまで対西武3勝0敗だろうが、日ハム独走の立役者であろうが、200%、山田が不知火を打ち砕き、西武が勝利する! 残念ながら、結果は早くも見えてしまったが、とりあえず、経過と言うものが存在するので、レビューは続けねばなるまい。さて、いよいよ試合開始! 1回表、西武の先発・潮崎は、日ハムのビッグステーキ打線(世界の主砲・原辰徳命名)を三人で打ち取り、迎えた1回裏。先頭のエセネオエセ松井は、初球の快速球を見送り、「オールスターでショートの位置から見ていた時よりも、遙かに速く感じる」と、当たり前の事に驚愕! 一瞬、バットを短く持とうとするが、プライドが邪魔をしてグリップの位置を戻すと、案の定、三球三振に倒れた。エセ盗塁王ごときが、自分の力の程もわきまえず、長く持てば、こうなるのは当たり前よ! 「これで、オールスターの時から、10人連続三球三振だ」、と観客が騒ぎ出し、慌てふためいた2番小関は、初球、セーフティバントを敢行するが、ファール。恥も外聞も捨て、三振阻止へ、初めからバントの構えを見せた小関に対し、土井垣はスライダーを要求! 小関は、内角に食い込むこの球をドテッ腹に食らうが、判定はストライク。デニーが「バカな!?」と怒るが、「あの球はストライクですよ。それに当たってもストライクです」と冷静に解説する山田。しかし、この球、誰がどう見ても、バッターボックスの中心部付近まで食い込む完全なボール球! バントを引かなかったと判定されたのなら分かるが、「あの球はストライクですよ」とは、まさか、山田は岩鬼並の悪球打ちと化したのか!? 結局、バント策を諦めた小関は真っ向勝負を挑んだが、当然のごとく三振に倒れた。続く、高木大成も三球三振に倒れ、12人連続三球三振と、日ハムフアンは大喜び。これには、「オールスターからの登板間隔が短いから、遊び球なしの省エネ投法をしているだけだ! ストライクと分かっていて何故打てん!」と、西武打線のふがいなさに雀士東尾はご立腹の様子。さて、2回表も、潮崎はあっさり日ハムを三者凡退にきってとった。いかに、ビッグステーキ打線(世界の主砲・原辰徳命名)とは言え、水島ガイジン撤廃イズムにより、トム&ジェリー(最強右打者・落合博満命名)のスキンヘッドコンビがスタメン落ちでは、やはり、苦しいのだろう。2回裏、いよいよ悪球打ちと化したと噂される山田が打席に立つ! オールスターでじっくりと不知火の球を見た山田に対して、三球三振どころか、先制ホームランもありうるとアナウンサーはあおり立てるが、果たして!? 先制ホームランでしょ・・・。


10月15日

不知火が鈴木なおのりを三球三振にとりました。以上。えっ? もっとちゃんとレビューしろと? 分かりましたよ。先々週まで、巨人−日ハムが日本シリーズの前哨戦だったのに、いつの間にか、横浜−日ハムに変わっており、どうやら2週間の間に、史実では、ベイがゲーム差を広げたらしい。相変わらず、雀士東尾とヨッシャー佐々木は、自分の所が優勝だとほざいており、その横で、密かに「うちも忘れるな」と呟く仰木さんがいた! オリックスが、後半戦ぶっちぎりの勝率1位になる事は、仰木さんは、この時点で、既に分かっていたのだ! 流石や! あ、はいはい、不知火VSなおのりでしたね。なおのりに対して、山田は、事前に、全部ストレートだが、初球は160km、2球目は150km、3球目は140kmと要求。 普通は、だんだん球速を速くしていくものなのに・・・、と疑問を持ちながらも、山田を信じて投げる不知火。初球の160kmに振り遅れながらレフトポール際へ運ぶ大ファールを打ったなおのりは、このままでは振り遅れるとばかりに、より早いタイミングをとると、まんまと術中にハマって、今度は、ライトへ大ファール。10km遅い2球目を球が指にひっかからなかったと勘違いしたなおのりは、懲りずに160kmのタイミングでスイングを始めるが、20km遅い3球目は、スイングが終わってから、通り過ぎるのだった。まぁ、終盤ズル休みをしてエセ首位打者を狙う男の実力など、この程度だ。これにて、万人の予想通り、不知火は、あっけなく9者連続三球三振を記録。不知火は、「やはり、山田は凄い。こいつのリードは天下一品だ。どこまでいっても、こいつにはかなわない」とベタベタに誉めちぎり、山田も「不知火、日本一だ」と大喜び。そこまで、自分のキャラを持ち上げたいか、水島新司よ。さてさて、来週は、このバッテリーが対決するんだとさ。


10月8日

7回裏、マウンドに登ったのは、巨人のエース・桑田真澄! 「夢の対決・桑田vs岩鬼だ」とかアオリ文をつけておきながら、男・岩鬼は、ストッキングを初芝風に履いただけの全くの無策で三球三振。「不知火三球三振記録モード」に突入している為、6回裏は、パ・リーグの攻撃は、あっさりハショられて、三人で打ち取られた。8回表、巨人・四天王の創始者・清原も1コマで三球三振。続く江藤も三振に倒れるが、6番古田がついにバットに当てる! 平凡なキャッチャーフライだが、記録モードの為、山田は座ったまま、この打球を見送り、ファール。岩鬼いわく「松井は松井でも、西武の松井ではなく、セ・リーグの岩鬼と言われる松井先生」に「ベストを出せ!」と怒られるがプロ野球編に入って性格が悪くなっている山田は素知らぬ顔。結局、古田は、予想通り三球三振に倒れた。ここまで来ると、流石に、セ・リーグベンチも観客も、不知火の狙いに気付き出し、騒然となってきた。8回裏もハショられ、迎えた9回表、犬飼武蔵に代わって、不知火も認める天才打者・前田智徳が代打で登場! しかし、実在の選手を登場時は持ち上げるが、自分のキャラはもっと凄いんやで!と言わんばかりにあっさり打ち取るのがパターンの水島イズムに違わず、ここでも、不知火は、160kmを2球続けると、最後は162kmの速球で、前田はカスリもせず三球三振。続く仁志の打席で、男・岩鬼は「三振記録モードに突入すると、そろそろ三振阻止のセーフティバントが炸裂するのが、水島イズムや!」と、ひらめいた! 読み通り、バントをかましてきた仁志の打球を素晴らしいダッシュで突っ込んできた男・岩鬼に対して、記録モードでイッちゃってしまっている山田が「ファールになるかもしれんから見送れ!」と懇願。「勝つための野球がわいの野球哲学や!記録の為に野球やっとるんやないで!」と、水島イズム阻止に燃える男・岩鬼は、つっぱねるが、「一生のお願いだ!」とまで叫ばれてしまい、捕って投げるポーズだけで見送ってしまった。こんな所で、一生のお願いを使ってしまって、本当にいいのか、山田よ!? 何はともあれ、相変わらず、山田には甘い男・岩鬼だった。見送った打球は、言わずもがなファールで、仁志は、その後、言わずもがな三球三振に倒れた。石井琢郎に代わって、最後の打者として登場してきたのは、前田と同様に、不知火の三振記録モードを事前から予想していた知将・ノムさんが、ここまで隠してきた秘密兵器・鈴木尚典だった!! 来週は、一体、どうなる!?…って、三球三振でしょ。


10月1日

ペナントレースも終わろうというこの時期に、まだしぶとくやっているオールスターも、ようやく7回表に突入。パ・リーグの3番手として、不知火がマウンドに登った。これに対し、清原は、勝手に「巨人四天王」を結成し、不知火を打ち砕くと豪語した。ヨッシャー佐々木は、この時期に、既に、優勝を諦めているらしく、この対決を「日本シリーズの前哨戦」とつぶやくと、雀士東尾は「シリーズはウチが出る」と反論。ヨッシャーも「ウチだ」と対抗するが、先の発言をつっこまれると「そんな事言うたかー、江夏ゆーたかー」とおやじギャグを飛ばし、ごまかした。それはさておき、巨人四天王の1番手・高橋は、初球こそ大ファールを放つが、結局、160kmの速球にバットを折られて、三球三振。2番微笑(恐らく、水島界の茂雄も、ペナントでは、清水や名手・川相をさしおいて、微笑を2番で使っている愚行を犯しているようだ)に対し、山田は、「高校時代から嫌と言う程、対戦していて、不知火の球種は全て知られている」と危惧するが、しかし、嫌と言う程と言っても、3年間でたった4試合な訳で、微笑ごときにいちいちこんな事を心配していたら、1年で何度となく対戦するペナントレースはとても戦えない筈だ。どうやら、山田も、かなりボケてきた様だ。結局、そんな事情から、不知火も微笑に対して、新球・ナックルを披露し、三球三振に打ち取った。更に、「破れひさし隻眼投法(ノムさん命名)」が冴える不知火に、オールスターに出てくる度に引き立て役をやらされる今夜の松井さんは、たった1コマで三球三振に打ち取られ、またもや引き立て役に…。新球・ナックルを見せてまで、三振にこだわるのは、里中をも凌駕する9者連続三球三振狙いだ!と山田は察してしまい、あ〜あ、来週の結果は、もうミエミエだね。以上!