ハードウェアの作り方
ユニバーサル(蛇の目)基板で十分作る事が出来ます。 親指シフトキーボードを直付けする手順を次に述べていきます。 測定器として少なくともテスターが必要です。 一応ICやトランジスタの配線を何回か行なった事のある人を対象にしています。
最初にすることは
部品の配置を決めます。無理に近くに部品を置く必要はありません。(速い動作ではない為) 後で配線が難しくなります。回路図のページの部品図を見て余裕の配置を決めてください。 まだ部品を乗せる必要はありませんが。
PICと水晶の配線
次にPIC16F84A-20と水晶振動子を配線します。 これは回路で一番重要な部分ですので2本の配線長(PICの足から水晶までの長さ)を同じにしてください。
電源の配線
電源の配線は、錫メッキ線等を用いて行なってください。 コンデンサの足や抵抗の足で繋いでも良いです。 ただし部品に負担にならないよう曲げてください。
各部の配線
回路図通りに配線するだけです。 特に気にする部分はありません。 確実に配線してください。 あっそうそう、まだ親指シフトキーボードは直付けしないで下さい。 AT側のケーブルは付けてください。
配線が終わったら
まずは休憩してください。 焦っては失敗します。
テスタの抵抗レンジを使って電源をチェックしてください。 間違えが無ければ数100Ωから数10kΩの抵抗値を示します。 0Ω近くになったら間違えています。 この状態でパソコンのキーボードのコネクタに差すとパソコンが壊れます。
AT側のケーブルの配線を確認します。 これも間違うとパソコンが壊れます。
他の配線は、目視チェックで大丈夫でしょう。 できるならテスタの抵抗レンジを使って確認します。
配線に自信を持ったら
もしPICに書き込むならこの時点で書き込んで書き込んでください。 書き込み済みPICを実装したなら次へ。
パソコンのキーボードコネクタに差し込みパソコンの電源を入れます。 変な匂い煙等無ければ大丈夫かな? 正常に起動し始めてたらOKです。 すぐにパソコンを終了(電源を切る)します。
ここまでできれば回路は正常に動作しています。
親指シフトキーボードを付ける
親指シフトキーボードのコネクタ部分を切り落とします。 ただしぎりぎりの部分で切るのではなく、3~4cm残して切ります。
親指シフトキーボードのコネクタ
使う線は、1番,2番,3番,7番,8番です。残ったコネクタ部分を使って線を調べます。 1本づつテスターで当たればすぐ判ります。そうしましたら基板に直付けします。
- 1番 - GND (0V)
- 2番 - GND (0V)
- 3番 - OUT (キーボードからデータが送られてくる)
- 7番 - VCC (+5V)
- 8番 - VCC (+5V)
最後に..
直付け部分を確認してOKならパソコンにに接続して起動します。 問題なければそのままWindowsを起動して見てください。 メモ帳等でキーが入力できれば完成です。
ケーブル等が引っ張られても良い様に固定し何かのケースで見栄えを良くすれば良いでしょう。 感電の恐れもショートの恐れも無くなりますので。