PICマイコンって何?
前回のPS/2版では、PIC16F84Aを使用していました。 当時のマイコンの中では、新しい部類ですが今では役不足になっています。
今回は、PIC18F14K50を使用しています。 最新でありませんが、機能面でも使用実績でも十分に使えるマイコンです。
ファームウェア
今回のファームウェアは、前回に比べ少し特殊です。 基本的に2種類のプログラムがPICの中に書き込まれます。 言わずと知れたブートローダーと、親指シフト変換器用ファームウェアです。
ただし、一つにまとめてあるので、PICプログラムライタで書き込むのは1回のみです。 もし更新があってもPICプログラムライタは使いません。
親指シフト変換器用ファームウェア
親指シフトキーボードのコードからUSB HID keyboardのコードへ変換する部分と、 入力されたコード(親指シフト入力)を判断してローマ字のコードに変換する部分という構造を取っています。
上の図は、ハードウェア的流れです。 点線内の機能は、親指シフト入力に必要ですので通常のHIDキーボードとしては不要です。
ダウンロード
PIC18F14K50用 親指シフト変換器(USB版) Version 1.00(Hex ファイル) oya2usb_conv100.zip
2K版HID ブートローダーを使用しています。 1度Pickit3等のライタでPICに書き込めば、2回目からはUSB経由で書き込めます。 タクトスイッチを押すとブートローダーが起動します。
プログラムソースは、非公開にします。 昔は、多少版権等が有りましたけど今となっては関係ないと思いますが…一応ということで。
Windows プログラム
親指シフト変換器は、USB HID キーボード相当ですのでWindows OS以外でも動作します。 しかし、親指シフト変換器の設定プログラム自体はWindows用です。 設定が終われば、他のOSでもUSB HID キーボード相当として使えます。
親指シフト変換器 設定プログラム(Windows版)
初期設定を行うためにこのプログラムを使用します。 初期は通常のUSB HID キーボード用変換器として動作しますが、 設定を変更することにより「親指シフト入力ローマ字出力機能」等各機能/設定を有効にし動作することができます。
各機能の設定は、PIC内のEEPROM/flashROMに保存されケーブルを差し替えても有効です。 プログラムは、Windowsのレジストリを書き換えを行いません。 ので、インストールは不要。プログラム不要時には、削除するだけです。
ダウンロード
親指シフト変換器 設定 Version 1.00 OyaConv100.zip
親指シフト変換器 設定 ソースファイル OyaConvSource100.zip
x86環境下で作っています。たぶんx64環境でも動作すると思いますが確認はしていません。
使い方は、設定 ソフトウェアのページを見てください。
免 責
情報は出来るだけ正確に書くつもりです。ただこの記事を見て作ると思ったときは、 個人の責任において作業を行なってください。 データの喪失や機器の損傷が有っても、一切の責任は取れません。