ドカベンの謎

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第1回:一時は剣道にデューダした影丸が、何故中日に入団したのか?
 
第2回:仲根と一緒に入部した彼は、どうなってしまったのか?
 
第3回:日光学園が東郷学園をさしおいて、何故選ばれたのか?
 
第4回:プロで何億も稼いでいる筈の山田は、何故未だに長屋住まいなのか?


語り手:空手野郎バーフィールド(バ)、寿司職人グラッデン(グ)、戦う修行僧ブラッドリー(ブ)

「いやぁ、実に、久しぶりですね」
「色々忙しいんよ、ウチらも…。プロ野球が1日2試合くらいとかだったら、ええんやけどね。近頃は、ドーム三昧で雨天中止もめっきり減ってもうたし…」
「あんまりサボってるんで(いや、サボってる訳じゃないんですけどね)、投稿の方も、めっきりなくなってしまいましたよ」
「ネタのストックはしておくって言うとるのにねぇ。おかげで、士気の方も止まってしまう訳や(^^;)」
「やはり、いつ応えて貰えるか分からんのは、嫌なんでしょうね」
「まぁ、とりあえず、ちと余裕が出来た言う事で、久々にいきますかね」
「今回は、菅原崇志サンからのお便りです」

ドカベンプロ野球編で甲子園準優勝投手の賀間剛介投手が登場してきません。関東大会で明訓を苦戦させた高校の豪腕投手です。山田とは中学柔道時代からのライバルです。どうしてこれほどの投手がプロにいかないのでしょうか? 教えてください

「同様の質問が、常連のNaomiさん他からも来ています」
「賀間言うたら、もっと重大な謎があるやろが!」
「えっ、それは、一体!?」
「それはやな、江夏…、ゴホン、ゴホゴホ! い、いや、何でもあらへん。忘れたってや」
「そ、そうですか。それはそうと、今日も、例の彼を呼んでありますよ」
「水島新司の優先順位順に各球団に一人ずつ入れていったら、それ以上は、処理が面倒になっただけじゃい!」
「おおっ、ブラッドリー君、来よったか。おい、ちょっと待たんかい!」
「また何かヤバい事だけ言って去っていきましたな。つまり、賀間は、優先順位13位以降って事ですか」
「そ、それはともかく…。とりあえず、賀間の球歴を追ってみようやないけ」
「そうですね。まず1年秋の関東大会でいきなり明訓と当たって1回戦負け。2年夏は、甲子園出場を果たして、決勝で坂田三吉率いる通天閣に敗れるも準優勝。2年秋は山梨県予選準決勝で赤富士相手に2ホーマー打ちながらも4失点で敗退。3年夏は詳細不明ですが県予選で敗れた模様ですね」
「考えられる可能性は、まず大きく3つに分けられるやね。1.指名されていない 2.指名されたけど拒否 3.実は指名されて入団しているが出番がない
「大方の見方は1番でしょうね。3番だったら、ある意味、凄いですが…」
「とりあえず、1番と仮定した場合、何故、指名されんかったか!? 2年夏で甲子園準優勝言うても、その後の成績がパッとせぇへんのも事実。2年夏がピークで、最早、プロでは通用せんちゅう評価に落ちてたとしても、何も不思議ではないやろ。高校生の評価は、年々コロコロ変わるよってな」
「あと、考えられるのは、大きな故障ですかね。それなら、甲子園に出られなかったのも頷けますし…。ただ、そういう描写は全く劇中に出て来てないんで、やや説得力薄し…」
「で、次は、2番の可能性。拒否する理由として考えられるのは、何か言う事やが…」
「賀間は、天涯孤独なので、家族に振り回される事はありえません。経済的に苦しいとは言え、賀間はああいう人間性ですし、養護するべき人間もいないとあっては、特に、金を欲する事もないでしょうから、経済面での魅力は、さほど感じていなかったでしょうね。となると、拒否する理由は、大学ないし社会人入りでしょうか。しかし、体の出来ている賀間が、あえて、そちらの道へ進むメリットがありますかねぇ」
柔道への再転向とか言うのも考えられるんとちゃうか。打倒山田は弁慶に果たされてしもた事で目標を失ったものの、主将になってしまったさかい、甲府学院在学中は野球を続けたと…。んで、卒業後は、元々やりたかった柔道に戻って、オリンピックを目指す言う可能性もあるやろ」
「成程。あとは、どうしても入りたい球団があったのに、違う球団に指名されたので、逆指名を狙った可能性ですか」
「よく、そのパターンで高校時より評価が落ちてしまう選手とかいるけど、あれから5年も経っていて、未だに音沙汰なしと言う事は、賀間も、そのパターンに陥ってる言う事かいな」
「ここに至ると、また1番の可能性とダブってきますね」
「まず、ありえないやろうけど、3番の可能性」
「つまり、二軍でくすぶってると言う事ですね。どの球団か分かりませんけど、その可能性は完全否定は出来ませんよね。突然『実は山田と同じ年に入団していたけど、これこれこういう理由でくすぶっていたのだ!』とか言って、颯爽と登場しても、とりあえず、矛盾はありませんし…」
「水島新司も、山田と岩鬼の試合しか描きたくない様やから、そんな二軍でくすぶってる様な選手なんか取り上げてる暇はないと…」
「流石に、水島新司も、そこまで無茶やらんと思うんですけどね。犬神や中みたいに干せば済む事ですし…(^^;)」
「とまぁ、ここまで色々と考えられる可能性を挙げてきた訳やが、とりあえず、ウチらの公式を出さなあかんね」
「そうですねぇ、個人的に、3番がちょっと魅力的なんですがね(笑)。多分、1番の可能性が高いと思うんですが、賀間のスケールの大きさに敬意を評して、2番の線でいきましょう」
「理由としては、逆指名狙いよりは、柔道再転向の方が賀間っぽいやね。よっしゃ、それでいこか」
「と言う訳で、賀間は、某球団から指名されたものの、柔道再転向の意志が固く拒否した…と言うのが公式見解と言う事で…」
「この後、『ドカプロ』で賀間が再登場して、これと違う理由でも文句言わんといてや…」
「今回は、これにて終了! 次はいつになるやら分かりませんが、皆さんのまたの投稿をお待ちしています」