音符

イタリック体、フォントの色が違う部分は、歌詞等からの引用です。

アルバムには未収録の曲について感想を記します。
シングルとして発売された『Believe3 /Curtain Call』と、
ライブビデオにのみ収録されている『FACT!』の3曲です。
時期的には1stアルバムと同じ頃発表された作品です。




Singles(3 numbers)
(90.11.28)WPDL-4192(CD)  WPSL-4192(カセット)



「Believe3
作詞:池田貴族 作曲:愛川弘樹

こういうシチュエーションというのはわりとありがち。「私のこと好き?」 「ほんとに愛してる?」 確かめずにはいられない女の子。
でも、こんな答えはなんだか新鮮な感じがしました、「・・・わかってないね。」

実は、『Love Letter』に続いて私の中ではこの曲が、"別格扱いその2"です。 ちなみにその3とは、3rdアルバムの中の『Fairy』なのですが、わたし的別格ソング3つとも、作曲は同じ愛川弘樹さんというのは偶然か。

歌詞をばーんと書いてしまいたいところ、それはまずいので控えますけど、素敵なラブソングだなと思います。『Love Letter』に勝るとも劣らない。
"Night and Day いつも 気紛れだけど/信じているから 待たせられる " というフレーズが特に好き。運転中に聴いてたりすると、ジンときてけっこうヤバイです。




「Curtain Call」
作詞:池田貴族 作曲:天草史郎前崎

悲しくって触れるにつらい作品。"互いの心隠して 過ごしすぎた 遅すぎた/すでに SEPARATION 戻れない二人"。 この曲に関連してといいますか、自分の気持ちをごまかして時を過ごすことの無意味さや後悔というものを、貴族氏が著書の中で説いていて、いたく心にしみました。

歌詞の中で、ConversationLove EmotionSituationSeparationと4つの言葉が韻を踏んでいるのが、きれいに揃っててかっこいいです。あと、"カーテン・コール・・・"と歌われる箇所が、エンディングのフェイドアウトされてく部分も含めて全部で20箇所ほどありますが、"コール・・・"のところ微妙に表情が違うというのか、歌い分けられているところが好きです。特に、間奏直後の9回目のコールは絶品! HOLY NOIZ(伊藤浩樹さんとのユニットで、アルバムも出てます)も含めた貴族氏の歌の中でも、三本指に入る聴かせどころでしょう。

4歳になる息子は、remoteでこの歌が一番好きだといいます。ちょっとませてるのではと言いたいところですが、幼い子供の琴線に触れる歌というのは名曲なんだろうと思います。ちなみにあとは『Wendy』が好きだそうで。悲しい曲というのは子供に訴えるものがあるのだろうか。(歌詞の内容を理解しないまま真似して所かまわず歌うので、3rdアルバムだけは聴かせないようにしています。)



「FACT!」
作詞:池田貴族 作曲:愛川弘樹

90.11.18渋谷公会堂でのコンサートのライブビデオ、『アンセスターズ・リサイタル』(同LD)に収録の曲。
演奏の直前、"Chappy, go! "という合図とともにステージ上で6発の爆薬がボンッと鳴り、立ち上る煙。意表を突かれていると、中央でスッと両手を広げて立っていた貴族氏が、驚いたか?的に笑顔を見せる。その満足そうな表情が、なんとも言えずたまりません。

てっきりHIRO氏(ギターの中氏)の曲かと思ったら、愛川氏の作曲。わたし的に分類するなら、『NO!』などと系統を同じくするメッセージソングということになります。が、ライブの魅力の前に、そんな分類などはすべて吹き飛ぶものだとつくづく思う。ステージの真ん中にボーカル、ギター、ベースの3人が並んで立ってみせるだけで、なんとか三尊そろったぁ!みたいにエキサイティング(たとえが変?)。

逃げてるわけじゃないぜと 君は言うけど
本当にあきらめていいの? あきらめられるの?
ここぞという選択の場面で、きっとこのフレーズが頭に鳴り響くでしょう。勇気のなさを変われないことへの言い訳とせず、あきらめないでいこうと思います。



remote ancestors
TRUE COLOURS
CYLINDER


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