TVサントラ大作戦 完全版プログラム

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[F] ヒーローの伝説

オープニング 〜 伝説の始まり

○タケダアワー〜ウルトラマンタイトル〜ウルトラマンの歌
作詞:東京一、作編曲:宮内國郎、歌:みすず児童合唱団、コール・ステルラ
「ウルトラマン」1966 TBS
ヒーロー特集は、タケダ タケダ タケダ〜の「タケダ製薬」のCMでスタート。ここから日本のヒーロー伝説が始まった。

○ウルトラマン戦闘テーマ(M5)(R)
作曲:宮内國郎
リクエストにより、「ウルトラマン」の戦いのBGMから1曲。後期の戦いを彩った「進め!ウルトラマン」の重厚なアレンジ曲。


冬木透ウルトラメドレー

「ウルトラセブン」「帰ってきたウルトラマン」「ミラーマン」「ファイヤーマン」など、円谷プロの特撮ヒーローものを音楽で支えた冬木透。クラシックをベースにした上品な作風にファンは多い。
氏の代表的劇伴といえば、やはり、ワンダバに代表されるウルトラ防衛隊のテーマと、独特のぬくもりのあるウルトラヒーローのテーマ。3作品からメドレーでどうぞ。

○ウルトラフォース組曲
MAT(帰ってきたウルトラマン・M3)(R) 〜 TAC(ウルトラマンA・M2)(1コーラス) 〜 MAC(ウルトラマンレオ・M11)

作曲:冬木透
「帰ってきたウルトラマン」1971-1972 TBS
「ウルトラマンA」1972-1973 TBS
「ウルトラマンレオ」1974-1975 TBS

○ウルトラファイター組曲
帰ってきたウルトラマン(M80,M13)(R) 〜 ウルトラマンA(M12,M13) 〜 ウルトラマンレオ(M62,M1)

作曲:冬木透


バロン組曲

○レッドバロン
作詞:阿久悠、作曲:井上忠夫、編曲:ボブ佐久間、歌:朝コータロー
「スーパーロボット レッドバロン」1973 日本テレビ
「レッドバロン」は「マジンガーZ」よりも先に企画されていた乗り込み操縦型実写巨大ロボット番組。
この斬新な主題歌は井上忠夫(現・大輔)によるもの。1コーラスSE入りで。

○マッハバロン
作詞:阿久悠、作編曲:井上忠夫、歌:すぎうらよしひろ
「スーパーロボット マッハバロン」1974 日本テレビ
「レッドバロン」のあとを受けた、乗り込み操縦型実写巨大ロボットもの第2弾。
これはもっと斬新な主題歌。子どもたちはぶっとんだ。いま聞いてもカッコいいぞ。

○ガンバロン'77(R)
作詞:千家和也、作編曲:ミッキー吉野、歌:ザ・バーズ、ジャニーズ少年団
「小さなスーパーマン ガンバロン」1977 日本テレビ
バロンシリーズ3作めは、がらっと様子が変わって、等身大ヒーローもの。
音楽もミッキー吉野が担当して、軽快になった。


川内康範ワールド

○死ね死ね団の歌(R)
作詞:川内康範、作曲:北原じゅん、歌:安永憲自、ヤング・フレッシュ
「愛の戦士レインボーマン」1972 NET
なんじゃこの歌詞は〜、というトンデモ挿入歌。すごすぎます。

○行けレインボーマン<(R)
作詞:川内康範、作曲:北原じゅん、歌:キャッツアイズとヤング・フレッシュ
ふう、主題歌です。歌っているのは、声優の水島裕。

○ダイヤモンドアイ(R)
作詞:川内康範、作編曲:池多孝春、歌:ヤング・フレッシュ
「ダイヤモンドアイ」1973 NET
ヒーロー自身が変身しないというパターンの特撮ヒーローもの。人間に化けていた怪人(前世魔人)が正体を現すときのセリフ「ばぁれたかぁ〜」は有名。

○コンドールマン
作詞:川内康範、作曲:鈴木邦彦、編曲:小谷充、歌:ヤング・フレッシュ
「コンドールマン」1975 NET
ビルの一室で怪人たちが会議をしているというシュールな映像が思い出される。作曲:鈴木邦彦だけに、ポップなイメージの名曲。


ヒデ夕樹 -- 孤独なヒーローの歌 --

ヒデ夕樹の正体は謎に包まれている。しかし、その独特の声と歌唱が生み出す、孤独なヒーローたちの歌は、私たちの胸をうつ。その歌声をたっぷりと。

○あしたのジョー 〜 力石のテーマ(ED)
作詞:寺山修司、作編曲:八木正生、歌:ヒデ夕木
「あしたのジョー」1970 フジテレビ
ブラックなテイストがただよう力石のテーマ。「ヒーロー」かどうかわからんが、ま、似たようなもんということで。

○GO!GO!トリトン
作詞:林春生、作編曲:鈴木宏昌、歌:ヒデ夕木
「海のトリトン」1972 TBS
あまりにも有名なウエスタン調の主題歌。ヒデ夕樹の歌唱がハマる名曲。

○人造人間キカイダー 〜 戦え!人造人間キカイダー(ED)
作詞:八手三郎、作編曲:渡辺宙明、歌:秀夕木、コロムビアゆりかご会
「人造人間キカイダー」1972 NET
「キカイダー」からは、主題歌ではなく、戦闘テーマとしても使用されたエンディングを。

○快傑ライオン丸 〜 風よ光よ
作詞:しのだとみお、作曲:小林亜星、編曲:筒井広志、歌:秀夕木、ヤング・フレッシュ
「快傑ライオン丸」1972 フジテレビ
おお〜、これはむちゃむちゃカッコいい変身ヒーロー主題歌の傑作。筒井広志のアレンジのカッコよさにも注目。

○鉄人タイガーセブン
作詞:しのだとみお、作編曲:菊池俊輔、歌:ヒデ夕木
「鉄人タイガーセブン」1973 フジテレビ
菊池節が聞けるマイナーヒーロー。ほんとは、すごくかわいそうな話(らしい)。

○フラッシュ!イナズマン
作詞:八手三郎、作編曲:渡辺宙明、歌:ヒデ夕樹
「イナズマンF」1973 NET
「イナズマン」からがらっと変わった「F(フラッシュ)」。主題歌もアップテンポに作り替えられている。

○駆けろ!スパイダーマン
作詞:八手三郎、作編曲:渡辺宙明、歌:ヒデ夕木
「スパイダーマン」1978 東京12ch
これまた、マイナーヒーロー。契約の問題で、いまでは視聴できないの? でも、この主題歌は名曲です。

○スパイダーマン 〜 誓いのバラード(ED)
作詞:八手三郎、作編曲:渡辺宙明、歌:ヒデ夕木
宙明節のさえるバラード。うーー、やっぱ、こういう歌を歌わせたら、ヒデ夕樹の右に出るものはないね。

○キャプテンフューチャー 〜 おいらは淋しいスペースマン(挿入歌)
作詞:野田昌宏、作編曲:大野雄二、歌:ヒデ夕樹
「キャプテンフューチャー」1978 NHK
「キャプテンフューチャー」の挿入歌。作詞は、SF作家、翻訳家として知られる野田大元帥。「キャプテンフューチャー」の原作を訳した人なので、実に決まっています。


子門真人 STRIKES BACK!!

「仮面ライダー」「ガッチャマン」「アイアンキング」など、70年代子ども番組主題歌の真の帝王として活躍した歌手・子門真人。1976年の「およげ!たいやきくん」が記録的ヒットになり、一躍有名人になるが、その後フリーのミュージカルプロデューサーに転身、1993年頃に表向きは引退。
以後も、ゲームミュージックやCMなどをフィールドに、少しづつ活動していたが、表舞台に登場することはほとんどなかった。
しかし、1998年、東映戦隊シリーズ20周年記念「星獣戦隊ギンガマン」の主題歌を、覆面歌手「希沙美竜」名義で唱い、奇跡の復活を遂げる。同じ98年には、日本コロムビア&VAPの共同企画で、初のコンピレーション・アルバムがCD化されるなど、「子門真人の逆襲」は、すでに始まっている.........。

○ファイヤーマン
作詞:阿久悠、作曲:小林亜星、編曲:ボブ佐久間、歌:子門真人
「ファイヤーマン」1973 日本テレビ
円谷プロダクション創立10周年記念作品。ブラスロック/ファンク系の音楽に精通したボブ佐久間のアレンジと、子門氏のシャウトがとどろく、特撮ソング史上屈指の名アレンジ曲。

○レッツゴー・ライダーキック
作詞:石森章太郎、作・編曲:菊池俊輔、歌:子門真人
「仮面ライダー」1971-1973 毎日放送
あまりにも有名な特撮ソングのスタンダード。歌は、「藤浩一」名義の子門真人。
当初は、1号ライダー:本郷猛役の藤岡弘歌唱によるヴァージョンが使用されていたが、藤岡氏が撮影中のバイク事故で一時番組を降板することになったため、第14話より、本ヴァージョンが使用された。

○仮面ライダー 〜 ライダーアクション(OP2)
作詞:石森章太郎、作・編曲:菊池俊輔、歌:子門真人
第53話からのエンディングテーマ。第89話からはオープニングに昇格。スリリングな編曲と、必殺技名を連呼する歌詞のスタイルは人気を得、以降のライダーシリーズや、他の東映特撮作品でも、「○○○アクション」という同様なスタイルの挿入歌が多く作られることになる。

○仮面ライダーV3 〜 V3アクション(挿入歌)
作詞:石森章太郎、作・編曲:菊池俊輔、歌:子門真人
「仮面ライダーV3」1973-1974 毎日放送
子供たちにとっての「胸躍るヒーローソング」とは、こういう曲を言うのだ。
子門氏の明るい歌声と菊池氏の真骨頂のストリングスアレンジが、すさまじい前身感と高揚感を誘う。メロオケ(ヴォーカルパートを楽器で演奏したヴァージョン)が、戦闘シーンに多用された人気曲。

○アイアンキング
作詞:佐々木守、作・編曲:菊池俊輔、歌:子門真人
「アイアンキング」1972 TBS
石橋正次、浜田光夫ら、青春映画スターを起用し、「お荷物小荷物」「柔道一直線」等、型やぶりな脚本で知られる佐々木守氏が全話を担当した異色特撮番組。疾走感あふれる主題歌の作曲は、ライダーシリーズ同様、菊池俊輔。

○空手バカ一代
作詞:梶原一騎、作曲:平尾昌晃、編曲:小谷充、歌:子門真人
「空手バカ一代」1973 毎日放送
極真カラテの創始者大山倍達氏の伝記マンガ、梶原一騎原作の「空手バカ一代」のアニメ化番組。空手の演武を実写スローモーションでとらえたオープニング映像が思い出される。歌唱は「大安蓮」名義の子門氏。

○ジャンボーグA
作詞:清瀬かずほ、作編曲:菊池俊輔、歌:子門真人
「ジャンボーグA」1973 毎日放送
「ジャンボーグA」は、主人公が乗るセスナ機が巨大ヒーローに変身する斬新な設定が人気を呼んだ。主題歌「ジャンボーグA」菊池俊輔氏の円谷プロでの初仕事。歌唱は「谷あきら」名義の子門氏。

○戦え!電人ザボーガー
作詞:上原正三、作編曲:菊池俊輔、歌:子門真人
「電人ザボーガー」1974 フジテレビ
円谷プロと居並ぶ特撮プロダクション「ピー・プロダクション」の製作。「仮面ライダーV3」で、ライダーマンを演じた山口暁氏(故人)が主人公を演じる刑事ロボット・アクション。曲は、またもや菊池俊輔氏。超絶テクニックのベースプレイは必聴。

○闘え!ドラゴン(R)
作詞:伊上勝、作編曲:菊池俊輔、歌:子門真人
「闘え!ドラゴン」1974 東京12チャンネル
Gメン'75のドラゴン刑事で知られる倉田保昭氏主演の空手アクション。これもまた菊池俊輔作曲。「電人ザボーガー」同様、すさまじいベースプレイで引っ張る強力な演奏。加えて子門氏得意のシャウトが炸裂する、隠れた名曲。

○ガッチャマンのうた
作詞:竜の子プロ、作曲:小林亜星、編曲:ボブ佐久間、歌:子門真人
「科学忍者隊ガッチャマン」1972-1974 フジテレビ
子門真人といえば「ガッチャマン」と言えるほどの代表曲。タツノコプロが初めて取り組んで本格SFアクション。主題歌「ガッチャマンの歌」は、当初エンディングテーマであったが、圧倒的人気によるオープニングに昇格。

○人造人間キカイダー 〜 悪魔が今日も笛を吹く(挿入歌)(R)
作詞:丘灯至夫、作編曲:渡辺宙明、歌:子門真人
「人造人間キカイダー」1972 NET
「人造人間キカイダー」挿入歌。オープニング、エンディングは、ヒデ夕樹が唱っているが、挿入歌は子門氏や水木一郎氏などがほとんどを担当。ギターを抱えて荒野をさまよう、ジロー/キカイダーをイメージしたマカロニ風の佳作。

○UFO戦士ダイアポロン
作詞・作曲:山本正之、編曲:武市昌久、歌:子門真人
「UFO戦士ダイアポロン」1976 TBS
「サザエさん」の製作会社エイケンが、「鉄人28号」以来、10数年ぶりに手がけたロボットアニメ。「タイムボカンシリーズ」の音楽で知られる山本正之氏の作詞作曲。
番組はマイナーだが、子門氏のシャウトが冴え渡る名曲。長らく激レア曲であったが、ここ数年、相次いでCD化された。

○アマゾンライダーここにあり
作詞:石森章太郎、作編曲:菊池俊輔、歌:子門真人
「仮面ライダーアマゾン」1974 毎日放送
子門氏の絶叫で始まる仮面ライダーシリーズ第4作「仮面ライダーアマゾン」主題歌。番組は、関東地方でのNETからTBS系へのネット改変のあおりを食って半年の短命に終るが、ライダーシリーズの中でも、斬新なアレンジの佳作が多い重要な作品。子門氏が主題歌・挿入歌をほとんど手がけている。

○流星人間ゾーン 〜 流星ビクトリー(ED)
作詞:石狩あきら、作編曲:三沢郷、歌:子門真人
「流星人間ゾーン」1973 日本テレビ
「ゴジラ」の東宝が満を持して発したTV特撮ヒーロー番組。ゲストでゴジラやキングギドラが登場するのが話題を呼んだ。
多産ではないが、その流麗なメロディラインにディープなファンの多い三沢郷の作曲。その面目躍如たる豪快なイントロに引き込まれる隠れた超名曲。曲ラストのストリングスのタタミかけと子門氏の歌い上げに泣け!。


三沢郷 -- 勇壮なるヒーロー・メドレー --

Bブロック「華麗なるヒロイン・メドレー」に続き、三沢郷のヒーローソング・メドレーでこのブロックを締めくくりたい。

○デビルマンのうた
作詞:阿久悠、作編曲:三沢郷、歌:十田敬三、ボーカルショップ
「デビルマン」1972 NET
永井豪原作のテレビアニメ主題歌。とにかくイントロの勇壮な響きと、間奏の折り重なるようなストリングスの響きはすさまじく。圧倒的な高揚感で迫る、アニメソング屈指の名アレンジ。 

○月光仮面
作詞:川内康範、作編曲:三沢郷、歌:ボニー・ジャックス、ひばり児童合唱団
「正義を愛する者 月光仮面」1972 日本テレビ
テレビアニメ「正義を愛する者 月光仮面」主題歌。あまりにも有名な、旧来からの「月光仮面は誰でしょう」の歌詞はそのままに、なんと新しいメロディをかぶせるという、はなれ技を見せつけた。またしても間奏の流麗さには、目を見張るものがある。

○ミクロイドS
作詞:阿久 悠、作編曲:三沢郷、歌:ヤング・スターズ
「ミクロイドS」1973 NET
昆虫大の3人のヒーローを描く、手塚治虫原作のテレビアニメ主題歌。公害問題や生態系破壊等が取り上げられた、社会性を加味した内容。誰にも真似のできない、三沢郷独特の深みのあるコード感が心地よい。

○流星人間ゾーン(オープニングナレーション付きフルコーラス)
作詞:石狩あきら、作編曲:三沢郷、歌:子門真人、少年少女合唱団みずうみ
「流星人間ゾーン」1973 日本テレビ
打ちつけるようなブラス!。波のごとく迫り来るストリングス!。恐るべき前進感を生み出すリズム!。入魂のタンバリン・ワーク(笑)。子門真人のシャウト!。
...........これ以上、何も言うことはありません。最高の一曲です。


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