TVサントラ大作戦 完全版プログラム

選曲・構成:RYO-3 & 腹巻猫
(R)=リクエスト曲

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[A] 来るべき世界 -- SF・宇宙・未来

オープニング

○サンダーバード(冒頭カウントダウンつきフルサイズ編集版)(R)
作曲:Barry Gray
「サンダーバード」 1965 NHK
"Thunderbirds" 1964 英
開幕は、この胸踊るマーチで。少年の日にこの曲を聞いて、胸をときめかせなかった人はいない、というくらいの名曲だ。
秘密の島に隠されたスーパーメカで、世界各地の災害現場へ急行し救助活動を行う、国際救助隊の活躍を描いた物語。アンダースン・メカの魅力が堪能できる。


銀色の未来 -- Barry Gray VS TOMITA

60年代の未来観を象徴するのが、銀色に輝くメカニック。そんなメカニックの魅力を音楽面でも表現した2人の作曲家にスポットを当てた。
「サンダーバード」をはじめ、一連のG.アンダースンもので知られるバリー・グレイと、雄大かつ繊細な作風が魅力の冨田勲の2人である。

○スティングレー
作曲:Barry Gray
「海底大戦争スティングレー」1964 フジテレビ
"Stingray" 1962 英
「サンダーバード」に先立つ作品。すでにバリー・グレイ特有のサウンドが聞える。スーパー潜水艇スティングレイの活躍を描く、海洋冒険もの。

○キャプテンスカーレット
作曲:Barry Gray
「キャプテンスカーレット」1968 TBS
"Captain Scaret & Mysterons" 1967 英
「サンダーバード」に続く作品。謎の侵略者ミステロンと地球防衛軍との戦いを描く。キャラクターもメカも前作よりリアルになったが、物語は暗くなり、前作ほどの人気は出なかった。

○ジョー90
作曲:Barry Gray
「スーパー少年 ジョー90」1968 NET
"Joe 90" 1968 英
少年秘密捜査官もの、とでもいうべき作品。特殊なマシンで超人的な脳を持つことができるようになった少年ジョーの活躍を描く。サーフ・ミュージック風の音楽も楽しい。

○空中都市008
作詞:高垣葵、作編曲:冨田勲、歌:中山千夏
「空中都市008」1969 NHK
NHK制作の人形劇もの。原作は小松左京。21世紀の空中都市での生活と冒険。中山千夏の突き抜けた歌いっぷりにも注目。

○キャプテンウルトラ(アバンタイトルつき)
作詞:長田紀生、作編曲:冨田勲、歌:上高田少年合唱団、マイスタージンガー、ボーカルショップ
「キャプテンウルトラ」1967 TBS
 「ウルトラマン」のあとを受けて東映が制作した、宇宙冒険もの。
 スピード感と緊張感に満ちた名曲。これぞ冨田勲!というべきカッコ よさにしびれる。

○マイティジャックの歌
作詞:清瀬かずほ、作編曲:冨田勲、歌:フールサンズ合唱団
「マイティジャック」1968 フジテレビ
1000万円ドラマ、の鳴り物入りで円谷プロが製作した、1時間枠特撮ドラマ。
万能戦艦マイティジャックに乗り込む男たちの活躍を描く冒険ものだが、視聴率は低迷して打ち切りに。が、主題歌は不朽の名作だ。


地球侵略組曲

60,70年代はまた、侵略SFものの全盛期でもあった。まだ戦争の記憶の生々しい時代。
繁栄の中で、人々は不安を宇宙(そら)に向けた。そして、彼らはやってきた…。

○ウルトラセブン 〜 第1話冒頭ナレーション
作曲:冬木透
「ウルトラセブン」1967 TBS
地球は狙われている…
「ウルトラセブン」の世界観を象徴する台詞として、毎回のシナリオに印刷された。

○インベーダー
作曲:Dominic Frontiere
「インベーダー」1967 NET
"The Invader" 1967 米
いつのまにか、宇宙人が地球人そっくりの姿で潜入していたら。そして、その事実を知ってしまったら…。SF版「逃亡者」として作られた作品。
不安感をかきたてるテーマ曲は、ドミニク・フロンティアの作。

○謎の円盤UFO(ナレーション入り)
作曲:Barry Gray
「謎の円盤UFO」1970 NTV
"UFO" 1970 英
「サンダーバード」のG&S.アンダースンが製作した初の実写テレビシリーズ。
全篇に漂う近未来感覚がすばらしい。1980年が18年も過去のことだとは、とても信じられない。音楽はおなじみ、バリー・グレイ。

○ウルトラセブン組曲
ウルトラホーク発進(M12) 〜 ポインター(M62) 〜 ULTRA SEVEN(挿入歌・フルサイズ)


見知らぬ明日 -- 海外異色ドラマ・アンソロジー --

60年代のテレビは、傑作海外ドラマの宝庫であった。その中から、異色作を3本。
NHKがいかに変な番組ばかりやっていたか、ということがわかる。

○ミステリーゾーン
作曲:Marius Constant
「未知の世界」1960 NTV
「ミステリーゾーン」1961-64/1967 TBS
"Twilight Zone 1959-64米
ロッド・サーリングが制作した傑作オムニバス。有名なテーマ曲はマリウス・コンスタントによるもの。

○タイムトンネル(R)
作曲:John Williams
「タイムトンネル」1967 NHK
"The Time Tunnel" 1966 米
時間旅行冒険ドラマ、というほかに例のない異色作。タイムトンネルの故障で、さまざまな時代をさまよう2人の男の冒険を描く。音楽はジョン・ウィリアムス。

○プリズナーNo.6
作曲:Ron Grainer
「プリズナーNo.6」1969 NHK
"The Prisoner" 1968 英
名前も経歴も忘れ、なぞの村にめざめた男の、不条理なドラマ。
村では、人間はすべて番号で呼ばれる。男の番号はNo.6。彼は幾度となく脱出を試みるが…。カルト作品として名高い。


幻想怪奇ミステリー劇場

幻想と怪奇の世界へ。夜見ると怖い番組を集めてみた。

○悪魔くん 〜 オープニング(R)
作曲:山下毅雄
「悪魔くん」1966 NET
水木しげる原作の怪奇ヒーロードラマ。メフィストを自在に呼びだして、妖怪と戦う少年の話。
流れているのは、オープニングの呪文。怖い…。

○恐怖劇場アンバランス 〜 エンディング
作曲:冨田勲
「恐怖劇場アンバランス」1873 フジテレビ
円谷プロ製作の怪奇ミステリー・ドラマ劇場。「怪奇大作戦」の大人版の趣。冨田勲の超怖い音楽が聞きもの。

○ジキルとハイド 〜 テーマ(R)
作曲:佐藤勝
「ジキルとハイド」1973 フジテレビ
丹波哲郎主演の怪奇ドラマ。あまりの内容に3年間もオクラ入りしていたという伝説の作品。佐藤勝の音楽も怖い。

○妖怪人間ベム(ナレーションつき)(R)
作詞:第一動画、作曲:田中正史、歌:ハニーナイツ
「妖怪人間ベム」1968 フジテレビ
トラウマになりそうな、極め付けの怪奇アニメ。主題歌はなぜか、ジャズタッチのカッコいい曲。
「早く人間になりたい!」は子どもたちの間ではやった。


終末の赤い地球 -- 1974終末ドラマ組曲 --

1974年、劇場では「ノストラダムスの大予言」が公開され、テレビでは終末感覚に満ちたドラマが多く流された。
そんな時期の終末ドラマを、集めたみた。

○ウルトラマンレオ(オープニングタイトルつき)
オープニングタイトル作曲:冬木透
作詞:阿久悠、作編曲:川口真、歌:真夏竜
「ウルトラマンレオ」1974 TBS
「地球の最後が来るという…」という歌い出しから、終末を意識させるフレーズ。これは2番の歌詞を使ったもの。
物語もMACが全滅するなど、容赦がなかった。

○猿の軍団(R)
作詞:たかたかし、作編曲:津島利章、歌:子門真人
「猿の軍団」1974 TBS
地震にまきこまれ、冷凍睡眠装置に避難した3人。未来の世界で目覚めたら、そこは猿が支配する地球だった! 円谷プロが送る、異色SFアドベンチャー。
原案には、小松左京、田中光二らの名前が。

○日本沈没 〜 明日の愛(R)
作詞:山口洋子、作曲:筒美京平、編曲:ボブ佐久間、歌:五木ひろし
「日本沈没」1974 TBS
前年の映画「日本沈没」の大ヒットを受けて作られたテレビシリーズ。半年かけて、日本各地が沈没するさまをドラマ化し、「日本沈没紀行」といわれた。
この歌はオープニングにかかる名曲。

○宇宙戦艦ヤマト(スローコーラス・バージョン)
作詞:阿久悠、作曲:宮川泰、歌:ささきいさお、ミュージカルアカデミー
「宇宙戦艦ヤマト」1974 よみうりテレビ
放射能に冒された赤い地球…。「ヤマト」もまた、終末感覚に満ちた作品だった。
今回は、珍しい初回使用スローイントロ版で。


赤い彗星

「ヤマト」とくれば「ガンダム」、というわけで、リクエストにより「赤い彗星」の異名を取るシャアのテーマを2曲。

○機動戦士ガンダム 〜 颯爽たるシャア(劇伴)(R)
作編曲:松山祐士
「機動戦士ガンダム」1979 名古屋テレビ
「ガンダム」を代表するBGM。ガンダムの戦闘にも使用された。

○機動戦士ガンダム 〜 シャアが来る(挿入歌)(R)
作詞:井荻りん、作曲:渡辺岳夫、編曲:松山祐士、歌:堀光一路
シャアのテーマ。劇中でも一度挿入された。歌うは「ザンボット3」の堀光一路。


わが赴くは星の海 -- スペース・アドベンチャー・メドレー

宇宙を舞台にした冒険ものを集めた。ありきたりな「キャプテンハーロック」などはいれてない(笑)。ここも、カッコいい曲の宝庫。

○宇宙大作戦 〜 テーマ(ナレーション入り) 作曲:Alexander Courage
1969-1970 日本テレビ(1stシーズン)
1972-1974 フジテレビ(2nd,3rdシーズン)
"Star Trek" 1966-1969 米
宇宙ドラマといえばこれ。次々と続編が作られている人気作。テーマ曲は、映画、続編(Next Generation)へと受け継がれた。

○スペース1999(1stシーズン)
作曲:Barry Gray
「スペース1999」1977 TBS
"Space 1999" 1975-1977 英
月が軌道を離れて放浪を始めるという、奇想天外な設定で幕をあける物語。
「謎の円盤UFO」の続編として企画された。音楽のバリー・グレイは、これが最後のアンダースン作品。

○スペース1999(日本版タイトル)
作曲:荒木一郎、編曲:上田力
日本での放送時は、エンドタイトルに日本のオリジナル曲が流された。
これがその曲。作曲は荒木一郎。メロディの出だしはオリジナルを意識している?

○スペース1999(2ndシーズン)
作曲:Derek Wadsworth
「スペース1999」1981 テレビ朝日
地味な内容に人気が出ず、第2シーズンはガラっと変わって、スペースオペラ風になった。音楽もバリー・グレイが降板、新しい作曲家が選ばれた。

○キャプテンフューチャー 〜 夢の舟乗り(ナレーション入り)
作詞:山川啓介、作編曲:大野雄二、歌:ヒデ夕樹
「キャプテンフューチャー」1978 NHK
E.ハミルトンのあまりにも有名なスペースオペラをNHKがアニメ化。脚本に辻真先、主演に広川太一郎を配するなど、意欲的だったが、なぜか、いまいちの印象。が、歌は超名曲だ。

○スターウルフ 〜 青春の旅立ち(R)
作詞:林春生、作曲:森田公一、編曲:前田憲男、歌:ヒデ夕樹
「スターウルフ」1978 よみうりテレビ
「キャプテンフューチャー」と同じ、E・ハミルトンの原作を円谷プロが映像化。内容はほとんど関係ない。
バッカス三世号の特撮は、佐川和夫特技監督が意地を見せて、すばらしい映像に仕上がっている。

○スペースコブラ 〜 コブラ (フルサイズ)
作詞:冬杜花代子、作編曲:大野雄二、歌:前野曜子
「コブラ」1982 フジテレビ
サイコガンを持つ男、コブラの冒険を描く。主題歌は、数あるアドベンチャーもの主題歌の中でも抜群のカッコよさ。たっぷり聞いていただきたい。


インターミッション1 〜 冨田勲メドレー

○新日本紀行(R)
「新日本紀行」1963-1982 NHK
○ジャングル大帝 〜 オープニングテーマ
歌:平野忠彦 「ジャングル大帝」1965-1967 フジテレビ
○勝海舟
「勝海舟」1974 NHK
以上、作曲:冨田勲


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