2005サハリンツーリング5
8月14日 ポロナイスク→ノグリキ 天気:晴れのち雨
本日は今回のツーリングでの最長距離350kmの一気走りの日だ。おまけに旧国境などの観光ポイントも盛りだくさん。
朝8時30分頃スタヤンカにバイクを取りにいき、パッキングする。
昨日までの走行で、何人かのバイクのネジが脱落しているので応急処置をする。
ついでに、ネジの緩みなどをチェックする。
昨日、盗まれたバイクが見つかったと言われたドリキンさんは容疑者が見つかっただけで、バイクはまだらしい。予定を変更して今日もポロナイスクに泊まるそうだ(汗)
ホテルの前でパッキング
昨日までの走行でキャリアのネジ脱落のゲタ子さん
パッキング中
エンジン君のキャリア
振動で折れた(汗)
パッキングを終え10時にポロナイスクの街を出発する。ガソリンは昨日、スミリヌィフで入れていたのでポロナイスクでは給油しないことにする。数年前に拡張された路面は広いが、表面の砂利が飛んで、かなり凸凹な区間もあった。
写真を撮ったりしながら進み、道に問題が無い様なので、100km/h以上でかっ飛ぶ。2〜3km程続くストレートダートがあり気分は最高。
天気快晴
最高!
高橋君走行中
ゲタ子さん走行中
2km以上のストレートが続く
レオニドボ(上敷香)との分岐で後続の高橋君とゲタ子さんが来ない?
しばらく待っても来ないので、様子を見に戻る。
10km程戻り、もうすぐポロナイスクの街に着いてしまうというところで2台が前方から走ってくるのを発見。
なんでもダートに入ってすぐにゲタ子さんのマフラーが脱落して爆音になってしまったとのこと。
朝、全てのネジをチェックしていたはずなのに(汗)
後ろを走っていた高橋君の目撃情報によると、爆弾投下のようにぽろっと落ちたとのこと(マフラーは社外のキャブトンで黒色)。高橋君の後ろを走っていた車がパトカーで、通りかかる車を無理やり止めて勝手にトランクを開けてネジを探し、取り付けてくれたとのこと(笑)
景色のいいところで小休止
マフラーの落ちた250TRを観察(笑)
道がアスファルトに変わり、スミリヌィフの街はもうすぐ。減速して検問の手前で後続を待つ。
スミリヌィフの検問
しばらくして、バンブーさん、ゲタ子さん、エンジン君が来る。高橋君がいない?
とりあえず街に入りスタンドで給油。
しばらく待っても高橋君が来ないのでエンジン君が様子を見に戻る。
のこり三人は、スミリヌィフの街にあるカフェで高橋君を待つ。
スミリヌィフのカフェ
1時間近く待っても高橋君、エンジン君が戻らないので、様子を見に行くことにする。
ゲタ子さんとバンブーさんには待っていてもらう。
検問を抜け、110km/h程でひたすら走る。ロングストレートを2本越えて街から10km過ぎても全く影も形も無い。
さらに走り、バス停の影に2台が止まっているのを発見。Uターンして「パンク?」って聞くと案の定パンクらしい。
すでにパンク修理は終わり、タイヤをバイクに取り付けるだけの状態なので、スミリヌィフの街で待っている二人に報告に戻ることにする。
スミリヌィフの街15km手前で人知れずパンクしていた(汗)
(写真提供:高橋君)
街に戻るため、90km/hで走っているとバンブーさんが走ってきた!街で待っていてもらったはずなのに。
ということはスミリヌィフの街にはゲタ子さん一人のみ(汗)
日中とはいえ、女性一人街中においてきて心配なので、アクセル全開で120km/hで走って街に戻る。
カフェまで戻るとゲタ子さんは無事で一安心。高橋君がパンクしたことを告げ、あと10分くらいで戻ってくると報告する。
更に20分ほどして高橋君とエンジン君のバイクが街に入ってた。しかし、こちらに来ず、そのままスタンドに入ってしまった(汗)
まずは、心配させた分、こちらに来るのが筋だろう。まあ無事で一安心。
全員が揃い、カフェで食事にする。高橋君は時間をロスした分、マガズィーンで適当に買って食うと言っていたが、ここまで待ってまともな食事にありつけないのでは、待った人間が納得しないので、カフェでしっかりと食うことにする。既に14時30分。
まずはボルシ(ストロボ焚いたら油が凄いね)
のっているのは例年通りマヨネーズ
カレット(メンチカツ?)
と付け合せのライス
飯を食いながら、後続が見えなくなって5分位したら減速。10分たっても追いついてこなかったらウインカーを出して止まって待つことにする。
2回ともエンジン君の後ろがはぐれているので厳重注意(汗)
飯を食い終わったら、さらに北に向けて出発。すでに予定は3時間以上オーバーしてるが気にしない。
スミリヌィフの街を超え、ポペディノ(古屯)の街に入る。
街を抜けて道がダートになってしばらく走ったところに日ソ友好の碑がある
日ソ友好の碑看板
日ソ友好の碑
青空が最高
ちなみに天気がいいと言うことは、砂埃が凄いということで、トラックが2台続いて走っていたりすると、全く前が見えなくなる。
この点では冬の北海道の吹雪と変わらない。
爆走トラック
日ソ友好の碑を超えて道がアスファルトになり、ロシノ(半田沢)の街に入る。
ロシノを超えてしばらく行くと旧日ソ国境の北緯50°だ。
北緯50°旧日ソ国境
旧国境の碑の後ろの林道のようなところを100mほど奥に行くと、旧国境の境界石(ユジノサハリンスクの博物館に展示)が載っていた台座の石が苔むしてひっそりとある。
国境の境界石台座
ちなみに旧国境をGPSで見ると北緯50°よりも南で49°98′だった(測地系の変更のせい?)
時間は既に16時。ゲタ子さんが先頭で出発することにする。この先はオノールの街があって、それからティモフスコエまでは休憩できるような街が無いことを伝えておいたが先頭を走るゲタ子さんはオノールの街をスルー。オノールの街を越えると高木が無くなりあたりはツンドラ風の風景になる。
宿泊センター樹前
雲が低い
南は天気がよさそう
カマーズ(ロシア製の大型トラック)
砂煙をあげて爆走中
空は黒雲?
キャリアが折れたエンジン君は木の棒を拾って補強中
検問が厳しいティモフスコエの街も時間が遅いためか?検問をやっていなかった。
とりあえずスタンドで給油する。
ティモフスコエで給油
既に18時30分(汗)
検問の標識?
給油後、街のマガズィーンで休憩。
この先、街らしい街はアルギパギを除いてノグリキまで無い。天気も雨がぱらつき始める。
アルギパギの街で休憩をしてロシア人に写真を撮られたりしながらノグリキを目指す。
アルギパギから先は完全な夜間走行になる。おまけに雨が降り、路面は泥のわだちが発生している。
ライトの明るいエンジン君が先頭を走り夜になると目が利かないおいらはしんがりを走る。
何回がわだちにハマって飛びそうになりつつも、全員無事にノグリキの市街へ到着。
街の入り口のノグリキの看板で止まることしていたのに、エンジン君はそのまま街中へ向かって突き進む。ホテルの入り口も過ぎていってしまったのでウインカーを出して路肩に止める。しかし全員そのまま走り去ってしまった(汗)
みんな後ろを見る余裕もないのか?(何人か気づいていたらしいけど前が進むのでそのまま走ったらしい)
丘の向こうにバイクのテールランプが消えてしまったのでウインカーをつけながらゆっくり走り出すと、パトカーに前方を塞がれて止めさせられる。親切な警官がどうした?とか聞いてくるが、仲間とはぐれたことは言っても通じないだろうし、下手にホテルに行くって言うとホテルまで案内されそうなので、適当にごまかす。
しばらくしてみんなが戻ってきた。結局、警察官により、今夜の宿クバンまで連れて行かれることになった。恐れていたことが現実に(汗)
3人を警察の後ろについていくように言い、高橋君とおいらはマガズィーンで買い物に。クバンにもマガズィーンはあるが、この時間だと閉まっているし、冷たい飲み物も無いので、マガズイーンでパンやサラミ、ビールなどを買出しをする。
買出ししていると3人をホテルに送った親切警察官が再び登場。結局、うちらもホテルまで案内される。
ホテルに着きチェックイン。
部屋でささやかな夕食を食べて就寝。

ステッカー貼ってみた。
走行距離:403.6km(本来なら353.6km)