楽曲紹介と音盤紹介のはざま
ア あとね、(解説の)カテゴリも、作品ごとにするか、音盤ごとにするか、というのがあるんですよ。統一できるかなあっていうのが。「ガクセイバー」なんて、ラジオドラマがあるんですけど、CDが2枚か3枚出てるんで、こういうときは作品に分けた方がいいと思うんですけど。「渡辺宙明グレイテストヒッツ」なんて紹介するときは、盤にするのか、「マジンガー」のところと「ギャバン」とに分けていれるのか、と。そうすると見にくいから、両方せなあかんのか、っていう感じになってくるし。 ミ 本人によるカバーとか再録とかだと、なお困っちゃうよねえ。 ア 本人がやってるから、オリジナルいうたらオリジナルやしね。 猫 準オリジナルですね。 ア 「ダイオージャ」やったら、2枚のLPをそこに入れられるわけですよ。盤ごとにしたら、2つに分けないといけなくて、となっちゃうんでね。「マジンガー」の盤とかいうたら、ぎょうさんありすぎて。ミウラさんとこなんて、全部収録盤書いててすごいな思うんですけど。 ミ あれはほんとのリストからは全然足りない、一応知ったものだけ書いている。 ア ぼくはやっぱり買ってほしいから、比較的ダブらなくて、かつ安く買える方法で、て考えると、ごちゃごちゃになってくるんですよ。あと、変に完全主義者なところがあって、年代順にやらんと、気がすまん。「ゴレンジャー」をやらずに「ジャッカー電撃隊」をやるいうのができないんですよ(笑)。「アクマイザー」とかはいいんですけどね。そういう変なところがあって。「ヒーローグラフィティ」(コロムビア発売の特撮ヒーロー番組の音楽集)とか悩むんですよ。「アクマイザー」のBGM紹介するときは、「宙明BGMコレクション」とあの盤になるでしょう。「ヒーローグラフィティ」やったら作品がばらばらになるんですよ。 猫 どういう紹介のしかたをするかってことですね。 ア そうそう。だから、1本1枚ずつ出てくれたらありがたいのになあ。「ゴレンジャー」みたいに。でもあれにしても、「バトルミュージックコレクション」で未収録のが入ったりしてるんで。やめてくれー。 猫 リストにするしかないよね。ほんとはオリジナルのMナンバーが全部わかってたら、全部リストにして、収録盤がこれっていう風に、マトリックスになってれば。 ア いいんですけど。そういうわけにもいかん。「マジンガーZ」なんてMナンバー書いてないし。 猫 オリジナルのデータが必要になってくる。昔、講談社の大全集に、ウルトラシリーズのBGMが、今まで出た盤のどれにどれが入ってるっていうのが、ちゃんとマトリックスになって載ってたけれども、ああいうのができれば、データとしては理想なんだよなあ。ぼくは、キングのウルトラBGMコレクションの時代から、BGMのMナンバーリストっていうのが好きで、リストを見ると、これはこのアルバムにしか入ってないっていうのがわかったりするんだよね。ああいうのを、ほんとはホームページでやりたい、っていう気持ちはある。 ア 早川優さんが評価されてるっていうのは、そこなんですよ。あの人は、Mナンバーしか書かないんですよ。 猫 劇伴マニアっていうのは、Mナンバーを知りたいっていうこだわりはあるよね。別に曲名つけてくれなくていいから。面白いのは、Mナンバー見てると、こういう意図で作曲したのか、とかいうことがわかってくる。 ア そうそうMナンバーの順番で見てたらね。Aやったらヒーロー側アクション、Cやったら敵側アクション、Eやったらブリッジとか。そんなんが見えてきて。 猫 そういう研究もちょっとありかなという気がする。「帰ってきたウルトラマン」のBGMは、ABCDじゃなくて、全部Mの何番なんだけれども、だいたいここはMATのテーマ、ここはウルトラマンのテーマって分かれてて、実はウルトラマンのテーマなんだけれども、MATのシーンに使われてる、とかっていうのがわかってくる。 ア そういうのが、名前つけるとわからなくなるんですね。「グレートピンチ」とかいうても、そうじゃない、ビューナスAがピンチのときにも使われてるかもしれんわけじゃないですか。 猫 それは、テレビの劇伴独特の選曲っていうのがあるから。レーザーブレードのテーマでも、「ギャバン」のは。 ア 乱闘のテーマですからねえ。 猫 敵側の進撃してくるテーマですよね。それをレーザーブレードに選曲しちゃったから、「シャリバン」からは最初からレーザーブレードのテーマになってしまった。 ネットの海で出会う人たち
ア 絶対いやなんがね、いきなり名前も書かんと、用件だけ書いてくる人。 猫 メールに? ア そう。こんにちは、XXですとか、そういうのがぜんぜんない人。なにこいつ、と思うね、そういうの見ると。 ミ 幸いにして、そういうのはもらったことがない。あんまり宣伝してないのがいいのかも。 ア いきなりなんの前振りもなしに、「○○の歌詞を教えてください」とか。自分、そんなんで返事もらえると思っとるのかー。 猫 そういう失礼なメールって結構あります? ア いや、あんまりないですよ。失礼なのは自分ですよ。返事書かないから、ほんま(笑)。でもね、失礼じゃないねんやけど、渡辺宙明のジャズロックのなんとか、とかいって、すごい長々と自分の意見を書いてくれた人がいて、くれるのはいいんですけど、わからへんねん、そんなこと書かれても。そんなん、どう返事していいか悩むじゃないですか。 ミ たとえば。 ア 渡辺宙明と日本で最初のジャズロックのなんとかのかんとかのって書いてあって。僕はジャズもわからへんし、ロックもわからへんから、ピンと来んわけですよ。その人は、宙明はこういうことをやったから偉大な人やと。 猫 という意見を書いてきてるわけ。 ア うん。でも、なんかね、どっか、ひとりよがりっていうか。自分で納得して、こうだと思うんです、みたいなことをがーっと書いてきてて、そんなに音楽的に詳しいこと、僕はわからへんから、ていうしかないんですよね。でも、そんなんだけじゃ失礼やから、って考えているうちにどんどん日にちは過ぎて、もういいや、みたいになっちゃって。ついこないだも、そんなメールが来たんですよ。またほったらかしやけど。向こうは悪気はぜんぜんないんやけど、こっちは、そんなこと言われても、わからないんですいません、としかいいようがない。そういう音楽のこと書いてくるってことは、そういうサイトやという風に見てくれてるってことやから、すごくありがたいんですけど。逆にね、昔「キカイダー」見てて好きやったんですっていう方が、自分のやってることとは相反するようやけど、返事は返しやすい。 ミ ぼくは、そういうメール来ちゃうと、開き直って、どうぞ教えてくださいって言っちゃう。 猫 それも手だよね。 ア 自分が、そのメールに返事返すとしたら、1行くらい引用して以下略って書いて、「すいません、全然わからないんで教えてください」っていう風になると思うんですよ。掲示板もつけなあかんかなって、この頃思ったりして。 ミ ゲストブックがあるでしょう。 ア いや、昔掲示板作ったんですけどね、誰も書かんかったから消したんですよ。 ミ 掲示板っていうのは、それぞれ特徴っていうか、雰囲気があって面白いですよね。やたら、ごてごてごてってなるところとか、データの多いところとか。 ア これはミウラさんやmioさんにも悪いんですけど、なべたけ掲示板とか、大杉久美子掲示板とかは、関係しないことは書きにくいんですよ。 ミ そう、それは言える。それはいいです。一応そういう意図なんで。たしかに書き込み頻度っていうのは少なめだけど、それでいいんですよ。独特の特徴が出てるじゃないですか。 猫 ミウラさんとこには困ったメールとか来ないんですか。 ミ オフレコなんですけどXXXXXXXX(約250字削除)。それ以外は、困ったメールはあんまりないですねえ。困った書き込みはあったけど。 猫 どんな。 ミ XXXXXXXX(約80字削除)。それがいきなりどかーんと書いてあった(笑)。 猫 あったあった。 ミ その落ちは、XXXXXX(約20字削除)。 猫 そうそう。 ミ いくら掲示板管理してても、24時間見張ってるわけにはいかないじゃないですか。ぼくがそれを見たときには、すでに書かれてから10時間くらいたっていて。 猫 でも、かわいいもんじゃないですか。 ア やっぱりね、著作権意識って低い人多いですよ。 ミ いちばん感動したメールはねえ、「渡辺岳夫の時代劇音楽なんかに感動して、思わず和声法と対位法を勉強してしまいました」。大したもんですよねえ。 ア ミウラさんとこは、そういう音楽素養のある人が多いですよねえ。掲示板とか見てても。 ミ それは、まあ、誘導してるっていうか。MIDIでなんか打ち込んでるよっていう人も来ますし。 ア うれしかったメールってないなあ。ありがたかったメールっていうのはあるけど。 ミ やっぱりお決まりなのは、はじめましてリンクさせてください、っていうのは、いつもらってもうれしいですよ。 ア あ、でもそれもねえ、リンクさせてくださいだけっていうのは。 ミ そっけないの。 ア ちょっとぐらい感想書いてくれよなあって。 ミ おたくへのリンクをつけさせてもらいましたっていうメールが来て、でも、まだベータ公開なんでって書いてあったんです。それじゃあ、正式に公開したら、こっちからもリンクつけようかなあって思っていたら、しばらくしてメールが来て、いよいよ一般公開になりました、よかったらそちらからもこっちへリンクしてくださいって書いてあったんだけど、宛先が10も20も並んでるの(笑)。 ア ああ、それはちょっとね。 猫 印刷した手紙が来たみたいな。 ミ でも、たまーにですよ。ほとんどのときはうれしいですよね。実は、いわゆる相互リンクっていうのは困っちゃうんですよ。ていうのは、永遠に続くってことが保証できないんで。たとえばぼくが挫折するとか、足を洗うとか、相手の人もあるかもしれない。リンクしてる人すべてにいつも気を配れないじゃないですか。毎月必ず訪問して、メール出して挨拶したりとか、そういうのを全員に続けてはいけない。と思って、なべたけリンクっていうのは、すごいそっけないことが書いてあるんですね。古くなったリンクは消しちゃうって。あれは、実は私一流の誠意なんですよ。ほんとはああいうこと書いてあるけれども、消しちゃう前に絶対確認しますよ。まだこのサイトがあるか、とかね。そこがまだ更新され続けてるかとか。当時のスピリットでやってるか、とか。で、変わらなかったら、ずっと挨拶なかったとしても、メール出しますよ。一応そういう風に思ってるんです。で、個人のページはみなお友だちってことで、おつきあいしている。 猫 全部相互リンクしてるんですか。 ミ 個人の方は相互リンクになってないところありますよ。 猫 向こうから、リンクさせてくださいって言ってきた場合は? ミ そういうときは、ほぼ100%相互リンク。それで断ったときっていうのは、全然関係のないエロサイトとか(笑)。そういうのは無視ですよ。 ア うちなんかもねえ、リンクフリーやから、いちいちリンクしてくださいって書かんといてくれーって。 猫 ほんとのリンクフリーはそうですね。 ミ リンクさせてくださいっていうのは、暗に、よかったら相互リンクしてくださいっていうことなんですね。 猫 あ、そうなんだ。 ミ それはありますよ。だから、自分でメール書くときは、ひとこと書きますもん。こっちからリンクさせてください。もしよくても、こっちからは参照ですので、固い契りの相互リンクとか、そういう意図ではございませんので云々って。 ア リンクしてください、って何が困るって、「うちのサイトは、これこれこういう意図でやってるサイトなんでリンクしてください」って来たら、やっぱり感想書かないと失礼だと思うんで、見にいかなあかんのがしんどいんですよねえ。で、面白ければいいけどそうじゃなかったらなんて書けばいいんだ、みたいな。 猫 いっぱい来ます? ア そんないっぱい来ないですよ。月にひとつも来ない。2,3ヶ月に1回来たらいいぐらいで。 ミ ぼくなんか楽しみですよ。 ア 楽しみは楽しみなんですけどねえ。 猫 リンクさせてくださいって来たけれど、相互リンクしてないところも、いくつかある。 ミ そういうときはちょっとじくじくしますね。いいんかなあ、これで。 猫 ぼくは気にしないんだけど、全然。割とわりきって、リンク集も意図があってのリンク集だから、音楽に関係ないところは、リンクしてもらってても相互リンクしてないところもあります。 ア ぼくのとこのリンクは、自分の好きなとこだけやから。こういうの興味のある人はどうでしょう、みたいな感じのばっかしやから。 ミ ぼくは個人サイトはお友だちで、なべたけの方は、したかったらしてあげますよ、と。でも、リンクのページにはそっけないこと書いてますけど、その中にはぼくの方から、ぜひこちらからお願いしますってやらせてもらってるところもあります。 (次のページへ)
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