空想音楽大作戦 完全版プログラム

選曲・構成:柚之木美花、RYO-3

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[A3] 冨田勲特集

マイティジャック

○マイティジャック M-T-5
作曲:冨田勲
「マイティジャック」 1968 フジテレビ
主題歌「マイティジャックの歌」のアレンジ曲。スローテンポのオーケストラアレンジが醸し出す、奥行きのある音の世界は、冨田勲の真骨頂。MJ号の勇壮な姿を思わせる。             

○マイティジャック・メインタイトル(ナレーション入り)
作曲:冨田勲
「マイティジャック」 1968 フジテレビ
説明不要のナレーション入りメインタイトル。バックで輝くMJマークは、今も円谷プロのマークとして生き続けている。

○マイティジャックの歌(オープニングTVサイズ)
作詞:清瀬かずほ、作・編曲:冨田勲 、歌:フールサンズ合唱団
「マイティジャック」 1968 フジテレビ
日本のTV界初の「1000万円予算ドラマ」の名に恥じない、豪華編成による重厚な主題歌。バックには、米軍の軍事用撮影機材まで導入し円谷プロが全力を傾けた、MJ号発進プロセスのメカニック描写が流れていた。           

○マイティジャック M-26(新世界)
作曲:冨田勲
「マイティジャック」 1968 フジテレビ
MJ号の発進や飛翔のシーン等で使用されたテーマ。冨田独特の、明るい通るブラスの響きが、雲海や海原の広がりを思わせる。          

○マイティジャック M-57(新兵器)
作曲:冨田勲
「マイティジャック」 1968 フジテレビ
MJ号の活躍シーン等に使用された、高揚感に満ちた超名曲。「マイティジャック」には、ステレオでの劇伴音源が存在しないのが悔やまれる。これらの曲を聴いていると、ゼヒとも、オーケストラ編成による「再演」を期待しないではいられない。         

○マイティジャック M-69
作曲:冨田勲
「マイティジャック」 1968 フジテレビ
戦闘シーン等で使用された、ダイナミックな曲。マイティジャックの劇伴には、先程のような、勇壮なシンフォニーと、このようなジャズ・ロック的コンボサウンドが共存しているところが興味深い。

○マイティジャック M-100
作曲:冨田勲
「マイティジャック」 1968 フジテレビ
番組の最後に使用される、エンディング・ブリッジのひとつ。事件解決後の大団円ムードを彩った名曲。             

○進めマイティジャック(カラオケ)
作曲:冨田勲
「マイティジャック」 1968 フジテレビ
挿入歌「進めマイティジャック」だが、純粋に冨田サウンドを堪能していただくため、あえてカラオケテイクを選択。当時、一大ブームであったサンバ/ボサノバを意識した軽快なバンドサウンド。          

○MJの歌(カラオケ)
作曲:冨田勲
「マイティジャック」 1968 フジテレビ
同様に、挿入歌「MJの歌」のカラオケテイク。よりボサノバ色が強調されたムーディなアレンジの名曲。このタイプの曲と、シンフォニー楽曲とを、両方生み出すことが出来るなんて..........冨田勲は、やはり天才。        

冨田勲 主題歌集

○宇宙人ピピ
作詞:小松左京、作・編曲:冨田勲 、歌:中村メイコ、みすず児童合唱団
「宇宙人ピピ」 1965 NHK
冨田氏のキャリアの一側面として、NHKの番組への音楽提供を忘れてはならない。「新日本紀行」や大河ドラマの音楽を手がける一方で、人形劇など児童むけ番組のテーマ等にも、多くの佳作を残している。

○空中都市008
作詞:高垣葵、作・編曲:冨田勲 、歌:中山千夏、ザ・ヴァイオレッツ
「空中都市008」 1969 NHK
「宇宙人ピピ」「空中都市008」等では、後に冨田氏の名を世界に知らしめる、シンセサイザー/電子音楽的なサウンドづくりのアイディアの片鱗がすでにうかがえるのが興味深い。本曲では、バックトラックに過激なフランジング・エコー処理がされているが、これは決してテープの劣化によるものではなく、意図して作られているものである(笑)。

○宇宙船シリカ
作詞:前田武彦、作・編曲:冨田勲 、歌:東京放送児童合唱団
「宇宙船シリカ」 1960-62 NHK
冨田氏が、NHKのこども番組を手がけた、最も初期の作品。すでに冨田氏の作風がうかがえる。イントロからトミタ・オーケストレーション全開なのが面白い。

○銀河少年隊
作詞:若林一郎、作・編曲:冨田勲 、歌:上高田少年合唱団
「銀河少年隊」 1963-65 NHK
同時期の「リボンの騎士」にも通じる明るいブラスの響きを前面に打ち出した好アレンジ曲。TV版では坂本九が歌っていた。

○戦え!オスパー
作詞:寺山修司、作・編曲:冨田勲 、歌:山田太郎
「戦え!オスパー」 1965-67 日本テレビ
カラー放送初期の超能力アクションアニメ「戦え!オスパー」のテーマ。ツイスト風のリズムに、あまりにもカッコいいブラスアレンジ。しかしその上には、あまりにもカッコ悪い演歌丸だしの歌.......................「ぼくの名前を知ってるかい、朝刊太郎というんだよ」.............で、当時人気のあった、山田太郎の歌。とほほ。

キャプテンウルトラ

○キャプテンウルトラ
(第1シリーズ オープニング)
作詞:長田紀生、作・編曲:冨田勲、歌:ボーカルショップ、マイスタージンガー、上高田少年合唱団
「キャプテンウルトラ」 1967 TBS
「Q」「ウルトラマン」に続くTBS武田アワーの第3弾として、東映東京撮影所が製作したSFシリーズ。緊張感をあおるサイレン風のブラスサウンドや、速いスイング風のリズム、「シュピーゲル..........」部分の変拍子などが印象的なアレンジ。

○宇宙マーチ
(第2シリーズ オープニング)
作詞:長田紀生、作・編曲:冨田勲 、歌:ボーカルショップ、マイスタージンガー、上高田少年合唱団
「キャプテンウルトラ」 1967 TBS
第2シリーズ「新怪獣ぞくぞくシリーズ」以降のテーマ音楽。ナレーションは、若き日の、家弓"レプカ局長"家正。

○キャプテンウルトラ M-6-T5(シュピーゲル号)
作曲:冨田勲
「キャプテンウルトラ」 1967 TBS
「キャプテンウルトラ」の劇伴より、シュピーゲル号の航行シーン等で使用された曲。「マイティジャック」と比すと、残念ながら編成は薄くチープな印象。やはり予算の関係か.......(笑)。

ビッグX

○ビッグX
作詞:谷川俊太郎、作・編曲:冨田勲 、歌:上高田少年合唱団
「ビッグX」 1964 TBS
東京ムービーの第1作目であり、冨田氏の初のアニメ作品でもある。「ビッグX」自体は、ナチスドイツの秘密兵器..........っていう設定がちょっと辛口。しかし、「ジェット機手づかみ」はイカんでしょ(笑)。

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