裁判記

2004年4月以来、裁判記更新が遅れていました。。
現在、2005年12月!ですから、1年8ヶ月を簡単に振り返ります。。。

新明ゴミ山火災損害賠償請求裁判
2002年11月から、新明が起こした火災による被害保障を求める裁判を支援しています。
この裁判は、業者の新明、新明と同一役人同一組織の同一会社新栄、新栄に廃棄物処理を委託した排出企業6社、許可を出し、有効な指導をしてこなかった埼玉県、を被告として9000万円の損害賠償を請求しています。(この経過については他のページでも紹介しています

1審判決が2005年5月に出され、現在高裁にて控訴審が継続しています。
2005年11月9日に第一回控訴期日が開かれました。
高裁の裁判長は江見弘武裁判長。まず、自然発火が科学的にあり得るというのは分かる。でも、発火原因がなんであろうとも、その後の防火管理の問題があるんじゃないの?それを主張するの?と聞かれ、もちろん、主張します、と応えました。
また、排出業者については、数も多いことから分離して、まず、県と新明・新栄の責任についての審理を先行して行うことになりました。
 一審判決は、自然発火の可能性は極めて低い、として、だから、だめ、と、なんともよくわからない判決だっただけに、今後の進行にとても希望が持てる第1回期日でした。。。

石坂産業産業廃棄物処分業取消訴訟
 2001年に訴訟をおこして以来、業者は途中、焼却はやめたものの、大幅な破砕の拡張の変更許可を得、2002年にはさらにその変更許可処分の取消を求めていますが、この二つの訴訟がまだ継続しており、現在、埼玉県許可担当者の尋問が行われたところです。許可担当者の尋問では、許可が実にいい加減に出されていたこと、というのが浮き彫りになり、なんとも、はあ、とため息がつかれるような、尋問でした。。。この裁判は、次回2月に原告本人尋問が行われ、最終準備書面、いよいよ結審へ、と進むところです。。。

クリーンサービス保管積み替え施設差止め・損害賠償請求訴訟
 2004年には、クリーンサービス保管積み替え施設について、永年にわたり、直近で被害を受けてこられた住民の施設操業差止め・損害賠償請求を求める訴訟を支援しています。
 裁判所はさいたま地裁川越支部。これも3人の合議です。この裁判では、保管積み替え作業に伴うひどい騒音・低周波音被害が焦点になっています。騒音測定・低周波音測定に取り組み、その被害が実にひどいものであることを、実感してきました。このような操業が民家のすぐ隣で行われていることが許されてよいはずはない、と思っています。

という状況です。業者の責任を明らかにし、被害の実態を明らかにしていくことで、被害を少しでも減らしていきたい、と思います。。。是非、皆様のご支援をお願いします。。。