(テク テク テク テク)
ルリカ 「 ここが居住ブロックです。 現在残っている30余りの船室は、全て士官以上に与えられる、上等船室です。」
園場 「 すると、皆さんの部屋もここにあるわけですか?」
ルリカ 「 はい、艦長であるマスターはブリッジ上部にある艦長室を使用していますので、その他のメンバーが、それぞれ空いている上等船室を使用しています。」
園場 「 どこが誰の部屋なんでしょう? 教えてもらえませんか。」
ルリカ 「 はい。 ですが、プライベートのため、中には入れませんよ。」
園場 「 ええ、わかってます。(ちっ! よまれてたか)」
ルリカ 「 こちらの、機関室に最も近いのが、アッサムさんの部屋です。
それから(テクテク) こっちの部屋がデミの部屋です。 両脇の部屋が、彼女の荷物置き場になっています。
そして(テクテクテク) 少し離れたこちらがエフィの部屋。 向かい隣りが私の部屋です。
さらに(テクテクテクテクテク) 一番端がアッシュさんの部屋です。」
園場 「 はぁ〜、なるほど。 個人の部屋と部屋の間隔がとっても意味深ですねぇ。
例えば、敵の強襲による全滅を防ぐためとか?」
ルリカ 「 ある特定の人物が、部屋越しにノゾキ穴を作ろうとしたためです。」
園場 「え」
ルリカ 「 次、行きます。」
(テク テク テク テク)
ルリカ 「 ここは、レクリエーション・ブロックです。」
園場 「 遊び場があるんですか?」
ルリカ 「 はい。 一度航海にでた場合、1ヶ月やそこらは帰還しませんので、それなりにリラックスする場所が必要ですので。
特に本艦では、他の艦にはない十分なスペースと、戦艦に必要ない『酔狂』といったものが考慮されていますから。」
園場 「 酔狂ですか?」
ルリカ 「 酔狂です。」
園場 「 はあ・・・ と、とにかく案内していただけますか?」
ルリカ 「 はい。 (テクテク)
まず、こちらが食堂になります。」
園場 「 へぇ〜、レストランみたいなところを想像していたんですけど、大きな定食屋みたいですね。 何となくアットホームな雰囲気が感じられて、
戦艦の中だとは思えませんね。」
ルリカ 「 『食事はリラックスして食べるのが一番!』という、マスターの提案でこうなりました。」
園場 「 ああ、そういえば調理が趣味だとお聞きしています。 と、いうことは、皆さんの食事は、エイジアさんが作っているのですか?」
ルリカ 「 いいえ、ここの調理は自動調理器が行っています。 結構おいしいんですよ。
(カチャカチャ・・・・・・チーン) どうぞ食べてみてください。」
園場 「 え、いーんですか? それじゃ、いただきまーす。 モグモッグ・・・オイシー!!」
ルリカ「 一応、和洋中OKです。 たまに、マスターやデミが作ることもありますし、軍用レーションの時もあります。」
園場 「 ハグハグ・・・ゴックン! あー、おいしかった。 ごちそうさまでした。
で、なんですか?」
ルリカ 「 ・・・次、行きます。」