(テク テク テク テク)
ルリカ 「 ここは、トレーニングルームです。」
園場 「 うわ〜〜〜〜!! 下手なクラブより器具がそろってるじゃないですか。」
ルリカ 「 ・・・あんまり使われていません。 皆、実践向きですから。」
園場 「 もったいないなぁ。 あっ、あの奥にあるのは何ですか?」
ルリカ 「 あれはプールです。」
園場 「 ぷーる? 戦艦にプールがあるんですか!」
ルリカ 「 はい。 全身の運動にはこれが一番です。 ちなみに水は使用時にしか入れていません。」
園場 「 でも、水は貴重品じゃないですか!」
ルリカ 「 そうですね。 ですが、元々が数百人単位の船だけあって、6人しかいない我々には、飲料水にかなり『ゆとり』があります。
汚水再処理施設もありますし。」
園場 「 あっ、そーか。 でも、汚水再処理ですか・・・」
ルリカ 「 どこの船でも使用している物です。 それに傭兵時代には、もっと酷いところもありましたから。」
園場 「 あぁ(ポン)、そういえば”G”の皆さんは、傭兵出身者でしたね。」
ルリカ 「 まぁ、誰でもそのうち気にならなくなります。
ここには、この他にも、『レスリング・リング』や、『バーチャル・トレーニング・ルーム』などがあります。」
園場 「 すごいですねー。」
(テク テク テク テク)
ルリカ 「 ここは遊技場です。 カラオケ、バー、ビリヤード、コンピュータゲームなどがあります。」
園場 「 かなり詰め込んでいますね。 場所的には、ゆとりがあるんじゃないですか?」
ルリカ 「 それは簡単ですが、『こういったものは、みんなで遊ぶから楽しいんですの。
別々の場所で遊んで、1人でポツンとしてるなんて、つまんないんですの!』と、デミが発言したので、こうなりました。 ・・・もっともですね。」
園場 「 なるほど。 酔狂とはいえ、それなりに考えているんですねぇ。」
(テク テク テク クルッ)
園場 「 あれあれ、どっちへ行くんですか? 主環路はこっちじゃないんですか?」
ルリカ 「 この部屋を突き抜けた方が近道なんです。 (ピッピ) どうぞ。」
園場 「 ありゃりゃ? 船の中に中庭が!」
ルリカ 「 全てホログラフィーです。」
園場 「 (ブンブン) あっ、本当だ。」
ルリカ 「 ここは、精神的にリラックスするためにあります。」
園場 「 なんか自然公園みたいですねー。 あっ、鳥も飛んでる。 あはは、自動販売機にベンチもある(笑) こってるー。」
ルリカ 「 その自動販売機とベンチだけは本物です。 もちろん、自動販売機はお金なんかいりませんが。」
園場 「 ふぇ〜、至れり尽くせりですねー」
ルリカ 「 先ほども言った通り、精神的にリラックスするための場所ですから。 なるだけストレスを感じないように気を配っています。」
園場 「 失礼ですけど、何か、健康ランドみたいですね(笑)。」
ルリカ 「 ・・・座布団一枚。」
園場 「 え?」
ルリカ 「 (さらっと) 次行きます。」
(テク テク テク テク)
園場 「 ・・・・・・・・・」
ルリカ 「 ・・・・・・・・・」
園場 「 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ルリカ 「 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
園場 「 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あの〜」
ルリカ 「 はい?」
園場 「 ・・・これは・・・いったひ??・・・」
ルリカ 「 見ての通りですけど。 ・・・分かりませんか?」
園場 「 はあ・・・
もし私が間違ってなければ、これは銭湯の脱衣所じゃないですか?」
ルリカ 「 その通りです。 ちなみに反対側は男性用の脱衣所になってます。」
園場 「 いや、そうじゃなくって・・・」
ルリカ 「 あちらにある扉は、サウナ室になっています。」
園場 「そうじゃなくって!」
ルリカ 「 ここにおいてある飲み物は『牛乳シリーズ』だけです。 ・・・定番ですね。」
園場 「 そおうじいゃぬあくうぅっってぇぇっっ!!!
なんで! どうして!! WHY!!!
こんなのがあるんですかっ!!!!」
ルリカ 「 浴場ならどこにでもあるじゃないですか。 そんなに珍しいですか?」
園場 「 (MAXボルテージ) ええっ、珍しいですともっ!!
何でこんな所に、岩肌に囲まれ、鹿威しが風流に鳴り響き、竹のそよぐ音が流れ、星空がみえる『温泉』があるんですかっっ!!!!!」
ルリカ 「 酔狂です。」
園場 「 (絶句)」
アッサム 「 その通りじゃあ〜〜〜!!!」
園場 「 わあああぁぁ!!」
アッサム 「 心身のリラックス&リフレッシュには、老若男女の区別なく『温泉』がよいと太古の昔から決まっておるのじゃ!!
竹や鹿威しや岩はイミテーション、 星空はホログラフィによる映像、湯も入浴剤湯だが、この情感! この風情!! 個室の小さな風呂では味わえん物がある!!! 分かるかこの気持ちっ!!」
園場 「 はあ・・・何となく・・・」
アッサム 「 ならば・・・ ワシと一緒に裸のつきあいをせんかの? こう、肌なんか寄せ合っちゃってな。 (スリスリ)」
園場 「 キャアアァァァ!!!」
エフィ 「 おのれはっ!!」
アッサム 「 おひょおおぉぉぉ・・・(キラッ☆)」
エフィ 「 まったく、この恥知らず! 」
園場 「 ・・・あ、あの・・・」
エフィ 「 あ、気にしないでください、女の敵は滅びましたから。 それじゃあ。」
園場 「 え・・・と・・・」
ルリカ 「 園場さん、『巻き』入ってます。」
園場 「 ・・・えっ (シャキッ)
し、失礼しました。 何がなんだか分かりませんが、お時間にきてしまいました。 今回はこの辺で、次回もこのチャンネルでお会いいたしましょう。
それでは、全魔天の皆さん、ごきげんよう! さようなら〜〜〜
・・・あぁ、納得いかないわ・・・」
ルリカ 「 ごきげんよう」