TVサントラ大作戦 完全版プログラム

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[D] EXCITING COOL! -- アクション・ドラマ

オープニング

○スパイ大作戦
作曲:Lalo Schifrin
「スパイ大作戦」1967-? フジテレビ
"Mission Impossible" 1966-1973 米
このコーナーのオープニングに、いきなりコレっていうのも、かなりベタなので、ちょっとヤなんですけど....。
とりあえず、一昨年映画化もされ、多くの人が知るところとなった超有名曲。ラロ・シフリンは、「燃えよドラゴン」などでおなじみの、熱いホーンアレンジを書かせたら世界一の映画音楽作曲家。


海外刑事アクション

○刑事コロンボ(R)
作曲:Henry Mancini
「刑事コロンボ」1972-1979 NHK
"COLUMBO" 1971-1978 米
ロスを舞台にしたピーター・フォーク主演の刑事ドラマ。このテーマ曲は、本来、NBCミステリー・シリーズという、放送枠のテーマ音楽であったが、今日では、「刑事コロンボのテーマ」として、またマンシーニTVサントラの代表曲として親しまれている。

○警部マクロード(R)
作曲:David Shire
「警部マクロード」1974 NET/1975 NHK
"McCloud" 1971 米
「コロンボ」同様、NBCミステリーシリーズの一作。日本でも「コロンボ」の好評により、昭和49年、NETで「マクロード警部」として一部が放映され、後に、NHKが、「警部マクロード」のタイトルで全話をシリーズ放映。

○刑事スタスキー&ハッチ
作曲:Tom Scott
「刑事スタスキー&ハッチ」1977-1981 TBS
"Starsky & Hutch" 1975-1979 米
70年代フュージョンの名サックス・プレイヤー、トム・スコットによるこのテーマは、90年代に入ってもUKジャズの老舗バンド「ジェームス・テイラー・カルテット」にカヴァーされるなど、フュージョン/ジャズ・ファンクの名曲として知られる。


刑事アクション

○特別機動捜査隊(初期型)
作曲:小林亜星
「特別機動捜査隊」1961-1977 NET
15年6ケ月、全801回の長期放映を誇る、刑事ドラマ史上最長のシリーズ。
「協力:警視庁」というクレジットが入るなど、実際の事件に取材したハードな内容が話題を呼んだ。テーマ音楽を含め、音楽担当は都合4回変更されている。これは、第2期にあたる、小林亜星によるテーマ。

○特別機動捜査隊(ボブ佐久間版)
作曲:ボブ佐久間
同じく、「特別機動捜査隊」の第4期(最終期)にあたるテーマ。「ガッチャマン」「ファイヤーマン」等、ファンキーなホーンアレンジが印象的な、ボブ佐久間による作曲。

○アタック拳の歌(R)
作詞:藤島信人、作曲:原賢一、歌:野口正見、テイチク児童合唱団
「アタック拳」1967 NET
秘密諜報員OOYY=アタック拳が、怪人仮面男爵の陰謀に立ち向かうスパイアクション。しかし、「世を忍ぶ仮の姿」として、バスを改造した移動レストラン「アタック軒」を営んでいるってのが、なんだかノンキ(笑)。

○刑事くん 〜 コンクリートジャングル(R)
作詞:佐々木守、作曲:鈴木邦彦、歌:桜木健一
「刑事くん」1971-1976 TBS
柔道一直線で、人気を得た東映の青春スター、桜木健一主演のホームドラマ風刑事ドラマ。玄関に飛び込み「母ちゃん、おれ、刑事になったよ!」のセリフは当時子供たちの間でずいぶん流行ったという。署長役の名古屋章の、怒ったときのアワアワした演技は、いまだにモノマネのネタになっている。

○ザ・ボディーガード
作曲:渡辺宙明
「ザ・ボディ・ガード」1974 NET
民間の諜報組織「ザ・ボディーガード株式会社」の活躍を描くアクションドラマ。
千葉真一や志穂見悦子の空手アクションを前面に出した展開で人気を得て、以後、4作連続で「千葉アクションドラマ」が続くこととなる。音楽担当は「キカイダー」「マジンガーZ」の渡辺宙明。

○ザ・ゴリラ7
作曲:三保敬太郎
「ザ・ゴリラ7」1975 NET
「NET=東映=千葉」ライン2作目。音楽は、「11PMのテーマ」や数々の「和製ボサノバ歌謡」の作曲などで知られる、ジャズピアニスト出身の三保敬太郎(故人)。本テーマにも、氏の作風を反映した、どことなくユーロ・ラテンジャズ風のおしゃれ感がただよう。

○燃える捜査網
作曲:内藤孝敏
「燃える捜査網」1979 NET
「NET千葉アクション」第3作。キイハンターの谷隼人を加えてスタートとしたが、視聴率が振るわず、わずか14回で終了している。番組で移動捜査本部として使用されていたキャンピングカーは、千葉真一の「自前」であった(笑)。

○大非常線 〜 哀愁のスキャット
作詞:中村しのぶ、作曲:渡辺宙明、歌:ほりえみつこ
「大非常線」1980 NET
千葉アクション第4段。やっぱり10回で終了の憂き目にあう(笑)。
このテーマは、同じ渡辺宙明作品、アニメ「グレートマジンガー」挿入歌「ジュンの歌」のメロディ流用曲。歌手も同じ堀江美都子(ここでは「ほりえみつこ」名義)。オープニングテーマも、同じく「ビューナスAの歌」の流用。.......へんなの。


海外ヒーローアクション

○バットマン
作曲:Neal Hefti
「バットマン」1966 フジテレビ
"BATMAN" 1966-1968 米
映画版のプリンスの主題歌でもモチーフとして活かされていた有名なテーマ。
数年前、WOWWOWで再放送されたが、主演のアダム・ウェストは、今見るとかなり太め。コスチュームがピチTみたいで笑える。

○0011ナポレオンソロ
作曲:Jerry Goldsmith
「0011 ナポレオンソロ」1965-1971 日本テレビ
"The Man from U.N.C.L.E" 1964-1968 米
ナポレオン・ソロ(声:矢島正明)と、イリア・クリアキン(声:野沢那智)のコンビが活躍するスパイアクション。米版の亜流007と言われがちだが、企画はこちらのほうが早いという。音楽は、映画音楽の巨匠、ジェリー・ゴールドスミス。

○アメリカンヒーロー(R)
作詞作曲:M.Post & S.Geyer、歌:Joey Scarbury
「アメリカンヒーロー」1982 日本テレビ
"The Greatest American Hero" 1981-1983 米
落ちこぼれ高校教師がUFOと出会い、宇宙人にスーパースーツを授けられてスーパーマンになる、という「パーマン」みたいな話。

○エアーウルフ(R)
作曲:Sylvester Levay
「超音速攻撃ヘリ エアーウルフ」1986 日本テレビ
"Airwolf" 1984-1986 米
ハイテク(笑)な戦闘ヘリコプターによるメカアクション・ドラマ。昭和58年9月に日本テレビ「金曜ロードショー」で、第1話スペシャルが放送され、以後1時間番組のシリーズが開始される。
同時期の「ブルー・サンダー」もほとんど同じような設定なので、よく混同される。

○600万ドルの男(ナレーション入り)(R)
作曲:Oliver Nelson
「サイボーグ危機一髪/600万ドルの男」1974-? NET
"Cyborg:Six Million Dollar Man" 1974-1978 米
事故で大怪我を負った宇宙飛行士が、サイボーグ手術を受け復活、難事件解決に超能力を振るうというSFアクション。当初「サイボーグ危機一髪」というタイトルであったが、現在では「600万ドルの男」が一般的。

○バイオニックジェミー(ナレーション入り)
作曲:Jerry Fielding
「バイオニックジェミー」1977-? 日本テレビ
"The Bionic Woman" 1976-1978 米
「600万ドルの男」のエピソードで初登場し、人気が出たことから、単独主演シリーズにスピンオフ。「600万ドルの男」のヒロイン版。田島令子の声がイカす。

○チャーリーズ・エンジェル(ナレーション入り)
作曲:J.Eliott/A.Furguson
1977-? 日本テレビ
"Charlie's Angels" 1976-1981 米
ファラ・フォーセット、シェリル・ラッド、ケイト・ジャクソンなど、私立探偵事務所の美女探偵三人組の活躍するアクション。印象的なシルエットのオープニング映像は、今見てもめちゃカッコよい。

○アトランティスから来た男(ナレーション入り)(R)
作曲:ラロ・シフリン
1980 NHK
"Man from Atlantis" 1977 米
アトランティスの生き残りという海底人が、地上で活躍する話。声は池田"シャア・アズナブル"秀一。作曲者はラロ・シフリン、メチャカッコいい。


刑事アクション

○西部警察part1 (SE入り)
作曲:宇都宮安重、演奏:ホーネッツ
「西部警察」1979-1984 テレビ朝日
石原裕次郎、渡哲也など、石原軍団総出演による、ハードな刑事アクション。
このサントラが象徴するように、とにかく、カーチェイスと爆発が大好きな番組で、果ては、警察のくせに戦車まで登場する破天荒ぶり(笑)。全234回放送で約500台の車両をスクラップにしたという伝説あり......。

○西部警察part2.3 (SE入り)
作編曲:羽田健太郎、演奏:高橋達也&東京ユニオン
あ、引き続きうるさくてすみません(笑)。もうしばらく、ごしんぼう下さい.....。
でも、こっちの羽田健太郎テーマもカッコいいよね。チョッパーベースとか.........。

○爆走!ドーベルマン刑事 〜 アスファルト・ジャングル(R)
作詞:たきのえいじ、作曲:つのだ☆ひろ、編曲:小笠原寛、歌:黒沢年男
「爆走!ドーベルマン刑事」1980 テレビ朝日
少年ジャンプ連載のコミック(原作は、「北斗の拳」の武論尊)を原案とするが、テレビ版はほとんどオリジナルの内容。主演の黒沢年男他レギュラー陣が、ホンダ提供のバイクに実際に乗ってのアクションが売り。だから「爆走」?。

○鉄道公安官 〜 ホームタウン・急行(エクスプレス)(R)
作詞:山川啓介、作曲:佐藤健、編曲:坂本龍一、歌:サーカス
「鉄道公安官」1979 テレビ朝日
石立鉄男主演の鉄道公安官ドラマ。このサーカスの美しい歌は隠れた人気曲。

○非情のライセンス
作曲:渡辺岳夫
「非情のライセンス」1973 NET
天知茂主演のハードボイルドドラマ。断続的に3期に渡り、昭和55年まで放送される。
渡辺岳夫によるギターサウンド+ストリングスの主題歌は、ほぼ同時期の氏の作品「キュティーハニー」「魔女っこメグちゃん」の音楽にも通じる雰囲気を持つ。

○俺たちの勲章
作曲:吉田拓郎
「俺たちの勲章」1975 日本テレビ
松田優作と中村雅俊の主演による刑事ドラマ。吉田拓郎が初めてテレビドラマの音楽を担当した作品(劇判の多くは、チト河内の作)。全19回と、短期の放映で終了している。

○特捜最前線 〜 初期オープニング(ナレーション入り)
作曲:木下忠司
「特捜最前線」1977-1987 テレビ朝日
○特捜最前線 〜 私だけの十字架(R)
 作詞:尾中美千絵、作曲:木下忠司、編曲:青木望、歌:F.チリアーノ
別名「特撮最前線」(笑)。藤岡"ライダー1号"弘をはじめ、アカレンジャー、ストロンガー、光速エスパーなどを演じた特撮番組出演者が多く出演していることで有名な刑事ドラマ。


伝説の東映アクション 〜 菊池俊輔メドレー

アニメファンには「タイガーマスク」「ゲッターロボ」「ドラえもん」など、特撮ヒーロー・ファンには、「仮面ライダー」「超人バロム1」などの音楽で知られている菊池俊輔だが、テレビ映画の分野でも、「赤いシリーズ」「スチュワーデス物語」などの大映テレビドラマ、「暴れん坊将軍」「遠山の金さん」などの時代劇など、多くの作品を手がけている。
氏の大人向けテレビ映画における代表作・東映刑事・探偵クションドラマの音楽を一気にどうぞ。

○スパイキャッチャーJ3
作曲:菊池俊輔
「スパイキャッチャーJ3」1965 NET
秘密警察TULIP日本支部の諜報員壇俊介(川津祐介)が主人公のスパイアクション。
東映東京制作所の第1回作品。日本支部長J1役で、丹波哲郎も出演。ここより、「東映-丹波哲郎-菊池俊輔」ラインが始まる。

○キイハンター(ナレーション入り)
作曲:菊池俊輔
「キイハンター」1968-1973 TBS
以後の日本のアクションドラマのスタイルを決定づけた人気作。5年間の長期シリーズとなる。千葉真一はこの番組で一挙にアクションスターとして開花。
菊池俊輔によるテーマ曲はあまりにも有名。「土曜夜9時-TBS-丹波-菊池俊輔」は、以後3シリーズ続く。

○アイフル大作戦
作曲:菊池俊輔
「アイフル大作戦」1973 TBS
キーハンターの後番組。「土曜夜9時-TBS-丹波-菊池俊輔」ライン2作目。小川真由美主演の探偵アクション。キーハンターに引き続き、丹波哲郎や谷隼人が出演。
小川真由美による主題歌「VIVA!アイフル」は、本曲の歌詞つきヴァージョン。

○バーディ大作戦
作曲:菊池俊輔
「バーディ大作戦」1974 TBS
「アイフル大作戦」の後番組にして続編。前作では警視庁の警部だった丹波が辞職し、前作のメンバーを中心に探偵局を開設するというストーリー。他に、沖雅也や和田アキ子らが出演。また、藤木悠や倉田保昭などは、次期番組にも継続してレギュラー出演することになる。

○Gメン'75
作曲:菊池俊輔
「Gメン'75」1975-1982 TBS
「土曜夜9時-TBS-丹波-菊池俊輔」ライン4作目。キーハンター以来の大ヒットで、7年間続くことになる。「滑走路なんて並んで歩いてちゃ、あぶないよ...」と思わず注意したくなるオープニング映像とこのテーマ音楽はすでに伝説化。しかし、最後の1年は人気が下降。続編「Gメン'82」は、なぜか17回で打ち切り。
..........やはり、音楽から菊池俊輔を降ろしたのがいけないのだ!。


エンディング

○七人の刑事(フルサイズ)
作曲:山下毅雄、歌:ゼーグ・デチネ
「七人の刑事」1961-1969 TBS
刑事ドラマの古典。赤坂のクラブで遊びで唱っていた客のユダヤ人の宝石商ゼーグ・デチネをたまたま居合わせた山下氏が気に入り、レコーディングさせたところ1000万枚の大ヒットとなる。しかし、ゼーグ氏はその後、詐欺容疑で国際指名手配され、国外へトンヅラ。多額の歌手印税は今もレコード会社に眠っているとか(笑)。
ぼくらの世代は、「スネークマン・ショー」のポールマッカートニのコントでの伊武雅刀の歌で、この曲を知った人も多いはず。


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