Dark Moonglow Magicians
I wish(その3)
「ヤン・・・俺たち、一つになろ。今までみたいに、二人で一つになろ・・・」 離れたヤンの唇につかさずユンは自らの唇を押し付けた。 暫く黙ってそうしていたが、ユンが唇を割って舌を滑り込ませた。 「こうすると、気持ちいいんだって・・・」 唾液の絡む音、ユンとヤンの不定期に流れる吐息。 それだけが暗闇の静寂に代わって支配していた。 じきに唇が離れた。 蜜のようなあまい唾液が糸を引いて頬に流れおちた。 ユンはするっとヤンの上着に手を差し入れ、鎖骨をなぞる。 暗闇の中にヤンの表情は正確には分からないが、ユンの想像した以上にヤンの体は素直に反応を示した。 上着のボタンを一つずつ丁寧に外し、すべてが終わると月光に照らされて、細いヤンの上半身が露わになる。 それだけでユンの心はどきどきして乱れてしまいそうになり、かつなにか下半身がじんじんするような、奇妙な気持ちに襲われる。 ユンがぷくんと膨れたヤンの胸にある桃色のそれに触ると、ヤンは小さく声を漏らして息を付いた。 こうすると気持ちいいのかなあ・・・と指の腹で撫でたあと、ペロリと舌で舐めてみる。 「やっあ・・・ゆんっ・・・!」 どきん、と今度はユンの胸が高鳴る。 ヤンのこんな声を聞いたのは無論初めてのことだったし、こんな声が出るなんて思いもしなかったからだ。 そのまま寝間着の下を下着と共に脱がせ、下半身すらもさらけ出す。 胸を舐めたときと同じように、ユンはヤンの体を舐めた。 臍のまわりから、その部分までゆっくりと。 「・・・あ、・・・やっ・・・ゆぅん・・・」 それの先に舌で触れると、ヤンが甘えたような声を出した。 「き、汚いよお・・・そんなトコ舐めちゃ・・・っ」 眼に涙をためてヤンはそれを舐めるユンに言うが、ユンは止めようとはしなかった。 それどころか、更に深く舐め上げる。 「ん・・・ッ・・・あんっ・・・」 下の部屋で眠っている祖父に気付かれないようにするためなのか、ヤンは必死に自ら口をふさいで声を出さぬようにとしているようだった。 生まれて初めて感じる不器用な舌使いに、ヤンはなにか訳の分からない気持ちに捕らわれる。 舐められているところがむずむずして、自分がどうなっているかなどもう分からない──。 そんな思いに捕らわれていると、びくんと体が震えてなにかがユンの口の中に放出された。 「──な、に・・・っ?これっ・・・」 「・・・初めて?コレ出したの」 恥ずかしそうにこくんと首を縦に頷かせる。 |
光の世界へ |