Dark Moonglow Magicians
LV-4(その3)
ユンがヤンの中を激しく引っ掻きまわすたびに、ヤンのカラダの奥が熱くなる。 初めての行為では無いはずなのに、こんなにも満たされ、かつ罪悪感を感じなかったのは初めてではなかろうか。 そして、こんなにも自分にはユンの存在がなによりも誰よりも大きく、大切なものなのだとあらためて感じさせられた。 中に侵入されるごとにそれの思いは深くなっていく。 「ヤン・・・ヤン。かわいいよ、ヤン」 唇に口付けると、ユンはヤンの身体をいっそう強く抱きしめた。 これまで独りよがりだと思って気持ちを抑えつけて生きてきた自分とはもう縁がなくなるんだ、と確信しつつ。 「も・・・だめ・・・ユ・・・ン・・・も・・・」 「っ・・・ヤン・・・ッ!」 「ん、うう・・・ユンッ・・・ぁ、ああっ!」 ヤンが熱いそれを走らせると、ほぼ同時にユンもヤンの中にそれを注ぎ込んだ。 全てが終わったあと、ヤンはそのまま倒れ込むようにベットになだれ落ちた。 ユンは掛け布団をかけてやると、ヤンの首筋に口付けて桃色の華を咲かせた。 小さく寝言で『兄貴・・・』と呟いたヤンの髪の毛を撫でてやると、ユンはなによりも誇らしげに、そして愛しそうに呟くのだった。 「大好きだよ・・・ヤン。俺は、ここに居るからな。これから先、なにがあっても、ずうっと、いつまでも、お前の側に」 |
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