Dark Moonglow Magicians


ランプ

蒼い星 LV-4(その1) 蒼い星

「さて、と」
 少しも優しさのかけらもない風に言うと、ユンはヤンの頬に触れた。
 意識せずとも赤く潮紅してしまっている頬を手の平で一撫ですると、びくりとからだが震えたのが伝わる。
「・・・なに、飲ませたんだよ」
 喋る、というよりはもはや掠れて唸っているといった感じで声を出す。
「まったく。人聞きの悪ぃこと言うなあ、お前は」
「兄貴、が・・・なに、も、言わないから、だろ・・・っ」
 一人心から愉快そうに笑いながら、俯いていたヤンの顎を上げさせて視線を合わせさせた。
「なあに・・・そうそう悪いモンじゃないよ。睡眠薬とかではないさ。安心しな・・・ただの即効性の媚薬、ってトコロかな」
 ヤンのはだけたシャツの隙間から指を侵入させて鎖骨を撫でた。彼はこうされることが好きなことを気付いていないふりをして。
 そのまま下に向かって指を滑らせ、つき当たった淡い桃色の飾りに触れると、それだけでヤンは感じてしまったようで、ユンの肩を除けようとする。だが、その腕には力がまったくこもっていない。
「・・・あ、・・・ッ」
「お前ってさあ、そうやってすっげえカワイイ声出すのになんでいつも抑えちゃうわけ?恥ずかしいのか?」
 そんなこと当たり前だろう、と答えようとするが、そう口にしようとするとユンはヤンのシャツのボタンを外し、鎖骨からその飾りに向かって舌で辿らせ始めた。
「ん・・・・・・ぁ」
 舌の先でそれを弄るとぷくりと膨れ、出したいと願ってもいない声が口をつく。
 腕を抑えつけて身動きをとれなくしてやると、ヤンは眼をかたく閉じた。
「イイ声」
 にっ、と微笑むと手早くヤンのズボンのベルトを抜き取りジッパーを下げ、下着と共にずり下げる。
「嫌、だ・・・っ」
「どこが嫌なんだよ?まだ触ってもいないくせ、こんなにしてんのに?」
 先端を指で摘むと、ヤンはびくりと反応して幼なじみた声を上げ、ユンの広い背にすがりつく。
 その腕は微妙に震えており、今のユンの位置からではヤンの顔・・・もとい表情はうかがえないが、わざわざ自分の肩を必死に力んで掴んでいるヤンの腕を引き剥がして見ようとは思わなかった。
 見なくとも、彼の表情がどうなっているのかなど予想できるからだ。
 カラダの線に沿って舌を這わせていくと、目的のそれに辿りつく。
「こーやったら、気持ちイイ?」
「や、止め・・・・・・っ・・・!」

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