口直し 我に帰った有吉。
有吉:(せき込む)「光浦さんの」
矢部:「ジュース、靴下」
ナレ:「いろいろ思い出して…」
有吉:(せき込む&吐き気をもよおす)「すいません」
ナレ:「あまりにも不憫な猿岩石を見かねた岡村が愛の手を!」
岡村:「あれですね、かわいそうですね、行くだけいってみようと!」
ナレ:「もう一度紗理奈の部屋へ行くことが決定!」
マジ!
ホテルの廊下、10711号室の前。
矢部:「今度マジやで」
ナレ:「今度こそマジ!」
矢部:「マジで紗理奈やから」
有吉:「はい」
森脇がドアを少し開け、山本が先に潜入。
ナレ:「しかし、一行が息を潜めて紗理奈の部屋に入っていこうとした
時!」
異変
部屋の奥から、
紗理奈:「うーん」 山本、あわてて振り返る。
山本:「声、声が」
猿岩石:(神妙)
ナレ:「紗理奈のうめき声が聞こえた!」
岡村:「起きてんのかな?」
山本:「う、う〜んって言ってた。うなってた」
有吉:(目を丸くする)
岡村:「誰かと、やってんの?」
一同:(息を潜めたまま爆笑)
森脇:「んなわけないじゃないですか」
岡村:「やばいよやめようよこれは」
「ちょっとでも、見てみたいなそこ」
有吉:「はい」
岡村:「ちょっと見てみるか」
有吉:「はい」
岡村:「誰とやってんのやろ?」
矢部:「濱口や!」
岡村:「濱口!」
矢部:「濱口!」
ナレ:「部屋の中に、噂の濱口がいるのか?一行は事実を確かめるべく進
入を強行したが…」
潜入
山本、森脇、有吉の順で部屋の中へ。そのまま寝室へ。
ナレ:「紗理奈は、一人で寝ていた。安心と同時に一気に緊張が高まる一
行!」
有吉、四つんばいのままベッドに接近。
ナレ:「まず猿岩石が、どうしても最初に済ませておきたかったことは、
辛い思い出の口直しだった」
有吉、ベッドの横の味わいカルピスに身を乗り出し、ビンをつかむ。
そーっとビンを持って元の体勢に戻ろうとしたとき、岡村が屁を放つ!
前後の山本と矢部が同時にツッコミを入れる。
有吉は不快感を露わにする。
マジ飲み残しチェック
ナレ:「熟睡の紗理奈を確認して、いよいよマジ飲み残しチェック!」
有吉、味わいカルピスのビンの口全体をくわえて、残りのカルピスを流
し込む。
ナレ:「味わいカルピスをマジなあまり、味わって飲む有吉」
矢部:(頭にツッコむ)
有吉:(小さく吹く)
続いて森脇、サントリーの烏龍茶を。
ナレ:「烏龍茶を、マジなあまり普通に飲む森脇」
矢部:(ほっぺたにツッコむ)
森脇:(嬉しそうな顔で『しー』の仕草)
矢部:「ホンマに飲んでるから」
マジ口紅チェック
ナレ:「続いて、紗理奈のマジ口紅チェック!」
岡村が口紅のスティックを手に取り、山本が筆につける。目と口を半開
きにし、うつろな表情の有吉の口にそれを塗ると、
有吉:「ハア、ハア…」
岡村:「イッタ?」
有吉:(笑)
ナレ:「大喜びの有吉。しかし」
おはようございます
喜びもつかの間、何かの物音で紗理奈が起きてしまう!
紗理奈:「んあ〜」
有吉・山本・矢部:(伏せる)
紗理奈:「はあ〜」
矢部:「ヤなことあったんでしょうね」
紗理奈:「また来たぁ」
一同:(爆笑)
矢部:「おはようございます」
紗理奈:(上半身だけ起きていたのに、また倒れ込んで)「ャァ〜!」
<『どっきり』でおなじみの効果音>
矢部:「おはようございます」
紗理奈:「ちょっと!テレビいっぱい出てる人や!」
矢部:「テレビいっぱい出てる人やて」
紗理奈、また上半身だけ起きる。
矢部:「ねえ、紗理奈さん、あなたのファン、お二人ね、このために…」
紗理奈、今度は布団に突っ伏す。
矢部:「このためだけに、来てくれたんですよ。北海道まで」
ナレ:「あこがれの紗理奈を前に、緊張する猿岩石」
山本:「ベッド上がらせてもらえ」
矢部:「エエでもう」
有吉:「大丈夫ですか?」
矢部:「もうエエで!」
有吉:「『エエで』って言うのは?」
一同:(笑)
矢部:「この通り。もうエエで」
マジネマキ披露
矢部:「ちょっと立っていただけますか?」
紗理奈:(ベッドの上に立つ)
矢部:「じゃーん」
岡村:「じゃーん」
有吉:「黒」
矢部:「黒。今日は黒でまとめてみました」
猿岩石:「はい」
岡村:(両手を前で会わせ、かしこまって)「黒でまとめて…」
矢部:「お店の人」
一同:(笑)
矢部:「今日は、シックに、まとめてみました。そして、ネックレス」
紗理奈:(寝ぼけた様子で頭をかいている)
岡村:「ワンポイント」
矢部:「ワンポイント置いてみました」
岡村:「ワンポイント、アクセサリー、つけさしてもらいました」
矢部:「よお見てよお見て。よお見て紗理奈を」
猿岩石のアップ。森脇は目をこすっている。続いて有吉の顔がアップに
なる。有吉の唇はいつの間にかすっかりピンク色に染まっていた。
紗理奈:「見る目あるわ」
矢部:「見る目ある?」
紗理奈:「見る目あるわ」
矢部:「なんか言うてる」
紗理奈:(目が半分寝ている)「ホンマ見る目あるわ」
矢部:「見る目ある?」
紗理奈:「思うわ」
キャラクター的に無理
岡村:「たまらんでしょ?」
有吉:(うなずく)
森脇:(うつむき気味にうなずく)
矢部:「たまらんでしょ?」
岡村:「ムラムラくるでしょ?」
有吉:「はい」
矢部:「よおあるじゃないですかもう、男集まったら。ちょ、もう、アイ
ツいこうか?」
突然有吉が紗理奈のひざを後ろから手ですくってベッドに倒す!
紗理奈:「キャー!」
有吉:「でも、やっぱりここまでなんです!」
ナレ:「無理をした猿岩石」
有吉:「この顔で十分なんです!」
矢部:「すいません。この顔で十分」
猿岩石:「はい」
紗理奈:(矢部のほうを見て笑う)
岡村:「一度は試みたんですが」
矢部:「失敗に終わった?」
岡村:「うん」
森脇:(胸に手を当てて)「ドキッとした今」
有吉:(額の汗を拭って)「あー」
矢部:「どうしていいか分からないですよね?」
有吉:「はい」
森脇:「はい」
矢部:「まだ初心者なのでね」
有吉:「分からないですはい」
矢部:「あーじゃあここは、山本さん」
山本:(ニンマリ)
矢部:「見本を」
有吉:「ぜひお願いします」
森脇:「お願いします!」
矢部:「見せて頂いて」
お手本
後ろに下がる猿岩石。
矢部:「それでね、いきなり行けへんから。徐々に上がっていきますから
ね」
有吉:「はい」
布団を直す山本。
矢部:(笑)「一回直してから」
「一回直す、一回直す」
「紗理奈寝てますー」
「こっからですから」
山本が布団を直し終わって猿岩石のほうを振り返ると、猿岩石の二人は
ウケる。有吉はこらえきれず吹く。
森脇:「お願いします」
矢部:「じゃ、お願いします」
「最初は、じわじわと」
山本、布団を少しはがし、紗理奈の顔だけを出す。少し間をおいて、気
をつけの姿勢から、ベッドへ突然のダイブ。
矢部:「飛びました」
「いきなり飛んでしまいました」
山本、布団ごと紗理奈を抱きしめ、体を動かしまくる。紗理奈、シメら
れる子犬のような悲鳴を上げる。
岡村:「これぐらい」
矢部:「これぐらいいかんとあきません」
「(紗理奈の)おケツ上がってきました!おケツ上がってきまし
た!」
山本が手招きをすると、岡本がおケツを手で叩く。
矢部:「アイタタタ」
言いながら矢部もスリッパで岡本と交互になって叩き始める。
矢部:「折檻です。あなた、折檻。折檻です」
岡村:「これぐらい」
矢部:「これぐらいいかないと」
岡村:「これぐらいやらないと」
森脇:「あと10年はかかりますね僕たち」
実践
矢部:「じゃ、布団直すとこから」
有吉:「はい」
布団を直し始める猿岩石。有吉は足のほう、森脇は上の方を担当。
矢部:「そうです。目盛りは、徐々に上がっていっております。徐々に上
がっていっております。目盛り半分来ました。さあ、息とか荒
なってきますね?息とか荒なってきます」
猿岩石、布団直し完了。
岡村:「テンション、テンション上がってきます」
矢部:「5,6…だんだんテンション上がってきます。はい、8…、はい、9ま
で来ました今!はい、はい…」
森脇、上を向いて目をつぶり、決心の表情?!
矢部:「はい、MAXに到達しました!猿岩石!」
有吉:(頭をかきながら)「でも、人気とか落ちないですかね」
一同:(大爆笑)
森脇:「いい人で通ってるんですよ」
矢部:「何キャラクター気にしてんねん」
ナレ:「これ以上の無理はよくないと、ついにここで…」
添い寝タイム
ナレ:「添い寝タイム!」
森脇はすんなりと紗理奈の左横に入って添い寝。一方の有吉は、紗理奈
の右横の布団をめくり、わざわざその中から入っていこうとする。
矢部:「下、下いくんや?」
有吉:「はい」
矢部:「そうか…」
紗理奈の横で目をつぶっている森脇に、矢部がツッコむ。
矢部:「一応テレビやから」
森脇:「はい」
矢部:「何をホンマに寝てんの?ええ気持ちなのは分かるで?」
森脇:「気持ちいいですよ」
興奮
矢部:「もっと密着してええで、もっと密着してええで」
いつしか有吉も添い寝して、3人で密着している。
岡村:「全然いいのよ、ケチョンケチョンにして」
カメラが猿岩石に寄る。
有吉:(幸。かつてないほどの顔のゆるみ具合。ゆるんだ目元口元が、丸顔
を一層丸くしている)
矢部:「お前マジやな?」
ナレ:「まさに夢が叶った!」
「しかし!」
滞在15分!
矢部:「非常に悲しいお知らせが、舞い込んできました」
有吉:「なんですか?」
矢部:「そろそろね、もう朝6時40分、飛行機の時間がねお二人、迫ってき
てるんです」
有吉:(驚)「ホント?今?そ?え?」
矢部:「飛行機。もう帰らなだめなんです」
森脇:「もう帰るんですか?」
矢部:「忙しいでしょ?」
ナレ:「超売れっ子の猿岩石には、東京で次の仕事が待っていたのだ!」
矢部:「帰らなだめなんですよ。マジ?(と、後ろのスタッフに確認して)
あ、マジですわ」
岡村:「ホンマの」
矢部:「マジやわ」
有吉:(驚。目元口元が、今度は驚きで開きっぱなしになる)
矢部:「ホンマ。ホンマ」
有吉:「マジすか?」
矢部:「ああ。お疲れっした」
急いでベッドから出る猿岩石。
矢部:「終了」
岡村:「終了」
矢部:「終了」
「お前いつまで見とんねん」(紗理奈の顔をまだ見てる有吉にツッ
コむ)
矢部:「終了」
森脇:「忙しすぎる…」
結論 寝起きはゆっくり時間をかけて!! |