100度くらいの深々とした礼を何度もしながら、二人が入場してきました。
有吉「よろしくお願いします」
森脇「よろしくお願いします」
またも深々と礼をする二人。
古館「母なるユーラシアを象徴するかのような母なる女性たちがこの、
あたたかい出迎え。このあたたかい出迎えに至るまではいろんな
ドラマがあったでしょう。マルシアはずっと注目して二人を
フィーチャーしてたそうです」
有吉「あーどうもありがとうございます!」
マルシアさん「あー、ねー、すごかったよー」
ここでサーカス団でのVTRが紹介され、ベティも出てきました。
古館「そんなきれいには見えなかったですけど、きれいだったですか?」
有吉「いやむちゃくちゃきれいでした。ベティ、スザンヌ、ベラヌスといたん
ですけど、三人娘が。もうベティがダントツです」
古館「好みなんじゃないの?」
有吉「いや、違います」
森脇「僕はスザンヌが良かったです」
古館「ほら、スザンヌがいいって言ってる」
有吉「いや〜ベティですよ」
古館「今日はベティもスザンヌも、あちらの方に実は」
猿岩石「え〜っ!!」
古館「ウソウソ。二人息合ってるね」
古館「やっちゃったなーこれ。これ何でまた、仏教で出家して、頭丸めたの?」
有吉「たまたま飯が食えないとヒッチハイクで乗せて頂いた運転手さんに
言ったら、知らない間に連れて行かれて。飯が食えると」
古館「飯食えるもんな托鉢で」
※日記には「ナホンラッシマ」と書いてありました。
古館「何で逮捕されたの?」
猿岩石「わけ分かんないです」
古館「ヒッチハイクやってたわけでしょ、あそこで。そしたら、パトカー来たの?
おまえら日本人だろ、ちょっと来いと」
有吉「何言ってるか全然わかんないですよ」
森脇「だからイエスイエスって言ってたら、いつの間にかあんなことに」
古館「犯行を認めちゃったようなもんだね」
古館「何日間ぐらいやりました?ここでは?」
有吉「1週間ぐらいですね」
古館「日本そば屋さんがあって、そのそば屋さんでアルバイト。
ずっと洗ってたの?」 (皿洗いをする絵を見て)
森脇「そうっすね」
古館「あ、これも食えるから一日洗っててもOKだ」
(賄い付きだというところを見て)
有吉「はい」
映像が従業員との別れの部分にさしかかると、それを見ていた森脇の顔が
神妙になってきました。VTRが終わると、
古館「従業員の女の子達、泣いてたの?」
森脇「はい。泣いてくれたんですよ」
古館「ぐっと来たでしょ、二人」
有吉「いや〜僕たちも涙止まらなかったですよ」
森脇「涙流してなかっただろお前」
古館「話違うじゃない」
森脇「すぐお金見てた」
英語では"organic farming"で『有機農業』だそうです。
VTRを見終わって、
森脇「初めてだったんですよ、絶食するの。日本でだらだらした生活
送ってたんで、かなりきつかったですね」
有吉「もうつながってるんですか?」
「もしもし」
命の恩人・橋本佳奈さん「もしもし」
有吉「お久しぶりですー。その節はどうもありがとうございました!」
橋本さん「いえ、とんでもないです」
古館「お金は返したのかな?」
有吉「お金は返したんですが届きましたでしょうか?」
橋本さん「ちゃんと届きました」
有吉「あーよかった、ありがとうございます」
そこで電話を代わって、
森脇「もしもし、ヒゲが長かった方です。覚えてますか?」
橋本さん「髪の短かった方ですか?」
森脇「ひげが、あの、長かった方…」
橋本さん「目が、大きい方ですか?」
森脇「目もちっちゃい方です…」
有吉「それはぼく」
森脇「ぼく印象薄いですか?」
橋本さん「いえ、そんなことないです」
森脇「その節は、どうもありがとうございました」
橋本さん「いえ、とんでもないです。お疲れさまでした」
森脇「ありがとうございます。それでは古館さんに代わります」
古館「司会の古館といいます」
橋本さん「あら。はい」
古館「公園で出会ったとき、二人に。何事かと思いました?」
橋本さん「あ、はい、びっくりしましたよ。びっくりっていうか、
いきなり、『お金を貸して下さい』っておっしゃったから」
古館「だって彼らはすがるところは共通した肌の色しかないわけですから。
今度日本帰ってきたら、今度、ねえ」
有吉「はい。飲みに行きましょう」
古館「朝の早いところすいませんでした。勉強の方がんばってください」
橋本さん「はい、ありがとうございます」
猿岩石「どうもありがとうございました!」
有吉「こいつはひとつ、盗まれちゃったんですよ」
古館「こっれはでも」
マルシア「汚い」
古館「ホント汚いね」
有吉「衣装、服は全部洗ったんですけど」
古館「日本帰ってきてから」
「これ!よく見たよテレビで」
有吉「空手着」
その右胸のあたりには「生きて帰れよ〜 8/16」というサインが。
名前の部分は判読できませんでした。
有吉「これ、お坊さんの」
古館「これが僧衣?袈裟?」
森脇「これ来てるとヒッチハイクもスムーズなんですよ」
古館「ちょっと来て見ろよ。上からポッと。感じだけでも」
有吉「着方わかんないんですけど」
古館「本物のニセもんですね」
有吉が袈裟を羽織ると、それは服の形にはなっていませんでした。
古館「あ、ただの布だけか?」
有吉「こういう風にやって。正装とかいろいろあるんですけど。
普段ラフなときはこういう感じで」
右側の布を左脇に挟み、左側の布を肩越しに前に持ってくる着方です。
そのほか、ドイツのビール工場で働いたときの作業着や、
フランスでサーカス団に入ったときのピエロの衣装もありました。
そしてナイキのスニーカーも。かかとはすっかりすり減ってつぶれ、
穴があいていました。
古館「こういう思い出の品は、人生の宝物だからあれとして、
視聴者プレゼントで、なんか1点、出してもらえます?」
有吉「洗濯して、真っ白になったんですけど、ずーっと来てたTシャツ」
古館「じゃあ猿岩石のドキュメンタリーを見てた人には
たまらない逸品でございますねえ」
キャンディー奥津選手がスタジオに登場しました。
森脇「わあ!」
キャンディー奥津選手「はじめまして」
猿岩石「はじめまして!」
古館「知ってました?猿岩石の森脇君が大ファンだっていうの」
奥津選手「知らなかったです」
古館「握手ですね」
森脇「あ、すいません」
森脇が握手を交わすと、
有吉「あ、すいません、僕もいいですか?」
有吉も握手を。
古館「猿岩石のドキュメントは知っておりましたですか?」
奥津選手「毎週見てました」
森脇「あ〜そうですか〜」
有吉「ありがとうございます」
古館「せっかくですから、得意技などかけていただいて」
マルシア「え〜?」
古館「これはね、ファンっていうのはたまらないんですよ」
そこで、キャンディー奥津さんから森脇へ、技のプレゼントが
贈られることになりました。
少し戸惑い気味の奥津選手でしたが、次の瞬間、スタジオ中に
響きわたる音を立てて、森脇の左頬に張り手が炸裂!たまらず
倒れ込む森脇!あまりの迫力にスタジオのお客さんは騒然となりました。
古館「ウワーッ!」
手を叩き、飛び上がって喜ぶ有吉。
森脇「うれしいですね」
古館「ほら、嬉しいんだから」
これは寝技の関節技です。何とも言い難い形状です。
森脇「痛い痛い痛い痛い!」
古館「完全に極まった!もー、だいたい太もも太いもんキャンディー奥津。
これ入った?極まった?」
グランドクロスから解放されて立ち上がった森脇は、満面の笑みを
たたえていました。
有吉「にこにこしてるよ」
古館「わかる、その気持ち。俺もまだ駆け出しのアナウンサーの頃、
前田日明にアキレス腱固めかけられて2週間しびれ取れなかったのよ。
アザできて。すっごいうれしかったもん。うれしいもんよ」
森脇「はい」
マルシア「そう…」
古館「あとは…もう一丁ぐらいかけといてもらいましょうかねえ」
キャンディー奥津選手、森脇の両足をつかんでぐるんぐるんと3回転半回しました。
起きあがった森脇は、目が回っている様子です。
有吉「嘘つけ」
古館「一応、このうれしさの中で、よろけないとね」
「やっぱり、型になってましたね。クッと持ってね」
回っている間、森脇はきちんと首の後ろで両手を組んでいたのです。
露骨にイヤな顔をする有吉。
古館「ウソウソ」
森脇「今の『あ〜』は…」
古館「これも順番に、思いつくままに。誰かはわかりませんよ」
有吉「奥山佳恵さん」
古館「えー本当に今日はどうもありがとうございました」
「ちょっとねー。出るかと思ったんですけれども」
有吉「藤谷美和子さん」
古館さん、バンッとテーブルを叩いて、
古館「次いきましょう」
もう一つバンッ!
有吉「鈴木蘭々さん」
古館「だからこうやってんじゃない」
また机を叩くと、
有吉「これはなんですか?」
古館「決まりってこと」
有吉「あ!何だ〜!マジっすか〜!藤谷美和子さん来てらっしゃるんですか〜!」
古館「藤谷美和子さん、そのために呼んでしまいましたどうぞー!」
『愛が生まれた日』をバックに藤谷美和子さんが登場すると、有吉は軽い身のこなしで
藤谷さんに接近していきました。
有吉「はじめまして」
古館「ホントに来てくれたんですよ」
有吉「いや〜はじめましてすみません」
古館「一瞬ひやっとしたんですけどね」
藤谷「聞いてましたよ」
藤谷さんが登場する前、名前が出ずに帰りかけていたのです。収録語の記者会見では、
まさか藤谷さんに出ていただけるとは思わなかったので、最初に名前が出てこなかった、
と有吉は弁解しています。
詳しくはこちら。
テーブルについて、
古館「初めて?」
有吉「あ〜もう初めてです」
またも口を開けて嬉しそうな顔をする有吉。
古館「今、舌の動きがいやらしかった」
「猿岩石の存在はテレビで知ってました?」
藤谷「一回見たんですけど、女の人にだまされてるところ」
古館「場所はどこですか?」
藤谷「どっかですよね?」
有吉「たくさんだまされてるんで…」
古館「どういうところが好きなのかとかねえ、我々他人がとやかく言ってもねえ。
ここは退散するとしますか。あとは若い二人に任せて、別に二人だけの
トークのコーナーを設けますんで」
「時間制限はありますよ、有吉君」
有吉「はい」
古館「初めてでしょ、緊張すんのはわかる。ユーラシア大陸を征したというその
自負心を持って、藤谷美和子を征する!これはまた第2の自信。
さあ、それではトーク席の方に移動していただきましょう」
トーク席と言っても、普段のテーブルから手前の所に2つイスを置いてあるだけのものです。
有吉「はじめまして、猿岩石の有吉と申します」
藤谷「お帰りなさい」
有吉「ありがとうございます」
藤谷「おかあさ〜ん」
有吉が戸惑っていると、
藤谷「有吉さんのお母さんに…」
そう言って一人で受ける藤谷さん。
有吉「僕すごいもう、好きって言っちゃ失礼なんですけど、大ファンだったんですよ」
藤谷「どうもありがとうございます」
ここで古館さんが席を立つと同時に、ささやきを入れました。
古館「いつ頃から好きだったの?」
有吉「僕はですねえ、中学生ぐらいの時から」
藤谷「えへへへ」
有吉「これ恥ずかし〜!」
「すみません、なんか、趣味は?」
藤谷「趣味、園芸です」
有吉「園芸ですか〜」
藤谷「ウソウソ」
有吉「いや〜いいですね〜ホント」
藤谷「2月に舞台あるんで見に来て下さい」
有吉「いいんですか?ぜひ、ホントに、よろしくお願いします」
いつの間にか有吉の後ろに来ていた古館さん。アドバイスを送ります。
古館「『いいですか』の前に、『どういう舞台ですか?』『どこでやるんですか?』」
それを聞いた有吉、
有吉「舞台があるんですか?」
受けている藤谷さんをよそに、
有吉「それはどんな?お芝居なんですか?」
藤谷「お化けの」
有吉「お化け?」
「藤谷さんは何をやられるのでしょうか?」
藤谷「お化け」
有吉「お化けをやるんですか!」
「それは、いつからですか?」
藤谷「2月」
有吉「2月ですか」
藤谷「もしやる気がまだ続いてたらやりますから来て下さい」
有吉「よろしくお願いします。楽しみにしてます」
「丸顔の男とかどうですか?」
藤谷「いいです、かわいくて」
有吉「僕なんてどうでしょうか?」
藤谷「はい。いいですよ」
放心状態の有吉に、またもささやきが。
古館「これが最後だよ。『貧乏な旅だったんで何のおみやげもないんですけど、
ひとつだけ大ファンの藤谷さんにおみやげがあります。それはぼくの旅の中での、
思い出というおみやげです。今度僕の話を聞いて下さい』これシメだよ!
それではいって言ったらオッケーだ。業界、口約束でオッケーなんだから」
有吉「今日は突然でしたし、僕たちお金がないんで、何もおみやげとかプレゼント
とかがないんですけれど。…いや、藤谷さんが僕にプレゼントがないとか
そういうことじゃなくてですね、まあ僕たちは、ユーラシア大陸を、半年間かけて、
旅してきまして、たくさんの思い出、胸の中にはたくさんの思い出があります。
そして、あのー、僕は、たくさんの、思い出話が、できます。だから、
その思い出話を、藤谷さんにプレゼントしたいので、また、僕の話を聞いて
下さいませんでしょうか?」
藤谷さん、笑いながらも
藤谷「そうします」
有吉「え?『そうします』?!やったー!!ありがとうございます!!」
猿岩石へおかえりなさい
長い長い旅はどうでしたか?テレビで見てたけど
すごいね。だから、ラン2からあらためてものすごくよくがんばったで賞
を2人にあげる。1回でんわではなした後、猿岩石
はいまごろ何してんのかなあとか、考えたりしたよ。
いろんな人に出会って、いろんな言葉で話して、大変だったろうけど、
2人はいい旅に出たなぁーて思っていました。
ところで日本に帰ってきてどう?やっぱりごはんがおいしい?
日本って、ほんっといっぱいものがあるな〜なんて、思ったりする?
聞きたいことは山ほどあるよ。けんかした?とかね。
でも、何もないところから始まって、無事帰ってこれた2人はとっても強いね。
仕事やプライベートも、どんなことがあっても、その2人のつよさでがんばってください。
応援してます。じゃあ ばいばい有吉くんとラン2って、
かおにてな〜い?
手紙をプレゼントされて、
有吉「いやー嬉しい。どうもありがとうございます」
森脇「ありがとうございます」
古館「本当の旅始まりますんで、がんばって頂きたいと思います」
ドライバー「ドーデスカ?コノクニハ?」 (なまった日本語で)
森脇「いいですねー。大自然に恵まれて、いいですねー」
ドライバー「イイデスカー?アッハハハ」
森脇「はい」
ドライバー「ミテクダサイ、アノヤマ」 (右手をさして)
森脇「あ!きれいだなー」
ドライバー「アー、モリワキサンデシタッケ?」
森脇「え?なになになに」
ドライバー「アレミテクダサイ」 (左手をさして)
森脇「おわ!あの山!あんなの見たことないよ」
ドライバー「イイデショ?ミテクダサイ、アレ」 (再び右手をさして)
森脇「あの山、また…、はい、そうですか」
ドライバー「モリワキサンアレミテクダサイ」 (また左手をさして)
森脇「もう山いいですよ。山しかないじゃないですか」 (中腰になって)
有吉「ソウデスカ、ドウゾ」 (悪びれた様子もなく、森脇に座るよう促す)
ここで放送はカットされてしまいました。
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