Mobile PIC Writer

last up date 2003/08/16

Mobile PIC Writer 5 へ

旧版 Mobile PIC Writer !?

もばいる ぴっく

まごの手本舗』 のSawada氏と話していた何時でも何処でもPIC開発!?」の名称ですね。 少なくとも何処にでも持って行けるPICライターがあれば、後はノートパソコンでで何とかなるでしょう。

小型で電源がUSBから取れれば完璧?かもと言う事で作る事にしました。 市販品でUSB用PICライタも有るようですが..まっUSBの使い方の練習も含めてやる事にしました。

ずさんな計画?

2002年の春頃に基本構想はできてたんですけど、 中々乗り気に慣れずにその年の秋まで一発目の回路図が掛かってしまいました。

  • 制御部 PIC16F873 20MHz
  • USB部 USBN9604-28M
  • DCDC部 外付け回路
  • リファレンス部 LM336Z-2.5
  • ソケット部 40pin

無難な回路設計でしたね。 ICSP対応で、ターゲットの電圧監視までする仕様です。 書き込みPICの電源電圧の可変はできませんでしたけど。

ただ部品点数が多いため値段が高い々々.. 小型化も面倒だし.. 何よりPIC16F873を焼けるライタを持ってないので頭を抱える羽目になりました。

回路一新(大丈夫か?)

私の手持ちPICライタは、'95年に作ったPIC16C84用のパラレルライタ.. その改良版で'00年に作ったPIC16F84A用の同ライタで18pin用です。 まあ PIC16F84Aの後継の様なPIC16F628をテストで何回か書き込んだ事がありました。 実質PIC16F84AとPIC16F628しか使っていないですね。私。

PIC16F628のデータシートをちゃんと読むと(英文だからちゃんと読めてないかも) PWMはある。アナログ入力はある。もしかしたらPIC16F873の代わりになるのでは?と考え始めました。 にしてもポート数足りませんね。

手持ちの部品で動作させられる回路が組めるのだから余り考えないで回路図引いて動作させることにしました。 一つは、VPP電圧を作る昇圧型DC-DCコンバータ回路。もう一つは、USBインターフェース回路。 USBインターフェース回路は、次期親指シフト変換器のインターフェースなのでどうしても動かさないと不味いかなと思っています。

試作1 え~っ変な動き?

DCDC Circuit
昇圧型DC-DCコンバータテスト回路

昇圧型DC-DCコンバータの基本回路は知っているので、簡単に回路引いて組んでみました。 簡単に30V位まで出るので後はPICの制御プログラムだけ..ってそれからが大変。 ほぼ目的の電圧に制御できたと思って負荷を付けるとリプルがかなり大きくなり不味い状態へ。 制御方法が悪いので何通りの方法を考え試しました。A/Dがあればもっと簡単なもかもしれませんが。

試作2 あっ動いた?

USB Circuit
USBインターフェーステスト回路

後閑さんの 「USB通信の使い方」-『基本デバイスプログラム』を移植して最初の動作をさせてみました。 あっさりデバイスを認識してドライバのインストールを要求してきました。 ただ移植のためプログラムサイズが1Kwordを超えています。 このままでは、他のプログラムを入れる領域が無くなります。 目一杯ダイエットする事にします。

うぉ..動くの?

試作回路が何とか動く状況なって実際の回路を検討し始めました。 何時もの如くPIC16F628のデータシートを眺めてて「そういや内蔵オシレータを使えばCLKIN/CLKOUTもポートにできるな。」と。 4MHzでDCDCやUSBが動くの?で早速プログラムを書き換えテスト。 なんてことない20MHzから4MHzに落ちても問題なし。 ピンが増えたね。

さて基板作るか..

最終の仕様として

  • 制御部 PIC16F628 4MHz
  • USB部 USBN9604-28M
  • DCDC部 外付け回路
  • ICSP対応 出力回路

MPW Circuit
MPW感光基板回路

感光基板で基板を起し色々テスト。色々試して3回も作り直しています。 ポート配置を入れ換えたりして。 やっと納得できる回路になったようです。 長かった?いやまだハードウェアができただけ。 これからのファーム/Windowsプログラムが長いよね。

現在はここまで..

何とか動作可能な回路図/基板ができ上がりました。 VPP電圧とUSBインターフェースが動作しています。

2003/07/18 追記

6月は、入院生活してました。 が入院直前(前日)にこの回路のガーバーデータを作成が終わり両面基板を発注してしまいました。 と言う事で

MPW Circuit
MPW基板 Ver C

ターゲットのPIC(PIC16F628) からのプログラム全領域の読み出し迄できました。 書き込みは、数バイト行ったのみです。 Windowsのプログラムがまだまだなのでソフトウェアの公開はもう少し待ってください。

2003/08/16 追記

写真をまだ取っていませんが..一応PICライターの形になりました。 複数のPICに書き込み/読み出しができました。

多少問題も見えてきました。その内まとめて書きます。 問題の1番は、処理速度が遅いです。判っていた事ですが.. お金ができたら高速版を設計してみたいですね。