60%キーボード

last updata : 2022/06/09

60%キーボードを作りました。

回路図・部品表

us106Keytop

ごく一般的な構成です。 44ピンのTQFPのマイコンに5×15のマトリックスキー配列です。 USBのデバイス実装したマイコンですので、回路は簡潔です。

試作は、28ピンDIPで8×10のマトリックスキー配列で少し面倒くさい回路でした。 でも安く作れたのです。

部品表

ロケーション部品名型番メーカ員数参考価格備考
1U1USBマイコンPIC18F4553-I/PTMicrochip1
2U2ESD protectionUSBLC6-2SC6ST1
3D1~D67小信号ダイオード1N4148Fairchild66最大使用時
4LED1φ3 2色LEDOSRGHC3132AOptoSupply1代替可
5R1~R5炭素皮膜抵抗3.3kΩ 1/4W ±5%各社5
6R6チップ抵抗(1608)10kΩ 1/8W ±5%各社1
7R7,R8チップ抵抗(1608)330Ω 1/8W ±5%各社2
8R9チップ抵抗(1608)Open1
9R10チップ抵抗(1608)100Ω 1/8W ±5%各社1
10C1チップコンデンサ(1608)0.39uF 50V ±15%各社1温度特性X7R
11C2チップコンデンサ(1608)0.1uF 50V +80%/-20%各社1温度特性Y5V
12C3チップコンデンサ(3225)10uF 50V +80%/-20%各社1温度特性Y5V
13PS1ポリスイッチ(SMD)microSMD010Tyco1100mA
14Y1セラミック発振子CSTNE20M0V510000R0村田1コンデンサ内蔵
15S1~S67キースイッチMXキースイッチ各社66最大使用時
16CN1USBコネクタ基板取り付けミニBタイプ各社1手付け用
17SW1タクトスイッチ表面実装 □6mm各社1
18スタビライザー基板取り付け用 2U各社5
19キーキャップ適宜各社66最大使用時
20アクリル棒φ3 5mm(適宜)各社1
21ケース60%キーボード用ケース各社1
22基板SK66KEY-0011
19合計

セラミック発振子を超小型にした為、製作難度が跳ね上がっています。 マイコンをPIC18F4553-I/PTからPIC18F45K50-I/PTに変更すればセラミック発振子を使わないで済みますか、 マイコンの入手が大変です。

その他基板を除き、秋葉原で入手できると思います。 基板は、今回の実装を見て取り付け穴等一部変更しています。(作っていませんが。)

基板のガーバーデータは、後で公開するかも。

部品説明

U2

ESD対策の部品です。 USBの活線挿抜あるキーボードですので実装しています。 未実装でもUSBの動作には、問題ありません。

LED1,R7,R8

キーボードの内部情報を見るための表示器です。 一色は、CapsLock もう一色は、英数/日本語の状態確認用です。 330Ωで電流制限していますが、明る過ぎかな?

R1~R5

3.3kΩでMXキースイッチの電流量の制限しています。 キー一つ当たり5V時約1.5mAになります。 多少電圧が下がっても1mAを確保するためです。

CN1

ミニUSB-Bコネクタです。 microやCタイプは、手付けできません。 自動実装できるならCタイプを使いたいです。

SW1

タクトスイッチは、半田面に実装しキーボードの機能変更に使います。 現状ブートローダの起動用になっています。

スタビライザー

幅が長いキーキャップが平行に押し下げられる様にする為の部品です。 2Uは、キーキャップが2U~2.75Uの物に使用されます。

キーキャップ

キーボードの見た目に係わってきますが大半がUS配列です。 縦位置を変更するので、段差のない DSAやXDA等のプロファイルの物を選びましょう。

ケース

60%キーボード用ケースなら何でも良いのですが、 キー配置の関係上2ヵ所ねじが取り付けられません。 また、半田面の部品が当たる場合があります。 削り易いプラスチック製品が良いかも。

基板説明

基板外形

基板は、Seeed FusionPCBで作っています。 出来栄えは、標準かな。 厳しい箇所はないので出来て当然ですが、クレジットカードの支払いがうまくいかず支払い方法を変更するハプニングがありました。 (日本語で対応だったので良かったです。)

基板自体は、US相当/JP相当の何方でも実装ができます。 今回は、US相当ローマ字配列のローマ字入力/NICOLA入力のキーボードになっています。

NICOLAは、A型配列相当になります。 ただし半濁音の入力は、クロスシフト入力のみです。 親指シフトと通常のシフトと同じ動作をしますので。

ハードウェア的課題

キーキャップ

探せば、色々な種類のキーキャップが見つかります。 ただ『帯に短し襷に長し』状態。 ブランクに刻印してオリジナルを作る訳にもいかないし。

CapsLock LED

あっCapsLockをLED表示用に改造したな。 LEDの高さが低くて光が漏れているし。

VCCI

個人で作っている分では、問題ないでしょう。 電波暗室って私、好きではありません。