第2回 秘打・花のワルツ
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初登場:東郷学園中戦 7回裏(投手:小林真司)
同結果:キャッチャー内野安打
前振度:★★★
華麗度:★★★☆
天才度:★★★★★
系 統:カット系
トンマなフリが抜けきれていなかった為に「白鳥の湖」を小林に封じ込まれた事で、あみ出した第2の秘打。劇中で殿馬を語る際、「白鳥の湖」と並び称される事の多い秘打であるが、恐らく、読者の認知度は、さほどには高くないと思われる。左足を高く振り上げて踏み込んだ後、バットを真上から叩きつける様に振り下ろして、ボ−ルに強烈な回転を加える打法。真上からのスイングな上、バットを折れる程に地面に叩き付ける事でフォロースルーが全く効かない事から打球はキャッチャー前に転がるどん詰まりとなるが、高速回転を与えられたボールは、その回転力により、回りの土を巻き込み、まるで花びらの様な模様を描き上げる。これこそが「花のワルツ」たる所以だ。この強烈な回転は、到底、手で掴む事など不可能であり、回転が治まる頃には、一塁へ到達出来てしまうと言う寸法だ。因みに、「プロ野球編」で、浜名(ダイエー)が偶然、これに似た打球を放った際、山田は腹から飛び込んで、体ごと、この回転を抑えると言う仮想「花のワルツ」封じを実践している。殿馬は、「白鳥の湖」同様、この秘打も使いたくなかったらしいが、その理由は使う度に必ずバットを一本損するから…。巨人学園戦では金属バットなのに「花のワルツ」を使う可能性を示唆したが、金属バットでも使える様な改良をしたのかは、不明の儘だった。打法自体は、一見、常人でも真似し易い様に見えるが、花びらの模様を描き出す程の回転力を与える事はほぼ不可能。また、バットを地面に叩き付ける際に、下手をすると手首を捻挫する可能性もかなり高く危険な為、安易に真似するのは控えた方がいいだろう。