2003サハリンツーリング7
オハ→ガリャーチクリーチ→ノグリキ→ユジノサハリンスク(列車952でバイクと移動)
8月14日 オハ→ガリャーチクリューチ→ノグリキ→列車 天気:晴れ
今日はノグリキまで向かう日だ。行きの道ことを考えるとなるべく早めに出たい。快晴が続いているので道も回復しているとは思うけど。
そしておいらのバイクはフロントホイールのスポークが折れているので飛ばせない。結局早めにでてゆっくり行くことにする。
2日間お世話になったホテル「サテリート」
ホテルの雨でパッキングしていると子供が子犬を連れてじっと見ている。ロシア人の子供はバイクを見るとわらわらとよってくるのも多いが、はにかみやで声をかける勇気が無くて遠巻きに見ているだけの子供も結構多い。
恥ずかしがり屋の子供が寄ってきた。
このあとお母さんから団地の窓から怒られていた。
出発準備をしていると文さんが来た。一緒に記念撮影する。
文さんと記念撮影。
(写真提供:BAKU)
文さんと別れてオハを出発。オハ郊外で火力発電所の写真を撮ったりキロポストの写真を撮ったりする。
オハ郊外にあるガス火力発電所。
そしてオハの街の入り口で記念撮影。来た時は夜だったので素通りだったから絶対に撮ろうと思っていた。
オハの街の入り口で記念撮影。
オハから30km程はアスファルトの道。そこからダートが7km弱。そしてアスファルトの橋がありその後はノグリキまでダートだ。
来る時は夕闇で砂だか濡れているのか判らなかったがふかふか砂のダートがしばらく続く。
地平線まで続くダート。
360度地平線。
オハ近郊のエリー川。
水が黒い。
道端には朽ち果てた盗難車や水の色が黒い川などが点在している。始めはバイクが心配なのでゆっくり60km/hほどで走行する。
捨てられた盗難車
来た時の悪路の痕跡もなくなった。
BAKU
走り去るBAKU
道路標識は一応ある
来た時の悪路が嘘のように綺麗に!
悪路で大活躍のロシア製6輪駆動トラック
「カマーズ」
山岳部では湖が点在し、森林火災の跡と一緒に独特の風景をかもし出している。こんなところでキャンプしたいなぁ。
ところどころに湖がある。
森林火災の跡が美しい湖
大雨の影響か路肩は結構崩れている所が多い。オハ付近は地盤がほとんど砂なのでなおさらだ。路肩を走っていると危ないのでなるべく道路の真中を走る。路面が安定している所では70km/h以上で走っても問題ないようなので適度に休憩や写真撮影をしながら南下する。
気をつけないと路肩は崩れていること多し。
ノグリキ近くまで来て路面が砂から赤土に変わってきた。来る時は気づかなかった油田の井戸などが目に付くようになる。
砂漠みたい。
(写真提供:BAKU)
油田を発見。
北上する時は気づかなかった。
しばらく行くと道路のすぐ脇に油井を発見。路肩にバイクを停めて近くまで見に行く。
油井戸
原油を汲んでる。
原油の染みた水溜り
さすがに原油が豊富らしく水溜りには原油が浮き、砂も所々原油が染みていた。原油を汲むポンプは古めかしいけど元気に動いていて結構な迫力だった。写真を撮っていたらガソリン輸送車が来て停まった。少し話してて記念撮影して別れる。多分油田の作業者用の燃料なんだろうな。原油が豊富でもそのままでは使えないもんなぁ。
油田の写真を撮っていたらガソリン輸送車がきたので記念撮影。
(写真提供:BAKU)
ノグリキまで30km程に来てガリャ−チクリューチに行くだけの時間の余裕ができた。ガリャ−チクリューチは温泉がある集落で保養所にもなっている。。地図を見たりしてなんとかガリャ−チクリューチの集落に2時頃到着。さて温泉には入れるのだろうか。
ガリャーチクリューチの集落。
((写真提供:BAKU)
BAKUさんの突撃により温泉に入りたいという意味は通じたみたい。途中で日本語がわかる警察官が来て通訳してくれたけど(笑)
その警察官によると今日、ノグリキで日本人がバイクの鍵を子供に盗まれたそうだから気をつけろとのこと。悪魔ライダーさんかな?
ガリャ−チクリューチの管理人小屋?に荷物を置かして貰い、温泉へ。バスタオルまで貸してもらっちゃった。
ガリャーチクリューチ。
温泉は線路の向こう。
ガリャーチクリューチ
歩いて温泉小屋まで
ガリャーチクリューチ。
湿原の中にこのような温泉小屋が8棟あるらしい。
そしてついに温泉に到着。案内してくれたロシア人が一緒に入ろうと言ってくれたんだけど返事をする前に小屋から出て行ってしまった。悪いことしたなぁ。
ガリャーチクリューチ。
今回入った温泉。
待望の温泉は聞いていたとおりに深かった。水深2mほど。そこは泥や落ち葉が溜まっている。水は褐色で十勝川温泉と恵庭温泉を足して2で割ったような温泉だった。湯温はぬるめで40℃ほど。久々のお湯で気持ちいい。
ガリャーチクリューチ(ノグリキ近郊の温泉)
水深2m程で足が着かない。
15分交代なのであんまりゆっくりはできなかったけど温泉で大満足。表に出ると案内してくれたロシア人が待っていてくれた。
帰りにちょっと寄り道してフレップ摘み。天然のミネラルジュースだとか言っていっぱい摘んでくれる。
フレップ摘み
フレップ(ガンコウランの実)
種が多いが甘い。
フレップ(クロマメノキ)
甘酸っぱい。
天然のジュースでのどを潤して管理人小屋まで戻る。途中にあった木の実はまだ酸っぱかった。来月赤くなったら食べれると言っていた。
これは何だろう?
まだ酸っぱかった。
管理人小屋に戻ってきたら「チャイ飲むか?コーヒー飲むか?」と聞かれたのでチャイをご馳走になる。そのまま食事までご馳走になる。そしてアコーディオンまで出てきてちょっとしたパーティーになる。
ガリャーチクリューチ。
ご飯をご馳走になった。
左の人はロシアの国会議員!!
楽しく過ごしていたが時間が4時になり、列車の時間があるのでお別れを行ってガリャ−チクリューチを出発する。
とても楽しい思い出になった。
1時間ほどでノグリキに到着。しかし駅の場所がわからない。地図で見ると街中では無いようだ。いろいろ聞いて空港で会った人が駅まで案内してくれた。スパシーバ!
悪魔ライダーさんも居た。とりあえず、バイクを列車に積む手続きをしなくてはならないので駅の窓口へ。悪魔ライダーさんが話してどうにか載せられるみたいだ。バイクの重さを聞かれたので3台とも100kgと答えておく。駅のおばちゃんは盛んにバイクのガソリンを抜けと言うので判ったと答える。
ノグリキ駅。
(写真提供:BAKU)
ノグリキ→ユジノサハリンスクの列車
駅のホームでガソリンを抜いているとBAKUがなぜか地元のジャーナリストからインタビュー。それも日本語通訳つき。
突撃隊員!?のBAKUが何故かインタビューされる。
(写真提供:BAKU)
ガソリンを抜き終わってバイクの積み込み。ロシアのホームはヨーロッパと一緒の低床ホーム。したがってバイクを1mほど貨車まで持ち上げないといけない。BAKUのバイクを持ち上げる時にBAKUの指がブレーキディスクに掛かっていたらしく、持ち上げる時の衝撃でホイールが回り爪を剥がしてしまった!大量出血でインタビューに来ていたロシア人の人もびっくりしていた。ちょっと気まずい空気が流れる。
指を怪我したBAKUさんが貨車に載り悪魔ライダーさんと二人で下からバイクを押し上げてなんとか3台バイクを貨車に載せる。
もう列車の出発時刻ギリギリで客車のタラップもしまわれていた。急いで乗り込む。列車の中には車内販売や食堂車が無いことは判っていたのであらかじめ買出しをしようと思っていたのに結局なにも買えなかった。どうしよう。
4人用コンパートメント
客車は4人用コンパートメント。ライダー3人一緒だった。
列車の通路
客室乗務員がシーツを配りに来た。もちろん有料で30p。そのあとBAKUさんの怪我を見て薬をもって消毒に来てくれた。
シーツセット30ルーブル
夕日が綺麗
車窓は森林地帯
車内をぶらぶら見学。後部のデッキは噂どおり喫煙所(黙認)になっていた。客室乗務員室にペットボトルの束とダンボールを発見。あれ売ってくれるのかな?でも乗務員が居ない。
車内の注意書き。
空腹の為、持ってきたビスケットをかじってどうしようと思っていたらやっぱり車内販売があるようだ。客室乗務員の部屋に行くと水やジュース、カップラーメンを売っていた。助かった。ラーメンや水、ジュースと買いあさり、車内の給湯器でお湯を入れて食う。昨日の残りのキャビアもいれてキャビアラーメンにして食う。うまーい。
インスタントラーメン+キャビアの夕食。
(写真提供:悪魔ライダーさん)
以外に揺れない寝台車で就寝。
走行距離:245.6km(ダート約240km)