今日も良い天気だ。14日の警察まで自由の身になったので行ける所まで北へ向かうことにする。
ユーラさんの実家で朝ご飯ご馳走になり、ペットボトルに水を入れてもらった。ドーリンスクから海沿いの道に出るのが迷いやすいことなどを聞いて出発準備。
ユーラさんの実家の猫
ユーラさんの実家の畑
ユーラさんの実家の犬。番犬なので昼は小屋の中に軟禁。
荷物を積んで準備OK
準備が終わったのでユーラさんの家族に御礼を言って出発。ユーラさんの妹がドーリンスク方面に用事があるとのことで一緒に途中まで行ってくれることになった。車の後ろを走って一路ドーリンスク(落合)を目指す。ドーリンスクでユーラさんの妹さんと別れて真っ直ぐ進む。ドーリンスクでガソリンを入れようと思っていたが道沿いにスタンドが無く通りすぎてしまった。そのままオホーツクの海岸沿いの道に出る。
サハリンの大自然が広がる。
海沿いに出ると民家も無く大自然が広がる。道は真新しいアスファルトで順調に進む。
アスファルトが続く
川?湖?
水平線には貨物船
道は完全な舗装。走っていても川沿いだったり海沿いだったりして全然飽きない。
途中の街で休憩。ピロシキ売りのおばちゃんからピロシキを買い、マガジーンでジュースを買う。
途中の街で休憩
途中で休憩したりしながら順調に進む。道はいまだにアスファルト。貨車がたくさん停まっている駅みたいのがあったので止まってみる。
駅
ピンクの駅。ウズモーリエ駅。
駅はウズモーリエ駅だった。ピンク色の可愛らしい駅。ウズモーリエを過ぎると道は本格的なダートに変わった。これからがサハリンツーリングのスタートとも言える。道は海岸を離れて内陸を走る。アップダウンがあるが道は広くフラットダートなので順調に走れる。
そしてダートが始まった
道はまた海岸沿いの変わる。河口で鮭漁をしているのが見えた。河口を網で閉鎖して鮭やマスを獲っていた。
川ではマスや鮭の漁が
しばらく走って街の入り口で検問所。無事通過すると日本時代の橋を発見。橋の名前はコンクリートで塗り固められているが間違い無く日本時代の橋だ。橋をゆっくりバイクでわたってから停まる。橋を歩いて戻って見たり写真を撮ったりする。
日本時代の橋
集落
海沿いの道を順調に走っているがスタンドはドーリンスク以来ずっと無しだ。ガソリンはリザーブに代わり心もとない。
しばらく走ると道がアスファルトに変わった。大きな街、マカロフの圏内に入った。マカロフならスタンドがあるだろうとゆっくり市内を通り過ぎるが見つからなかった。もう一度引き返して見たがやっぱり見つからない。うーん困った。ポロナイスクまで行かないとスタンドは無いのかも知れない。
しかたなくマカロフを抜けて北上する。マカロフを抜けると道はまたダートに戻った。
途中でポロナイスクまで64kmの看板を見つけた。なんとかポロナイスクまではガソリンが持ちそうだ。
ポロナイスクまで64km、オハまで633km
燃料が少ないのでゆっくり60km/hくらいで走る。そのため車にがんがん抜かれる。道幅が広いので抜かれるのは問題無いが、抜かれると砂埃が凄い。全身真っ白になる。
車に抜かされるとこのありさま
途中で大きな工場のような建物を見つけた。発電所か何かのようだ。
発電所?
そこを抜けて進むといきなり道端にビキニのおねーちゃん3人が現れた。近くには集落も無い?何故?びっくり。おねーちゃん達は手を振ってくれた。なんだかうれしい。しばらく走ると集落があった。あの姉さんたちはここから歩いてきたらしい。なるほど。
ポロナイスクの手前の町でガソリンスタンドを発見。ようやく給油する事ができた。ガソリンタンクが空に近いのでたくさんガソリンを買う。ガソリンを入れたのでもう怖いもの無しなのでがんがん飛ばす。道がアスファルトに変わり右手にトーチカのようなものが見えた。そこがポロナイスクの街の入り口だった。
トーチカの跡?
ポロナイスクに到着
道は最悪。ボコボコ穴があいてる。
ポロナイスクの街は舗装はされているものの、もう何年も整備されていないらしくて道は大穴だらけだ。ダート道のほうが気楽に走れる。ポロナイスクにはホテルがあったはずと駅のほうへ行ってみるが駅も見つからず、ホテルも見つからず、すぐに探すのをやめることにする。道路沿いのマガジーンでパンと飲み物を買う。店の前では朝鮮人やロシア人のおばさん達が鮭や野菜を売っていた。お店の中で支払いをしていると若者が店に入ってきて店員のお姉さんに何か話しかけている。そのお姉さんが今度はおれに話しかけてくる。外を見ろといってるみたいで店の中から外を見ると、俺のバイクが数人に囲まれている。びっくりして表に出るとみんなでバイクを動かしている。ヤバイと思って急いでバイクのところに戻ると、ロシア語で何やらわめきたてられる。若者だけでなくロシア人のおばさんからも何か言われる。だれも英語もわからないみたいでチンプンカンプン。そのうち若者一人が握手を求めてきてやっと彼らの言ってる意味がわかった。どうも俺のバイクが荷物の積みすぎで傾斜している所に停めたのでバイクが勝手に倒れたらしい。それをみんなが起こしてくれたらしい。いやあ悪い人達じゃなくて良かった。彼らは手を振って去っていった。
しばらくポロナイスクのマガジーンで休憩して、ホテル泊は諦めてキャンプすることにする。今日を逃すとキャンプする機会が無さそうだからだ。
ポロナイスクを後にしてさらに進む。地図を見て道の東側に川があることを確認して森にある林道のような所に入って見る。数100m進むと牧草地のような所へ出た。キャンプにはもってこいの場所だ。道路からも見えないしここは良いかもとバイクを止める。
よさげなキャンプ地発見!?
バイクを止めてさらに奥に進むといい感じの川があった。釣りをするのにも持って来いだ。テントを張るくらいのスペースもあった。バイクをこっちまで移動することにした。道に大きな池のようなものがあり苦労してバイクを川のそばへ持ってくる。
近くには良い感じの川が。
釣りでもするかと川を見ていると3人のロシア人が現れた。手には網のようなものを持っている。3人はこちらをちらりと見ただけでそのまま川の奥のほうへ行ってしまった。今晩のおかずでも獲りに来たのだろう。しかし困った。ロシア人に見られてしまった。周りに民家も無い森の中だと思ってたのに。キャンプをするときは人に見られないようにと思っていたのに。仕方が無い。ここでのキャンプは諦めるかと道路まで戻ることにする。池の横をバイクで抜けると池に落ちそうだったので森の中にバイクを入れて抜けようとして赤土で立ちゴケしてしまった。くやしー。
道路まで戻ってみたが車とかは停まっていない。さっきの3人組はどこから現れたのだろう?しばらく北上を続けると集落があった。彼らはここから晩御飯のおかずを取りに歩いてきていたらしい。田舎の若者は以外とまじめなんだと思った。
集落を抜けると立派な橋があり、少年が牛を引き連れて歩いていた。放牧地からの帰りみたいだ。こんな風景を見ていると北海道と余り変らないなあと思おう。
橋を牛が渡る。
しばらく走り集落が近くに無いことを確認してわき道に入って見る。数100mほど入ったところが空き地になっており工事現場の跡のようになっていた。道路からも見えないしここにテントを張ることにした。釣りはできなくなったが仕方が無い。
結局ここでキャンプ。
テントを張って日本から持ってきたパスタをゆでて食べる。ときたま道路を通る車の音を聞きながら就寝。
本日の宿:キャンプ
本日の走行距離:348.8km