これまで、所沢周辺焼却施設についての2件の許可処分取り消しを求める訴訟を提起しています。去る3月13日(月)、この2件の第1回公判が浦和地裁で開かれました。
北田、新明の行政訴訟始まる。
3月13日第1回公判。
3月13日、浦和地方裁判所にて、埼玉県に対する、北田商事株式会社の更新許可処分の取り消しと株式会社新明の施設変更許可処分の取り消しを求める二つの裁判の第1回公判が行われました。当日は、所沢の産廃問題が始まって以来の初めての裁判のスタートを祝福するような暖かな春らしい陽気で、原告団20余名は、各自期待と緊張を胸に所沢を出発しました。
午後3時15分、同じ部屋で新明と北田の裁判が続けて行われました。それぞれ、代理人弁護士の訴状説明のあと原告の陳述があり、すぐに裁判長が次回までの指示と日程決めをして終わるというごく簡単なものです。二件とも県側の出席は無く「本件訴を却下する」との答弁書が出されたのみでした。「原告らには訴えの利益はない」というのがその理由ですが、今までの一貫した無責任な態度をよく表しています。
新明・北田ともに原告側の陳述は、本当に心に迫るもので、特に北田商事の隣の農家の方の「私はただ、普通の空気が吸いたいのです」という言葉には、場内が静まりかえりました。
この当たり前の願いを一日も早く、一刻も早くかなえたいものです。公判後の報告集会では
「県の態度はあまりにもひどい」「訴状を読む限りでは勝訴は当然」「いいかたちでスタートが切れた」などの感想が出ました。今後の進み行きとして釜井弁護士からは、証拠となる被害実態の調査が必要であること、炉の構造などの勉強をして、弁護団・住民共に知識を持つことが大切であることがあげられました。
鍛冶弁護士からは、「今後県は、あの手この手で反論してくるだろうが、一つ一つ論破していきたい。とにかく、この裁判はこれから始まるたくさんの問題の入り口に過ぎない。頑張りましょう」と力強いメッセージ。「ついに、パンドラの箱を開けてしまった」と嬉しそうな?
佐竹弁護士。その他ボランティア同然で関わって下さる総勢28人の弁護団とともに、北田新明訴訟団は元気に出航しました。
次回公判は、両裁判とも5月8日(月)午前10時の予定です。次回は県の反論があるかもしれません。ぜひ、傍聴をお願いします。
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