許可処分取り消し行政訴訟第2回公判報告
2000年5月8日(月)10時から、新明と北田商事の焼却の許可取消を求める行政訴訟第2回公判が浦和地裁で開かれました。
5月8日午前10時より、浦和地裁にて、県に対して北田商事と(株)新明の焼却の許可取り消しを求める行政訴訟の第2回公判が行われました。
この日の参加者は、二件にかかわる原告、傍聴人ふくめて22名。弁護団は鍛冶氏、釜井氏、秋山氏の他数名。県側は代理人関口弁護士と廃棄物指導の担当者が出席しました。
前回は北田、新明の原告代表からの陳述があり、今回も、こちら側は原告本人による口頭での陳述を希望していました。しかし、裁判長が準備書面のやりとりのみで進行しようとしたため、鍛冶、釜井両弁護士が「陳述の用意をしてきているのだから」と抗議しました。そして、「陳述は前回聞いたからもう必要ない」と強硬に言い張る裁判長。この日、陳述をしようと準備したのは、施設の集中と汚染状況のこれまでの経緯。もうだめなのかな、と思ったときに、それまで傍聴席にいた新明弁護団の中山弁護士が柵を越えながら原告席に入ってきて「私も弁護団の一人です。そりゃあ、裁判官の言うところもわかりますが、当事者の納得のいく裁判をして欲しい」と再度要望してくれました。ついに裁判長から「では、意見として3分」と許可がでました。(柵を越えて入ってきた弁護士さんの”まあまあ”で、じゃあ、3分だけ、となんの理由もなく、おじさん同士の合意という感じですすんでいったという感じでした)
これまでの経緯、汚染の状況、行政が何も有効な対策を講じてこなかったこと、そして最後に母親としてここで子育てをする不安を訴えて陳述が終わりました。、裁判長は途中で話を遮ることもできず、結局陳述した彼女の話した時間はなんと13分。結果的に当事者の納得のいく裁判になったのでした。たいへんたのもしい、わが弁護団に拍手。今後は書面のやりとりの裁判になりそうですが、あの手、この手を考えて攻めていきたいものです。皆さん、応援してください。次回期日は2000年7月10日月になりました。