2)保管基準違反

 99.4月以降、保管基準が強化されたが、所沢周辺のごみの山は一向に減る気配はない。県は、改善命令を無視して積み上げたままの業者に対しても許可取り消しをすることもなく、放置している。明らかな違反であると見られる業者に対しても、「指導」を繰り返すのみ。

 何年も積み上がったごみの山。場内至る所、ごみの山を積み上げる業者。ごみの山が火事を起こす恐れもある。いったん燃えれば、周囲に甚大な環境汚染を引き起こす。
 また、底面を不透水性にすることとする、新基準は全く無視されている。雨ざらしになり、地下水汚染が心配。長年積まれた混廃の山では、廃プラなどが黒く変色し、様々な汚染物質が溶出していることが懸念される。これらを片づける費用は何億とかかることが予想される。

長島総業(廃プラ炉 保管積み替え許可品目廃プラ、木くず、金属くず、ガラス・陶
磁器屑、建設廃材) 
 混合廃棄物の巨大なごみの山(10年ほど前からあるという)。高さ10mはありそう。H8.10改善命令。これにも従わず、ごみの山の状態は全く変わらず。改善命令違反。しかし、県はそのままにし、ずるずると指導にならない指導をしている。H9.4火事を起こす。廃プラ炉は休止
中。H11.9月、中間処分業許可更新申請を行わず、失効。収集運搬業期限はH11.10.16。未確認。



 大空リサイクルセンター 場内至る所ごみの山。周辺にごみを散乱させている。裏から見ると、施設自体がごみの山で造成されているように見える。周囲はシートで囲われたのみで、防災対策が不安。



武蔵野(株)

 混廃の山を積み上げる。焼却灰が混ざっていると住民は見ている。97年3月に勧告が出て以来、度々勧告を受け、98年3月にやっと改善命令が出たが、現在に至るまで改善されていない。ごみの山の高さは10mにも及ぶ。改善命令違反で告発するべきだが、全く県はする気がないらしい。

レポート4へつづく