タイトル 黄金の墓:ディスク版
メーカー マジカル・ズゥ
機種: PC−6001・6601、PC-8801、MSX、X1D、SMC70/777
メディア 5'1D、5'2D、3.5'2DD
ジャンル アドベンチャー・冒険型
解説: 「ギザの地に入る者よ
獅子に光を与え 時の風に乗れ。
その理力によりすべてを得ん。
クフはギザの地の人々に永遠に宿る」

砂漠の旅はこのメッセージから始まった。
クフ王の財宝を求めて砂漠に迷いこんだ貴方。
悪漢との闘い、美少女ネイトの誘い、謎の男ロイドとの出会い。
クフ王の宝とは一体?
説明: 教育ソフトを専門に扱ってきたストラットフォード・コンピューターセンター社が
ゲーム部門として「マジカル・ズゥ」を設立。
アドベンチャー・ゲームコンテストを行ったわけだども、
これはそのコンテストの最優秀作品賞受賞作。
作者は井上潤氏(シナリオ担当)と大浦由貴氏(グラフィック担当)。
(ゲームはすべて一人で作るのが当たり前の当時、共同制作は珍しかった。)

ちなみに、このコンテストは「インカの謎」「スフィンクスの謎」など、表題が決まってあって
それに基づいた作品を作るコンテストだった。
(その他の受賞作は、優秀賞「ムー大陸の謎」と「ピラミッドの謎」。)

当時としては掟破りのFD(5インチ1DD)を採用、とにかくグラフィックに凝ったゲームだった。
なんというか・・・こうブロックが組合わさっていくような描画方式に加えて、
途中からフィルムのように上下スライド方式に変わるなど。
独特のタッチもアップルのADVを連想させると、評判だった。
が、当時の主流はカセットテープ。6001ユーザーでFDDを付けてるモノなど
ほとんどいやしない。(FDDドライブ、拡張ユニット、拡張ベーシックの3つが要るのだ。)
カセット版しか遊んだ事のないユーザーの憧れはいつしか、伝説となって
「ADVの中では5本の指に入るほど難しい」とまで言われるようになる。
88版パッケージ
FDD そういえば、このゲームの他に6001でFDDを使うゲームなどあっただろうか?
後はスタークラフト社が「ミステリーハウス」(マイクロキャビンの同タイトルとは別物。)
と「ミッション・アステロイド」を出したくらいである。
移植 このゲームはまず、88に移植がされたが、
スタッフは雰囲気を守る為か60版と同じドット絵を88で再現。
黒が使えない淡色系の6001モード3の絵を移植しただけでも
見事だと自分は思うのだが、一般的には不評だったらしい。
(60版では効果音やBGMがあるが、88版はBEEP音しか無いのも痛かった。)
それ以降の多機種への移植ではその機種の特色を生かした
絵に描き直している。(MSXのディスク版は綺麗だった。カセット版はしょぼかったが。)

注・6001のグラフィックモードは4つ。
モード1:グラフィックは使えない。テキストキャラクタのみ。
モード2:64x48ドットの8色2パターン。セミグラフィック・モード。
モード3:128x192ドットの4色2パターン。大部分のゲームはこのモード。
モード4:256x192の白黒のみ。ただし後期にはROMをいじって色を出していた。
(ポートピアやオホーツクはこのモード。)
コンテスト ゲーム製作ノウハウのない企業(ベンチャー企業もしくは教育・ビジネス系ソフト会社)が
ゲームブランド旗揚げの際にソフトウェアコンテストを行って、
受賞作品を第一弾ラインナップに持ってくることは、この時代ままありました。
マジカルズゥの他にはボーステック、エニックスなどがこの部類に当たります。
受賞者がそのまま入社することもよくありまして、実際このゲームの作者の一人
井上氏はそのままマジカルズゥに入社したそうです。(PCマガジンより)
蛇足 このゲームを作った制作者のもう一人、大浦氏は
後にウィザードリー日本語版を作ったグループ「FORTUNE」にその名を発見できる。
その後は「Z'sStaff」でお馴染みのツァイトに所属。同社の作品で彼の名を発見できる。
蛇足2 イエスの謎

雑誌や広告の写真を見ると、P6のディスク版ではメッセージの中に
主人公の事を「イエス」というもじりがある。

『オロチがいる、君に倒せるかい…イエス?』
『私が最後の関門だ…たたかうかイエス?』

88版ではイエスの文字が消えているため、
これが何を意味するのかは、結局わからずじまい。
6001版パッケより


パラメータ
パワー、水、お金と三つあり、初期値は150(お金は100)。
1回場所を移動するごとにパワーと水は5づつ減っていく。
パワーと水のどちらかが60以下になると、画面両端のフレームが赤く点滅して警告し、
20以下でゲームオーバー。
場所によっては、パワーがある程度無いとクリアできない場所もある。


攻略法(88版にて攻略)
BACK

スタート地点から「にし いく」
占師のテントで「テント はいる」 進んだ方向によってはゲームオーバーになります
占師の問いに「はい」を2回
(うらなってやろうかい?&
宝物を探しているんだろう・・・)
そうすると、お前に必要なモノは何だと思う?
と、聞かれるので
占師の質問に「パワー」(つるぎがもらえる)
ちなみに、「ちから」と答えると、
「汗くさい言葉だわ、もっとスマートに言ってくれない?」
と、言われる(笑)
「きた いく」
鷹商の「テント はいる」
鷹商の誘いに「きく」(水80で鷹と変えてくれる)
「こうかんする」(水−80)
「でる」
「にし いく」
かわで「のむ」(水+80 ただし、2回まで!)
「ひがし いく」*2
進んだ方向によってゲームオーバーになります。
ピラミッドの前
「はいる」
ピラミッドの中
ロイドの問いに「はい」
おろちに「つるぎで たたかう」(お礼にkeyをもらえる)

「ひがし いく」
サソリがいる。無視すること。
下手に手を出すと刺されて
パワーが大幅にダウンする。
「ひがしいく」
どうくつがみえる。
「はいる」
どうくつのなか
「たたかう」
宝と盗賊の食料が手に入る。(水+25)
台詞が時代を感じさせますなw
宝は下の4つから選べる。
水晶、黄金、お金、地図がある。
ちなみに、取ったアイテムでその次のシーンが異なるのに注意。
あと、水晶以外は何回ここに来ても残っている。

・黄金(重い。パワー-50。)→スフィンクスへ
・お金(お金+80)→スフィンクスへ
・地図(特に変化無し)→浜辺へ
・水晶(特に変化無し)→スフィンクスへ
はまべ
ボートが置いてある。
乗ることにより、海へ漕ぎ出すことができる。
「ボートのる」

船が見える。お金を50払えば休ませてくれるそうだ。
「おかねわたす」(お金-50)
船内
水でも飲んで休んで下さい、と船室に案内される。
(パワー+15、水MAX255に。)
一休みして体力を回復できる。
「ねる」(パワー+50)→ボートのある浜辺へ
「やすむ」(パワー+30)→川へ

ちなみに、部屋を調べると窓際にダイヤモンドが落ちている。
手を出さない方が身のためである。
この『浜辺→ボート→船で休憩』を繰り返すことで
パワーを無限に増やすことができる。
当然、お金が減っていくので
『洞窟→お金とる→スフィンクス→洞窟』
を繰り返してお金も増やす必要がある。

これを繰り返して、スフィンクスに行く前に
パワーを200以上
お金を100以上
に上げておきましょう。
(ちなみに、MAX値はパワー&水が250、お金が200です。)
道を間違えると遭遇するサメの大群
スフィンクス
スフィンクスの瞳はまだ閉じている。

「みる」何かが欠けている。近くで見れれば…
「すふぃんくすのぼる」
彼は死んだような目をしている。
「めみる」眼が何者かに抉り取られている!
「すいしょう はめる」
スフィンクスの眼が光り、聖なるスフィンクスが眼を開く!

「きく」
褒美に空と大地の力をもらう。

「みなみ いく」

この辺で後編につ・づ・く!



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