Registry Access ActiveX Control.
Under Construction.
RAACはレジストリアクセスを目的としたActiveXオブジェクトサーバ(OCX)で、VB5やVC5からの利用を確認しています。多分Borland DelphiやBorland C++ Builderからも利用できるのではないかいと思います。残念ながらVB4やVC4.2以前では確認していません。
設定の取得と保存
プロパティ
メソッド、イベントとも関連があるのでそちらの説明も併せてご覧下さい。
プロパティ名称
内容
型
省略
初期値
Author 会社IDを指定します。指定する内容は任意ですが省略出来ません。通常はアプリケーションの製造元(メーカ名や作者名等)を指定します。 String
不可
なし
Product プロダクトIDを指定します。指定する内容は任意で省略出来ます。省略した場合はアプリケーションのファイルベースが使用されます。通常はアプリケーションの名称を指定します。 String
可
アプリケーションのファイルベース
Key 設定項目を取得・保存する際のベースとなるキー名を指定します。指定する内容は任意で省略できます。区切り記号(円記号)で複数のキーをつなげて指定できます。省略した場合はキーなしでアクセスします。 String
可
なし
LocalMachine マシン固有情報にするかどうかを指定します。Trueだとマシン固有情報としてアクセスします。Falseだとユーザ固有情報としてアクセスします。通常はFalseを指定します。 Boolean
−
False
Create Keyプロパティで指定されたキーやメソッドで指定された項目を作成するかどうかを指定します。Trueの場合はキーや項目が存在しなければ作成します。Falseの場合は作成しません。 Boolean
−
True
ForceType メソッドで指定された項目が目的の型でない場合に変更するかどうかを指定します。Trueの場合は項目が異なる型なら変更します。Falseの場合は項目が異なる型ならエラーになります。 Boolean − True
Author
AuthorプロパティにはMicrosoft等のように製造元を区別するための情報を指定します。通常メーカ名等を指定しますが、個人で作成したアプリケーションの場合にはハンドル名等、好きなモノを指定して下さい。Authorプロパティに指定する内容は任意です。ただし省略は出来ません。
Product
ProductプロパティにはWord等のようにアプリケーションを区別するための情報を指定します。Productプロパティに指定する内容は任意です。省略時にはアプリケーションのファイルベース(ファイル名から拡張子を取ったモノ)が使用されます。
ただしVBの場合、デザイン時にはVBのファイルベースがProductプロパティになってしまうので省略しないことをおすすめします。
Key
Keyプロパティには設定の取得・保存を行う際のベースとなるキー名を指定します。Keyプロパティに指定する内容は任意です。Keyプロパティには区切り記号(円記号)で複数のキーをつなげて指定出来ます。省略時にはキーなしでアクセスします。
LocalMachine
マシン固有情報としてアクセスするかどうかを指定します。Trueの場合はマシン固有情報としてアクセスし、Falseの場合はユーザ固有情報としてアクセスします。マシン固有情報とユーザ固有情報とではレジストリのアクセス箇所が異なります。全ユーザに共通の情報としてアクセスする場合はTrueを指定します。現在のユーザに固有の情報としてアクセスする場合はFalseを指定します。
マシン固有情報として保存された設定をユーザ固有情報として取得することは出来ません。また、ユーザ固有情報として保存された設定をマシン固有情報として取得することも出来ません。通常はFalseを指定します。
Create
キーや項目を作成するかどうかを指定します。Trueの場合はキーや項目が存在しなければ作成します。Falseの場合はキーや項目が存在しなくても作成しません。通常はTrueを指定します。
ForceType
メソッドで指定された項目が目的の型でない場合に目的の型を強制するかどうかを指定します。Trueの場合は項目が異なる型なら目的の型に変更します。Falseの場合は項目が目的と異なる型ならエラーになります。
メソッド
メソッド名称
内容
戻り値型
Get Long値またはStringを取得します。引数として項目名、デフォルト値をとります。戻り値として取得した値を返します。 Variant
Set Long値またはStringを保存します。引数として項目名、値をとります。戻り値としてメソッドの成否を返します。 Boolean
GetLong Long値を取得します。引数として項目名、デフォルトLong値をとります。戻り値として取得したLong値を返します。 Long
SetLong Long値を保存します。引数として項目名、Long値をとります。戻り値としてメソッドの成否を返します。 Boolean
GetString Stringを取得します。引数として項目名、デフォルトLong値をとります。戻り値として取得したStringを返します。 String
SetString Stringを保存します。引数として項目名、Stringをとります。戻り値としてメソッドの成否を返します。 Boolean
Get
書式
Dim varValue
Dim strName As String
Dim varDefault
varValue = オブジェクト.Get( strName, varDefault )strNameには値を取得する項目名を指定します。
varDefaultにはstrNameで指定した項目が存在しなかった場合に戻り値として返すデフォルト値を指定します。
varValueには戻り値としてメソッドがstrNameで指定された項目から取得した値が代入されます。strNameで指定された項目が存在しない場合はvarDefaultで指定された値がvarValueに代入されます。
GetメソッドはGetLongメソッドやGetStringメソッドと違いVariant型としてLong型やString型を扱えます。Long値を取得するかStringを取得するかはvarDefault引数の型で決まります。
例
Dim lValue As Long
Dim strValue As String
lValue = オブジェクト.Get( "Something", 123 )
strValue = オブジェクト.Get( "Something", "ABC" )Something項目からLong値やStringを取得してlValueとstrValueに代入します。Something項目がなかった場合は123がlValueに、"ABC"がstrValueに代入されます。
Set
書式
Dim bReturn As Boolean
Dim strName As String
Dim varValue
bReturn = オブジェクト.Set( strName, varValue )strNameには値を保存する項目名を指定します。
varValueにはstrNameで指定した項目に保存する値を指定します。
bReturnには戻り値としてメソッドの実行結果が代入されます。正常終了ならTrueが、エラーならFalseが代入されます。
例
Dim bReturn As Boolean
bReturn = オブジェクト.Set( "Something", 123 )
bReturn = オブジェクト.Set( "Something", "ABC" )Something項目に値として123や"ABC"を保存します。
GetLong
書式
Dim lValue As Long
Dim strName As String
Dim lDefault As Long
lValue = オブジェクト.GetLong( strName, lDefault )strNameにはLong値を取得する項目名を指定します。
lDefaultにはstrNameで指定した項目が存在しなかった場合に戻り値として返すデフォルトLong値を指定します。
lValueには戻り値としてメソッドがstrNameで指定された項目から取得したLong値が代入されます。strNameで指定された項目が存在しない場合はlDefaultで指定されたLong値がlValueに代入されます。
例
Dim lValue As Long
lValue = オブジェクト.GetLong( "Something", 123 )Something項目からLong値を取得してlValueに代入します。Something項目がなかった場合は123がlValueに代入されます。
SetLong
書式
Dim bReturn As Boolean
Dim strName As String
Dim lValue As Long
bReturn = オブジェクト.SetLong( strName, lValue )strNameにはLong値を保存する項目名を指定します。
lValueにはstrNameで指定した項目に保存するLong値を指定します。
bReturnには戻り値としてメソッドの実行結果が代入されます。正常終了ならTrueが、エラーならFalseが代入されます。
例
Dim bReturn As Boolean
bReturn = オブジェクト.SetLong( "Something", 123 )Something項目にLong値として123を保存します。
GetString
書式
Dim strValue As String
Dim strName As String
Dim strDefault As String
strValue = オブジェクト.GetString( strName, strDefault )strNameにはStringを取得する項目名を指定します。
strDefaultにはstrNameで指定した項目が存在しなかった場合に戻り値として返すデフォルトStringを指定します。
strValueには戻り値としてメソッドがstrNameで指定された項目から取得したStringが代入されます。strNameで指定された項目が存在しない場合はstrDefaultで指定されたStringがstrValueに代入されます。
例
Dim strValue As String
strValue = オブジェクト.GetString( "Something", "ABC" )Something項目からStringを取得してstrValueに代入します。Something項目がなかった場合は"ABC"がstrValueに代入されます。
SetString
書式
Dim bReturn As Boolean
Dim strName As String
Dim strValue As String
bReturn = オブジェクト.SetString( strName, strValue )strNameにはStringを保存する項目名を指定します。
strValueにはstrNameで指定した項目に保存するStringを指定します。
bReturnには戻り値としてメソッドの実行結果が代入されます。正常終了ならTrueが、エラーならFalseが代入されます。
例
Dim bReturn As Boolean
bReturn = オブジェクト.SetString( "Something", "ABC" )Something項目にStringとして"ABC"を保存します。
イベント
イベント名称
内容
RaacError メソッド呼び出しでエラーが発生した場合に通知されます。 RaacError
オブジェクト_RaacError lCode, strMethod, strAPI, strProperty
lCodeはエラー内容を示すエラーコードです。
strMethodはイベントを起こしたメソッド名です。
strAPIはエラーの原因となったAPI名です。APIが原因でない場合は特に指定されません。
strPropertyはエラーの原因となったプロパティ名です。プロパティが原因でない場合は特に指定されません。