サハリンツーリング 2001 その9

8月14日
ホルムスクと釣りと警察留置所

2001年8月14日 本日の天気晴れ

朝起きてユーラさんの実家に電話する。今日は警察へ行かなければならないので、その打ち合わせの為だ。電話すると子供が出た。次に女の人に代わってもらってようやく日本語が通じる。LADAにいるのでユーラさんと連絡をとりたいことを告げるとユーラさんに連絡してくれることになった。電話を切ってしばらくするとユーラさんから電話。夕方に警察に行くので夕方に待ち合わせすれば良いらしい。ツーリストホテルで落ち合うことにした。さらに今日泊まるホテルも一緒に探してくれるらしい。ほんとにユーラさんには感謝。

LADAの部屋からの眺め。

荷物をまとめて出発準備。ホテルの前にバイクを持ってきて準備していると男の人が来た。昨日駐車場で見かけたバイクの持ち主らしい。彼はHONDAに乗っているらしい。サハリンの地図を見ながら、ここは景色が良いとかいろいろ話を聞いた。

ホテルLADAの前。

彼と別れて本日のツーリング出発。今日は夕方にユジノに戻ってくれば良いので近くのホルムスク方面に行くことにする。
ユジノからホルムスク方面にむかうとすぐに大草原が広がる。牧場か畑なのかもしれないがなかなか壮観な景色だ。

大平原が広がる。

順調に進み旧熊笹峠へ。慰霊碑は昨年見ているので見学しない。ここからは日本海が見渡せて気持ちが良い。

旧熊笹峠

ホルムス市内の入り口で検問。ここの検問には小銃を構えた人がいた。今までみたいにフリーパスにはならず、バイクを降りてパスポートや書類を見せる。英語は通じず、どこに行くのか聞かれたがホルムスクに行って夕方ユジノへ戻ると言ったらパスできた。写真を撮りたかったけどちょっと怖いので遠慮しておいた。そこからしばらく走ってホルムスク市街に到着。バザールのそばにバイクを止めてちょっと買い物。

ホルムスク。パトカー発見。

ホルムスクのマーケット&自由市場。

ピロシキとジュースを買って朝食にする。ここの自由市場もいろんな人がいて楽しい。

海辺の公園。

飯を済ませてから市街南部の住宅街へ行ってみる。

ホルムスクの民家。団地以外もあります。

ホルムスク市街。坂が多くて小樽のよう。

怖いので少し住宅街をぶらっとしてから線路を渡り、ホルムスクの中心部へ。

こんなところにもレーニンさんが。

ホルムスク市街。

高台から海を望む。

高台からは海が見えて景色が良い。人はまばらでユジノほど混雑していなくてのどかな感じだ。
ホルムスクをしばらくブラブラしたあとユジノに向かって戻ることにする。帰りの検問はフリーパスだった。小銃を持ったロシア人はまだ同じ場所にいた。

旧熊笹峠を超えて途中の川へ行く。ここの川は去年も釣りをしてヤマメが入れ食いだった所だ。河原に下りるとロシア人の女の子たちが水着で川遊びをしていた。邪魔にならないように反対方向に行く。コンパクトロッドでヤマメを狙って見るが昨年と違って全然釣れない。時々川からはバシャッとか音が聞こえてくる。良くみるとマスの大群が川を遡上していた。途切れることなく延々とマスの大群が続く。

マスが大量に遡上する川。見えるでしょ?

橋の上から見えない所まで移動して釣りをしてみる。はじめにスプーンを投げてみるが見向きもしない。次にミノーで挑戦。早速ヒット。すぐにばれる。結局3匹ヒットして釣り上げたのは1匹のみ。でもめちゃ楽しい。

釣果。マス1匹。

こんな川がたくさんあるサハリン最高。

釣りに夢中になっていて気づくとユーラさんとの待ち合わせまであと1時間ちょっとだった。急いで荷物をまとめてユジノに向かって出発。ところが延々と車の列が続く。所々渋滞していて距離が稼げない。今日は天気が良かったので海などに遊びに行ったユジノ市民の帰りの混雑にまき込まれてしまった。結局待ち合わせのツーリストホテルについたのは1時間近く遅れてからだった。ユーラさんに謝ってからまずはホテルへ。モネロンが空いていたのでモネロンに泊まることにする。駐車場が駅のそばにあったのでバイクを預けて部屋に荷物を入れる。
それからユーラさんの車で警察へ行く。


夕暮れの中のレーニン

警察ではまず損害状況について最後の確認。いったん返してもらったカメラも壊れて動かないということで再没収された。そのあと地下にある留置所へ。初めての経験でドキドキ。ここでは犯人と対面して確認。事件の状況についての犯人供述が正しいかの確認等を行った。犯人との対面は一つの部屋で机を挟んで互いに椅子に座っての対面。犯人の主犯の方は弁護士までつけてちょっと時間が掛かる。供述もでたらめで嫌になる。もう一人の方はすんなり終わった。これで俺が警察に行く用事は全て終了。ユーラさんはまだ呼ばれるらしい。本当に迷惑掛けっぱなしだ。

警察を出てホテル モネロンへ。モネロンではビザの登録もやってもらったのでお礼を兼ねてチョコレートをフロントのお姉さんに買って行った。お礼の見立てはユーラさん。お姉さんには喜んでもらって一安心。外国人が泊まれるホテルで一番安いというモネロンの部屋は以外としっかりしていた。

モネロンの室内。TVはロシア製白黒。

数チャンネルしか写らない白黒ロシア製TV。シャワーは各部屋に無く予約制で順番に入る。部屋の鍵は、鍵穴から部屋の中が見渡せるようなチープなもの。ホテル内にキオスクもあった。

モネロンの部屋からの眺め。

落ち着いたので飯でも食おうかと市内をぶらぶら。サイゴンに行って見たが団体客がいるみたいなのでとよはらで和食を食うことにする。ラーメンとカニピラフとビールで460p(約1840円)。日本の定食屋なみの値段だ。ロシアとしては高いけど。飯を食ったらすることが無くてホテルへ戻って就寝。TVも白黒で何をやっているのか全然わからんしすぐに寝てしまった。

本日の宿:モネロン 200p(約800円)バイク保管代20p(約80円)
本日の走行距離:201.1km


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