原文作成◆吉田君
📍 フジテレビ
スターどっきりマル秘報告 春の新作!大爆笑スペシャル
1997年3月27日(木) 19:00~20:54 フジテレビ系 司会:田代まさし、ヒロミ 出演:瀬川瑛子、猿岩石、千秋、C.C.ガールズ、東幹久他
ありがち
田代
「さあ、それでは猿岩石のお二人!」
猿岩石、座ったまま礼
有吉
「よろしくお願いします」
田代
「さあ今回は、どんな」
有吉
「えっとクイズ、クイズでカンニングをしろって言われましてね」
田代
「ああ~」
森脇
「ええ」
田代
「コレやっぱりねえ」
ヒロミ
「森口もだまされたんだよね」
森口博子
「そうそう。でもあれついついなんか協力しちゃいますよね」
有吉
「そうそう」
猿岩石
「そうなんですよ」
ヒロミ
「芸能界、そういうのありそうだろ?またな?」
有吉、苦笑
田代
「さあ、二人がどんな反応を示したのか、早速見てみましょう」
不正
きれいな控室に二人が入ってくる。
字幕
控室に入る猿岩石
ナレ
「クイズ番組に出演するため、フジテレビにやってきた猿岩石。しかし本番前、ディレクターが思わぬ話を持ちかけてきた」
ソファーに腰掛けて台本を見ている猿岩石。有吉は前に乗り出すような体勢で、森脇は背もたれにどっぷりともたれかかっている。またディレクターはテーブルを挟んで向かい側、入り口に近い方に座っている。カメラはどこかの隙間からその様子を撮影。
ディレクター(D)
「出演者の目玉が、猿岩石のお二人なんですよ。それで、何とかあのー、勝って頂きたいなと」「ぼくが裏で」
有吉
「はい」
D
「準備した答を出すように、セットを実はいじってありますんで」
字幕
不正を持ちかけるニセディレクター
森脇、体勢を起こして
森脇
「これ皆さんは知らないんですか?」
D
「あ、あの~それで、マネージャーさんにももちろん言ってません」
森脇、うなだれるようにし、苦悩の表情
D
「それからあの、他の解答者司会者」
有吉
「はい」
D
「これももちろん知りません。でスタッフも」
有吉
(力無く小声で)「はあ」
D
「知っているのは僕だけです」「でまあ、僕自身も危ないですから、その、バレたりしたらば」
有吉
(いつの間にか左手にたばこを持っている)「はい」
D
「首飛んじゃうような」
有吉
「はい」
D
「ことになるんですけども」
森脇
(台本を見たまま、Dと目を合わせずに)「はい、わかりました」
D
「よろしくお願いします」
Dが席を立つ
森脇
「よろしくお願いしまーす」
ディレクター、部屋を出てゆく。
森脇
(たばこを取り出しながら)「あ~、やだなこれ…」
字幕
あまり気乗りのしない二人
有吉、背もたれを使ってぐっと背中を伸ばし、ため息をつく
森脇
「(※聞き取れず)書けないよ」
有吉
「(※聞き取れず)」
森脇、たばこに火をつける
有吉
(体勢を起こして)「ちょっと(※聞き取れず)」
森脇
(背もたれに寄りかかって)「あ~」
タイトル
| 内容 |
| 猿岩石 クイズでカンニング!? 史上最悪の結末 |
実行
河田町フジテレビの第1スタジオで、クイズ番組の収録スタート。チープな作りのセットは、今時珍しい雨傘番組のそれのよう。8人の解答者が2人ずつ、5チームに分かれており、猿岩石は画面向かって左から2番目の席。出演者の紹介シーンにナレーションが重なる。
ナレ
「まずは猿岩石を待ち受ける仕掛け人を紹介しよう。司会には夏木(ゆたか)レポーターと藤村(さおり)アナウンサー。解答者としてパンチ佐藤・飯島愛レポーター。さらに大仁田厚・菊池万里江、そして神田利則・島崎和歌子の面々。今回のニセクイズ番組は、最初に100点を取ったチームだけが決勝問題に進めるというルール。自分の机の上に書いた答が、後ろのモニターに出る仕組みになっている(『世界ふしぎ発見!』方式)。そして、セットの裏には望月(留美)レポーター。彼らがどんな答を書こうが、スタジオの彼らのモニターには、望月レポーターが書いた正解が出るように細工がしてある」
望月レポーターの前には2つのモニターが。1つは猿岩石の書いた答を見るため、もう一つは自分で正解をライトペンで書き込むためのもの。第1問。「征夷大将軍」が答の問題で、猿岩石は「係長」と書いているが、もう一つのモニターに望月レポーターが「征夷大将軍」と書き込む。
夏木
「一斉に見てみましょう、ドン!」
有吉
「はい」
猿岩石の後ろのモニターには「征夷大将軍」の文字が出る。
夏木
「ではまいりましょう、正解は、どうぞ!」
猿岩石チームと神田・島崎チームの答のバックが赤に変わる。
字幕
予定通り正解する猿岩石
森脇
(右手でガッツポーズ)「よし!」
ここで、スタジオでこのVTRを見ている猿岩石が抜かれる。二人は苦笑して、森脇は顔を隠し、有吉は左(田代さんの方?)を見ている。
危機
第2問に行く合間に、
森脇
(有吉に小声で)「早よ消せよこれ(自分たちが手元で書いた誤答)、早よ消せ」
有吉、苦笑
森脇
「危ないから早よ消せ」
有吉、手元の画面を隠す
収録は進み、猿岩石チームは神田・島崎チームと並んで40点でトップ。
藤村
「『ベルサイユのばら』で有名な悲劇の王女マリーアントワネット、どこの国の人だったのでしょうか?」
夏木
「さあ書いてもらいましょうか、どうぞ!」
望月レポーターは、問題の出る前から「オーストリア」の正解をハートで囲って中を塗りつぶしている。一方猿岩石は、
有吉
「変なこと書いたら怒られるしな」「『ドイツ』にしとこう」
森脇
「(※聞き取れず)」
有吉
(笑)「そういうことにしといたら、なんか、何となく…」
夏木
「チャンスクイズ、4問一緒に、どうぞ!」
パンチ
「4組」
夏木
「4組」
一斉に正解が出ると、猿岩石の解答はさっきの「オーストリア」をハートでデコレートしたものが出てきました。かなり浮いてます。
有吉
(動揺)「やっべえ、変なの書いてある、変なの書いてあるよもう消せよ!」
字幕
妙なイラストに驚く猿岩石
猿岩石、下を向いて苦笑
パンチ・飯島チームの答は「オーストラリア」。
飯島
「オーストラリア」
パンチ
「オーストラリア」
飯島
「コアラ」
夏木
「猿岩石チーム」
有吉
「はい!」
夏木
「うわぁカワイイ」
パンチ
「カワイイなあ!」
有吉
「カワイイでしょ!?」
森脇
「カワイイでしょ!?」
有吉
「ありがとうございます!」
パンチ
「どっちが描いたの~?」
有吉
(動揺)「ええ!はいっ、え~」
森脇
(描く仕草)「ぼくが周り(のハートを)描きました」
大仁田
「おいちょっと待てちょっと待て」
大仁田、席を立ってすぐとなりの猿岩石の所へ
有吉
「はい」
当然、猿岩石の机の上には「ドイツ」と書いてあります。森脇は頭上後ろのモニターを見る振りをして、背中で必死にガード。有吉もさりげなく大仁田さんの司会を遮っています。
字幕
机の上を必死でかくす猿岩石
大仁田
「チョンチョンチョンチョンって、あの番組中こんなの描ける?」
大仁田、自分の席に戻る
菊池?
「カワイイ」
有吉
「ええ」
大仁田
「ムチャムチャ余裕あるなあ」
有吉
「はい、ありがとうございました」
?
「え?誰が描いたの?」
パンチ
「なんでもわかんないときポッと出るもんなんですよ」
有吉
「そうですね、はい」
夏木
「チャンスクイズ、一挙に倍になります」
大仁田
「お前、(※聞き取れず)」
有吉
(笑)
大仁田
「最後には(※聞き取れず)ぞお前」
有吉
(笑)「そうですね」
「オーストリア」正解!得点倍で80点!
字幕
またまた予定通り正解
森脇
「よし」
菊池
「ああ~!悔しい~!」
森脇
「よし」
夏木
「正解です!」「この問題が出たときには」
有吉
(やや挙動不審になり始める)「ええ」
夏木
「これ、思わずほほえみました?いけるなって」
有吉
「そうですね」
森脇
「そうですね」
有吉
「おいおい、って思いました」
菊池
(笑)「『おいおい』」
有吉
「はい」(投げやりのようにもとれる変な笑い)「アッハハハ、ヒー」(手を顔にやったり、うつむいたりと忙しい)
字幕
妙に落ち着きのない有吉
夏木
「有吉くん」
有吉
「はい」
夏木
「自分のこのパターンの問題が」
有吉
「ええ」
夏木
「ね?」
有吉
「はい」
夏木
「うん」
有吉
「エヘッ(笑)、なんですか?」
パンチ
「漢字書かしたら、字もうまいしね、カワイイ絵もなるしね」
優勝
さらに収録は進み、猿岩石チームと神田・島崎チームは90点に。
夏木
「次の問題、この問題正解すると猿岩石一挙に『打ち出の小づち』にチャレンジできます!」
飯島
(森脇の隣で)「ねえ、お勉強(※聞き取れず)ね。すごい」
森脇、恐縮しながらうなずく
有吉
「(※聞き取れず)下さい」
藤村
「はい」
夏木
「はい、ではまいりましょう、注目の問題第7問!」
藤村
「邪馬台国のことが記されていた、古代中国の文献とは一体なんでしょうか?」
夏木
「注目の正解は、どうぞ!」
猿岩石の「魏志倭人伝」のみが正解で100点達成!周りの歓声をよそに森脇は無表情、有吉は下を向いている。
字幕
ついに100点に達する猿岩石
夏木
「猿岩石正解で~す!」
有吉
(挙動不審で早口に)「よしゃっ!あしたっ!お疲れさまでした!」(と言って頭を下げる)
森脇、両手を挙げてガッツポーズ
大仁田
(また有吉のところに来て、肩に手をおいて)「すごいなおい」
有吉
(早口で)「ありがとうございます」
夏木
「逆点!見事打ち出の小づちにチャレンジ!」
字幕
ここで一旦休憩に
有吉、緊張が解け、涙目になっている
証拠
再び控室。疲れた様子の猿岩石。森脇はたばこを吸い、有吉は手に持っている。
D
「どうもお疲れさまでした」
猿岩石
「お疲れさまでした」
D
「とりあえず前半うまく行きまして」
有吉
「すいません」
森脇
「あんなんでいいんでしょうか」
有吉
「すいません」
森脇
(有吉のほうを見て、すっかり芸能人といった感じで)「いまいち、ね、テンション上がんなかった」
D
「いえいえ、とんでもないです」
D
「それでですね」
有吉
「ええ」
D
「最後の問題なんですけれども」
有吉
「はい」
森脇
「はい」
D
「あの~、口で答える問題なんです」「それであの~、『アントワーヌ・ド・サンテグジュペリ』」
字幕
最後の問題の答を教えるディレクター
D
「…って、こういう名前なんですが」「ちょっとあの~、覚えにくかったら手にちょっと書いといて欲しいんですよ。ちょっとあの~、これ(サインペン)でもしよろしければお二人とも書いといてもらった方が。すいません」
森脇
(ペンを受け取り、左手に書き始める)「アントワーヌ…」
字幕
答を手に書かされる猿岩石
森脇、有吉が書いている横で「アントワーヌ・ド・サンテグジュペリ」を繰り返し唱える
危機2
字幕
ニセ番組収録再開
夏木
「さあいよいよ打ち出の小づちチャンスに猿岩石が挑戦いたします」
猿岩石は先ほどの席で立っている。有吉はうつむいて、依然落ち着きがない。
藤村
「1943年に出版され、今も読み続けられている永遠のベストセラー『星の王子様』。パイロットでもあったその作者の名前をお答え下さい」
有吉
「はい」
夏木
「さあ考えて下さい!パイロットでもあった、作者の名前!」
森脇、有吉をじっと見つめる
有吉
(頭をかいた後、動揺を隠しきれないまま)「はい、はい、これは、いただきました」
夏木
「わかりますか!」
有吉
「はい!」
森脇
「わかるな?」
有吉
「はい」
森脇
「わかるな?」
有吉
「はい」(苦笑、うつむく)
夏木
「それでは!お二人ご一緒に、答えて頂きます!」
森脇
「はい!」
有吉
「ちょっと待って下さい。え~もうちょっと考えさせてもらっていいですか?はい」
二人でひそひそと相談。
有吉
「どうしようかな」
森脇
「どうするどうする」
字幕
正解を言うべきか悩む猿岩石
有吉
「(※聞き取れず)」
森脇
「(※聞き取れず)」
有吉
(ますます動揺)「はい!ぃぁい、もう、いきます!大丈夫です!あい!」
森脇
(割と無表情で)「はい、いきます」
有吉
「はい、お願いします!」
森脇
「はい!」
パンチ
「自信あんじゃん」
夏木
「それでは、緊張の一瞬です!それでは答えます!お二人一緒に、どうぞ!」
有吉
「はい」
猿岩石
「せえ、のっ」(ゆっくり正確に)「アントワーヌ・ド・サンテグジュペリ」
有吉
「はいっ」
夏木
「おお~っ!」
藤村
「正解です!」
字幕
見事 正解!
森脇
「マジで!?」
大仁田、有吉の左手を挙げて「すごいすごい」。パンチ、森脇の右手を挙げる。
猿岩石
(必死の作り笑い)
字幕
賞金100万円と高級外車獲得?!
夏木
「100万円と高級外車獲得!おめでとうございます!」
字幕
決して左手を開かない有吉
再びVTRを見る猿岩石の様子が抜かれました。有吉はイヤそうながらもどうにか笑顔、森脇は吹っ切れたような笑顔。
露見
森脇
(自分で再び右手を挙げて)「ホントにもらえるんですか?」
大仁田
「もらえるんだよ」
夏木
「ガッツポーズです!」
森脇、手を下げる
有吉
「はい!ありがとうございました!」(額の辺りをかく)
大仁田
(森脇の手を見て)「おい、おい、おい」
大仁田
「おい、なんだお前」(有吉の左手を開く)
さっきまでにぎやかだったスタジオが水を打ったように静まり返る。
字幕
手に書いた答えを発見する大仁田
大仁田
(有吉の手の答を眺めて)「おい、なんだこれお前」「あ?」
有吉
「答です!」
字幕
素直に認める正直な猿岩石
有吉
「答です!」
森脇
「すいません!」
有吉
「すいません!」(覚悟を決めた様子で、手を後ろに組む。でも落ち着きがない)
大仁田
「え?」
森脇
「すいません!」
スタッフからなにやら声がかかる。収録中断のようです。
有吉
「はい!すいません!」
大仁田
(スタッフに)「は?」「こっち来いお前ら!」(猿岩石を先導する)
有吉
「はい!すいません!」
森脇
「すいません!」
有吉
「僕らちょ、カンニングしました!」
大仁田
「こっち来い!」
パンチが猿岩石の前を歩いていく
有吉
(パンチに)「やいいです、いいです、先輩方いいです」
森脇
「はい」
有吉
「はい、すいません」
字幕
セット裏に連れて行かれる猿岩石
恐怖
セット裏。猿岩石と大仁田の後ろにパンチが。その周りには共演者とスタッフ。
パンチ
(有吉に)「画面から出ちゃ…」
大仁田
「お前ら夢与えてんだろコノヤロー!」
森脇
「はい、すいません」
パンチ
「画面から出ちゃうぜウソだっていうのは」
大仁田
(怒鳴る)「バカヤローコノヤロー!!」
字幕
ど迫力の仕掛け人大仁田
大仁田
(怒鳴る)「ナメんなコノヤロー!」
飯島
「なんで?なんで知ってたの?」
有吉
「僕ら、答を…」(左手を見せる)
飯島
「だって書いてきたって答を…」
大仁田
「なんで知ってんだよ?」
有吉
「え、ちょっと、え、見ました」
大仁田
「何を見たんだよ?」
森脇
「答があるのを」
有吉
「はい」
森脇
「見せられまして」
有吉
「え」
大仁田
「誰に見せられるんだよ!」
森脇
「や、あの~」
大仁田
「正直に言えよ森脇!」
森脇
「や、あの~、実は楽屋に答が偶然」
有吉
「はい」
森脇
「ありまして」
パンチ
「あるわけねえよ偶然なんてそれは」
字幕
ディレクターをかばってウソをつく森脇
大仁田
「だからなんで、誰が教えたんだよ?!」
森脇
「いえ、あの~」
パンチ
「それは(※聞き取れず)」
有吉
「(※聞き取れず)」
森脇
「スタッフの方(※聞き取れず)と思ってたんですけど」
有吉
「はい」
大仁田
「だから誰が教えたんだよって」
有吉
「いえ」
パンチ
「そんな忘れるなんてないよ」
森脇
「いえ、誰とかないんですけどすいません。偶然見てしまって」
大仁田
「お前ら、嫌いじゃないから言ってんだよ」
有吉
「あ」
猿岩石
「すいません」(頭を下げる)
森脇
「すいません」
大仁田
「じゃなきゃこんな怒んねえよ」
森脇
「(※聞き取れず)」
大仁田
「すいませんじゃなくて、誰がやったんだっつんだよ。誰がやったんだよ」
パンチ
「それをやっぱはっきりしないと」
そこへさっきのニセディレクターが。
D
「すいません」
パンチ
「おかしい…なんか教えたんですか?」
D
「いやいや」
字幕
シラを切るディレクター
大仁田
「(※聞き取れず)」
D
「そんなこと無いですよ」
パンチ
(ニセディレクターに)「なんで答があんの?」
大仁田
「あ?」
D
「や、そんなこと無いですよ」
大仁田
(キレてつかみかかる)「『そんなこと無い』ってなんなんだよ」
飯島
「大仁田さん、もうそんな…」
パンチと神田が止めに入る。
大仁田
「『そんなこと無い』ってなんだよ」
パンチ
「真剣にやってんのにさ」
大仁田
(ディレクターに)「アンタが置いたんだろ!」
D
「いやいや違いますよ」
猿岩石のアップ。有吉は大仁田の方に顔を向けられない。
字幕
絶体絶命の猿岩石
猿岩石、なにやら後ろの方に「大丈夫です」と一言。一方大仁田はディレクターにつかみかかる勢いで荒れ、それをパンチが押さえ、飯島も「やめなよ~」と止めに入る。
字幕
熱演する大仁田とパンチ
D
「すいません」
大仁田
「ナメんなコノヤロー」
有吉は涙目になって天井を見上げる。
字幕
放心状態の有吉
なおもディレクターにつかみかかる大仁田を、他のスタッフに混じって森脇も止める。
大仁田
(パンチに押さえられながらディレクターに)「ナメんなよコノヤロー!」
森脇
(その間に入り)「すいません」
大仁田
(ディレクターに)「いい加減にしろコノヤロー!」
小競り合いからやや離れていた有吉、ようやく近づく。
D
「とにかく番組を進行したいんで、収録、あのー席に戻って下さい。すいませんが」
飯島
「とりあえず、そうしたら?」
?
「我々帰った方がいい」
有吉
「俺らが悪いんすから」
帰ろうとする大仁田をパンチとスタッフが止める。猿岩石に背を向けた体勢で大仁田、カメラに向かっておどけた表情を見せる。
森脇
「大仁田さんすいません!」
大仁田、止めている二人を強引にふりほどく。
大仁田
「うっせーコノやロー!」「触んなコノヤロー!」
森脇
(やや離れた所から)「すいません」
なおも止めるパンチを、さらに強引にふりほどく大仁田。
大仁田
「触るなっつってんだ!!」「うるせえ!!」(出口へ向かう)
字幕
ついに帰ってしまう大仁田
有吉
「いいっすいいっす、ホントいいっす!」
怒ってる?
場面は一転、司会2人の間に猿岩石が入ってエンディング。
字幕
司会と猿岩石だけでエンディング収録
夏木
「それではまたお会いする日までごきげんよう、さようなら!」
有吉、礼
森脇
「ありがとうございました!」
藤村
「さようなら~!」
森脇、両手を挙げて手を振る。有吉は頭を下げっぱなし。
ここでOKが出る。猿岩石が足早に帰ろうとした瞬間、
藤村
「ありがとうございました」
有吉
「どうもすいません」
森脇
「すいません、ありがとうございました」
夏木
「ありがとうございました」
有吉
「申しわけありません」「すいませんでした」
小走りにスタジオ出口へ。すると前にはディレクターが。
D
「すいません、あの、ちょっと」
有吉
「いいっす」(ディレクターをすり抜けて行こうとする)
D
「一緒に行きましょう、もう」
有吉
「すいませんした」(怒った様子で一人出ていこうとする)
D
(森脇の手をつかんで有吉に)「いやいや、ちょっと」
限界
控室。有吉は上着をソファーに掛け、立っている。森脇とディレクターは座っている。
D
「これちょっと、僕もこれ~、このままだとやばいんで」
森脇
(どんよりとした声で)「はい」
D
「あの~、とにかく、偶然落っこってた紙に書いてあった名前を、なんか(手に)書いておいたとか」
字幕
ウソをつかせようとするディレクター
D
「ネタにしようと思ったとか」
有吉
「いや、そんなんもういいです」(頭をかきながらソファーにがっくりと腰を下ろす)
D
「いや、そんなんで」
有吉
「はい」
D
「突っぱねて頂かないと」
森脇
「一応、もう答え知ってたって、ここに紙が偶然あったってもう言っちゃったんで、もうそれ通しますよ」
そこへスーツ姿の男が入って来て、ソファーに座るなり話し始める。
字幕
そこにニセプロデューサー登場
プロデューサー(P)
「あの~、どういう風になってたわけ?今のってのは」
森脇
「あの~、裏の答を、偶然見ちゃいまして」
P
「どこに置いてあったの?答は?」
森脇
「あの辺(控室隅)に落ちてました」
P
「どこに落ちてた?」
森脇
「あの辺、あの辺です」
P
「じゃあ、ここに置いてあって」
森脇
「はい」
P
「で、うちのスタッフからは聞いたとかそういうのは一切無いということね?」
森脇
「はい、ありません」
字幕
まだディレクターをかばう森脇
P
「それは誓って言えるね?」
森脇
「はい」
P
「大丈夫?誓って言える?」
有吉
「いえ、もういいっす。あ゛~の、もう誰かに聞きました。でも誰かは言えません」
字幕
遂に耐えられなくなる有吉
有吉
「ちょ、大仁田さん謝って来ます僕」(席を立つ)
他の3人も席を立つ。
P
「ちょっと待ってちょっと待って」
D
(席を立つ)「ちょっと待って」「ちょっと座って下さい」
有吉
(額に手を当て、苦悩の表情。髪をかきむしりながら席に戻る)
P
「ちょっと、まあ待ってちょっと待って。大仁田さんにはちゃんと話してくるから」「ね?まあちょっと座れ」(猿岩石、座る)「じゃあちょっと俺大仁田さんの所行ってくるわ」
D
「はい」
P
「ちょっといて?まだ、ね」
森脇
「はい」
D
「まずいっすよ有吉さん」
有吉
「いやもうホントいいっす、誰かが言わないと、僕でも、そんなんもうウソですから、もういいっす」
D
「や、誰か言わなくてもばれても」
有吉
「な?」(森脇の方を見る。森脇はうつむいて無言)
D
「僕の首が飛んじゃいますんで、何とか、そこは…」
字幕
何とか二人にすがろうとするディレクター
D
「拾ったってことであの~、誰かスタッフかなんかが…落としちゃったと…」
森脇
(有吉に)「でも、誰かが疑われちゃうよ」
D
「いうことで、何とか乗り切りたいと思うんですよ」
森脇
「この、ほら、スタッフの中でまた雰囲気悪くなっちゃうから、そ、それはそれで、ついといた方がいいと思うぞ…」
字幕
スタッフを気づかうやさしい森脇
字幕
涙目になっている有吉
D
「誰かが落としといたことにしときましょう」
森脇
「はい」
D
「それはもう誰だかわからないと」
事情聴取
場面は変わり、さっきのプロデューサーが人を連れて部屋に入ってきています。それは悪そうな顔の刑事と制服姿の警察官でした。猿岩石の二人は再び立ち上がった体勢。
P
「ちょっと、おかけ下さい」
字幕
そこにニセ刑事登場
D
「今ちょっと、(※聞き取れず)」
猿岩石、腰を下ろす。有吉はジャケットを脱いでTシャツ1枚。
刑事
「じゃ詳しく、説明を」
森脇
「単純に僕らの不正行為です」
有吉
「僕らが」
森脇
「ええ」
有吉
「やりました」
刑事
「誰に頼まれてやったの?」
森脇
「いや、誰に頼まれたっていうか、いや、もう偶然、答見てしまいまして」
刑事
「答偶然見たってその答はどこにあったの?」
森脇
「ええあの~、この、あの辺(控室隅)に。テーブルの上に」
刑事
「『あの辺に』?」
森脇
「テーブルの上に落ちてたんですよ」
連行
VTRはカットされ、いつの間にか森脇も上着を脱いでいます。その後森脇はライブで「刑事が蹴ったテーブルがすねに当たって『うるあ!!』とキレたがそれはカットされた」と話していました。それはこの部分だったのでしょうか?
森脇
「すいません」
有吉
「すいませんでした。失礼しました。僕ら」
字幕
不正は認めるいさぎよい猿岩石
その時ドアをノックする音が。
D
「じゃちょっと僕いいですか。すいません」(部屋を出る)
刑事
「もう一度聞くけど、誰からも言われてないんだねこれは?」「指示があったんじゃないのかね?」
森脇
(やや間をおいて)「ないです」
字幕
ディレクターのことは言わない猿岩石
刑事
「無かったんだね?」
有吉
「はい」
森脇
「はい」
刑事
「正直に言ってくれないと」
有吉
「はい」
刑事
「ここじゃもう話聞けないから」
有吉
「はい」
森脇
「はい」
刑事
「これから署に行ってもらうよ?」
有吉
「はい」
森脇
「はい」
刑事
「え?」
有吉
「はい」
森脇
「はい」
刑事
「それでもいいんだね?」
有吉
「はい」
森脇
「はい」
刑事
「これからじゃ署に行ってもらおうか」
有吉
(開き直ったのか、やや大きい声で)「はい」
森脇
「はい」
字幕
とうとう警察に行くことに
刑事
「ね?」
有吉
(ややふてくされ気味に)「はい」
刑事
「もっと詳しく」
有吉
(席を立ちながら)「はい」
森脇
(小声で)「はい」
刑事
「(※聞き取れず)」
有吉
「はい(※聞き取れず)」
明日の一面
局の廊下。警官と刑事の前を歩かされてゆく猿岩石。
字幕
連行される猿岩石
一行はロビーへ。すると芸能レポーターが「猿岩石さん!」駆け寄ってくる。もみくちゃにされながらロビーを通っていく猿岩石。
字幕
何と玄関には報道陣が
ここでまたVTRを見ている猿岩石の画。森脇は手を叩いて爆笑。有吉は硬直気味に苦笑。
大成功!
すると「どいてどいて!」と警官達が。よく見ると夏木・レポーターら。
字幕
そこにレポーター陣登場
逃げるように奥へ下がっていく有吉。その場にうずくまる森脇。
飯島
「猿岩石さん!」
有吉が帽子を取りながら戻ってくる。
望月
「有吉さん!泣いてらっしゃいましたね?」
飯島
「もう~、スーパースター」
夏木
「本当に、ごくろうさま」
有吉、頭をかきむしっている
森脇、笑う
望月
「カッコイイですね~」
夏木
「いや~、がんばった。大変でした?」
有吉、ちょっと離れる。森脇、立ち上がり有吉のもとへ。
望月
「猿岩石さん、だめですよ、逃げないで下さい」
夏木
「どうですか100万円は?おめでとうございます」
有吉、後ろを向く
夏木
「もう…」
森脇
「うわ~」
有吉
「どうもお疲れさまでした!」(礼してからもうつむき加減)
森脇
「お疲れさまでした!」(礼)
有吉
「お疲れさまでした!」(礼)
森脇
(ヤケ気味に)「お疲れさまでした!」(礼)
夏木
「まあ落ち着きましょうよ」
大仁田も二人の横に来ている。
夏木
「森脇君も有吉君もどうですか?怒られたとき大仁田さんに」
有吉
「大仁田さんですか?」
夏木
「うん」
有吉
(額の辺りをさするようにして)「もう~怖いっすわ」
森脇
「怖いよね~」
有吉
「アッタマ良くないじゃないですか大仁田さんって」
森脇、笑う。大仁田、有吉の後頭部にツッコむ。有吉、笑う。
猿岩石の間に大仁田が入り、その他仕掛け人・レポーター全員の画。
夏木
「スターどっきりマル秘報告!カメラに向かって猿岩石一言どうぞ!」
猿岩石
「大成功!」(森脇は右こぶしをアッパーのように出すポーズ)
夏木
「イェ~イ!」
字幕
大・大成功!
さすが
VTR終了後、森脇は楽しそうに拍手、有吉はカメラをにらむ。
田代
「いや~わかるね気持ちは」
ヒロミ
「でもお前ら、あんな素直に連行される奴も珍しいよね」
森脇、笑う
田代
「あの刑事来たときどう思ったの?」
有吉
「いや絶対おかしいと思ったんで、『こんな大事になるんですか?』って聞いたんですけど」
田代
「うん」
有吉
「『なるんだよ!』って。怒られるんですよ」
ヒロミ
「でも自分はだいぶフテくされて歩くとき『何だよ』(怖いお兄さんの歩き方)」
有吉、笑う
ヒロミ
「報道陣いたけどなんか『関係ねえよ!俺らもう終わりだよ!』みたいな、なんか」
有吉
「警察行ったら、ディレクターに言われたって白状しようと思ってたんで」
森脇、笑う
田代
「やっぱり白状しようと思ってたんだ」
ヒロミ
「お前途中でもう、『もう我慢できません』みたいな」
猿岩石、笑う
森脇
「言っちゃってるんですよこいつもう」
有吉、笑う
田代
「でもどっきりだって分かったときはホッとしたやっぱり?」
有吉
「ええ。ホッとしましたよ」
森脇
「ホッとしましたね」
有吉
「ホントいい思い出になるって思ってまた一つ。ええ」
ヒロミ
「出てきたときまた」
有吉
「ええ」
ヒロミ
「報道陣がいたときはどういう気持ちなの?あれは」
森脇
「いや~、早いな~さすがだな~」
有吉、笑う
森脇
「と思って…」
田代
「さすがだなあって?」
森脇
「ええ」
田代
「もうだまされない自信ありますか?」
猿岩石
「もう、大丈夫です」
有吉
「ね」
森脇
「ええ」
松本明子
「だまされるなぁ~」
田代
「わかんねえなぁ~」
ヒロミ
「お前らまだまだ来るよ。だまされるとかさ」
田代
「はいご苦労様でございました!」
有吉
「ありがとうございました」
猿岩石
(礼)
エンディング
だまされた人々に次々振っていき、
田代
「はい猿岩石の森脇」
森脇
「そ~ですね、でもお色気物とかは」
有吉
(鼻でフンと笑う)
森脇
「もうちょっと、やばいかもしんないなって」
田代
「俺ず~っと始まったときから言おうと思ってたんだけど、ズボン短くねえかお前?」
森脇
(足元を見る。座った状態ではズボンはふくらはぎくらいまでの長さで、すねが露出)
ヒロミ
「いやいやそういうズボンなの。そういうズボンなの!」
森脇
(立ち上がると、ちょうど靴の上まで隠れる)「半ズボンとか七分、あいいうのが今ファッションなの!」
田代
「ファッションなんだ」
ヒロミ
(森脇に)「そのチョッキは小っちゃくねえか?」
猿岩石
(笑)
田代
「いいんだよ!ファッションなんだよ!ったく」