原文作成:吉田君
感動生放送!スポーツ'96年末ジャンボ総決算
番組情報
| 項目 |
内容 |
| 放送日時 |
1996年12月29日 9:00~11:45 |
| 放送局 |
テレビ朝日系 |
| 司会 |
渡辺正行、宮本和知(巨人)、長島三奈 |
| ゲスト |
ヨネスケ、大下剛史、国生さゆり、セルジオ越後、清水圭、広瀬哲朗(日本ハム)、清水アキラ、松井秀喜(巨人)、有森裕子、川島郭志、川口能活(マリノス)、猿岩石、武藤敬司(新日本プロレス)、阿久悠、他 |
オープニング
この番組は、その名の通り96年のスポーツを振り返るというものです。スタジオからいろいろな場所へ中継もつなげています。
いくつか中継場所を紹介したあと、
渡辺
「そして、もう一個中継がございます。こちらです」
画面が変わると柔道着姿の猿岩石が椅子に座ってなにやら話しています。二人とも髪を切ったみたいです。
長島
「あ、このお二人は」
渡辺
「この二人は。おーい、猿岩石ー!」
長島
「猿岩石ー!」
聞こえてはいないみたいですが、森脇がカメラ目線でにっこりとほほえみました。
長島
「分かってるのかな」
渡辺
「猿岩石ー!」
有吉もカメラ目線で笑い始めました。
長島
「分かってますかー?」
渡辺
「分かってるー?」
そして、森脇が両手でピースを作ったところで、スタジオに画が戻ってきました。
渡辺
「まだアドリブに弱い芸人でございますんでね。ひとつよろしくお願いします。後ほど登場します」
長島
「がんばってくださーい」
満を持して登場!
芸能人一のプロレス好き
彼らの登場は、それから1時間43分後のことでした。CMが開けると突如スタジオが暗くなり、客席の後ろから紫のライトに照らされて二人が登場しました。
渡辺
「さあ感動の生放送、あれ?どうしたの何?な、な、な、な、なんだこの音は!どうしたんだ?」
炭ガスが吹き出すと同時に、二人がガッツポーズをしながら登場!
有吉
「よろしくお願いします!」
森脇
「よろしくお願いします!」
有吉
「猿岩石です!イェイ!」
森脇
「イェイ!」(また両手をあげる)
渡辺
「今をときめく、猿岩石じゃないか!?」
有吉
「いや、そんな大げさな。よろしくお願いします!」
渡辺
「こいつ名前は悪くても実力がないという」
有吉
「ないですよ!」
森脇
「何を言ってんですか!」
渡辺
「猿岩石」
有吉
「がんばりますよ!」
森脇
「そんなことじゃないですよ」
渡辺
「君らどこ行ってきたの?」
有吉
「僕ら、(渡辺さんをさして)大事なことを忘れてらっしゃる」
渡辺
「何を?」
森脇
「あなた達は大事なことを忘れてらっしゃる」
渡辺
「何を忘れてる?」
森脇
(間髪入れず)「そうプロレス!」
長島
「いきなりプロレス…」
有吉
「プロレスです」
渡辺
「これ(柔道着)プロレスじゃねえじゃねえか」
有吉
「これは柔道ですけど」
渡辺、頭にツッコむ
森脇
「聞いて下さい!プロレス…」
渡辺
「プロレスの格好して来いよ」
有吉
(笑)
森脇
「プロレスといえばですね、東京ドーム6万人お客さん集められるんですよ」
有吉
「はい!これは巨人よりすごいんです」
宮本
「これは参った」
渡辺
「あなたも少し抵抗しなさいよ。いいの?」
宮本
「はい」
渡辺
「それで?」
森脇
「だからですね…」
猿岩石・渡辺
(笑)
森脇
「僕たちがですね、芸能人一プロレス好きの僕たちがですね、取材行ってきましたよ!」
渡辺
「おう!」
森脇
「新日本プロレスのレスラーのみなさんに、今年のプロレスが(カメラ目線で)どれだけ盛り上がったかをですね!取材してまいりました!どうぞ」(手を差し出して、VTRに振るポーズ)
渡辺
「OK!」
猿岩石新日本プロレス横断'96ベストマッチ取材!! 今年プロレスはこんなに盛り上がっていた!!
正規軍
電波少年のヒッチハイクのようなアジアの地図をバックに、ナレーションと同じ文字が出ました。
ナレーション
「正規軍からヒールまで、猿岩石新日本プロレス横断'96ベストマッチ取材!!今年プロレスはこんなに盛り上がっていた!!」
場所は世田谷区新日本プロレス道場。道場の外から中へ入っていく二人。なにやらしゃべっていたようですが、カットされていました。
ナレーション
「柔道着に身を包んだ猿岩石が(画面には『※2人は柔道経験者』)、まず最初に訪れたのは正規軍。正規軍とは、チャンピオン橋本真也を中心に、新日レスラーの中でも人気選手の多い正統派レスラーのことである。この日ドームには、1月4日東京ドーム決戦に向けて、橋本真也が調整に来ていた。」
猿岩石は道場のドアを開けるなり、スクワットをしている選手達のかけ声にびびった様子です。
森脇
「こんにちはー!」
有吉
「こんにちはー!」
森脇
「猿岩石!」
有吉
「猿岩石です!」
すると橋本選手が手招きしていました。早速二人は駆け寄りました。
橋本
「やれ!」
有吉
「え?あ?」
橋本
「300回」
有吉
「何やってんだろう」
字幕『なぜかスクワットをする猿岩石』
数回やったあと、
猿岩石
「これじゃダメだよ!」
字幕の出し方、色といい字体といい、本当に電波少年そっくりでした。おそるおそる橋本選手に趣旨を伝えようとします。
有吉
「今日は練習に来たんじゃないんですけど」
橋本
「何しに来たの?」
有吉
「今日はですね、あのー」
森脇
「'96年一番スゴかった対戦というのを…」
橋本
「ん~キューティ鈴木対…違うか。ま、2番目ぐらいに。あの~高田選手の試合なんか入るんじゃないかと」
有吉
「あ~」
ここで『感動プレイバック 正規軍編』と題して橋本選手が高田選手からタイトルを奪取した模様が出ました。そのVTRが明けると、なにやらリングの横で選手と話し、爆笑している二人が出てきました。
ナレーション
「とりあえず取材の使命を果たした猿岩石、すっかり打ち解けたところで…」
森脇
「うちの相方、有吉がですね、橋本さんの大ファンでして、一度技を、体験したいということで…」
字幕『特別企画 橋本の技を体験したい!』
橋本
「(リングに)上がれ!!」
有吉
「え!?いいんですかっ!?」
字幕『快諾(ハートマーク)』
ナレーション
「快諾された!何とあこがれの橋本の技を受けられる!」
なぜか森脇までもが上半身裸でリングに上がっていました。体の前で手を組むように指導されたあと、橋本選手の平手が森脇の胸に炸裂!
森脇
「うあっ!」
森脇がマットに沈むと、次は有吉の番です。有吉もまたリングに倒れ込みました。
ナレーション
「猿岩石大丈夫か?ところが」
有吉
「あ~嬉しい。キックも下さい」
というわけで、爆殺キックを頂きました。当然吹っ飛びました。
ナレーション
「このあと、本物のレスラーの技をたっぷりと堪能する猿岩石」
アルゼンチンバックブリーカーやアイアンクローをやられていましたが、アイアンクローをやられている最中の森脇は笑って手を叩いて喜んでいました。レスラー全員で二人にのしかかっているときに、
ナレーション
「猿岩石、あこがれの正規軍と至福の一日を過ごす」
平成維震軍
ナレーション
「続いて猿岩石が取材に訪れたのは平成維震軍。平成維震軍とは、越中詩郎、木村健悟を中心とする結構コワモテ揃いの男気軍団である」
今度は『感動プレイバック 平成維震軍編』で、越中選手がチャンピオン橋本選手を破った試合が紹介されました。
ナレーション
「そのころ、猿岩石は…」
森脇
「うがあ~っ!あうう~っ!」
リングに倒され、顔面を踏まれていました。
ナレーション
「イジメられていた」
狼軍団
有吉
(森脇にささやく)「失礼のないように」
港区の新日本プロレスに来た猿岩石、かなりビビり入ってます。
ナレーション
「そして猿岩石、最後の取材となったのがこの男達。狼軍団、蝶野正洋と天山広吉。だが、この二人、極悪非道の道を突き進む、超エゴイストな極悪レスラーである!さらに」
インタビューしようとしたら因縁をつけられてビビるテレ朝の辻アナウンサーの画が出て、
ナレーション
「インタビュー自体困難を極めるという。大丈夫か猿岩石!」
猿岩石
「失礼します!」
新日本プロレス内と思われる一室。すでにソファーに腰を下ろしている狼軍団の二人のもとへ、猿岩石がやってきました。
有吉
「失礼します!」
森脇
「失礼します!」
有吉
「あ、初めまして。猿岩石と申します」
猿岩石
「よろしくお願いします!」
深々と一礼。
猿岩石
「失礼します」
そう言ってソファーに腰を下ろしたものの、一瞬の沈黙。
有吉
「今日はですね、僕らが蝶野さんと天山さんにいろいろインタビューをしに来たんですけど…今日はよろしくお願いします」
森脇
「よろしくお願いします」
蝶野
「名前何て言うの?」
有吉
「えーと僕は有吉と申します」
森脇
「僕は森脇と申します」
柔道着に縫い込んである名前を見せる森脇。伏し目がちな有吉、周りに助けを求める目つきの森脇。5分が経過しました。
森脇
「あ、じゃ、質問のほうに移りたいと思います。'96年、一番よかったベストマッチっていうのを、お伺いしたいんですが…」
天山
「どれでもイイだろ…」
スタジオの川島さんが抜かれました。
有吉
「イイですよ」
森脇
「どれでもイイですよね」
今度は国生さん。笑っています。10分経過。
蝶野
「オマエら芸人なのに喋りもヘッタクソだなあオマエらなあ」
有吉
「素人なんです」
森脇
「素人なんです」
蝶野
「何か芸やって見ろよオラ!」
渡辺さんが受けています。
猿岩石
「芸ですか…」
ナレーション
「何と、芸を強要!芸のない猿岩石、どーする!」
有吉は特技「歯で王冠を開ける」を披露しました。腕を上げたのか、少ない力でパカッと王冠ははずれ、ビール?を森脇の持っているカップに注ぐと、森脇はそれを2つテーブルに差し出しました。
猿岩石
「どうぞ!」
猿岩石がソファーに戻ると、画面が蝶野選手にズームアップ。
ナレーション
「蝶野が笑った!」
スタジオの川島さん、興味深げにこのVTRを見ています。
ナレーション
「すると…」
蝶野
「はい、いいよ、飲んでいいよ!」
蝶野選手、猿岩石に返杯!
ナレーション
「仲良くなる。このあと再び芸を披露し、場はいい雰囲気に」
ここで一瞬映った芸は、ヒッチハイク後にはおそらく見たことのないものでした。芸も一段落し、なぜか上半身はだかの二人がソファーに座っているところで、
ナレーション
「ベストマッチを聞くのは今しかない!」
有吉
「えー、ベストマッチをお伺いしたいという事だったんですけれども…」
蝶野
「よし、なんかオマエら芸やって、俺らが笑ったら」
有吉
「はい」
蝶野
「俺さっき笑っちゃったけど、今度、マジメに見るから」
有吉
「じゃあ、僕らのツカミネタを」
ということで、ついにパンツ1枚になる猿岩石。
有吉
「顔に注目して下さい」
さあ、どんな芸だ?と思った瞬間、
蝶野
「よし時間だ、帰ろう!」
天山
「よし」
蝶野
「ありがとう。がんばれよ」
そう言って蝶野選手は部屋をあとにしました。
森脇
「はい」
有吉
「あれ?」
天山選手も出ようとしたとき、
森脇
「猿岩石…」
天山
「うるせぇっ オラッ!!」
結局出て行ってしまいました。
有吉
「あ」
ナレーション
「猿岩石、玉砕!!」
武藤選手登場!
VTRは明け、スタジオに戻ってきました。
有吉
「あ~」
渡辺
「さあ、そんなスタジオに今!」
森脇
「お~っ!」
有吉
「あ~、武藤さんじゃないですか!」
新日本プロレスの武藤敬司選手、登場するなり突然猿岩石の二人に、ひじから先全体を使ったチョップのような技を見舞いました。
森脇
「うれしっ!お~っ!!」
今度は森脇にスリーパーホールド!森脇一瞬でギブアップ!
有吉
「お~っ!!うらやまし~っ!!」
渡辺
「うらやましいって」
渡辺さん、長島さん二人で有吉の背中にツッコミが。その間森脇は両手をあげて喜んでいます。
有吉
「武藤選手!わ~っ!!」
森脇
「わあ、武藤さん」
有吉
(実感込めて)「やった」
渡辺
「やられて嬉しいの?」
猿岩石
「嬉しいですよ!!」
有吉
「どうですか?」
渡辺
「いやあ、僕は…」
長島
「なんか、目がウルウルしてます!」
有吉
「いや~嬉しいです~」
武藤
(柔道着にたくさん書いてあるサインを見て)「すげえサイン書いてあるね」(背中のほうも見て)「俺のサインがないね」
森脇
(腰が引けながら)「あ、ないです」
有吉
「武藤さんいらっしゃらなかったんで」
森脇
「もらえますか?」
武藤
(笑)「ズル休みしてるんで、ずいぶん」
渡辺
「えー武藤選手、なんかあのー、来春に、新年早々、もうすごい試合があるそうなんで」
森脇
「あ~これはすごいですね」
武藤
「東京ドームで」
渡辺
「1月4日!」
猿岩石
「はい」
渡辺
「すごいですね。ちょっと、紹介して下さい」
有吉
「はい。これはですね」
画面には試合のカードが映り、森脇はそこを素早く横切っていきました。
有吉
「すごいです。これは、10万人ぐらい入ります」
武藤
「嘘つけオマエ」
有吉
「イタッ」
画面には対戦表が出ていましたが、パシンと乾いた音が響きました。
武藤
「そんなに入るわけないじゃないか」
有吉
「あの、で、僕らが一番注目してるカードは、これです」
渡辺
「よし!」
有吉
(森脇と二人でその部分をさして)「グレート・ムタ対パワー・ウォリアー」
武藤
「実はこれ俺なんですよ」
渡辺
「え?グレート・ムタが?」
有吉
「何でばらすんですか?」
スタジオ受けました。
森脇
「これ(グレート・ムタの写真)は違うじゃないですか」
有吉
「これは、パワー・ウォリアーが勝つと思うんですけど」
森脇
「そうですね」
武藤、有吉の後頭部にツッコむ。有吉、嬉しそうに笑う。武藤、スリーパーホールドをかける。有吉、すぐに手を叩いてギブアップ。また嬉しそう。
渡辺
「お前苦しいときなんで拍手するんだ?あれ分かんないよ」
森脇
「でもこのカードもう、プロレスファン、ちょっと知ってる人だったら、もう(胸を叩いて裏声で)フ~ッ!って感じですよもう」
渡辺
「はい。1月4日これ場所は?」
武藤
「東京ドームです」
渡辺
「東京ドーム。1月4日東京ドームでございます。ね?」
有吉
「はい」
渡辺
「ということでちょっと時間ございません。ありがとうございました。武藤選手でございました~!」
提供が出ている画面で、森脇はしっかりとカメラ目線を決めていました。その後のコーナーでは、彼らもスタジオに他のゲストとともに座っていました。
ちゃんこタイム&エンディング
武蔵川部屋に中継に行っていた広瀬選手が、ちゃんこをもってスタジオに帰ってきました。みんなで食べようということで、猿岩石も含めたゲストも前に出てきました。ちゃんこのふたが開くと、
一同
「うわ~!」
渡辺
「さあさあみなさんどうぞどうぞどうぞ」
その間に、番組にFAXを送った人へのプレゼントの当選者発表がありました。プレゼントの品の中には、先ほど猿岩石が来ていたサイン入りの柔道着も含まれていました。鹿児島の方に当たったのですが、そのFAXには最初から「猿岩石」の文字が見えました。彼ら目当てで当選されたようです。
時間がないのか、ちゃんこを食べながらのエンディングとなっていました。ゲスト全員がさっと写ったときには、有吉がしっかりとおどけていました。渡辺さんはゲストのみなさんに次々と来年のスポーツについて振っていき、猿岩石へのフリは無いかに見えました。しかし意外なことに、
渡辺
「セルジオさんいかがですか」
セルジオ
「もう、間違いなくワールドカップで。もう一回ブラジルと当たって欲しいです」
清水
「うん。やろやろ」
阿久
「ここはさ、広島の人が集まってんのみな」
渡辺
「あそうですか」
阿久
(猿岩石をさして)「ここ広島だから。国生さんも広島。広島が4人いるの」
森脇はガッツポーズ、有吉は醤油ベースのちゃんこを食べて、アチッ!という感じではふはふとやっていました。
渡辺
「広島が勝って欲しいですねまたね」
阿久
「そこまでいかないけど」
森脇
(笑)
結局このあともしゃべりはありませんでした。