太田プロライブ 噂のSHOW TIME vol.115
原文作成:吉田君
📍 東京・abc会館
バーびしょびしょ
バーのマスター:有吉 髪・テカテカのオールバック、口ひげ、白いシャツ、黒スラックス、黒靴
疲れたサラリーマン:森脇 ピンクのYシャツ、黒ズボン、紺にオレンジのななめストライプのネクタイ、黒靴、黒い背広の上着をウデに持っている
ステージ中央に横長の机(バーのカウンター)とイス1つ
デンジャラス・安田
僕らも大好きです。猿岩石さーん
森
あれっ、こんな近所に飲み屋さんあったんだ。・・・ん?バーびしょびしょ?<笑>(店の中に入る)・・・誰もいない、・・・すいませーん
有
(口に食パンをくわえてバタバタ走ってくる)すいません、遅刻しまして!ふえ~っ、はあ はあ・・・(走ってきたので息が荒くなっている)
森
ふつう朝だぜ、それ<笑> 朝見る光景でしょう、それ、今時いないし、食パンくわえてる人<笑> マスター?
有
うん、マスター(シャツのすそをズボンに入れ身なりを整える)
森
(イスに座る)こんな所に店があったんだんね
有
なんにする?
森
じゃあ バーボン
有
バーボンね・・・バーボン?ダメですよ、バーボンでバカボンとか期待しちゃ<笑>
森
いや、してないですよ
有
昔ね、そんなダジャレバーやってて失敗しちゃったんだけどね<笑>
森
別に(期待)してないから
有
なに、ロック?
森
あぁ、ロックで お願いします
有
(グラスに酒を入れ)はい、バ・カ・ボ・ン<笑>
森
言っちゃったよ<笑>
有
はぁー・・・なに、元気ないねー。なに、元気ないねー!
森
いや、サラリーマンの仕事やってると、いろいろあるから
有
あっそう、元気出しなさいよ
森
ふぅ・・・(疲れている様子)
有
どうしたの? 話聞くよ
森
オレが話すとグチになっちゃうから
有
グチを聞くのもグチグチよ。<笑> グチを聞くのも仕事のうちだから、言っちゃいなさい、なんでも(言って!言って!というジェスチャー)
森
なんか吐いているみたいだな・・・じゃあ あの・・・
有
いいよ、なんでも聞きますよ
森
うちの会社の事なんですけどねー、人間関係がいろいろ、いざこざがあってね、大変で
有
あのー、結局モーニング娘と一緒なんだよね
森
・・・モーニング娘?・・・一番仲のいい同期がいろいろ変なふうになっちゃって
有
あーそう、 あのねー、結局モーニング娘と一緒なんだね、わかる?
森
・・・モーニング娘?・・・上司ともいろいろあって
有
あっそう、あーそれって、あのーモーニング娘と
森
もういいよ!<笑>全部モーニング娘とからめようとする!オレの会社はモーニング娘じゃない!<笑>
有
以前ね、モーニング娘にいた事があって、いざこざがあってね
森
ウソでしょ(帰ろうと席を立つ)
有
あっ、ちょっと、ちょっと、ちょっと、あっ、座って!
森
イッパイだけって
有
そんなねぇ、落ち込んだまま帰られたんじゃウチが悪いみたいじゃない。<笑>ウチの店来る人はみんなねぇ、元気出してもらわなくちゃダメなの。みんな元気が出るテレバ
森
えっ?
有
ねっ、おごる!おごる!おごる!
森
じゃあ(再びイスに座る)
有
なに?バーボン?バカワイン?
森
ん?
有
バカワイン?
森
えっ?
有
赤ワイン?
森
じゃあ、バーボンで
有
バーボンで・・・(森のグラスに酒を注ぐ)はい、バ・カ・ボ・ン!<笑> えー、お客さん、どこ国は?
森
広島です
有
広島、いいところだねー。あのねー、ボクもね昔、5年前ぐらいかなー、行ったなー。あれだ、あのー、なんだ、原爆ドーム見て
森
あー
有
あそこの隣の、なんかー、原爆資料館見て
森
はい
有
あのー、あれだ、あのー、原爆跡地
森
原爆ばっかりじゃないか!もっといい所あるんだから<笑>
有
あれ、あー、ふぇ~・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 元気出た?<笑>
森
出ない!なに今の間っ!<笑>時間が解決するっみたいな。しないから<笑>
有
いいじゃない、広島ねー
森
なんか今、広島の話出たけど、最近本当疲れてきちゃったからさぁ、国へ帰ろうかなって思って
有
ねっ、みんなそう言うの。もー仕事疲れた、東京から帰りたい。国に帰りたい、みんなそう言う。ダメ、そう言っちゃ。あのねぇ、東京で仕事したくても、まだここにいたいなぁと思ってもね、もう国に帰らなきゃいけないオレみたいな人間もいるからさぁ
森
えっ、この店閉めちゃうんですか?マスター
有
パスポート切れちゃって<笑>
森
なに人? 本当に?えっ?えっ?この真っ、このなに、日本人ぽいって、えっ?
有
あー、そう言われても、あれなんだけど、カンチガイ。あのー、外人っていっても、アメリカ人!みたいな、そういうんじゃなくてハーフ。
森
あー、ハーフねー
有
あのー、母方のほうがスェーデン
森
スェーデンかぁー
有
で、父方がフランス<笑>
森
ヨーロピアンじゃない!えっ!なんかモロ、モロっていうか、えーっ!アジア!<笑>
有
そう言ってくれるとね、うれしいのね、こっちもね。あのね、子どもの時から、もうずっとね、言われてたのよ、『目~が 青~い!』とかね
森
青いか?<笑>
有
『ハ~ナ 高~い!』
森
低いよ<笑>
有
『髪 黒~い!』
森
それは黒いよな・・・<笑>へぇー
有
ねぇ、元気出た?
森
出ないっすよ
有
パン(手をたたく)、パ、パン、パン、パン、パ、パ、パン、パン、パン、パ、パ、パン、パン、パン、パン、パン、パン、パン、パン、パン、パン、パンッ そうだっ!
森
長いよっ!<笑>
有
ゲーム!
森
や、いいよ(イヤそうに)
有
ゲーム!
森
いいですよ!(イヤそうに)
有
ウチのお客さんみんなゲーム好き。あっそうだ、飲み屋のゲームだから知っているかもしれないけど、タバコのやつ、知ってる?知らない?知らない?やる?やってみて、だまされたと思って。ここに置くでしょ、タバコをね(机の上にマルボロを立てて置く)、よく見て
森
はい
有
よく見て(タバコを指す)『キィッ!』(変な声を上げる)<笑>
森、声に驚きマスターの顔を見る
有
見る!(タバコを指す)
森
キィーとか言うから<笑>
有
ぜったい(タバコを)見る!それがルール。『キィッ!』<笑>(変な声を上げる)
森、声に驚きマスターの顔を見てしまう
有
見る!(タバコを)見なきゃ始まらないから<笑>
森
今なんか言うから・・・(タバコをじーっと見る)
有
これ(変な声)に気を取られないでね。いい?見て
森
はい
有
ワン(パンっと手をたたく)
森、マスターの手を見てしまう
有
見る!(タバコを)
森
はい
有
ワン(パンっ)、ツー(パンっ)、スリー(パンっ)、(サッとタバコをつかみ取る) おそーいっ!<笑>
森
いや、おそいって、取る気ないでしょだって。これ、競うんでしょ?言ってよ、早く!
有
みんな言うの
森
みんな言うって、そう、みんながあってる<笑>
有
言っといてくれ!とかみんな言うの。ぜったい言うの
森
もう一回やろう、取るから
有
ほら、熱くなってきた。みんなそう。みんなそうやって熱くなってくるんだから
森
早くいこう<笑>
有
(タバコを机の上に置く)『クエッ』『キィッ』(変な声を上げる)<笑>
森
もう(そっち)見ませんから<笑>
有
はい、いい?よく見た?はい、ワン(パンっ)、ツー(パンっ)、スリー(パンっ)
森、必死でタバコをつかみ取る
有
クックックックッ・・・(笑いながら眺めている) 早い!!
森
競えよっ!<笑> 早いとかじゃなくて、競ってよ!腹立ってきた、どんどん
有
はい、(森のグラスにバーボンを注ぐ)おごる!おごる!もういっぱい!もういっぱい!
森
いいよ、あるから、まだ(バーボンがあふれている)いいよ、あるから、いいって! もうこぼれてるから、 もう!こぼれてるから!
有
ストップって言わなきゃ やめないよ
森
ストップ!ストップ!ストップ!ストップ!ストップって言ってんじゃない!言ってるじゃない!びしょびしょだよ、もう・・・あ~ぁ も~ 変な店来ちゃったなー、あ~ぁ も~ 余計疲れてくるよ~、あ~ぁ・・・
有、裏から小さなエレキギターを持ってくる
森
マスター音楽やるんですか?
有
(ギターをかまえる)コン・コン・コン・コン(ギターを叩く)
有吉(マスター)歌:「元 気 出 っ せ ぇ ー」
森
(ギターは)関係ナイじゃないですか<笑>
有
本当はね、いつもそうなんだけど、ウチのお客さんさ、オレがこうやってギターを持ってくるとね、あぁマスター、オレ、ギター弾けるんですよ、で、そこからセッションが始まるのよ
森
だったら聞いてみればいいでしょ(後ろを振り返り客が自分しかいないことに気づく)
有
弾けないの?
森
弾けないよ
有
なぁんだー、はい、元気出して。昔ちょっとやっていたことがあってね。歌をね。・・・名前は?今頃聞いてナンだけど
森
モリワキ
有
えっ? モ リ ・・・?
森
モ リ ワ キ
有
・・・ワ キィッ<笑>・・・よしっ!はい、元気出してっ!
有吉(マスター)熱唱:「夢がモ・リ・ワ・キ 夢がモ・リ・ワ・キ 今夜も 夢~が~ モ リ ワ キ ~ モ・リ・ワ・キ」(首を振りながらノリノリで熱唱)<笑>
森
なんなんだよ!『夢がモリモリ』のパクリだろっ!<笑>『モリワキ~』うわぁ、なに今の。ムカついた、すごい<笑>言葉じゃないじゃん。パクってるんじゃん。なんなんだよ
有
歌じゃないよ、今のは
森
歌うたうって言ったじゃない
有
歌ってないです。だってオレはね、あのー、ぜんぜん聞いてね『夢は?』『夢は?モリ』って言っているのに、ぜんぜん・・・『夢は?モリワキ』って聞いているのに、答えないで、無視して言わないんだから。夢は?
森
ないさ、もう、そんなの
有
いやー、昔はあったでしょう
森
ちっちゃい頃はあったけど
有
恥ずかしがっちゃったの?夢って言うのはね、叶えるためにあるもの。叶えるために
森
バカにするから
有
しない。オレはしない
森
え?
有
オレは、ちなみに小学校の頃はサイ。<笑>サイ(おでこにゲンコツをあててサイのつのにしている)
森
えっ?
有
サイになりたかったの。 ねぇー、なぁに?
森
アイドル・・・アイドルになりたかったの
有
はあ?
森
思いっきりバカにしてるじゃない
有
これで?(森の顔を指す)マジ?これ?<笑>これでアイドルになりたかったの?トシちゃんとかマッチとか?これでぇ?えっ、えっ、なにこの顔、なんて言うんだっけ?言葉忘れちゃったけど言葉・・・あの・・・ブ・ サ・ イ ・・・ ・・・クっ! すごいねー、これで?
森
なんかオレ、すごくバカにされてるみたい!ぜんぜん元気出てこない。ムカつく話ばっかりだよ。帰る!(席を立つ)
有
いや、待って。(肩をつかんで席に着かせる)カミさんはいるの?カミさんは?
森
いないよ
有
子どもは?<笑>
森
いないよ
有
彼女は?
森
いないですよ
有
やっぱり。それはなぁ、キツイな
森
あんたはカミさんいるのかよ?
有
それはいますよー
森
本当ー?
有
カミさんは、ちょっと、この辺じゃあねぇ、高円寺小町って呼ばれてる<笑>
森
本当に?子は?
有
子は、だって、カミさんはきれいで(※よく聞き取れませんでした)・・・だって子供さぁ、こんなに(森の顔を指す)ブサイクだったら、オレだったら自信ない。本当にねぇ、親すごいと思うよ。ここまで我慢して育てた事が。すごいよ。だってさぁ、子供かわいいってできないよ、これ。子供もブサイクなら、親だってブサイクなんだろう
森
親を言うなよ。(机の上のパンをマスターに投げつける)自分がブサイクで、親がブサイクって言われたら(キレる)
有
あー、なぁにやってんだよー、コーノヤーロー!(カウンターから出てきて二人取っ組み合いになる)
ガタン ゴトン ガタン ゴトン・・・
森
イタタタタタタタ・・・
有
(突き飛ばされて床に倒れる。起きあがりカウンターの中へ戻っていく)・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 森脇さん、元気出たんじゃない?
森
・・・ 本当だ<笑>
舞台暗くなり、森脇にスポットライトがあたる
有(ナレーション)
彼はこの後、夢であったアイドルとなるのでありました。しかし、そのお話は、また別の機会で
森
(アイドルのようにアゴの前でガッツポーズ)えへっ<笑>