太田プロライブ 噂のSHOW TIME vol.116  
1999年7月12日(月) abc会館 17:45開場/18:30開演

医者とタレント

服装
  有吉:髪がボサボサ、白いYシャツ、
      黒いスラックス(丈がビミョーに短い)
      ベージュのくつ
  森脇:紺色の帽子、紺X白のボーダーシャツ、
       ブルージーンズ、ベージュのくつ、
       シルバーの指輪&ネックレス
ステージ
  中央にイスが2つ置いてある。右側の
  イスに医者用の白衣が掛けてある。

コント
<ナレーション>「スープレックスのことは忘れません。猿岩石ーっ」(彦摩呂)

:「(黒いハンガーで素振りをしている。力いっぱい振り回している)ブーン、ブ
   ン、シュッ、シュッ、シュッ・・・」
:「(左側・下手より登場。恐る恐る入ってくる)・・・すいません。ちょっと・・・
   ちょっといいですか?・・・」
:「(ちらっと見て、また激しくハンガーを振り回す)ブーン、ブン、シュッ、
   シュッ・・・」<笑>
:「・・・センセイ」
:「は?」
:「病院ですよね?ここ」
:「はい。あっ、ごめんなさい。(ハンガーを下へ置き、イスに掛けてあった白衣
   をはおる)

:「・・・びっくりした」
:「(またハンガーを拾い素振りを始める)ブーン、ブン、シュッ、シュッ、
   シュッ・・・」
:「もういいじゃないっすか!<笑> なんなんですか、 なんなんですか」
:「なんだよー!(不満そうにハンガーを床へ投げる)
:「ちょっと診てもらえます?」
:「は?なーに、病院?患者?」
:「はい」
:「ちょっと待ってて、エサやんないといけないから。(天井へ向かって何かを
   思いっきり投げる)

:「なんか飼ってんだ」
:「(左の方へ行き、また天井に向かって投げる) エイショッ!」
:「先生、なに飼ってるんですか?」
:「龍」
:「りゅう?<笑>龍いない、先生。龍いないっす。龍いないです。・・・大丈夫
   ですか? 先生、大丈夫ですか?」
   (二人イスに座る)
:「なんだよ、やー、うるさいなぁ(頭をかき髪をボサボサにしている)
:「たぶん、あのー、風邪だとは思うんですけど」
:「風邪かどうかはこっちが決めることなの!(キレる)<笑> なんでそうやっ
   てガタガタ言ってるんだよ!」
:「こわいな・・・」
:「そうやって病気になっていくんだよ、みんな。ガンで死んでいくんだよ。勝新
   太郎とかも」<笑>
:「(苦笑)・・・」
:「は? で、今日はなに病?」<笑>
:「だからそれ決めるのは・・・『なに病』って<笑> いや、それ先生決めるん
   でしょ、だから」
:「なーんだよ、 熱あんのか?」
:「んー」
:「あんの?」
:「はい」
:「じゃあ薬出すから、もう帰って、帰って、じゃあ薬」
:「診てくださいよ」
:「はぁ?」
:「あるでしょ、これ(おなか)診たり、注射したり、検尿とったり、そんなのあ
   るじゃないですか」
:「検尿ー?汚〜い<笑> いやだよ、検尿とか、くさいしよー、も〜」<笑>
:「病院でしょ?ここ」
:「あとなー、レントゲン、使い方ちょっとよくわかんないしー」<笑>
:「大丈夫?」
:「じゃあ注射かなんか、ちょっと打っときゃいいだろ」
:「あーお願いします」
:「手ぇ出して」
:「(ウデを出す)
:「(立ち上がり、注射を振り上げ思いっきり打とうとする)<笑>
:「(慌ててウデを引っ込める)危ないよ!<笑> 危ないって!ふつうにしてく
   ださい」
:「針ちっちゃいから大丈夫(もう一度注射を振り上げる)
:「(ウデを引っ込める)大丈夫じゃないですって・・・」
:「はい(ふつうに注射を打つ)・・・でね、ちょっと血液検査をさせてくださ
   い」
:「あぁ、そうですか」
:「もしね、O型だったら死んじゃうから、その注射」<笑>
:「なんで!打つ前にやってくださいよ」<笑>
:「なに型? A型でしょ」
:「A型です」
:「やっぱり。(注射器で血をぬき採るが、その注射器が1.5メートルぐらいあ
   る様子)
<笑>
:「えっ!(注射器の長さに驚く) なんか採りすぎ」
:「(採血した血を床に向けて出す)
:「全部出しちゃった!意味ないじゃないですか。僕の血もったいない」
:「も〜血まみれ〜(コギャル風に)<笑>(床に座り両手で血をかき集める)
<笑>
:「ムダな作業だなー、なんか。<笑>先生、ちょっと、お取り込み中すいませ
   ん」
:「はい」
:「あの、僕ね、ちょっと仕事入ってて、忙しいんで」
:「仕事って、今日日曜日でしょー、なんの仕事してんのよー」
:「一応、あのー、タレントやってるんで」
:「は?・・・ はぁ?」
:「いや・・・タレントやってるんで」
:「タレントやってんで(口調をマネする)<笑> ・・・タレント?」
:「今から収録があるんで」
:「収録って、なんの収録?」
:「コマコマ」
:「コマップ コマップ?」
:「はい」
:「ちょっと帽子取れよ」
:「あっ、すいません」
:「病院来てるんだから」
:「あ、どうもすいません(帽子を取る)
:「(顔を見て、ちょっと嬉しそうな顔をする)
:「(笑顔で会釈)
:「へ〜、熱ある?(顔を近づけ、自分のおでこでやさしく熱を計る)<笑>
   いやー、見たことないな〜」
:「ウソー、見たことあるって顔したじゃないですか」
:「あー」
:「まぁいいや」
:「あぁ、ちょっと、脈 計りましょうか」
:「脈?はい。(手をさし出す)
:「(手を握る。握手をしてもらい嬉しそうに照れ笑いをする)<笑>
:「(手をはなす)
:「脈、ちょっと計らせてよ。逃げないで。握手じゃない。みんながミーハーだと
   思わない!」<笑>
:「(手をさし出す)
:「(また嬉しそうに握手をする)<笑> ・・・あのー、異常があります」
:「はっ?異常があります?」
:「異常がありますから、あの、ちょっと 検尿とりましょう」
:「検尿とらないって言ったじゃないですか」
:「え、ちょっと、大丈夫、検尿・・・」
:「ちょっと待って、検尿何かに使おうとしてますか?」<笑>
:「なーにを変態みたいに言ってんのよ。検査に決まってるだろう」
:「とらないって言ったから・・・」
:「とりますよ、ウチは。ガンガンとりますよー。<笑>はい(紙コップをわた
   す)

:「バレバレだから・・・なんで・・・」
:「じゃあお願いします。なみなみで<笑>なみなみで!すりきりで」
:「(紙コップを持って舞台の下手へ行く)
:「(電話をかける)・・・もしもし、来た、ムロタク!来ましたよ。サインもも
   らいますけど、今ね、検尿とりあえずとってるからー、早くおいで。とりあえ
   ず足止めはしとくからー。写真一緒に撮ってもらえるから。早くいらっしゃい。
   うん。あのねー、本当、コマップのムロタクよ。マジで・・・」
:「(戻ってくる) 先生っ」
:「あっ!(慌てて電話を切る) なんだよ、病院だ病院だって言いやがって・・・
   (ごまかす)
:「病院ですよね」
:「(検尿のコップを受け取り)黄色いねー!<笑>(臭いをかぐ) くさっ!
  <笑>
   タレントー? (『写るんです』の使い捨てカメラを持ってきて尿の写真を撮
   る)

:「・・・なんで写真撮ってるんだろ」
:「よしっ!・・・これとりあえず看護婦に渡しておく(尿を持っていく途中、
   コップを口元へ持っていく)
<笑>
:「飲まないで!」<笑>
:「なんで人をストーカーみたいに言ってんのよ!ちょっとー」
:「だって飲もうとしたから<笑> 飲もうとしたから」
:「なんだっ!(キレながら、すばやく、ちょっと飲む)<笑>
:「飲んだ!・・・早いな」
:「(席に着く)だいたい、検尿とかは大丈夫だと思うんですけどね、あのーね、
   コマップ、オレはテレビ見ないから、あんまり知らないんだけど」
:「はい」
:「躍りとかやってるの?」
:「あぁ、やってますよ」
:「歌とか?躍り?」
:「はい」
:「躍り、やれよ。やれよ」
:「(イヤそうな顔をする) なに言ってるの?ミーハーでしょ」
:「ちがいます。ちゃんと治療しますよ。熱あるんでしょ?何度?何度ぐらいあん
   の?」
:「8度5分ぐらいかな」
:「(自分の人差し指を患者のワキの下にはさむ。抜き取って見る)
:「「見てわかるんですか?」
:「(その人差し指を口に入れる)<笑> あのねー、関節を見る。
   ちょっと立ってみて。右手上がる?左手は?」
:「(言われた通りに動く) はい。はい。」
:「「すばやくやって」
:「(すばやく手を上げる)
:「(その動きに合わせて歌う) シェイク!シェイク! 」<笑>
:「は?なに今の」
:「え、でもあれは、右にパッと動ける?右足をパッと。パッと。
   左は?」
:「動けますよ。(言われた通り動く)
:「右手上がります?」
:「上がりますよ」
:「サッとやって」
:「(早い動きで手足を動かす)
:「(その動きに合わせて歌う) 明日から ハレル〜ヤ〜 」<笑>
:「なんで?オレなんで、オレなにやってんの?」
:「カッケは?」
:「大丈夫ですよ」
:「足組める?」
:「はい」
:「右手前出して、左手も前出して、腰痛いですか?曲げれます?」
:「(言われたように動く)
:「 ど〜も〜 」<笑>
:「何やってるんですか!ひと通りやっちゃったじゃないですか!
   最後のキメまで」
:「なるほどね」
:「痛いだけじゃないですか。もー」
:「あのね、あのー、ちょっと肺を患っているかも知れない。ちょっと
   写真撮りましょう。写真」
:「写真?」
:「写真、写真撮りましょう」
:「写真って・・・?」
:「写真」
:「来たな、またー。(イヤな顔をする)
:「レントゲンですよ。レントゲン。(発音よく)レントゲン。(また『写るん
   です』を持ってくる)
 これカメラじゃないですよ。レントゲンですよ。
   見てください。はい。(フラッシュをたいてパシパシ撮る) レントゲンで
   しょー」
:「これカメラじゃ・・・」
:「なんでカメラなんだよー!おい!(隣にいってスゴイ笑顔で2ショット
   写真を撮る)
<笑>
:「なんですか?その笑顔」
:「なにがだよ」
:「気持ち悪い」
:「ちゃんとやりますよ。レントゲン撮りますから。はい、下撮りますから
   ちょっと、下だけ脱いで」<笑>
:「なんで下脱ぐんだよ!肺だから上でしょ!」
:「じゃあ上でいい。上脱いで」
:「(上半身ハダカになる。おなかの肉を気にしている)
:「(おなかを見て)だらしないな〜、これは<笑> 踊ってんの?
   はい、じゃあいきますよ。
   はい、じゃあ息吸って、『もっそーん』、
   吐いて、『もっそーん』『ふぁっしょん』、
   吸って、『もっそーん』『ふぁっしょん』『ぴんきー』
   『ぴんきー』は止めて、 :「はい?はい」を繰り返す)
   『もっそーん』『ふぁっしょん』『ぴんきー』 さっ、いきます!
   (大きく息を吸って止めて患者の横に走っていき、肩を組み、笑顔で
   ピースをして2ショットレントゲン写真を撮る)
<笑>
   とりあえずレントゲン撮ったので、ちょっと待っててください」
:「なんで写り込むんですか?」
:「タレントさんなんでしょ」
:「はい」
:「(大きいアクションでスイングする) やってます?」
:「あぁ、最近あまり行ってないですね」
:「木を切る仕事のほうは」
:「やってないよ!<笑> いやゴルフかと思ったよ、流れで」
:「きこりですよ。きこり。」
:「やってない! 先生やってるんですか?」
:「やってますよ、週3回。3本。木を3本。」
:「・・・いや、ゴルフかと思ったよ」
:「あっそう・・・。あれですよ、ウチはねー、けっこうタレントさんとか
   多いんですよ」
:「あーそうなの」
:「実はね。・・・だからね、おたくみたいの来てもミーハーぶりを見せ
   ないんですよ<笑> タモリさんとか」
:「タモリさん。はーん」
:「来ます。・・・ガンですからね」
:「ガンなんですか!タモリさん、ガン!えーっ!」<笑>
:「ウチのね、だから看護婦とかねー、タモリさんですって言わずにね、
   タモリガン」<笑>
:「いやなニックネームだな、それ」<笑>
:「あと半年だから」
:「じゃあ いいとも もう終わっちゃうんだ」
:「いや、いいともはね、なんか代わりの人で続くみたいよ」
:「誰だろう」
:「あのー、鈴木雅之さん」
:「ウソー!<笑>サングラスつながりじゃん!<笑>ぜったいウソ!
   昼間っから」
:「あと、あれ、池谷くんとか、来ます。サインあるけど(壁を指す)
:「あ、サインがありますね」
:「すごいね、やっぱオリンピック選手は。あの、なんだ、キンニク?」
:「筋肉番付ね、はーい」
:「筋肉番付!見ました?23段ぐらい出ましたね」
:「跳び箱!」
:「うーん、でもあれ、先週30段出たね。池谷くん泣いてたよ。あれ」
:「誰が跳んだの?」
:「鈴木雅之さん」<笑>
:「ウソだろー!<笑> 跳べないよ!」
:「スーツで」
:「スーツで?」
:「さすがにね、29までは良かったんだけど、30の時はサングラス
   がずれてて<笑> それで棄権だって」
:「棄権ですか?」
:「うーん、まだ跳べたみたいよ。・・・もうそろそろね(レントゲンの
   結果が出る)
 これですね。これ・・・」
:「はい」
:「これねー、あの、肺に問題があるかなと思ったんですけど、肺には
   そう問題ないですね。ただ1つ肺がないんで・・・」<笑>
:「ないんですか?ありますよ」
:「え、だから子供の時分取ったんでしょうね、これね。でねー、胃も
   半分でしょ」
:「胃も半分!?」
:「でねー、一番問題なのが腸ね」
:「腸?」
:「腸ね、ないの」<笑>
:「腸ないの?ありますよ。これ、ちがうみたい」
:「でもねー、安心して。子宮は無事ですから<笑>丈夫な赤ちゃん
   だけは産めますから」
:「子宮はないから」
:「あるでしょ、これ」
:「だから、ちがう人の写真じゃないの?」
:「(レントゲン写真をよく見る)あっ、ごめんなさい。これは医療ミスだ。
   これは、あれだ、MAXの・・・」
:「MAXの?」
:「タレントさんだから言わないで」
:「MAXの誰?」
:「ヨネダさん」<笑>
:「わかんないよ!」
:「ミーナさん、ミーナさん」
:「ミーナ?えーっ!ミーナ内臓半分で踊ってるの?」
:「がんばりますねー、タレントさんていうのは」
:「ホントすごいがんばってますよ」
:「・・・こっちだね。(別のレントゲン写真を出す)
:「あ、これが僕のね」
:「これねー、まず問題なのは、どっちが森脇さんかってことだね」
      <笑>
:「ピースして写っているのはあんただよ!すごい笑顔だったけど、
   レントゲン意味ないから」
:「これねー・・・(マジメになる) ちょっと言いにくいですね」
:「ちょっと待ってください。冗談やめてくださいよ。本当に」
:「・・・ 非常に 言いにくいんですけどねー ・・・
   ・・・ 子供と写真 撮ってやってくれます?」<笑>
:「ヤダ」<笑>

1999年下半期 / 資料集
猿岩石のある暮らし / ご意見・ご感想・猿岩石情報

GigaHit 村田 崇 takashi@air.ne.jp