お笑いDREAM TEAMの豪華共演!  
さるとも新聞第24号 1999/7/15(木)号 掲載のコントのプレゼントになったビデオより

原文作成◆れおさん

中曽根実(ピン)(猿岩石・森脇和成)
チョピチュパ(トリオ):○○○の上に▲▲▲(ノンキーズ・白川安彦)
            貞(猿岩石・有吉弘行)
            クニ(ノンキーズ・山崎晋)

その1・中曽根 実 の「誕生日」

森脇<以下、敬称略>:中曽根 実の・・・記念日コント、「誕生日」

森脇(指をならしてリズムをとりながら、ディアマンテスの「魂をコンド
    ルに乗せて」のメロディで)
♪ラララ、ライラ、ライラ、ラ〜ラァ♪

<観客のクックックックという笑い声が聞こえる>

森脇(靴を脱いで部屋でくつろいでいる・・・らしいが、まだ映像は見え
    ず、音声のみ)
アァ〜ァ〜〜(と深いため息のあと)ヒマだなぁ・・・

トゥルル・・・(←森脇の声)と、そこに電話が入る

森脇:もしもし〜。おおおお、おぉ、宇野かぁ、おお、久しぶり!お〜、ど
    うし・・・あっ、温泉?いいねぇ。ほ〜ん、あっ村山も一緒なんだ。
    ほ〜ん、あっそう、まあ楽しんでくりゃ〜いいじゃん。

(この当たりから映像が入る。青白チェックのシャツとGパンの森脇、床に
 右足を投げ出し、左手で受話器をもって電話中)


森脇:・・・あっそう、はぁ〜〜、お、お、お、えっ?(足を組んで)そう
    だっけ?今日、俺、誕生日だっけ?(また右足を投げ出して)あっ
    そっか〜、自分でも忘れてたよ。おおお、ああ、ありがとありがと。
    (受話器を置く態勢になって)おお、じゃまた。楽しんで来・・・
    楽しんでな。おお、おお、じゃまた。あ、おっ、おお、またまた、
    おっ霞ヶ関で、ハイ(と、受話器を置く)

<「霞ヶ関で」のところで、けっこう大きな客席からの笑い声。有吉が笑い
  ながら「小技を・・・」と言ってるが、聞き取れず>


(受話器を置き、しばらく床の上で右足を投げ出してボーッと座ってる)

森脇:そっかぁ〜、今日は俺の誕生日かぁ・・・

(しばらく沈黙)

森脇:そうだ、自分で祝おうっ!(と、あぐらをかいて、パチパチパチとゆっ
    たりとしたリズムで手拍子しながら、けっこう嬉しそうな顔で)

    ♪ハッピー バースデイ トゥーミー・・・ズコッ(で、手拍子して
    いる手を大きくずらしてガクッとなる)


♪ハッピー バースデイ トゥー ミー・・・ズコッ(同上)

♪ハッピバースデイ ディア みのるぅ〜・・・きもちいぃ〜〜!

(自分で笑けながら)♪ハッピバースデイ トゥーミー

(歌が終わると、深刻な顔になって、ハァーっと大きなため息をついて)

森脇:ひとりで寂しいなぁ。ケーキか何か欲しいよなぁ・・・

(しばし沈黙)

森脇:ケイキだけに・・・小渕、呼ぼうっ!(と、電話に手を伸ばしてコン
    ト終了!)


森脇(正面に向き直って)ありがとうございました(と立って深深とお辞
    儀をする)


<パチパチパチパチ・・・と観客から拍手と笑い声、そして“お疲れさまで〜
  す”の声>


その後、音声のみで、

山崎:えっ、最後分からんかったよ
有吉:景気!
山崎:えっ?
有吉:景気回復のためのぉ・・景気と言えば小渕
山崎白川:ああぁ〜〜っ・・・
有吉:フフフフフッ・・・

っていう会話(?)が入ってます。

その2・チョピチュパの「記念日」

バーのカウンターにて。
カウンターで酒を飲む山崎(左)。マスター役の有吉(右)は店の片づけをしている

山崎(店の壁にかかった時計を見上げながら)もうこんな時間か。(正面
    に向き直って)
やっぱりあいつら来なかったな(と酒を一口)
有吉(シェイカーを振りながら)どうしたんですか?
山崎:いや、実はマスター、10年前にねぇ別れた友達がいるんですよ。仲
    良し3人グループでね。で、あのぅ・・・10年後の今日、この店
    で会おうって、そう言って別れたんです。でも、来たのは僕ひとり
    だけです(と寂しそうにうなだれる)
有吉(ずっとシェイカーを振りながら)そんなことだったんですか。まぁ
    でもねぇ、10年もあればぁ、みんなぁ、いろいろありますからねぇ
山崎:そうですよね
有吉:会えなくなることもあるかもしれませんね
山崎:そうですね。じゃ、マスター、もう帰ります。お会計してください
    (と、立ち上がって、伝票をマスターに渡す)
有吉:ハイハイ。(伝票を見ながら)えーっとぉ、(キャッシャーを叩きな
    がら)
7500円になりラッシュ
山崎:?
有吉:ラッシュ、ラッシュ、パトラッシュ(←ラにアクセントがあって、パ
    トラッシュで声が裏返る)


(二人、じっと顔を見合わせる)

山崎:そ、その口癖は!
有吉(嬉しそうに仮面を取るフリをして)やまざきぃ!!
山崎:有吉!

(と抱き合う二人)

有吉: ひゃっはははは・・・久しぶりラッシュ

(二人、離れる)

山崎:や〜、“ラッシュ”って聞くまでお前ってわからんかったよ
有吉:そうラッシュ〜
山崎:ゼンゼン、もう顔とかゼンゼン変わってもうたもんなぁ
有吉:そうラッシュかぁ〜
山崎:あ〜、びっくりしたぁ。でも、口癖、変わってないなぁ。いや〜でも
    懐かしいなぁ。いや、こんな店まかされてるんか、お前?
有吉:そうラッシュ
山崎:そうか、いいなぁ(と、ここで座る)俺なんかなぁ、サラリーマンやっ
    てて、毎日毎日満員電車にゆられて大変やでぇ〜
有吉(コップを拭く動作に変わって)そうラッシュ
山崎:いや、だからぁ、毎日毎日満員電車に揺られて大変やって・・・
有吉:そう「ラッシュ」
山崎:うまいね、おい〜(と有吉を指差す)
有吉(破顔一笑)

<客席からも笑い声。森脇の「ハハハハ・・・」の声も聞こえる>

山崎(また一口飲んで)でも有吉、やっぱり、あいつは来へんなぁ。
有吉:そうラッシュなぁ
山崎:なんかあったんかなぁ?
有吉:何してラッシュか
山崎:そうやなぁ

(ここで白川が登場)

白川(カランカランカラン<=白川の声>とドアを開けて)あの〜、すい
    ません。あの、ここのお店は、あの〜スナックZ(ゼット)でよろ
    しいですよね?
有吉:そうラッシュよ
白川:あっ、じゃあ、いいんだわ(と言って、山崎の隣に座る)
有吉:イヤイヤ、今日は、もう閉店ラッシュ
白川:えっ、はい、いえそういうんじゃないです
山崎(立ち上がって)いや、もう帰ってください(と白川を追い出そうと
    する)

白川(立ち上がって)いえっ、あの〜、あっすいません。あの〜、ご挨拶
    が送れてまして、白川の母でございます(とお辞儀をする)
山崎:えっ、え〜〜っ、白川のお母さん!?
白川:ハイッ
有吉:し、白川はどうしたラッシュか?
山崎:白川に何かあったんですか?
白川:はぁ?いや別にぃ、まぁ取りあえず、水割りでも・・・
山崎:じゃ、10年後にここで会おうって言ったんだよなぁ(と有吉にあい
    づちを求める)

有吉:そうラッシュ(と、有吉もカウンターから白川の方に身を乗り出す)
白川:はい
山崎:で白川はどうした、白川・・・
白川:いえっ、家で寝てると思うんですけどぉ。はい、起こしたんですよぉ。
    あの〜、今日のこと聞いてたんでぇ・・・。
山崎:10・・・
白川(山崎の声をさえぎって)そしたらもう、かなりあの〜、もう目くそ
    でまぶたが聞かないくらいに寝てたんでぇ、それは起こしちゃマズ
    イっていう母心で、Z(ゼット)に来て・・・

山崎有吉:呆然とするところだが、有吉、チョイ笑いかけの顔。客席からも笑い声)

山崎:いやぁ、10年後にね、あのぉ〜、会おうって。なぁ、涙で誓ってなぁ
    (と、有吉に助けを求める)

有吉:そうラッシュよ
山崎:ほらぁ、それでぇ〜

(ここで突然、白川がポケットからガムテープを取り出し、首にぐるぐる巻
 きはじめる。客席から笑い声)


有吉(あわてて)何をしてラッシュか?
白川:ハイ
山崎有吉:お母さん!
山崎:どうしたんですか?
白川:いえ、のどが痛いもので・・・

(客席から大きな笑い声)

有吉:おかしいラッシュよ
山崎:変な人だなぁ
白川(けっこう嬉しそうに)ハイ
山崎:お母さん(と自分の膝を叩いてから有吉を見上げて)だから、なぁ、
    10年後絶対会おうって・・・
白川:だから、起こしたんですよぉ。で、すごいあれだって言ったんですけ
    ど、こりゃやっぱり眠気には勝てないってこと言ってたんでぇ〜。
    えっ、何ならあの〜、おともだちとかいっぱいいますから・・・
山崎有吉:いや、いや、いや・・・
山崎:3人で、3人でなぁ会おうって・・・

(と、そこでププッ、ププッ、ププッ<=白川の声>と白川のポケベルの音が響く)

山崎有吉:な、なんすか?
白川:あっ、ポケベルがぁ、ちょっと。。。
山崎:今どき?
白川(ポケベルをポケットから取り出して)あ、メッセージが入ってます
山崎有吉(ポケベルを覗き込みながら)だ、だれから、誰からですか?
白川:安彦から入ってます
有吉:えっ、何てラッシュか?
山崎:白川から! 白川、何て(と立ち上がってポケベルを覗き込む)
白川:“メシマダカ”と
山崎:メシっておいっ!
山崎白川有吉(軽くお辞儀をしながら)どうもありがとうございまし
    た。

1999年下半期 / 資料集
猿岩石のある暮らし / ご意見・ご感想・猿岩石情報

GigaHit 村田 崇 takashi@air.ne.jp