新・真夜中の王国 |
原文作成◆果実さん
column1 猿岩石 |
司会:葉加瀬太郎、佐藤康恵 服装は有吉:ダークスーツに黄色のシャツ黄色に青い縞の入ったネクタイ 森脇:白いセーター(胸に黒と赤の横縞、袖に赤い2本の縦じま) 首に紺と赤の縞のマフラー 「白い雲のように」のプロモーションビデオが流れていてその上下に字幕 字幕:SARUGANSEKI 小学生のから同級生だった二人で広島で結成 上京後、お笑いライブを中心に活動する ’96年テレビ番組の企画コーナーである ”ヒッチハイク旅行”でブレイク。旅行終了後に リリースした♪白い雲のようにが大ヒット。 シンガー活動を始める。今年元旦に 10枚目のシングルをリリースした。 葉加瀬:さあ、このあの元旦にリリースされたニューシングルはなんと10枚 めだそうですね、すごいですね、ここまで。でも歌い続けると思って ました? 有吉:いや〜ぜんぜん。一発屋気分でやりましたからね。 佐藤:とか言っちゃって、狙いまくりですね、かなり。 森脇:いやいや〜。まあまあ今は(笑) 有:売れれば良いなあって。 森:いいなあっと、欲を出しました。 葉:いや〜本当にもう10枚も出していたんだと聞いて僕らもびっくりし ました。10枚も出してたんだ〜。すごい早いペースでしょ? 有:早いです。なんかもう、昔のアイドルペースで。どんどん2ヶ月に1 枚のペースで出してた時期があって。 佐:どっちかっていうと猿岩石さんはこうほのぼの考え中モード!って言 う感じで、こうなんかのんびり出していて、でも俺達は活き活き!み たいな、そんな感じがしていたのですが・・そんなにボンボン出して いたなんて。 有:すごいですね。 佐:ボンボンとか言っちゃって〜。 有:ボンボン、ボンボン。数打ちャ当たるって感じで。 佐:いや〜、1曲1曲噛み締めて 有:噛み締めてはいるんですが、ペースが本当早くて 葉:その、音楽をまず、旅から帰って来たじゃない、音楽をポーンと出す というのもみんなびっくりしたし、自分たちもびっくりだったんじゃ ない? 有:自分達が1番びっくりでしたね。 葉:音楽をだしたのは初めてだったんですか?それまでもなんか歌とか歌っ てたんですか? 森:僕ちょっとね、素人の頃バンドを結成していたことがあったんですけ ど、ちょっとかじる程度だったんで、とまどいましたね。 葉:あ、そう〜。それで、でも初めてバーンとやって 有:だからね、最初に僕らが歌えるかどうかも会社の人が分からないので カラオケBOXに連れて行かれて 葉:(笑)オーディション? 有:カラオケで録音させられてそれはもう、ひどくて、俺ははずせ!って 言われてたんです。あんまりへたすぎるんで。 佐:そうなんだ〜 森:カラオケBOXでこいつが歌ったっていうのが、「つっぱりハイスクー ルロックンロール」だったんです。 なんの審査にもならない。 佐:え? 有:(小さな声で)♪つっぱりハイスクールロックンロール・・ 佐:あ〜聞いた事あります。 有:カラオケも行かないし、歌も知らなかったから、歌うものもなくて、 え〜それぐらいしか歌えるものがなくて。 葉:あ〜本当。でもそのうち、今では結構自信ある?みたい? 有:今ではねぇ、その頃に比べると・・自信はないですよ〜まったく。 佐:いっぱい経験を積んで、ここは気持ちを込めて歌おうとか、ちょっと 悲しく歌おうとか、言う感じ? 有:そう、僕がレコーディングの時に言われるのが、森脇の場合は「まだ 半音高いからとか#なんとかとか」いうんですけど、僕の場合は、 「ここはねぇ悲しい気分で歌ってくれ」とか(笑) 森:おおまかな 有:おおまかなアドバイスで、ええ。 佐:あ〜気持ちから入って。 有:気持ちで歌えって言われてますけど。 葉:まあ、でもね、歌える・・歌うのはね別に、楽器弾くのはテクニック 要るけどね、歌うのはねぇ頑張りゃあ歌えるもんね。 森:そうですね。 葉:それでいいと思うよ。でもそれがもうみんなに支持されてる所がすご いよね。僕なんかもう、「猿岩石」ってその楽曲のイメージちゅうの があるもんね。 佐:そうそう 森:そうですか? 葉:あるある!こう、なが〜い道をずっと行ってるロードムービー的な〜 やっぱり音楽の〜 森:いい事言いますね〜(笑) 有:いいすね〜。 佐:(笑)うれしそうですよ〜お二人! 葉:そういう作り方しているじゃない?曲もずっとね〜 森:実はそうだったんですよ〜 葉:それが良く分かるし、それがすごい。それが逆にみんなの中でダブっ てるからね、いろんなほら、経験してるから。それがすごく分かる。 佐:う〜ん。 有:セッションしましょうよ! 葉:うん!いいよ。呼んで、呼んで! 有:(爆笑) 森:こっちから誘うことある(聞き取れず) 有:思いきって言ってみたら(笑) 葉:バイオリン持って行く行く!言うて言うて!いつでも! 猿:(笑) マイレボリューションのプロモーションビデオが流れる。 葉:今回の曲も〜 佐:今回の曲、私だ〜い好きな曲。 葉:僕がそう言ってるなんかロードムービー的な雰囲気のアレンジでうま いこと12年前のあの曲を甦らせたと言う・・ 森:でもぼくら小学校5年生の時ですから 葉:あっそう! 森:佐藤さん、だからもっと・・ 佐:私・・ 葉:そうね、86年です。86年に、あのちょうど12年前です。渡辺美 里さんが歌ってヒットさせた。 佐:そうなんですか〜?私小学校1年か2年ですね。 有:まだパンツ1丁の頃ですよ。 佐:あら! 佐:パンツ1丁! 森:パンツ1丁じゃないよ! 森:12年前・・ 葉:8歳? 葉:12年前だから、俺はいくつだ〜12年前というと18・・ 佐:兄弟揃ってダーンとお風呂に入っていた頃ですね。 葉:18だからそんなことしてないよ!俺が東京出て来た頃だね。 有:そんな昔の・・ 佐:あの曲すごい覚えていますよ。 葉:あれはだってものすごいヒットしたしね〜 有:すごいヒットしましたよね。 葉:ヒットしたしね、小室さんがまだ真面目に曲作ってた頃だし。 有:(笑) 葉:あなたがさっきそう言ったんじゃない!(佐藤さんに向かって) 佐:誰が?誰が〜! 葉:あの曲をでも、やると決まった時どんな感じでした?好きな曲だった? やっぱり。 有:好きな曲だったんで、あの、どう・・美里さんのイメージが強いんで、 僕らに歌えるんだろうか?って言う気持ちありましたね。まねっこに なっちゃうんじゃないかって。ものまねになりそうで、すごく恐かっ たんですけどね。 葉:でも聴いた感じでは美里さんが歌う時、こう声がバーンと伸びきって っていう世界で、綺麗に聞かせるけど、そうじゃなくて、へたはへた なりにっていうそのねぇ・・ 有:(笑) 葉:土臭さがあって、すごいよかった! 森:そうそう。 葉:カッコよかったよ。ハーモニカの使い方とかさ〜 佐:私も〜 葉:フォークギターの感じとか。 佐:あたらしい・・・ 葉:そうそう!だから本当に、「猿岩石!」っていうのが感じられるから。 森:ありがとうございます。うれしいす。 葉:でも、その「猿岩石」っていう名前をみんながね、こう知って行った あの例の番組があったわけじゃないですか〜あれで、本当あんだけ大 ブレイクするって自分達で思ってた? 有:いや〜思ってなかったすね〜。あの、だから本当にあの旅が終わって ゴールしたとしても、なんか例えば小さな100人単位のライブ会場 でちょっと人気者になれる程度かなぁというふうに思ったんで。半年 間のなんにも自分達の仕事としての力になるものがなかったので、ネ タを作ったりとか。だからこの半年間は大きなロスだなぁって思って いたんですよ。 葉:普通、そう考えるよね。 森:でも、ほんと蓋開けてみたらって感じでしたね、帰って。 葉:浦島太郎状態だよね。 森:本当にそうです。 葉:全部変わってたでしょう。 有:全部変わってましたね。 森:またそれを、把握するまでが・・ 葉:帰って来たものの・・ 森:なかなか時間がかかりまして・・ 葉:何だろうと。俺達はどうなちゃてんだろう?と。 森:で、忙しくて忙しくて、自分が何やってるかも全然わかんなくて。 葉:そうだよねぇ、皆にとっては、旅をずっと見ててさ、あの「かわいそ う」っていうのが一つあるだろうし、あとねぇ、自分でやってみたい けど出来ない事じゃない? 有:はいはい。 佐:家族はびっくりでしょうね〜。 有:家族もびっくりしたし、僕らが一番びっくりしましたし。うん、でも なんなんでしょうね、本当辛い思い出です。今では。 人がコロコロ変わったりとか。 葉:人が変わるというのは? 有:人が取って付けたように、こう、よいしょしてくれたりね、人間不信 になったりしましたけどね、当分。今まで冷たかった人がこんなにも やさしくしてくれてって思って。 佐:でも全然なんかこう、自分達の元にある心みたいなものを忘れていな いような気がしますね。 有:あ〜そうですね。だからなんかリアルタイムで、あんまり自分達のも のを見ていないんで、なんか・・なんで、こんな僕らにキャアキヤア 言われても!とかいうのが あるから。常に冷めた部分があるからだ と思うんですけど。 葉:なるほどねぇ。こっから先そこを埋めて行く事が大切だよね。僕すご く言う事分かるわ。だから、自分でガーッと掴んでるんだけど、ある 意味ポッと何にも知らないうちに人気者になっちゃってるからそれを だんだん埋めて行く、歌とかその作業じゃないですか?すごいダイレ クトじゃないですか?コンサートで歌うとか、ライブでお客さん目の 前にしてっていうのがね。その隙間が埋まって行けばいいんじゃない かと思いますが。 佐:今ここにあるもの一つ一つちゃんと噛み砕いて行ってって感じですね。 葉:デビューした時の曲もあの〜白い雲のようにも、はまってるなあ、は まりすぎ!って皆そう思ったから。でも一発でコケなかったのが凄い ね。 森:あ〜でもびっくりしましたね、絶対ダメだって思ってましたから。 やりたくない!って言ったんです。最初、歌は、絶対売れないよ 葉:気持ち的に、帰ってこうなちゃったけど、ネタやらしてよ〜って事? 有:そうそうそういう感じでしたよ〜。歌なんかやったら本当2ヶ月くら いでつぶれますよ、僕ら。 森:もう今はこう色々ねぇ名前を皆言ってくれるけど、そん時だけだと思っ ていたんで。だから歌なんか出したら絶対ダメだって思って。これも またふたを開けてみたらドーンとこう売れたんで、自分等が一番びっ くりした。 葉:で、結局僕は皆が二人こうなんかキャラクターに惹かれて、別にねぇ、 芸人を見に行ってるんじゃないし。テレビの今のシステムの中でその いいポジションにいると思うんだけど、それってやっぱり、あなたが たのこう雰囲気を楽しんでると思うんだけど。「迷い」ってそれは 全部埋めて行かなきゃ絶対ダメだよね、それが自分の充実度と違うも んね。 「ツキ」のプロモーションビデオが流れる。 葉:そうさっきちょっと伺ったんだけど、大体のね未来の、こう将来の 設計としてね、こう何だっけ?いくつぐらいの時にちょっと小さな ライブハウスやったり、それで30くらいでラジオ持てたらいいなぁ という。それはずっと普通に20歳でコンビ組んだ時に思った事です か? 有:そうです。そうです。本当に長〜い計画してたんです。 佐:ふ〜ん・・ 葉:具体的には? 有:あのね、20歳くらいで出て、25までにどっかの事務所に潜り込も うと。で、25〜28の間にライブに出まくって 葉:お笑いのね。 有:ライブの人気者になろうと、ちょっと「猿岩石です!」キャ〜!とい われるくらいになろうと。で、29〜30の間にラジオに初登場しよ うと。 佐:ふ〜ん 森:そうそうラジオから、気持ちは。 有:30〜31の間にテレビに一本出ようと。31〜35の間にえ〜っと 何?テレビでちょっと人気者?「キャ〜猿岩石!知ってる〜!」って。 深夜番組に出るくらいになって、40才の頃には「あ〜あ猿岩石、中 堅でいい仕事するねぇ」って言われるようになろうというのが、最終 目的だったんですよ。最初から中堅ねらいでいってたんですよ。 葉:それがこうなちゃたんですね。 佐:まんまと 葉:全部変わったわけだね、う〜ん・・ 有:悔しいです。 葉:悔しい? 有:(笑)多少。自分の計画通りに行きたかったなというのが。 佐:でも素敵な事件だったんだけれども自分達のなんかスタイルがガラガ ラと落ちて行ったみたいな・・。 有:そうなんですよね〜。 佐:は〜ん・・ 葉:あるもんね、それはこうどんなハプニングがあるか分からないけど、 周りはね、あいつは今どうすればってそれだけでビッグマネーが動く わけだし、そこで、その中で流されないようにしないといけないね、 泳がなきゃいけないけど、流されたらおしまだもんね。 有:泳がされっぱなしで、気を付けよう!(笑)
村田 崇 takashi@air.ne.jp |