自遊人へ  
テレビ朝日 1998年1月26日(月)-31日(金) 23:20-23:25

原文作成◆みっちさん

1/26(月) 猿岩石のなべ料理天国〜キムチ鍋を作る〜

タイトル:自遊人へ (バックで、2人が(主に森脇君)鍋を作っている。)

ナレーション:猿岩石の鍋は、心も体もあったまるキムチ鍋。猿岩石の「自遊人へ」

(提供バックで、2人鍋を食べている)

テロップ:猿岩石のなべ料理天国〜キムチ鍋を作る〜

(2人、材料を切っている)
ナレーション:なべ物大好きの2人が作るのは、キムチ鍋。プロに教わった調理法を
       更にアレンジしたという本格派。
(材料が映る。)
テロップ:焼豆腐・生椎茸・春菊・白菜・海老・帆立・タラ・豚肉・昆布・コチュ
     ジャン・キムチ・中華だし

(2人作りながら)
有吉:野菜不足じゃない。なんか俺ら、どうしても。
森脇:一人暮らしの男の子・・・
有吉:そうすると、あのー、野菜をよく食べるじゃない。そうすると、よく食べれる
   じゃない。鍋だと。

森脇:今から作っていくから。味、味の・・・
有吉:はい、はい。キムチ鍋でしょ?
森脇:そう。俺は、味噌入れる派なの。合わせ味噌。
有吉:それが森脇流。
森脇:うん、これが森脇流。味噌を合わせます。(赤味噌と白味噌を同量ずつ混ぜる)
有吉:本格的(笑)
森脇:ね、本格的。でキムチの素入れます。
有吉:あ(笑)それ市販のもの?
森脇:これ市販のもの。(さっきの味噌の中に混ぜる)

森脇:砂糖はねえ、
有吉:キムチに砂糖?
森脇:そう、結構多め。(砂糖を味噌の中に混ぜる)

(味噌の中に中華だしをいれている)
ナレーション:森脇流合わせ味噌に中華あじの素を足し、昆布でとっただしに入れ
       る。あとは材料を入れるだけ。

(だしに味噌を溶き、材料を入れていく)

テロップ:食材をバランスよく

森脇:ここで、最後にコチュジャン。
有吉:コチュジャン。

テロップ:辛さの決め手はコチュジャン

森脇:うん。味の調整をしてもらえれば大丈夫だと思います。はい、えーとりあえず
   ですね、出来ました。後は食べてみましょう。
有吉:食べますか。
森脇:できましたよー、なんとか。うまそうでしょ。
1/27(火) 猿岩石のなべ料理天国〜キムチ鍋を食す〜
(2人鍋を食べている)
森脇:いや、なんか思い出すなぁと思って・・・。
有吉:何を?
森脇:あの鍋を・・・。
有吉:あ、あれね。

ナレーション:猿岩石はよく鍋を食べる。長〜い長い放浪の旅でも食べた。猿岩石の
       「自遊人へ」
テロップ:猿岩石のなべ料理天国〜キムチ鍋を食す〜

(2人、鍋を食べながら)
森脇:食べたっつったらいつかなぁ?
有吉:一緒の部屋にいたんだよね多分(?)ミャンマー・・・
森脇:あ、あの旅か・・・そっか・・。
有吉:いって、ホットポット。
森脇:はいはいはいはい。
有吉:あれすごい日本ぽかった。
森脇:ねえ。
(ホットポットの写真が出る。魚介類や野菜が色とりどり入っている鍋)
有吉:寄せ鍋、みたいな・・・。
森脇:そう。あれはちょっと涙が出そうになったな俺は。
有吉:ミャンマーなんて人が、男の人がスカートはいてたんだよ。
森脇:うん。
有吉:でも、鍋はだいたい一緒なのよ。
森脇:あ、そこまで違うのに、鍋は一緒。
有吉:うん。俺はこう思うね。「鍋に国境は無い」!(笑)
森脇:(さすが!という感じで皿をおいて、)同感!
有吉:はっはっはっは!(笑)同感(聴き取れず)

ナレーション:鍋を食べると人の温かさが伝わる。猿岩石流は、最後もひと工夫。

(台所で)
森脇:おじやにするでしょ、普通は。
有吉:うん、するね。
森脇:それじゃちょっと当たり前すぎるから、俺が今日ちょっと簡単なやつ紹介しま
   す。
有吉:はい。

テロップ:残り汁 キムチ高菜チャーハン    残ったキムチ鍋の汁にごま油・ご飯・
     高菜を入れ炒める。
ナレーション:残った汁にごま油をさっとたらして軽く混ぜる。高菜を切ってご飯と
       炒めチャーハンを作る。これ、森脇流。

(有吉、スプーンで味見をする)
森脇:どう?
有吉:(ご飯粒を唇につけたまま)これうまい!
森脇:うまい?
有吉:(カメラ目線で)うまい!
森脇:うまい!
1/28(水) 猿岩石の鍋料理天国〜贅沢すき焼き〜
森脇:初めての(?)給料で豪華すき焼きを彼女に作ってあげたのよ。
有吉:あっそう。
森脇:おお。
有吉:それ、彼女っていうか、好きな子でしょ?
森脇:はい。
有吉:ものに出来たんだ。それでものにしたんだ。
森脇:聞かないで!
有吉:(笑)ふふふっ。

ナレーション:長い長い旅の後で彼女にすき焼きを作った。一年のブランクを埋めた
       い。猿岩石の「自遊人へ」
テロップ:猿岩石の鍋料理天国〜贅沢すき焼き〜

(すき焼きを作っている)
猿岩石:(肉がジュワ〜ッというのを聞いて)おお〜!
森脇:あんときはねえ、給料全部使ったね。

ナレーション:最高級の松坂牛600g、地鶏の卵。豆腐もしらたきもこだわった。
テロップ:給料をすべてつぎ込んだすき焼き  100g1500円の牛肉、1ヶ30
     0円の卵、その他、豪華な食材

森脇:肉を、「火が通りきるから早く食えーっ!」とかいっておれがどうしても怒っ
   ちゃう。
有吉:ああー。
森脇:「ばかにすんなー」っていう話になって、ちょっと喧嘩になりまして、さんざ
   んな鍋になったんですよ。

ナレーション:それでも猿岩石は思う。鍋はデートの必勝料理。

森脇:鍋を作ってると、ね?一生懸命作ってると酒が進まないです。作ってるほう
   は。
有吉:はいはい。
森脇:でぇ、聞きながら食べる人っていうのはガンガンお酒いっちゃうわけですよ。
有吉:うんうんうんうん!
森脇:ね?そしたら、食べ終わってみたらなんか彼女は一人いい感じになっててそれ
   思うつぼじゃないすか。
有吉:鍋ぐらいは男が作れと。
森脇:そう。
1/29(木) 猿岩石の鍋料理天国〜思い出鍋〜
(有吉、春菊(?)を入れようとして)
森脇:(聴き取れず)たら、ごぼうから。火の通りにくいものから入れないと、誤差
   が出るでしょ?
有吉:(笑)じゃああんたがやれよ!最初から。

ナレーション:土手鍋はふるさと広島の鍋。母の味がしみ込んだ懐かしい味。猿岩石
       の「自遊人へ」
テロップ:猿岩石の鍋料理天国〜思い出鍋〜

森脇:(牡蠣を食べて、たまらないという顔で)はうっ
有吉:うまい?
森脇:(うなずく)
有吉:(牡蠣のはじっこをちょっと食べてすぐに出す)
森脇:(有吉の頭をはたく)

ナレーション:広島流は牡蠣の具だくさん鍋になる。子供の頃から食べさせられて、
       有吉実は牡蠣は苦手。

有吉:お前んちいくと、お前んちのおふくろが、自慢げに「牡蠣フライどうぞ〜」っ
   ていうじゃない。
森脇:(笑)うん。
有吉:俺(聴き取れず)食えねんだよな〜と思いつつ。
森脇:なんでこんなうまいものが食べれないかなー。

ナレーション:好き嫌いが言える今は幸せ。鍋には悲しい涙の思い出がある。

森脇:鍋…といえばやっぱりあれでしょ。
有吉:ティッシュきしめんね(笑)

ナレーション:下積みの味、ティッシュきしめん。破いたティッシュを醤油味の鍋に
       つけてさっと食う。

有吉:なんか、喉を通った感覚でね、お腹いっぱいになる。
森脇:今日一日もつなっていうね。気持ちの問題だもんね、あそこまで飢えると
   (笑)
有吉:「鍋は、芸人を救う」(笑)
森脇:(さすがという顔で)同感!
有吉:(笑)また同感かよ。
1/30(金) 猿岩石の鍋料理天国〜憧れのスッポン鍋〜
森脇:(赤い液体を飲んで)な、なにこれ。ワインじゃないの?これ。
有吉:ワインじゃないんですねー。
森脇:なに?
有吉:(スッポンを見せて)血です。
森脇:うぉっ

ナレーション:鍋料理大好きの猿岩石。スッポンの鍋は長年の夢。猿岩石の「自遊人
       へ」
テロップ:猿岩石の鍋料理天国〜憧れのスッポン鍋〜

森脇:なんで頭なの、いきなり。初心者なのに。
有吉:フフフッ(笑)なんで。とってあげたんじゃん、俺が。
森脇:お前野菜ばっかじゃねーかよ。
有吉:なんでよ。(笑)
森脇:夢に見たんでしょ、いつも。
有吉:えっ(笑)これなんかまたブニョブニョしてるよここ。
森脇:(スッポンにかぶりつく)
有吉:うわ、お前すごいねー。
森脇:や、うまいの、味は。俺は首が一番うまいと見た。首うまいもん、だってすご
   い。
有吉:(スッポンをたべて)あ、これうまい。鳥?
森脇:よく言うじゃない、スッポンを食べると精力がつくって。
有吉:うん、ついた!
森脇:そんな早くつかない。つくのかな、ほんとに。
有吉:これでもつきそうじゃない、このブニョブニョしてて。

テロップ:新宿   日本料理「はま田」 (店が映る)
ナレーション:憧れの鍋は、コースで3万円。腹一杯食うことが夢だったあの頃。今
       は少しだけ味わう余裕が出来た。

森脇:こういうのなんか食べれるようになったね、俺らもね。
有吉:ねーっ。
森脇:仕事、まあ仕事ですけど、
有吉:うん。こういう仕事も無かったんだから。
森脇:ねえーっ。
有吉:「スッポン鍋は成功の証」
森脇:(さすがという顔をして)同感。
有吉:(笑)


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ねっと飛々 村田 崇 takashi@air.ne.jp