林のそばの草原。前回と同じ衣装で、二人がカメラに向かって喋る。 有 吉:「え〜今日は、僕らが小学校時代」 森 脇:「うん」 有 吉:「休み時間とか休憩時間ですね」(森脇の方を見て) 森 脇:「うん」 有 吉:「によくやっていた遊びで」 画面下にはテロップが流れる。 字 幕:森脇和成(1974.8.1生まれ) 有吉弘行(1974.5.31生まれ) 広島県安芸郡の山の中で少年時代を過ごす…。 森 脇:「はい。“陣取り”」 有 吉:(にこやかに)「“陣取り”ぃ」 森 脇:「“陣取り”で〜す」 「懐かしい響きですけどね」 有 吉:「懐かしい」真剣勝負
森脇がはじいた小石が、土の上に書いてある縦60cmくらい、横100cmくら いの長方形からはみ出る。 森 脇:「あ〜っ!」 有 吉:「アウト」(小石を森脇の方へ軽く投げてよこす) 陣取りに興じる二人の映像をバックに、声が入る。 森 脇:「これは、よくあの〜ほら、運動会の練習の時とかね」 有 吉:「うん」 森 脇:「人が走ってる時とか暇だからさ」 有 吉:「うん」 森 脇:「テントの下とかでよくやってきたじゃない」 有 吉:「そうそうそうそう」 字 幕:「陣取り」 小石を3回はじき自分の陣地に戻ってきたら、 その小石が通過した線内は新しい陣地になる。 人の陣地でも3回で戻ってこれたら横切ってもよい。 それぞれの陣地の広さ(面積)で勝負が決まる。 再び陣取りの二人の声に戻る。 有吉が大きめで平たい石をはじき、石の通った軌跡を指でなぞる。 森 脇:「絶対入んないよこんなでかいの」 有 吉:(笑) 森 脇:「変えろよ石」 有吉、軽く石をはじくが、枠からはみ出してしまう。 森 脇:(笑)「出た出た!」 ゲームは進んで、別のシーン。 森 脇:「俺がもしここのへんからこう入れたら勝ちなんだよ」 「でも、でもまあ、いたぶってやるよ」 (中指を構え、狙いを定める)「ん、んぁぁ」 有 吉:「偉そうに」 森脇がはじいた石は、有吉の陣地(?)ぎりぎりでストップ。 森 脇:「うわ〜っ!」 (笑)「うわ届かない!」 有 吉:「そう、子供の時からそうだ。ビビり過ぎなんだよ」 森 脇:(笑) 有 吉:「何でも」 森 脇:(笑)「違うよ。手ぇ抜いてやってんじゃねえかよ」 有 吉:「お前みたいに、必死になるからさぁ、子供の時とかも…」 森 脇:「俺は何でも必死。悪いけど!」 有 吉:「子供の時とかも、『これはセーフ』『アウト』でもめて、すぐ、 ケンカとかしてた」 今度は有吉が狙いを定める。 森 脇:「お前負けるとすぐ冷めるから」 有 吉:(笑) 森 脇:「それが子供らしくないっつの」 有 吉:(笑) 有吉が石をはじき、その軌跡を手前から奥に指でなぞる。爪が伸びてた ら土が入って大変そうな角度。 森 脇:「おっ」 有 吉:「チャンス」 有吉が3打目で元いた場所に戻ろうとしている。サッカーのコーナーのよ うに、小さい円弧がフィールドの隅に書いてあるところがスタート地点。 森 脇:「(※聞き取れず)」 有吉がはじくと、先ほどからの大きめの石は円弧とサイドラインの交点 あたりに乗る。 有 吉:(すかさず石を指さして)「これはセーフ!?」 森 脇:(笑) 有 吉:「これはセーフだよ!」 森 脇:(笑)「お前だから」 有 吉:「ほら!」 森 脇:(石を指さして)「でかいよ石が!」 有 吉:「これはセーフだよ!」 森 脇:「(枠の)線がここなのに」 引きの画。 有 吉:「(※聞き取れず)っちゃおっか」 森 脇:(石を打っていい感じになった様子。なぞりながら)「あい〜!」 再びフィールドの画。森脇が自分の陣地を石でなぞり直している。 森 脇:(自慢げに)「俺の陣地はこんなにでかいです」 有 吉:「えウソ!」 森 脇:「そうだよ?」再戦?
二人が握手して、視線が交わっている。 森 脇:「引き分けだ」 有 吉:(無言) 森 脇:「次やったら勝つ」 有 吉:(無言) 森 脇:(握手をふりほどく) 有 吉:(笑) 有吉の字で、 字 幕:「少年時代 真剣に 遊んだヤツは 一生の宝」 猿岩石 有吉弘行 森脇和成(※ここは森脇の字)