森田一義アワー 笑っていいとも! |
原文作成◆江上聡明さん
猿岩石神社 |
◆ 長い 神社を模した鳥居のセットの前に、向かって左から久本、タモリ、中 居が並んで立っている。 久 本:「猿!」 タモリ:「岩石」 中 居:「神社」 観 客:(拍手) コーナータイトル“猿岩石神社”。 直前のコーナー“戦え! 赤汁レンジャー”でいいとも特製赤汁(赤 ピーマンの搾り汁)を飲まされた中居が、顔をしかめている。 久 本:「中居さん」 中 居:「これはね、ホント、良くない、これ。つまんないもん、俺。 ホント、良くないわ! 青汁の方が…」 タモリ:「青汁と比べてどうなの?」 中 居:「いや、青汁の方がまだいいよ(久本:「うそ」)。ホント」 観 客:「えー?」 久 本:「だって、ほら、青汁は売ってるけど、これ、開発したもんだ もんね、こっちで(タモリ:「うん、開発した」)。そうで しょ? ということは、なんの保証もないじゃん」【笑】 中 居:「(苦笑)そんなこと言わないでくれよー」 久 本:「なんなの。うちら、モルモットじゃないんだからさ」【笑】 中 居:「これはないよー」 久 本:「訴えようよ、みんなで、ホント」 タモリ:「ど、どういう感じがする?」 中 居:「いや、もう、ピーマンはピーマンなんだけども、飲んだ後よ (久本:「後、どう?」)。もう、口ん中、「おぇっ」って きちゃうの。「おぇーっ」って」 久 本:「私、臭いでも「おぇっ」ってきたもん。(観客:「かわいそ う」)(観客に)そうだよなあ」 中 居:「俺、ピーマン嫌い…好き嫌いなのかなあ」 タモリ:「ピーマンの臭いは、すごいさね(中居:「うん」)。なにか って言われりゃ、やっぱりピーマンの臭いだよね」 中 居:「なんか、ピーマンだけなんだけども…。もう、ヤだな、火曜 日、もう! ホント、ヤだ、もー」 タモリ:「青汁と混ぜるか?(中居:「え?」)青汁と混ぜるか?」 久 本:「(中居:「あ、それがいい…アホ!」)ヤだ、それ。(タモ リを指差して)自分はもう関係ないから、もう、好きなこと 言う(笑)。余裕の森田」 中 居:「司会、毎回かわろうよ」 久 本:「そうだよ! 司会、毎回かわろうよ、タモさん(中居:「そ う」)」 タモリ:「(首を横に振って)そんなことはない…」 観 客:(拍手、中居の音頭で調子をとって締める) 久 本:「ほら。もう、満場一致ですよ、これ」【笑】 タモリ:「そんなことは、許されることじゃない(久本:「なんで (笑)」)」 中 居:「誰、誰の決めたことなの」 タモリ:「俺の義務感が(久本:「なに、その義務感(笑)」)。それ やっちゃ、人間おしまいよ」 久 本:「いやいや、そうかなー…。じゃ、いきましょう、さっそく」 タモリ:「余韻を楽しんでるコーナーじゃない」 久 本:「そうなんですね、はい」 ◆ ユーミンvsヨセフ タモリ:「それでは、さっそく、ツキまくってる二人をご紹介しましょ う。猿岩石です!」 久 本:「よ!」 観 客:(拍手) 鳥居の前に立った塀が左右に開いて、猿岩石が登場。 両脚を開いて中腰の有吉と、有吉の膝の上に後ろから乗った森脇。い わゆる組み体操の状態。 有 吉:「(組み体操を解き、顔をしかめて)長い!(森脇:(笑)) ずーっと、こう」 森脇が、組み体操のポーズをとる。 久 本:「ごめんな。(中居:「悪かった悪かった」)悪かった。赤汁、 赤汁のことが、ものすごい、ね。で、なんか、先週、ツいて ることは?」 森 脇:「ありました!(久本:「どういうこと? 森脇」)もう、猿 岩石であるが故に、あの、ユーミンのコンサートに招待して いただきました」 久 本:「えー、すごーい!」 森 脇:「ロイヤルボックスの、いちばん前ですよ」 久 本:「わ、なんで?」 中 居:「会場、どこ? 会場」 森 脇:「えーと、代々木体育館です」 有 吉:「ハイレグ見ました、しかも」【笑】 森 脇:「ハイレグ!? なんだ、ハイレグって」 有 吉:「ユーミンさん、ハイレグとか履くんですよ(タモリ:「あ、 そう」)。すごい(中居:「衣装で?」)」 森 脇:「あー、あの、衣装でな」 有 吉:「(すぐ目の前に手をかざして、ステージとの近さを示し)こ れくらいで」 タモリ・中居・森脇:「…(三人同時に)「これくらい」はウソだろ!」 森 脇:「ものすごい近いじゃねーか」【笑】 有 吉:「(笑)それ、近すぎますね、はい」 タモリ:「招待してくれた?」 森 脇:「(有吉:「はい」)招待してくれたんですよ(久本:「すご ーい」)。これはツいてましたね、ホント」 久 本:「それは大ラッキーですよ」 有 吉:「大ラッキーですね!」 久 本:「ツいてるわ」 有 吉:「はい。僕も、あの、猫をつかまえました、近所にいたんで。 ペルシャ猫を…(突然、タモリの方を向いて)あ、なにして るんすか?」 タモリが、ズボンの裾をまくり上げて右足首を掻いている。 森 脇:(笑) 久 本:「オヤジ、どうした?」 有 吉:「かゆいんですか?」 タモリ:「猛烈にかゆくなって(笑)(森脇:「(笑)「猛烈」!」)」 有 吉:「臨場感」(筆者注:「緊張感」?) 久 本:「ノリ過ぎなんだよ」(筆者注:「飲み過ぎなんだよ」?) 有 吉:「(笑)猫つかまえて(タモリ:「猫」)、え、ペルシャ猫つ かまえたんですけど(久本:「ペルシャ猫」)。はい。そし たら、近所に、あの、なんでしたっけ、「ヨセフを探してま す」って張り紙がありまして(久本:「うんうん」)」【笑】 森 脇:「ヨセフって、なに、ロシア人みたいな名前(笑)」 有 吉:「それで、どう見ても、それ、ヨセフなんですよ」【笑】 久 本:「(森脇:(笑))うん、ヨセフ」 有 吉:「で、それ連れてったら、お礼をもらいました」 森 脇:「(タモリ・久本:「え!」)お礼を?」 有 吉:「はい。チーズケーキ」【笑】 タモリ:「あ、チーズケーキ。ツいてるなー!(久本:「ツいてるよ ー!」)さ、それでは、猿岩石とのツキ勝負、いきましょう」 久本・有吉・森脇:「はい、はい」 ◆ デビル コーナーのメイン、猿岩石二人と観客一人によるゲーム。向かって左 から森脇、観客、有吉の順に並び、“猿”“岩”“石”の3種類のボ ールが入った箱に手を入れて、一つだけ取り出す。ボールが入った箱 は、三人には目隠しされ、観客からは見えるようになっている。 タモリ:「(以前からの繰り越しで)賞金、7万円になってる」 森 脇:「(有吉:「あー、7万」)どんどん太くなってきますね、賞 金」 立っている中居が邪魔で、アシスタントがゲームのセットをステージ の中央に運べない。 ア シ:「(小声で)すいません」 久 本:「中居くん、あぶない」 中居が気付いて、ステージの端に寄る。 久 本:「中居くん、方向さえも分かりません(森脇:(笑))」 中 居:「(苦笑して、腹をさすりながら)ホント、気持ち悪いから (有吉:(笑))」 タモリ:「“猿猿猿”“岩岩岩”“石石石”これで7万円です(久本: 「はい」)。“猿岩石”が出ると2倍ですから、今日は14万 ですね」 久本・有吉・森脇:「14万!」 森 脇:「そんな、もう、給料じゃないですか」 タモリ:「はい。あらかじめ皆さん方から…書いていただいた…」 タモリが、観客が願い事を書いた絵馬の中から無作為に1枚を選び出 す。 タモリ:「(絵馬を見て)68番、オオタケ(以下、仮に大竹)さん! (有吉:「はい!」)どうぞ!」 観客席の大竹が、68番の番号札を持って驚いている。躊躇して、なか なか立ち上がらない。 タモリ:「早く!」 久 本:「時間がない!」 大竹が、ようやくステージに向かおうとする。 タモリ:「(しびれを切らし、持っていた絵馬を投げ捨てて)タイムオ ーバー!」 観 客:「あー!」【笑】 有 吉:「また怒った、また怒った!」 森 脇:「(タモリが投げ捨てた絵馬を拾い上げながら)タモリさんが 怒った」 久 本:「(タモリをなだめて)(聞き取り不能)、オヤジ」 森 脇:「(拾った絵馬をタモリに渡しながら)すいません。オオタケ さん、お願いします(有吉:(笑))」 久 本:「オオタケさん!」 タモリ:「オオタケさんは願い事があります。(絵馬を読んで)「父の 病気が早く治りますように」」 観 客:「おー」 久 本:「大事ですね。(大竹に)大事ですよ、オオタケさん」 森 脇:「(大竹に)優しいですねー(有吉:「優しい人ですね」)」 久 本:「14万、持っていきましょう! はい」 猿岩石二人と大竹が並んで立ち、ゲーム開始。箱に手を入れた三人が、 全員、“猿”のボールをつかみ、観客が歓声を上げる。 タモリ:「(聞き取り不能)」 タモリの合図で、三人がボールをつかんだ手を箱から抜く。とっさに ボールをつかみ替え、“石”のボールを取り出す有吉。 効果音:「♪世の中そんなに甘くない」 観客の歓声が、有吉を責める声に変わる。中居が、有吉の頭を小突く。 いたずらっぽい笑顔だった有吉が、表情を固くして、下唇を突き出す。 森 脇:「(有吉に、つかんでいるボールを突き出して)(笑)お前な ー!」 久 本:「有吉ー!」 中 居:「(有吉の肩に手をかけて)今、これ(三人が揃ったボールを) つかみかけたのよ! つかめば(聞き取り不能)」 有吉は、口をとがらせて、すねた子供のようなかたくなな表情を崩さ ない。 (ジングル) (コマーシャル)
村田 崇 takashi@air.ne.jp |