(【笑】:スタッフの笑い声) スタジオの床に二人であぐらをかいて座り、粘土をいじっている。床に はすでに完成した作品も数点置いてある。 有 吉:(作品を森脇に見せて)「意外とこれ、良くない?」 森 脇:「あ、いいいいいい。意外といい」 有 吉:(手のひら大の豚の顔にへらでくぼみを入れる)「もっときれい だったよね」 森 脇:(自分も粘土をいじりながら)「うん」 有 吉:「前これ、根気があったんだろうね、もっとこう…」 森 脇:「そうそうそう」 有 吉:「…真剣にやっていく」 河相我聞と鈴木蘭々の二人が登場し、猿岩石の後ろに回り込む。無視し て粘土をいじり続ける猿岩石。 森 脇:「ちょっと、あのころと全然」 有 吉:「全然」 森 脇:「レベルが変わってないね」(笑) 有 吉:(笑)「変わってないね」 我 聞:(猿岩石の間の後ろから)「何やってるんすか?」 猿岩石、初めて後ろを振り返る。 森 脇:「粘土です」 我 聞:「いや…、見りゃ分かりますけど、もちろん」【笑】 森 脇:(笑) 我 聞:「あの〜、え?…今日は、粘土を」 蘭 々:(有吉の横にしゃがむ) 森 脇:(作っている物を手のひらに載せて)「粘土を」 「粘土だけしに来ました今日は」 有 吉:「はい」 我 聞:「粘土だけしに」【笑】 蘭 々:(笑) 有 吉:「はい。粘土して帰ります」 我 聞:「なんで粘土やって…、なんで粘土やってるんですか?」 森 脇:「実はこれは」 我 聞:「はい」 森 脇:「僕たちが出会ったきっかけとなる」 「とても大事な粘土なんですよこれは」(床にある作品(豚ガンダ ムではない)を持ち上げて) 我 聞:「え?」 蘭 々:「え?粘土が出会うきっかけだったんですか?」 有 吉:「そうなんです」 森 脇:「そうなんですよ」 我 聞:「え?詳しくいきさつを聞かせて頂きますと?」 森 脇:「話、長くなりますよ」 我 聞:「や全然問題ない」出会い
CM前と同じ場面。二人はまだ粘土をいじっている。 森 脇:「僕がですね」 我 聞:「あはい」 森 脇:「あの〜転校生だったんですね。小学校1年生のころ。1年生の3学 期に」 我 聞:「はい」 森 脇:「こいつのいた学校に転校したんですよ」 我 聞:「はいはいはい」 森 脇:「そんで〜、まあ友達作らなきゃっていうということで、休憩時 間にこうふらふらしてたら、こう教室のこの隅の方が、こう空 気がよどんでるんですよ」 ここで、画面下にCGが現れ、ゲストの猿岩石や他のアーティストの近況 が出る。
カラオケでも上昇中のシングル「コンビニ」 スローなバラードが彼らの新しい魅力 |
蘭 々:(笑) 森 脇:「『あれっ?なんだこのどよどよした空気は?』」 「パッとそっちに目をやるとですね」 我 聞:「ええ」 森 脇:「こいつがこういう風に粘土をこう、(今粘土をこねている有吉全 体を指して)まるでこういう感じですよ」 蘭 々:(笑) 有 吉:(床を使って大きな動きで粘土をこねる) 森 脇:「こういう感じで粘土作って」(笑)【笑】 蘭 々:(笑) 有 吉:(一生懸命粘土をこねる) 我 聞:(笑) 森 脇:(笑) 有 吉:(一生懸命粘土をこねる) 我 聞:「暗い人だったんですね」 森 脇:「そうそう。こういう…」 有 吉:(森脇の方を振り返って笑顔) 森 脇:「で、『こいつは一人で寂しそうに粘土作ってんのに、なんだこ いつは』と思って、パッと作品を見たらですね、この、あの〜、 (床に置いてある有吉の作品、ブタの顔を持って)こういう、ブ タの人形作ってたんですよ」 蘭 々:(笑)「なんでブタなの?」 有 吉:「『なんでブタなの?』 蘭 々:「なんでやねん」 我 聞:「これは、ブタなんですね」 森 脇:「そう」 有 吉:「はい」 森 脇:「しかも、その当時はですね、ブタの顔に、ガンダムの体がくっ ついてた(*)んですよ」【笑】 「そのシュールな作品を見てですね」 我 聞:「シュ…、シュールですよねえ」 森 脇:「僕が惚れ込んで、あの〜、『弟子にしてくれ』っていうことで、手段
初めて声をかけた友達がこいつ」 我 聞:「あっ」 森 脇:「ええ」 蘭 々:「ふ〜ん」 森 脇:「そっから…」 有 吉:(ブタの顔に胴体をつけて)「こんなんすわ」 森 脇:(笑)【笑】 蘭 々:(笑)「え〜?全然シュールじゃないもん」【笑】 ブタガンダムのアップ。しかし胴体部分は30秒ほどで作ったもので、全 然似ていない。 有 吉:「これが、むちゃくちゃリアルなガンダムだったんですよ」 (*)“シェ猿岩石”p.69掲載の森脇のマンガ“出会い”参照。 有吉がこの番組で作ったブタの顔は、まさにマンガそのもの。
我 聞:「でも、粘土とかやってたらやっぱり、『暗いやつだな〜』とか 思いませんでした?」 森 脇:「や、さすがに僕も友達がいなくて、ナーバスになってた時期な んで、かなり心強い師匠で」 我 聞:「そ、それは、え?なんで友達いなかったんですか?性格的に問 題あったんですか?」 森 脇:「や、僕ほら、転校してすぐだったから」 我 聞:「あ〜、人見知りとかして、すぐあんま作れないタイプ?」 森 脇:「そうなんですよ」 「で、こいつは、ずっとその学校にいながら、友達一人もいな かったんですよ」【笑】 蘭 々:(笑) 我 聞:(笑) 蘭 々:「暗いもん!」 我 聞:「それはなんでなんですか?」 有 吉:(先ほどのブタの顔に4つ小さな足をつけ、蚊取り線香を入れる物 のようにしたのを持って森脇に)「ウシ」【笑】 「…になるんですよ」 森 脇:「そんなこと聞いてないよ!」【笑】 (笑) 我 聞:「なんで?」 蘭 々:「こんなのばかり作ってたから」 有 吉:「え?『なんで?』」 「僕会話ができなかったんですよ」 我 聞:「あ〜」 森 脇:「だから、今日もあんまり会話になってないじゃないですか」 【笑】 有 吉:「ん〜だから、粘土を通じてしか人と」 蘭 々:(笑) 有 吉:「コミュニケーションがとれなかったんですよ僕」 「こいつは他の友達とかもどんどんどんどんできていくんです よ」 我 聞:「ええ」 有 吉:「でも僕は、こいつしかいないんすよ友達」【笑】 我 聞:「ねえ、じゃあ、他の友達と遊んでるとき」 蘭 々:「(※聞き取れず)」 我 聞:「嫉妬心燃やしました?」 有 吉:「嫉妬心燃やしましたね」 我 聞:「粘土に表れました?」 有 吉:「『もっといい粘土を作んなきゃ!』『もっといい粘土を作んな きゃ!』」【笑】 一 同:(笑)梓
我 聞:「始め、有吉さんから見て」 有 吉:「はい」 我 聞:「森脇さんの印象はどうだったんですか?」 有 吉:「んっとね〜、メガネ」 森 脇:「いや俺メガネかけてなかったよ」【笑】 有 吉:(笑)「かけてない?」 森 脇:(笑)「まだかけてないよ」 有 吉:(笑)「かけてないっけ」 蘭 々:(笑) 有 吉:「んとね、でもけっこうね、やんちゃ」 我 聞:「やんちゃ」 有 吉:「やんちゃな子でしたね」 我 聞:「友達になろうと言われたわけじゃないですか」 有 吉:「はいはい」 我 聞:「ど、どう思ったんですか?」 有 吉:「ちょっとねぇ、ま嬉しかったんですけど、少しは」 森 脇:「うん。あ嬉しかった?」 有 吉:「ええ」 「ただ僕は、何て言うのかな、あんまり、こいつのことが好き じゃなかったですね」 森 脇:「え?え?」 蘭 々:(笑) 森 脇:「なんで?」 有 吉:「なんか」 蘭 々:(笑) 有 吉:「なんか気が合わないんですよ」 森 脇:「おん…」 有 吉:「なんかもっと友達になりたい子はたくさんいたんすよ」 森 脇:「え?気合ってたよ〜」 有 吉:「合ってた?」 森 脇:「思えたんだけどなぁ」 「…それ、嘘だったの?」【笑】 有 吉:(聞こえるか聞こえないくらいの声で)「嘘じゃないよ…」 我 聞:「なんか、男同士の会話とは思えないなあ」 蘭 々:(笑)「今日にして、猿岩石破局か?」 森 脇:(笑) 有 吉:「今は」 森 脇:(笑) 有 吉:「今は…大好きだよ?」 一 同:(笑)
強烈
我 聞:「えー、でそれで、ずっと、小学校1年生からの、ずっと友達なん ですか?もそれから」 森 脇:「そう、ですね」 我 聞:「いっつも一緒だったんですか?」 森 脇:「や、いっつも一緒っていう事は…なかったですね。あの、途中 でこう(二またに分かれる様子を模して)なんて言うんですか生 き方がこう、別れちゃったっていうか」 我 聞:「基本的に、二人とも自分たちは違うタイプの人間だと思ってま す?似たもんじゃなくて」 有 吉:「うん。全然違うと思います」 森 脇:「うん。違います」 蘭 々:「へ〜え」 我 聞:「ふ〜ん」 森 脇:「全く」 我 聞:「ま一応、小学校の時の、写真があるんでね。これ」(横からパネ ルを出す) 森 脇:「ほうほう」 蘭 々:「(※聞き取れず)」 我 聞:(パネルを自分の方に向けて見ながら)「これ。まあ、ちょう中学 校ですねこれは。小…中学校かな?」 有 吉:(我聞の持っているパネルをのぞき込んで苦笑) 我 聞:(4枚写真がついたパネルをカメラに見せる) 蘭 々:(笑)「あっは〜!強烈!」 森 脇:(笑) 写ったのは有吉の学ラン姿。見るからに情けなく、ひ弱で貧相。 蘭 々:「いたぁこういう中学生!」 森 脇:(笑) 有 吉:(笑) 我 聞:「上までちゃんと止めてますよ」 森 脇:(笑) 我 聞:「ホック(※聞き取れず)止めてますもん」 森 脇:(笑)自然
我 聞:「で、坊主ですね森脇くん」 黒板の「森脇」文字の横に森脇が一人で写っている。ごくありふれた田 舎の中学生。丸刈り。 我 聞:「野球部かなんかだったんですか?」 森 脇:「野球部です」 我 聞:「へぇ〜」 森 脇:「はい。二人とも野球部でしたね」 蘭 々:「え?」
有吉は歌番組に出る前は必ず カラオケで自分の歌を練習する |
蘭 々:「ホント?」 我 聞:「二人とも野球部だったんですか?」 森 脇:「はい」 有 吉:「二人とも野球部です」 我 聞:「やでも全然こう、写真見る限りでは全然違うタイプだよね」 蘭 々:「うん!全然違う。なんか眼差しが違うもん」 森 脇:(笑)悲話
我 聞:「なんか、中学の頃はどっちがもてたんですか?」 森 脇:「…有吉」 我 聞:「もててたんですかやっぱり?」 有 吉:(ため息をつくように)「はぃ」 我 聞:「そういう嫉妬とかはなかったんですか?」 森 脇:「ありましたよ。めちゃめちゃありましたよ。だってほら、こい つに一番近い友達っつったら僕じゃないですか」 我 聞:「うん」 森 脇:「だから、女の子達が、相談を求めるのが僕なんですよ」 我 聞:「はあはあ」 蘭 々:「ふ〜ん!」 森 脇:「だから、ねえ、廊下とかで、『森脇く〜ん?』とか言って、女 の子に誘われるじゃないですか。『よっしゃ!』って思うじゃ ないですかこっちは。そしたら、体育館裏とかに呼ばれて、 『有吉くん、彼女いるのかな?』とかってこう相談されるわけ ですよ」 我 聞:「あ〜、よくありますね?」 森 脇:「ええ。『殴ったろか!』って思いますけどね」有吉の動機
蘭 々:「そのころでも明るかったんですか有吉くんは?」 有 吉:「えっとね〜、一見明るいんですけど」 我 聞:「(笑)『一見明るい』んすか?」 有 吉:「うん。でもね、ちゃんとつき合うと、みんな離れていくんです よ」【笑】 蘭 々:(笑) 森 脇:「だから、性格が悪いんですよ。早い話」【笑】 我 聞:「明るくなった、なりましたよねでも昔から(比べて)」 有 吉:「えぇ。そう。明るくなったんですよ。(手をすりあわせながら) えっとね、理由があってね、クラスに宮尾くんっていう子がい たんですよ」 我 聞:「うん」 有 吉:(我聞&蘭々に)「知ってます?宮尾くん」 森 脇:「知らないよ」【笑】 我聞・蘭々:(冷たい沈黙) 森 脇:「知らないよ」 有 吉:(笑)「知らないすか」 森 脇:(笑)「そんな有名かよ」 蘭 々:(笑) 有 吉:(笑)「宮尾くん、っていうんですけどね」(笑って鼻が出る) 森 脇:(笑) 有 吉:「それが、小学校3年生の時同じクラスになって」 我 聞:「ええ」 有 吉:「宮尾くんってちっちゃいんですよ、すごく(自分の肩より下を示 して)。ちっちゃいし、顔も、…あんまりカッコよくもなし」 森 脇:「うん」 有 吉:「運動神経も良くない。でもすごいもてるんですよ」 我 聞:「うん」 有 吉:「その理由がね、面白いからだったんですよ」 我 聞:「ほうほう」 有 吉:「面白いから、すっごい女の子にもてるんですよ」 森 脇:「うん」 有 吉:「で僕も、女の子にもてるには、面白い人間がいいんだと思って、 そっから、『あ、じゃ僕も面白くなろう』。それが理由で少し 頑張るようになって、恥ずかしさを押さえて、すごくいろいろ 話したりするようになって、それで少し、…面白くなってきた んですけどね」 蘭 々:「ふ〜ん」 我 聞:「面白い明るく…なり方でしたね」【笑】 有 吉:「そうですね」森脇の動機
我 聞:「森脇さんは、でもなんかちょっと、僕ね、またこれ、すごい写 真を入手したんですけど」(後ろにあるパネルをつかむ) 森 脇:「はい」 我 聞:「この、中学から高校に変わったとき?あの、中学は、ね?坊主 だったじゃないですか」 森 脇:「うん。中学はま野球部でしたからね」 我 聞:「うん。でそれからね、この変わり方なんですよ」(4枚写真がつ いたパネルをカメラに見せる) 蘭 々:(笑) 森 脇:(笑) 我 聞:(左下の写真を指して)「これ」 蘭 々:(笑)「何じゃこりゃ!」【笑】 左下の写真。リーゼントにサングラスの森脇が、黒い筒のような物(リモ コン?)を持って右を向いている。 我 聞:「見てくださいよ。しかもほら!サングラス。これ高校になった らいきなり」 蘭 々:「いるいる」 森 脇:「お〜ん」 右下の写真。首から上は同様で、革ジャンを着て家の中で撮ったもの? 我 聞:「これは俗に言う、“高校デビュー”ってやつですか?」 森 脇:「違いますよ」 右上の写真。教室でクラスメートと12人で撮ったもの。10人は立ってい るが2人はヤンキー座り。そのうち一人が森脇で、サングラスを下にずらし てかけ、ピースをしている。 我 聞:「もう中学からその兆候が」 森 脇:「うん。ありましたありました。思いっきり」 蘭 々:「そんなんにあこがれてたんですか?」 森 脇:「あこがれました」 我 聞:「なんでこれ、いきなりぐれちゃったんですか?」 蘭 々:「うん。(※聞き取れず)」 森 脇:「やっぱりあの〜、何ですかね、マンガ本で、こうマンガ本を読 んでて、すごい僕影響されやすいんで」 我 聞:「はぁ〜」 森 脇:「それだからもう、形から入る方でしたから」 蘭 々:「うん」 森 脇:「何でも」 蘭 々:「何に影響されたの?」 森 脇:「あのね…」 我 聞:「噂によるとね、僕はね…」(何かを取り出す) 森 脇:(それを指さし)「あっ、これ!」 我 聞:(マンガ2冊のうち1冊を指して)「小林まことさんの『柔道部物 語』」 森 脇:「そう。『柔道部物語』これも読みました。かなり」 我 聞:(もう1冊を指して)「そして、これ。吉沢聡さんの『湘南爆走 族』」 蘭 々:(笑)「あっはぁ!」 森 脇:「これにハマりました」 蘭 々:(『湘南爆走族』を持って)「だってだって、このスタイルで さぁ!」 裏表紙には、リーゼントにサングラスでヤンキー座りの主人公が。 有 吉:「そのまんま」 森 脇:(笑) 蘭 々:「そのまんまじゃん!」【笑】 (前出の教室での写真を指して)「ここにいるもん、ここにほらこ こに」 我 聞:(写真を指して)「このままですもんね」 蘭 々:「すご〜い」 画面ではその写真の、ヤンキー座り&ピースの森脇がアップになる。 森 脇:「これですね、僕はね」 蘭 々:「これですか」 森 脇:「ピースしてる」 蘭 々:「これとかさぁ、(マンガと)同じ髪型だもん」 森 脇:(笑) 蘭 々:(右上の写真を指して)「有吉くんはなぁんでこれ、これなの?」 森 脇:(笑) 右上の写真。有吉が家で上半身裸になり、筋肉を見せつけるポーズをし ているよく出てくる写真。 有 吉:「これもね、僕は『柔道部物語』に影響されたんです」【笑】 蘭 々:「え〜ホントに!?」 森 脇:「お前もか?」 有 吉:「はい」 我 聞:「形から入ったんですね」 有 吉:「形から入って」 我 聞:「なるほどなるほど」 蘭 々:「そのころもでも有吉くんとも仲良しだったんでしょ?」 森 脇:「そうですね。だからこいつと遊ぶときだけはなんか、子供に、 幼稚に戻って、みたいな」
スタジオの様子はそのまま。トークも完璧に前日からの続き。 蘭 々:「変わりゆく森脇くんを見てどう思ったんですか?」 有 吉:「良かったんですけどね〜、一つね、なんか、僕が、高校時代原 付バイクを買ったんですよ(ハンドルを持つ仕草)。新車ですよ。 新車を本屋さんに置いといたら、その日にないんですよ。本屋 さんから出てきたら。で一週間後ぐらいこいつんちいったら、 僕のバイクがあるんですよ」 蘭 々:(笑) 森 脇:(笑) 有 吉:「で僕の原付ピンクにスプレーで落書きされてて、ナンバープ レートもないんですよ」 我 聞:「ああ〜」 有 吉:「そんな、『僕のバイクを盗むようになったのかこいつは』」 森 脇:(有吉に)「あれねぇ」 有 吉:(森脇は気にせず、自分の話の続きとして)「そんな…」 森 脇:「間違えたんだよ」【笑】 我 聞:「有吉くんの」 森 脇:(笑) 我 聞:「原付だとは思わなかった」 森 脇:「そう。思わなかったんですよ」【笑】 有 吉:「あれはショックでした…」 森 脇:「間違えて盗んだんだ」 有 吉:「はい。許せなかったです僕は」リベンジ
森 脇:「でもね、でも、謝ったんですよ僕は本当に。平謝りで謝って、 『ごめんごめん』って。『ホント知らなかった。ちゃんと…ね、 きれいにして返すから』。返して、次の日に、僕朝学校行こう と思ってば〜っとガッコ…家を出たら、ニウェ、庭に植えてた でっかい松の木が、(木が倒れる様子を模して)ボコッとこう抜 けてんですよ」 蘭 々:(笑) 森 脇:「『あれっ?!』と思って」 我 聞:「うん」 森 脇:「こいつの仕業だったんですよ」【笑】 蘭 々:「や〜だ〜!」 森 脇:「これ僕オヤジに見つかったら大変なことですから!」 我 聞:「く、暗いっすよね」 森 脇:「そうそう」 我 聞:「犯行のしかたが」 森 脇:「いつやったのかワ、分かんないんですよね」 有 吉:「悔しかったんです。(スコップで掘り返す仕草)『っんちくしょ!ダメ人間
ちくしょ!』」 森 脇:(笑) 我 聞:「それ夜やったんですか?」 有 吉:(うなずく) 蘭 々:(笑) 我 聞:(笑)「暗〜!」 森 脇:「よく見つかんなかったよな?」
我 聞:「え〜で、なんでここまで変われたんですか?(※聞き取れず)」 森 脇:「あ僕ですか?」 我 聞:「ええ」 森 脇:「そうですねやっぱり、僕の場合、何でも影響されて変わるもん ですから」 我 聞:「うん」 森 脇:「結局は、有吉に影響されてまた、こっちの世界に飛び込んでき てしまったんですよ」 蘭 々:「ふ〜ん」 我 聞:「どっちが誘ったんですか?『この世界に行こうぜ〜!』って 言ったのは」 森 脇:「…も有吉ですね」 有 吉:「僕が誘いました」 我 聞:「えっ?何で、内気…なのに何でこの世界を?」
今回のプロモーションビデオをコンビニで撮影中、 買い物客に囲まれてパニックに!? |
有 吉:「僕ねぇ、ダメ人間だから、この世界ぐらいしかダメかな〜って 思って」 我 聞:「『ダメ人間』って…」(笑) 有 吉:(笑) 蘭 々:(笑) 我 聞:「すごい言葉使いますね」 森 脇:「ダメ人間は何やってもダメなんだよ」【笑】 有 吉:(笑)「ダメなんですけど、確かにダメなんですけど今も。だか ら」 蘭 々:(爆笑) 有 吉:「でもね、なんかね、でもね」 蘭 々:(爆笑) 有 吉:「やっぱりね、そういう風にお笑いで」 森 脇:(蘭々に)「ちょっと、笑いすぎ」【笑】 有 吉:「頑張っていこうってね…」 (蘭々に)「笑いすぎ」 蘭 々:(爆笑)平成6年6月6日
有 吉:「小学校3年生から、面白くなろうと思って、中、高、とちょっと ずつ自信がついてきて、どうしてもこの世界でやってみたい、 と思ったんですよ。」 森 脇:「うん」 有 吉:「お笑いを」 森 脇:「うん」 我 聞:「お笑いを」 有 吉:「それで、一人でやるのはきついと」 我 聞:「ああ」 有 吉:「はい。恥ずかしいし」 蘭 々:(笑)「いや、『恥ずかしい』…(※聞き取れず)」 森 脇:(笑)「『恥ずかしい』…」 有 吉:「いろんな事務所に『こんちわ』って行くのも一人だと恥ずかし いじゃないですか。だから、誰か相方いないかなと思って探し て、友達こいつしかいなかったんで」 蘭 々:(笑)「探すまでもない」 森 脇:「探す必要ないじゃん」【笑】 有 吉:(笑) 森 脇:「どうやってさがしたんだお前」(笑) 有 吉:「で、こいつに『芸能人になろうよ』って言ったら、『あ、う ん』」 森 脇:(笑) 蘭 々:(笑)スーツで魚のこころ
我 聞:「さて」 蘭 々:「はい」 我 聞:「絵を描いてきてもらったんで猿岩石のお二人に」 蘭 々:「うん」 我 聞:「さて見て見ます?」 蘭 々:「うぃ〜す」 4人は立っていて、レギュラー2人と猿岩石の間にキャンバスが置いてあ り、それに布がかかっている。 森 脇:「うぃ〜す」 我 聞:「うん」 森 脇:「すごいっすよ」 我 聞:「すごいすか」 蘭 々:(布を外す)「ジャジャン、ジャジャジャジャン!」 角刈りでそり込みも入った赤いスーツの男。目を細めてもみあげは長く、 あごひげが少々にくわえタバコ。左手はポケットに入れているようだが、 右手は体長1mはあろうかという魚のしっぽを持っている。用紙左上に赤い ペンで森脇のサイン、そのやや右下には黒いペンで有吉のサイン、上端中 央には『猿岩石』の太い字が並んでいる。 我 聞:「あ〜」 蘭 々:「何じゃこりゃ?」 我 聞:「あこがれてるって僕には見えるんですけどね」 有 吉:「はい」 森 脇:「そうです。んもうまさしくその通り」 有 吉:「僕らの考える」 猿岩石:「“男”っ」 蘭 々:「何で魚なんですか?」 森 脇:(笑) 蘭 々:「なぜ魚を」 有 吉:「スーツなのに魚を“グァッ!”と持ってるんですよ」【笑】 森 脇:(笑) 我 聞:「すごいじゃないですか」 有 吉:「言えばね、渡哲也さんなんですよ」 蘭 々:「渡哲也さんが好き」 森 脇:「うん」 蘭 々:「男であると」 有 吉:「はい」 蘭 々:「それは二人に共通してるんですか?」 有 吉:「そうです」 森 脇:「共通してます」 我 聞:「はぁ〜」 「あでも全然かけ離れてるじゃないですか二人とは。ねえ」 森 脇:「そうですかねぇ?」 有 吉:「やぁ、だから、自分にない物を求めるっていう」“男”とは?
我 聞:「え〜じゃ、森脇さんのいう“男”っていうのは何ですか?」 森 脇:「“男”。“男”とは、…ん〜、え〜、仕事を。する人」 蘭 々:「うん…」 我 聞:「ああ…。なるほどね」 蘭 々:「そうだね。仕事しない人はね」 我 聞:「男じゃない」 蘭 々:「ダメだね。うん」 我 聞:「有吉さんは」 有 吉:「“男”とはね、僕は…、飲むこと」【笑】 森 脇:(笑ってひざから崩れ落ちる) 蘭 々:「え〜!」 我 聞:「もう、相方、絶望してますよ」 森 脇:(立ち上がって)「知ってます?あの」 我 聞:「あ〜ありましたね」 森 脇:「お酒のCMね」 我 聞:「あ〜ありましたありましたありました」 蘭 々:(笑) 森 脇:「僕がね、渡瀬恒彦さんで、よくやるんですよ。こいつが渡哲也 さんで」 我 聞:「ええ」 森 脇:「こう缶コーヒーとか持って」(その仕草) 有 吉:(ちょっと鼻で笑う) 森 脇:(低い声で、コーヒーをぐっと前に出して)「『兄貴、男とは』」 有 吉:(低い声で)「『飲むことよ』」 森 脇:「…ってクッと」 有 吉:「コーヒーを飲むと、僕がすっごい男らしくなった気分になるん ですよ」 蘭 々:(笑) 森 脇:「そう。そうやって僕は相方のテンションをこうどんどんどんど ん上げてって、仕事に挑むわけですよ」【笑】 蘭 々:(笑)
タイプは自分
我 聞:「あの〜ねやっぱり、僕ちょっと同じ男として聞きたいんですけ ど」 有 吉:「はい」 我 聞:「理想の女性ってどんなんですか?」 有 吉:「僕はねぇ、えっと…アホそう…ですね一見」 我 聞:「『一見』。あ〜『一見』ね。一見アホそう」 有 吉:「でも、…どうなんでしょうか」 蘭 々:(笑) 有 吉:「つかみ所がないような感じの人が」 森 脇:「う〜ん」 有 吉:「好きです」 森 脇:「いるね。たまにね」 有 吉:「はい」 我 聞:「じゃあ、(有吉と)同じタイプの人ってことですよね?」 有 吉:(あわてて)「や僕はでもホントは、マジ」【笑】 蘭 々:(笑) 有 吉:「一見あれですけど、ホントはしっかりしてますからね」 我 聞:「いやだから、同じタイプの感じですよね?」【笑】 有 吉:「あっそっか!」 森 脇:(笑) 蘭 々:(笑) 有 吉:「あ〜そうだ」 蘭 々:(笑) 有 吉:「いやでも」 蘭 々:(笑) 有 吉:「でもそんなことはない」 蘭 々:(笑) 森 脇:(笑) 有 吉:「はい。そうですね。はい」容姿
森 脇:「何か今日、緊張してる?」 蘭 々:(笑) 有 吉:「してないっすよ。全然」 蘭 々:(笑) 森 脇:「ホントおぼつかないでしゃべる」 我 聞:「何かねぇ、(※聞き取れず)変なんですよね」 「ちなみに、どんな女性…性格、容姿的に」 有 吉:「容姿的にですか。えっと…、ま、絵を描いてきたんですど」 我 聞:「あっ」 有 吉:(横から絵を出す) 我 聞:「えっ」 有 吉:「やらしいな〜なんか」(笑) 我 聞:「嫌々。そうすか?」 森 脇:(笑) 有 吉:「なんか」(絵を見せる) 我 聞:(絵を見て)「どんな感じなんですか?」 絵は髪の短い女の子。顔の部品は大きく、目がぱっちりと輝いている。 毛が出てる鼻の向かって右下にはホクロがあって、上の歯しか描かれてい ない口を大きく開けて笑顔。輪郭はピンク、眉・まつげ・目の周りはブ ルー、口の周りはオレンジ、髪は茶色、そのほかは黒。左下から右に森脇 のサイン、『猿岩石』の文字(通例有吉が書く)、有吉のサインが並ぶ。 我 聞:「これっは〜」 蘭 々:(笑)「これ誰?」 我 聞:「こっれはどっかで見たことあるような」 蘭 々:(笑) 森 脇:(笑) 我 聞:「つぶやきシローさんにもちょっと似てますよね」 有 吉:「ええ。つぶやき…」 蘭 々:(カメラに)「何でアップにすんだアップにぃっ!」テレまくり
我 聞:「何かどっかで見たような感じがするんだよ」 有 吉:(蘭々を見て)「そうですね」 我 聞:「蘭々、なんか」 蘭 々:「えっ!?」 我 聞:「似てない?」 蘭 々:(ムキになって)「ぜ〜んぜん似てないじゃん!」 「こんなとこホクロないもん!だってこんなのほら!」 森 脇:(笑) 我 聞:「しかも、鼻の毛だけなんかいっぱいあるんだよね」 蘭 々:(笑)「こんなの違うもん!」 有 吉:(笑) 森 脇:(笑)「何で鼻…」 蘭 々:「口!」(上の歯だけしかない。それも20本以上) 我 聞:「すんごい。歯とかいろんなもんかみ砕けそうな歯してるもん」 森 脇:「何で上の歯だけなんだよ」 有 吉:「ホントはこれきれいに描いてたんですけど森脇が黒で(鼻毛と歯 を)落書きして」 森 脇:「いやいや。黒がお前の部分じゃないかよ」
ノリにノッてる猿岩石の4枚目のシングル 「君の青空」が6/18に発売決定! |
我 聞:「じゃあじゃあ、タレントで言うと?」 有 吉:「タレントでいうとねぇ、これ、絵、見てもらうと分かるんすけ ど、鈴木蘭々さん」【笑】 蘭 々:(有吉から目を背けて)「全然違う〜っ!」 森 脇:(笑) 我 聞:「だって、今言われたよ?鈴木蘭々さんって。好きな人」 有 吉:「これもう何遍も言ってるんですけどね」 蘭 々:「いろんなとこで言われて恥ずかしいです」 我 聞:「えホントに?」 蘭 々:「うん」 我 聞:「あっ、いろんなとこでもう、あのテレビとか見てたら、『あっ、 猿岩石だ』って見てたら、『誰が好き何ですか』って聞かれて たら、『鈴木蘭々』って言ってんの?」 蘭 々:「うん。でもそんなの嘘だよ!だって一色紗英ちゃんが来たとき は『一色紗英ちゃんが好きです』って言ってたもん!」【笑】 森 脇:(笑) 我 聞:「まあ男はね」 森 脇:(有吉に小声で)「おい!」 有 吉:(横を向き、顔に手をやりながら小声で)「違う違う違う違う」 我 聞:「そんなもんですけど、あ〜それは痛いとこを」 有 吉:「違う違う。違います」 我 聞:「実際の話じゃあ」 有 吉:「はい」 我 聞:「ホントにもう、この世の中で一番好きなのは…蘭々?」 有 吉:「この『世の中』ですか?」 我 聞:「いやっ」【笑】 一 同:(笑) 森 脇:「そんな、(※聞き取れず)」 蘭 々:「何?!」 我 聞:「いやいやいやいや。いやいや」 有 吉:「いや、そうですよ」若い二人におまかせして
我 聞:「蘭々のどんなところが?」 有 吉:「何なんでしょ、ねぇ…」 (3秒沈黙) 「素敵…じゃないですか」 蘭 々:(頬に左手を当て、照れながら聞いていたが有吉を見て笑い出す) 「ッハハ!」【笑】 有 吉:(鼻を押さえて)「すいません。笑ってしまいました」 森 脇:「まあ、そんな理屈じゃないんだ」 我 聞:「理屈じゃないんだ」 有 吉:「理屈じゃないんですよ」 我 聞:「あっ、素敵ででも、まだあんまり喋ったことないんですよ ね?」 有 吉:「ないですよもう」 我 聞:「でも、体から出てくるそういうなんか雰囲気とか」 有 吉:「はい」 我 聞:「感じで」 有 吉:「はい」 我 聞:「感じで分かるわけですね」 有 吉:「はい」 我 聞:「じゃ、…これはね、やっぱり、…どう?蘭々は」 蘭 々:「エ?」 我 聞:「イヤ?」 蘭 々:「ヤじゃないよ?」 我 聞:「じゃあ、これはちょっと二人でね。やっぱり僕らもう…」 森 脇:「あ、はいはいはいはい」(森脇・我聞、立ち上がる) 蘭 々:「なにそれぇ〜っ!(※聞き取れず)そういう、さ!(※聞き取れ ず)なことすんの〜!」 森 脇:「あ〜気づかなかった今まで」 我 聞:「あとは若いもんで」 蘭 々:(頭を抱えて)「お〜い!やぁだ!」 有 吉:(笑) 蘭 々:(去っていく森脇・我聞に)「もイジワルぅ〜!!」 森 脇:(最後にふすまを閉める仕草)第一声
照明が暗くなり、ピンクのスポットが有吉と蘭々を照らす。音楽も二人 の甘い空間を演出。 蘭 々:「照明なんで(※聞き取れず)!」【笑】 森脇・我聞、長いベンチを回り込んで有吉・蘭々の後ろへ。 我 聞:(蘭々の肩をもみつつ)「あの、リラックスしてね、ほら、あの、 見てるからね」 蘭 々:「なぁんでここだけこう世界切っちゃうの〜!」 森 脇:(有吉に)「しっかりな!」【笑】 森脇・我聞、再び立ち去る。 蘭 々:「もほほほっ。(頭を抱えて)あ〜大変!大変!」 有 吉:(しきりに顔に手をやって)「えっ…はふぅ…」 蘭 々:(笑) 有 吉:「食パン好きですか?」 蘭 々:(爆笑。有吉と逆側のベンチに倒れ込む)【笑】切り捨て
トークに戻って。 我 聞:「有吉さんは」 有 吉:「はい」 我 聞:「歌の方はどうなんですか?」 有 吉:「歌はね、もっと勉強していかなければダメなんですけども確か に」 森 脇:「『勉強?』」 有 吉:(うなずく)「確かに、1枚目2枚目と、普通に、一緒ぐらい歌わし てもらって、3枚目『コンビニ』っていうCDが出たんですけど」 我 聞:「ええ」 有 吉:「ほとんど歌ってないんですよねぇ…」 我 聞:「あっ」 蘭 々:「あらっ」 我 聞:「口パクなんですか?」 有 吉:(即答)「口パクじゃなくて」 森 脇:(笑) 有 吉:「ええ。だんだん、目立たな〜く」 蘭 々:(笑) 有 吉:「消されていってるんですよ」【笑】 一 同:(笑) ここで『コンビニ』のプロモーションビデオに切り替わる。サビから。 ナ レ:「少ないながらも、キラリと光る有吉のヴォーカルに注目。ス ローバラードに猿岩石の意外な魅力があふれています」 曲だけ『コンビニ』が続きながら、再びトークに切り替わる。 有 吉:「変わるんでしょうね。『有吉を切れ』『有吉を切れ』ってい う」 我 聞:「あ〜じゃもう、森脇さんの、あ〜の、ソロ、ソロ…」 有 吉:「はい」 我 聞:「ソロ話」 有 吉:「そうでしょうね」 我 聞:「どうしますか?もしソロの話が来たら」 森 脇:「やもう、ガンガン」 蘭 々:(笑)「あはあ!」 我 聞:「いきます?」 森 脇:「ガンガン歌いますよ。もちろん」 我 聞:「あじゃもう、有吉さんは切っても」 森 脇:「切っても」 我 聞:「あ〜」 森 脇:「うん」 我 聞:「そのへんはやっぱり、いいですねぇ」 有 吉:「いいんですか?!」【笑】 一 同:(笑)