(冒頭のトーク) うつみ:「はーい、お客様です(西:「はい!」)。今日は素晴しいお 客様(西:「すごいです」)、続々と。はい」 西 :「はい。こちらも男同士の、二人組でございますけれども(八 方:「はい」)。もう、世界は今この二人を中心に回ってい ると言っても過言ではないという(松居:(笑)、うつみ: 「すっごいなー」)」 八 方:「それ、ちょっとオーバーやわ」 西 :「オーバーですか(苦笑)。そんな、ものすごいスーパーアイ ドルをご紹介いたします。猿岩石のお二人です!」 西 川:「どうぞー!」 松 居:「おはようございまーす(西川:「おはようございまーす」)。 わー!」 レギュラー全員の拍手の中、猿岩石二人が登場。 うつみ:「どうもー。おはようございますー」 西 川:「お願いしまーす」 うつみ:「もう、ね、『いい朝8時』、有吉さんは(有吉:「はい」)、 小さい頃から見てたんですって?」 有 吉:「そうですね、学生時代から。小学、中、高と、ずっと見てま した」(スタッフ:(笑)(以下、【笑】)) うつみが、有吉との年齢差に驚いてよろける。 松 居:(笑) 有 吉:「(念を押すように)小学校から見てました」 うつみ:「そーねー。(西川に)15年やってますからねー」 西 川:「小学校からですねー。広島で、ずっと見てくれてたんですね」 有 吉:「はい(森脇:「見てました」)」 うつみ:「(猿岩石二人を示して)有吉くんと、森脇さんです」 有吉・森脇:「よろしくお願いします」 うつみ:「まー、でも、ホントに、どう? 今、大スターになっちゃっ て。っていうか、“大”っていうか、まあ、とにかくアイド ルですよねぇ(西川:「ええ」)」 有 吉:「いや、もう、そんな、アイドル…(西:「人気絶頂」)」 森 脇:「まだ、なんか、あんまり実感が…」 有 吉:「ないですね、まだ(森脇:「ないですね」)」 うつみ:「ないですかー(有吉・森脇:「はい」)。(西川と八方を示 して)先輩なんでしょ?」 有吉・森脇:「もちろん!(苦笑)」 松 居:「当り前じゃないですか(笑)。後輩でどうするんですか」 全 員:(笑) 西 川:「「小学校から見てた」言うて。でも、まあ、ほぼ同期ですよ ね(森脇:(爆笑))」 うつみ:「吉本に、吉本にちょっとだけいたことあるんでしょ?」 有 吉:「はい、僕が(松居:「あ、そーなんだ」)」 うつみ:「(八方に)ご存じでした?」 八 方:「いや、僕は知らない」 うつみ:「あんた、遠くの方で、(腕組みして、少し不愉快そうに立っ ている八方の真似をして)こんなんなって」【爆笑】 西 :「えらい遠くの方から(笑)」 八 方:「(苦笑)僕は知らないから、知らない。知らないから、知ら ないじゃないですかー!(うつみ:「そうなの。ふーん」) 僕は、彼がおったことは、噂では聞いてもいつの頃とは知ら ない」 うつみ:「(有吉に)どれくらいいたんですか?」 有 吉:「えっと、僕は半年くらい(八方:「それは分からんわ」)」 うつみ:「あ、それじゃー、ね(有吉:「はい」)。今日は色んなお話 うかがわせてください」 全 員:「よろしくお願いします」 (他のゲストの紹介)練習の成果
うつみ:「さ、それじゃーねー、今日の「『いい朝8時』スタート!」 を、ね、やっぱり猿岩石で(松居:「うわー」)。今をとき めく寵児でございます。じゃ、私たち、前に座って(松居: 「はい。前、すいません」)」 立っている猿岩石二人の前に、レギュラー全員が並んで座る。 うつみ:「じゃ、なんか言って、それで「せーの」よ。さっき、3回ほ ど練習したんでしょ?(全員:(笑))よろしくお願いしま す」 西 川:「よし、いこー!」 うつみ:「さ、どうなるかな? どうぞ!」 有 吉:「はい! えー、猿岩石、芸はないけど、結構がんばってます」 全 員:(爆笑)【笑】 西 川:「(拍手しながら)いやー、素晴しい」 西 :「「結構」、「結構がんばって」るんですね?(笑)」 西 川:「これからや、これから!(※聞き取り不能)」 有吉・森脇:「せーの!」 全 員:「『いい朝8時』スタート!」 うつみ:「正直だわ」 全 員:(笑) 番組タイトル『すてきな出逢い いい朝8時』。 (提供) (コマーシャル)
うつみ:「ついに登場。Ladies and gentlemen! Mr. Monkey-Rock- Stone!」 コーナータイトル“あっと驚く宝物 猿岩石”。 レギュラー全員の拍手の中、猿岩石二人が登場。レギュラーが男女に 分かれて座るテーブル席に挟まれた、中央の席へ。 西 川:「おはようございまーす」 西 :「おはようございまーす。よろしくお願いしまーす」 猿岩石二人が、恐縮しながら席に着く。 有吉・森脇:「よろしくお願いします」 西 川:「モンキー・ロック・ストーン(笑)」 うつみ:「なんか、やっぱり、かわいらしいよねー」 森 脇:「ありがとうございます」 西 :「こんだけのスターで、こんだけぎこちなく登場した人も珍し いですね」【笑】 うつみ:「初々しい、初々しい! 総予算10万円のユーラシア大陸横断 ヒッチハイクを、見事達成。時代の寵児というか、世紀末の アイドルというか(笑)(有吉・森脇:(笑))。(※聞き 取り不能)して、大変。猿岩石のお二人です!」 有吉・森脇:「よろしくお願いします」 松 居:「よろしくお願いしまーす」 全員、拍手。 うつみ:「ま、あのー、おっちゃんたちね、猿岩石っていうのは、どう いう経歴の方か、どういう二人かっていうのが、良く分かっ てないんですよ。一番、あのー、左のおっちゃん(八方)な んか」 八 方:「いやいや、もちろん(西:「「もちろん」て(笑)」)」 うつみ:「そこで、私たちはですね、(※聞き取り不能)ということで」 八 方:「お笑い系、強いね(松居:「好きですよー」)。直美ちゃん、 ね」 うつみ:「女の子ね、あのー、猿岩石、好きですよ。なんか、かわいい っていうか(松居:「えぇ」)。弟のように感じたり、お兄 ちゃんのように感じたり」 松 居:「今、もう、知らない人は(うつみ:「いない」)恥ずかしい ですよ」 八 方:「もちろん、知らない人は、知らない人はいないけどね」 松 居:「本、読みましたか?(うつみ:「すっごい売れてるんだか ら!」)」 八 方:「失礼な、あなた!(西:(笑))」 うつみ:「はい! じゃあ、画面に向かって、こちら、右の人」 有吉のバストショット。 うつみ:「こちらが、有吉くんです(八方:「うん」)。ね。左のコが」 森脇のバストショット。 うつみ:「こちらが、森脇くん(森脇:「はい」)。覚えてくださいね」 八 方:「ん…。覚えたら、なんかもらえるの?」 有 吉:「(森脇:(笑))やらしー(笑)」 うつみ:「細かいことは、うちの直美ちゃんから」 松 居:「はい。(『猿岩石日記』全3巻を手に)こちら、今までです ね、3冊、本が出てます。これも、あのー、すごい売れてる んですよ」 猿岩石『白い雲のように』が流れる。 松 居:「240万部ですって、全部合わせて(西川:「うわ!」)。更 に更に、CDもバカ売れでございます。こちら、見ていただき ましょう(うつみ:「CDもバカ売れ」)。はい。今流れてい るのが、1枚目の(有吉・森脇:「はい」)『白い雲のよう に』ですね。これが140万枚!」 うつみ:「140万枚!」 八 方:「へー、140(西川:「ミリオン!」)。140枚?」 有 吉:「140枚じゃないです(森脇:(笑))」 八 方:「140万枚ね、ええ」 松 居:「(笑)(CDシングル『白い雲のように』、『ツキ』を手に) 2枚目の、この『ツキ』、こっちもですね、80万枚!」 うつみ:「80万枚!」 八 方:「おー!」 西 川:「ぴんから兄弟(※聞き取り不能)(西:(笑))」 松 居:「3枚目も、大ヒット中ですね。『コンビニ』っていう曲です」 有 吉:「はい! 新曲です」 猿岩石『コンビニ』が流れる。 松 居:「はい(西:「すごいですねー」)。コロンビアからです」 うつみ:「計算させていただきました。ま、あのー、本の方の印税がで すね、1億9千万、だから2億ほど。それで、CDの方が、2枚目 までで、えー、私の計算によると、2億2千万。で、あのー、 3枚目は入ってないんで…」 西 川:「「私の計算」(笑)」 西 :「3枚目で、プラスアルファ」 うつみ:「3枚目で、3億以上はいく」 八 方:「でも、これ、業界がみんな儲けてまんねやろ? その金は」 西 川:「いやー、それは」 うつみ:「でも、少しは入ったでしょ?(西:「笑い、止まりません ね」)」 森 脇:「まだ、CDはまだですけど、本は、多少(有吉:「多少いただ きました」)」 うつみ:「入った?」 有 吉:「はい(森脇:「入りました、はい」)」 西 川:「でも、最初は会社に儲けてもらって、ね(有吉・森脇:「は い」)。徐々に、タレントはね」 全 員:(笑) 西 :「大人の意見ですね(笑)」 西 川:「もう、吉本の歴史ですから、これは(笑)。ねえ、うつみさ ん」 うつみ:「いや、でも、ちょっと、CDも、ちょっと、唄ってるのは本人 だから。もらわないと、かわいそうじゃない」 松 居:「でも、ね、あの、歌手は、そんな、印税とかって入らないと 思いますよ」 八 方:「あとの営業があるからね(松居:「ええ」)」 うつみ:「営業(笑)」 全 員:(笑) うつみ:「(猿岩石二人に)これからね(有吉・森脇:「はい」)。こ れから、がんばろうね(八方:「営業を」)」 森 脇:「営業、がんばらさせていただきます」 うつみ:「でも、あれですってね、その、レコーディングがすごいそう でして」 松 居:「ね、私もびっくりしちゃいました。そんなに練習しないで… (西川:「え?」)」 有 吉:「(森脇:「そうですね」)そうですね。僕ら、練習はないで すね、まったく」 松 居:「えー!」 うつみ:「レコーディング当日まで?」 森 脇:「(有吉:「はい」)もう、歌詞が当日できるとか、そんなの ばっかりで」 八 方:「そら、そうでしょ。歌手やないねんから。いや、かえって、 そんなのがえぇと思うわ。そら、そうやと思うわ」 松 居:「でも、1曲目は(西:「1曲目、ねえ」)、藤井フミヤさんが、 ねえ」 西 :「元チェッカーズの藤井兄弟に曲を提供してもらって(八方: 「チェッカーズであろうが、なんであろうが…」)」 西 川:「で、現場行って、すぐに詞とメロディーを覚えられますか? すぐに」 有 吉:「はい。えーと、詞…えーと、曲は、だいたい、先にいただく んですけど(西川:「あ、曲は」)、詞は、もう、その当日 が多いですね」 西 川:「うわー」 松 居:「森脇さんが、すっごい歌うまいんですよねー」 森 脇:「(真顔で)ありがとうございます」 全 員:(笑) うつみ:「(笑)なんで?」 森 脇:「いや、僕、昔、あの、ちょっとバンドをやってたことがあり まして(西川:「あ、そーかー」)。歌が好きなんです、は い」 うつみ:「直美ちゃんの聞き方、「森脇さん、うわー」っていうことは、 有吉くんは?」 有 吉:「…(松居に)どうでしょう?(森脇:(笑))」 松 居:「有吉さん、すごい、なんか、ていねいに唄うんですよね」 有 吉:「(嬉しそうに)あ、そうですか(笑)(松居:(笑))」 全 員:(笑) 西 川:「評論家、うまいこと言うねー(森脇:「初めて(※聞き取り 不能)」)」始まりはやっぱり野宿
うつみ:「そうですか。さ、それでは、このお二人が、どうやって、そ の、時代の寵児になったか。うかがってみたいと思うんです けれど」 森 脇:「はい」 うつみ:「最初、誰がきっかけだったの?「芸能界いこうよ」って言っ たのは、どっち?」 有 吉:「最初は僕ですね」 うつみ:「なんで、芸能界が?」 有 吉:「僕は、ずっと、小学生の頃から、ずっとお笑いがやりたかっ たもんで(うつみ:「うん」)。で、やっぱり、コンビを探 してたんですけど、その時に、僕、友達がいないんすね(松 居:(笑))。で、周りを見て、友達ってこいつしかいなか ったんで」 うつみ:「(笑)あなた、どうして友達いないの?」 森 脇:「なんか、ね、暗いんですよ(有吉:「はい」、松居:「そー なの?」)。暗いコだったんですよ、昔から」 うつみ:「友達が、じゃ、森脇さんひとりだったんだ」 有 吉:「そうですね。僕、人付き合いがへたで、友達がいないもんで すから」【笑】 うつみ:「人なつっこそうな目してんのにねー(松居:「うん」)」 有 吉:「そうです?(笑)」 うつみ:「それで、じゃあ、お友達ひとりだったから、声をかけたの (有吉:「はい」)。そしたら、(森脇に)あなた、なに してたの? その時に」 森 脇:「僕は、その時、建設業で働いてました」 うつみ:「(笑)建設業で(西川:「色々あるなー」)、働いてたの」 森 脇:「働いてましたね、もう、高校中退して」 うつみ:「で、なんて声かけられたの?(森脇:「え?」)なんていう、 声をかけられたの?」 森 脇:「あのー、「芸能人になろうよ」」 全 員:(爆笑) 森 脇:「お笑いって言わなかったんですよね、最初」 西 :「なんていう声のかけ方ですか(笑)。お笑いって言われなか った?」 森 脇:「言わなかったですね、芸能人っていう風に。で、まあ、僕も、 ま、結構給料もらってたんですけど」 うつみ:「どれくらいもらってたの?(西:「建設業で」)」 森 脇:「結構、40万とか50…(松居:「すごーい、うん」)」 西 川:「えー? 高校中退して、その、建設業で40万円もらってた? (森脇:「そうですね」)それ、もう、今、吉本の芸人聞い てたらみんな行くがな」 有吉・森脇:(笑) 八 方:「いやいや、今、吉本、結構上がってますから」 西 川:「あ、そうですか。我々の時代と違う?」 八 方:「我々の時代と違う。建設業やから、重労働やからよな」 西 川:「それにしても、40万。ごついな(八方:「いやいや」)」 うつみ:「そして、とにかく…」 森 脇:「それで、まあ、でも、芸能人で成功するっていうと、やっぱ り、もっとお金も入るし、女の子にもモテるんじゃないかっ ていう」 うつみ:「そこでしょう!(有吉:「ですね、絶対」)」 森 脇:「ただ単純な理由ですね」 うつみ:「女の子にモテたかった」 森 脇:「そうですね(うつみ:「へー」)。それで、「あ、いーなー」 と思って、「じゃ、行こっか」」 うつみ:「「行こっか」。すぐ決めた?」 森 脇:「そうなんですよ。「いつ行くの?」って言ったら、「ん、3 日後に行こうと思ってる」とかって」 うつみ:「どこに?」 森 脇:「東京に。広島だったんですけど、二人とも。「あ、そー」つ って、もう、会社辞めて(笑)(有吉:(笑))」 全 員:(笑) 西 :「よくついて行けましたね、そんな、すっと辞めて(西川: 「いい友達やん」)」 森 脇:「そうなんですよ。「早い方がいい」って言うから」 松 居:(笑) 有 吉:「「早く早く!」って」 森 脇:「「じゃ、もっと早く言え!」っていう風に思いますよね(う つみ:(爆笑))」 西 :「「なんで3日後なんだ!」(笑)」 有 吉:「もう、あせってたんですよ(森脇:(笑))」 うつみ:「何歳の時? それ」 有 吉:「それが、20歳の時ですね(うつみ:「はー」)」 松 居:「東京の、どこに行こうと思ったんですか?」 有 吉:「えーと、あてはまったくなく、とりあえず東京行こう」 松 居:(笑) 西 川:「(うつみ:「あなたたち、人生、いつも…」)野宿してでも」 有 吉:「はい(うつみ:「人生、いつもヒッチハイクみたいねー」)。 で、東京…」 西 :「「東京行ったら、なんかあるんちゃうか」という(森脇: 「そうですね」)」 有 吉:「で、東京で野宿をしてまして、最初」 西 川:「あ、マジで(有吉:「ええ」)。どこで?」 有 吉:「えーと、東京ドームで」 西 川:「ほー!(うつみ:(笑))ドーム、野宿できんの?」 有 吉:「えぇ、あの、屋根があるんで雨も防げるっていうことで」 うつみ:「東京に来て、東京ドーム。もー、単純ですよね(有吉・森 脇:(笑))。そこで野宿してて、で、どうするの?」 有 吉:「そうすね。なかなか、二人暮らしで、あと、職もないってい うことで…」 松 居:「「二人暮らし」って、でも(笑)」 全 員:(笑) 西 :「暮らせてないじゃないですか(笑)」 有 吉:「部屋が、家が見つかんなかったんで(森脇:「そうなんです よ、なかなか」)、家が見つかるまでは野宿しようというこ とで」 西 川:「でも、その時は、ドームが二人の新居ですから(松居:「ね ー」)」 うつみ:「そして?(有吉:「はい」)どうなったんですか?」 有 吉:「それから、なんとか、1ヶ月後くらいに家が見つかりまして、 そっから、色々お笑い活動を(うつみ:「動き始めて?」) 始めまして」 うつみ:「で、まず、プロダクションはどこに行ったんですか?」 有 吉:「えーと、太田プロにしよう!(松居:「うん」)…太田プロ しか知らなかったんですね(森脇:「知らなかったんです ね」)」」 西 川:「いや、まぁ、お笑いでは老舗やからね、最高や。ああ」 うつみ:「それで行きました(有吉・森脇:「はい」)。そしたら、な んて言ったんですか?」 森 脇:「そしたら、あのー、「ライヴで新人コーナーがあるので、そ のオーディションをまず受けてください」って言われました。 で、それに、ね(有吉:「はい」)、行って(松居:「う ん」)。で、何回も何回も落ちながらも。で、(有吉に)何 ヶ月かな? 半年くらいで…(有吉:「半年くらいですか ね」)ライヴに出させていただくようになりまして」 うつみ:「とんとん拍子ですよね、半年だったら」 西 川:「もー、最高のとんとん拍子ですわ。このお笑いの世界では」 松 居:「ネタは、どっちが考えるんですか?」 有 吉:「はい。ネタは、僕です(松居:「へー」)。昔(森脇: (笑))、あの、昔はこういう風に言うと、なんか僕の方が 知的なように思われたんですけど(松居:「うん」)、最近 は「面白くない」「面白くない」って言われてるんで、「ネ タ、作ってました」って言うのが恥ずかしいんですけど」 森 脇:(爆笑)旅のおさらい
うつみ:「そうぉ」 西 :「お二人が漫才やってるとこ見たことないんですけどね」 森 脇:「そう…ですね」 うつみ:「あたしも(※聞き取り不能)」 森 脇:「結構ね、(※聞き取り不能)なんですけどね〜」 西 :「あそうなんですか」 森 脇:「ええ。でもまあ、所属…して4ヶ月ぐらいで例の旅に出ましたん で」 西 川:「ああ」 有 吉:「はい」 森 脇:「はい。もうホントすぐ」 うつみ:「ユーラシア大陸横断ね」 森 脇:「はい」 有 吉:「はい」 うつみ:「あのときは、辛かったでしょ、大変だったでしょ?(森脇: 「もう辛かったです」 有吉:「大変だったです」)面白かっ たけど画面で見てると」 有吉・森脇:「ええ」 うつみ:「ねえ?」 森 脇:「僕らは、何のことやらさっぱり分からなかったんで」 松 居:「うん。心の準備も出来てなかったですしね」 有 吉:「なかったですね全く」 森 脇:「そうですね」 うつみ:「とにかくユーラシア大陸横断の旅だって」 有 吉:「はい」 森 脇:「ええ」 うつみ:「あれは、ギャラはいくらだったんですか?」 森 脇:「ギャラは…」 有 吉:「給料制ですからね僕ら」 うつみ:「ああ〜」 西 川:「今も?」 有 吉:「はい」 西 川:「会社に儲けてもらいなさい」 有吉・森脇:(笑) 有 吉:「あれに関してのギャラっていうのはないです」 うつみ:「そう。あれは何ヶ月行ってたんですか?」 有 吉:「約半年間、行ってました」 うつみ:「でもあれがきっかけで、(西川:「そうですよ」)こんなに有 名になれて」 有 吉:「はい」 うつみ:「よかったですね」 有 吉:「よかったです」 森 脇:「ありがとうございます」お宝
うつみ:「こんなに有名になれたお二人に素晴らしい宝物を運んできてい ただきました」 森 脇:「はい」 有 吉:「はい」 松 居:「はい」 うつみ・松居の2ショットが少し引くと、幅50cmくらいの、時代を出した 感じの宝箱が見える。 うつみ:「生活もずいぶん変わったそうで」 有 吉:「はい」 森 脇:「はい」 うつみ:「ちょっとリッチになりましたね?」 有 吉:「多少」 森 脇:「多少、はい」 うつみ:「アパートもちょっと、冷蔵庫のあるアパートになって」 有 吉:「はい」(笑)「冷蔵庫はみんなあると思うんですどね」 森 脇:(笑) 有 吉:「ええ」 うつみ:「そうですか」 「はいっ!直美ちゃんお願いいたします」 八 方:「何や?」 松 居:「はい。ジャラララララララン」 宝箱のふたを開けると、きしむ音のSEが出る。しかし、ふたは開いたが こちらにはふたの裏側が見えるばかり。 八 方:「見えへんやん!」 有 吉:「何にも見えないです!見えないです!」 などなど、男達のツッコミが乱れ飛び、 八 方:「ふたにまた何かあったのか思たがな」森脇のお宝
松 居:「まずはですね、チャラララララララン」(箱からネックレスを 取り出す) 森 脇:「宝物です」 有 吉:(笑)「宝物」 うつみ:「これは誰の?」 松 居:(ネックレスをつまみ上げ、見せる) 森 脇:「これは、私森脇のです」 うつみ:「森脇さん」 森 脇:「はい」 松 居:「見てください、うつみさん」 うつみ:「はい。じゃ鑑定します」 有 吉:(笑)「『鑑定』」 森 脇:(笑)「どきどきするなあ」 うつみ:(ネックレスを手に取り)「重いです。(八方:「誰かからもう たわけ?」森脇:「はい」)これは、プラチナですね」 八 方:「おお!」 森 脇:「その通りでございます」 うつみ:「重いもん」(手のひらで重さを確かめる) 八 方:「もうた?」 西 川:「高いんちゃう?」 松 居:「プラチナのネックレス」 森 脇:「いや、これはですね、すごいんですよこれは」 八 方:「何や?」 森 脇:「あるテレビ番組(『山田邦子のしあわせにしてよ』1997年3月19 日放送分)でですね、『あの〜、森脇くん今、何が欲し い?』って聞かれまして、僕は山本譲二さんが大好きで、カラ オケとかでもよく歌ってるんで」 八 方:「ほう!」 西 :「演歌が」 西 川:「この前来てくれましたよ」 森 脇:「あ、そうなんですか」 西 川:「ええ」 森 脇:「あの私物が、欲しいっていう風に言いますと」 松 居:「ええ」 森 脇:「あの〜、何て言うんでしょう。番組にこれを送ってきていただ きまして」 一同:「ええ〜」 西 川:「山本譲二さんから」 森 脇:「コメントまでいただきましてもう。これ今大変です」 八 方:「ええとこあるな〜」 うつみ:「山本譲二さんから」(ネックレスをカメラに見せつつ) 森 脇:「はい」 うつみ:「よかった〜」 西 :「言ってみるもんですね」 西 川:「言ってみる…、僕北島三郎さんの自動車欲しいわ〜」 有吉・森脇:(笑) 西 :「とりあえず言っときましょう」 松 居:「譲二さん太っ腹ですもんね」 うつみ:「ええ〜よかったね〜(森脇:「もう、びっくりしました」)。 はいはいはい」 松 居:「言ってみるもんですね〜」 森 脇:(うつみが立ち上がってネックレスを返しに来たので、自分もあ わてて立ち上がって受け取る)「あっ、はい」 八 方:「ホントに…」 松 居:「価値、でも、わかります?」 森 脇:「価値はあんまりよく分からないんですけど(うつみ:「そら、 新人のだから今のはかわいいけれどね」)」 松 居:「ええ」 うつみ:「やっぱり」 松 居:「さて」(と、宝箱の中からものを取りだそうとする) うつみ:「あんまり大きくなってからはねえ…」 西 川:「『大きくなってから』」 松 居:(笑)「『大きくなって…』」 有 吉:(笑)有吉のお宝
松 居:「さあ、続いては」 有 吉:「はい」 松 居:「これは?」 有吉・松居:「チャララララララララララン」(松居、宝箱からものを取 り出す) 出てきたのは布。“TRUSSARDI”の文字が見える。その上には手紙のよう なものが載っている。 有 吉:(笑) うつみ:「有吉さん?」 有 吉:「はい、僕の」 八 方:「(手紙のようなものは)仕立券?」 松 居:「ええ」 八 方:「スーツの」 松 居:「ねえ?」 有 吉:「はい!スーツのお仕立て券と生地なんですけども」 うつみ:「ちょっと、じゃあ、鑑定しましょうね」 松 居:「はい、お願いします」 うつみ:「“トゥルッサルディ”ですよ」 有 吉:「はい」 西 :「“トラサルディ”」 八 方:「下に値段書いてんじゃないんですか?」 うつみ:(生地をめくって)「え?無いですよ!」 八 方:「いや、札、札、札」 うつみ:(生地に付いてるタグを見て)「え?これは違いますよ」 「あ。3.20メートルですよ。イタリー製です」 有 吉:「はい」 うつみ:「こんないいもの。全然シワにならない」 有 吉:「はい」 松 居:「お仕立て券も」 有 吉:「これは」 うつみ:(生地を広げて)「ちょっと地味、ですけど、いい、いいもので すね〜」 有 吉:「僕、も、某番組(森脇と同じ『しあわせにしてよ』)で」 西 川:「あっ」 有 吉:「ええ、『誰か、欲しいものはないか』と言われまして、僕は 『渡哲也さんのサングラスが欲しい』って言ったんですね (うつみ:「うん!」)。そうすると『サングラスは今持って ないんで』って言うことで(松居:「ええ」)、渡哲也さんに スーツの生地と(八方・西川:「へえ〜!」)、石原裕次郎さ んが仕立ててたっていう店のお仕立て券を」 八方・西川:「へえ〜!」 うつみ:「最っ高」 松 居:(生地の入っていた箱を見せる。“贈 (株)石原プロモーション 渡哲也”の文字がある)「これがその(有吉:「はい」)、渡 哲也さんからの箱(有吉:「はい」)。桐の箱に入ってる」 うつみ:「すごい」 西 川:「うわ〜」 うつみ:「“石原プロモーション”!」 有 吉:(笑) 森 脇:(笑) うつみ:「“渡、哲っ也”!」 八 方:「すごい!」 有 吉:「すごいでしょ」 松 居:「この、お仕立て券、お店に、読み仮名が振ってあります」 有吉・森脇:(笑) 森 脇:「それは」 有 吉:「余計な」 有吉・森脇:(笑) 森 脇:(笑)「『余計な』」 松 居:「誰が振ったんですか?」 森 脇:(笑) うつみ:(仕立券を手にとって)「(※聞き取り不能)誰が振った…、あ あた、“遠藤千寿”さんっていう洋服屋さんの“セン”に“コ トブキ”って書いてあるの。そのとこにちゃんと(森脇: 「“センジュ”」)“センジユ”ってね」 有 吉:(笑) うつみ:(仕立券をカメラに見せつつ)「ちょっと見えないかな。ちゃん とね、こうやってね、鉛筆でね、おかしい…」 有 吉:(笑)「はい」 西 川:「(※聞き取り不能)頼みに行こか。『背広お願いします』 有吉・森脇:(笑) 松 居:「あたしがお願いしたいくらいですよ。きよしさんに。(うつみ に)ねえ?」 うつみ:「そう」 西 川:「何か持って来るわ俺。直美ちゃん言うて」 松 居:「お願いします」 西 川:「ほ乳びんかな」 有 吉:(笑) うつみ:「良かったわね〜(有吉:「はい」)(西川・八方:(しみじみ と)「ああ〜」))、何て優しいんでしょう。だけどきっとあ の、事務所の人が、ご覧になってて、そいで、山本さんに言っ て下さって、山本譲二さんや渡さん、苦労時代があるから (有吉:「はい」)、どんなにか喜ぶだろうっていう、優しい 気持ちで送って下さった。宝物ですねぇ」 有 吉:「はい」 森 脇:「もうほんとに」有吉の欲しいもの
うつみ:「今は何が欲しい?」 松 居:(笑) 有 吉:「そうですね」 西 :「言っときましょう。言っときましょう」 うつみ:(手元の資料を見て)「アンタたち何よ、ビッグになると、あ 何?ベンツ、ベンツを買いたいとか、いろんな夢が膨らんでき たのね?」 有 吉:「はい。いろいろ」 うつみ:「有吉さん。(※聞き取り不能)」 西 川:「でもCDあんだけ売れたら」 八 方:「買える」 うつみ:「だからCDの印税は入ってこないの。これから営業営業」 松 居:「でも」 有 吉:「僕は、自転車…が欲しいんですよね」 松 居:「カワイイ…」 西 川:「え?」 「僕は〜、昔うつみさんに(有吉:「いい自転車」)自転車もう たわ…」 有 吉:「え〜っ!」 うつみ:「とんでもないですよ」 「いえいえいえそんな。番組の中で」 有 吉:「ええ」 うつみ:「当たった。当たったんですから」 西 川:「あ〜あの、そういうときが嬉しいんですよ」 松 居:「う〜ん」 西 川:「司会者に決められることあるじゃないですか」 うつみ:「ちょっと、えこひいきしちゃって(有吉:「はい」)、やすき よさんにあの(有吉:「ええ」)差し上げたいっていうんで、 そっちにね(西川:「いや〜」)、(※聞き取り不能)」 松 居:(泣きまねをして)「優しいんだから…」(笑) うつみ:(寒々しく松居を見る)「そいで、自転車」 西 川:「自転車が欲しいの?」 有 吉:「僕自転車が欲しいんですよ。いい自転車が」 うつみ:「いい自転車って?」 有 吉:「いい自転車って、自分でお金だして買おうって思わないじゃな いですか」 松 居:(力を込めて)「ああ。結構高いですよね?」 有 吉:「高いですよ」 西 :「ぜいたくですよね?それはそれでね?」 有 吉:「ええ。だから誰かにいただければなと」 うつみ:(爆笑) 松 居:(笑) 西 川:「でも、テレビ、自転車屋さんのコマーシャルやらしてもらった らええのに」 有 吉:(笑) 松 居:(笑)森脇の欲しいもの
うつみ:「森脇さんは?」 森 脇:「僕は、えーと今実力がほしいでございます」 松居・スタッフ:(爆笑) うつみ:「ほら、浮いたよ!」 森 脇:(大マジな表情) 西 川:(一旦立ち上がって)「偉い!」 うつみ:(笑)「浮いたねえ…」 スタッフ:(笑) 西 川:「あいたぁ…」 森 脇:(ニヤリ) うつみ:「有吉さん」 松 居:「実力って言うのはどういう実力ですか?」 森 脇:「あのですね…」 うつみ:「八方ちゃんに聞きましょう」 有 吉:「はい」 うつみ:「どうすればつくんですか?実力は先輩。芸の実力というのは」 八 方:「いや〜実力というのは…」 西 川:(八方の方に向き直って)「ちょっと聞かしてもらおう」 八 方:「どういう、どういうもんですかねぇ?」 西 川:「いやアンタみたいに、こんな(直径5cmくらい)の話をくぉんな (直径120cmくらい)にする…」 八 方:「いやいやいやいや。ここ(手前)にあるものを、こっち(奥) へ運ぶというのも実際の力やし…」 西 川:(後ろを向いて手を振る) 森 脇:(笑) 八 方:「まあ、ね〜こればっかりは、実力のある人がどれだけおるか言 うたらいてないから、気にすることないと思うけどねぇ」 森 脇:(口をとがらせ、意外そうな表情)「あらっ」 八 方:「まああのいてないやん。そんなに実力のある人て。今テレビ出 てる人で。ね?」 森 脇:(仕方なさそうにうなずく) 松 居:(笑)「怖いわおっちゃんそんなこと言っちゃって」 有 吉:(笑) うつみ:「怖いわ〜」 八 方:「いやいや。何もできないからええんやで今絶対に。テレビなん か今できたらだめですよね今?」 西 :「おー、そうですかね?」 西 川:「かえって、邪魔になる“部分”はあるよね。チョンチョンチョ ンって」 八 方:「いやほとんど、いやほとんどでしょう」 西 川:「でも僕ら、あのこぶ平師匠、実力者やと思いますね」 西 :(苦笑) 八 方:「ああ〜」 西 川:(立ち上がって)「何やねんその言い方。合わして欲しいわ!」 有 吉:(笑)ちぎっては投げ
西 :「でも最初のあの、もてたいって言うのは、もう今もうモテモテ でしょ?」 うつみ:「そう!モテモテ。大変だったじゃないサイン会だって大変」 有 吉:「あーそうですね。でも」 西 :「もう、なんかうわさによるともう(うつみ:「女の子長蛇の 列」)、ちぎっては投げ、ちぎっては投げ」 有 吉:(笑、“ちぎって投げる”様子を模して)「“ちぎって”はない」 森 脇:(笑)「“ちぎって”」 うつみ:「それはしあわせでしょ?そういう意味では。ね?」 有 吉:「そう」 うつみ:「きゃーきゃー言われるってのは快感」 有 吉:「あそれだけは」 森 脇:「そうですね」 有 吉:「そうですねもう」 うつみ:「でも一生懸命やっていけば実力はついてきます」 有 吉:「はい」 森 脇:「はい」 西 川:「そう」 八 方:「今現在持ってるのが実力なんややっぱり。んだから世に出れる んやと思うね」 森 脇:「あっ、もうありがとうございます」 有 吉:(お辞儀) 八 方:「いや実力なんやね」 うつみ:「がんばって下さい」 有 吉:「はい」 森 脇:「はい」 有吉・森脇:「ありがとうございます」 うつみ:「猿岩石お二人でした〜!」 全 員:(拍手) 有吉・森脇:(お辞儀) 松 居:「ありがとうございました〜!」 森 脇:(小さく)「ありがとうございます」 西 :「ありがとうございました〜!」 (森光子と東山紀之をゲストに迎えたコーナー) (林家三平一門の、那須の合宿所からの中継)
レギュラー全員と猿岩石二人が、番組恒例の朝食(ご飯、味噌汁、鮭、 漬物の、典型的な日本の朝食)をとる。 うつみ:「スタジオの方は、和食でございまして」 西 川:「いただきまーす(西:「はい、朝食会でーす」)」 猿岩石二人は、黙々と食べている。 うつみ:「猿岩石が嬉しそう(有吉:(笑))。(猿岩石二人に)なか なか、こういう温かいものって食べられないでしょう?(松 居:(笑))」 森 脇:「(有吉:「そうですねー」)特に、朝は。こういう朝ご飯ら しい朝ご飯は食べれないですね」 うつみ:「なるほどね。それからお仕事に入っちゃうとお弁当ばっかり だしねー(森脇:「そうですね」)。たくさん食べていきな さいね」 西 :「おかわりもできますから」 有吉・森脇:「はい。ありがとうございます」 うつみ:「今日、お母さんの口調になっちゃっうの(有吉:(笑))。 いっぱい、良くかみかみして食べるのよ」 全 員:(笑) 西 川:「「かみかみ」は(笑)(有吉:「「かみかみ」は、さすが に」)」 (林家三平一門の、那須の合宿所からの中継) (天気予報) (次回予告)持ちネタ
レギュラー全員と猿岩石二人が、スタジオで朝食をとりながらエンデ ィング。 うつみ:「猿岩石(有吉:「はい!」)、『いい朝8時』初登場、ホン トに、ね、ありがとうございました」 有吉・森脇:「どうもありがとうございました」 うつみ:「どう? 番組の感想は」 有 吉:「いやー、もう、楽しい番組で(うつみ:「うん」)、ええ。 もう、これで悔いはないですね」 全 員:(笑) うつみ:「なんてこと言ってんの、これからなのに(笑)。森脇さん は?」 森 脇:「いやいや、また、ぜひ呼んでいただきたいな、と」 うつみ:「ねー。これから旅の予定はないの?」 有 吉:「旅はないです(笑)(森脇:「旅の予定はないです」)、は い」 うつみ:「じゃあ、日本で活躍ということで(有吉・森脇:「はい」)。 さ、それでは、また、週末でございますけれど。皆さん、楽 しい週末をお過ごしください。(手を振って)さようならー」 (提供)