回答者:野々村真 飯島 愛 林家こぶ平 間 寛平 最初の5分くらいは猿岩石登場せず、街頭インタビューなど。 紳助(最初のイラスト右端):今日の先生はこの人です! 猿岩石、少し照れ臭そうに入ってくる。 有吉:最初のイラスト中央,森脇:同じく左端 回答者:猿岩石だー!! 紳助:日本一普通の芸人やからね。(と言って2人を紹介、回答者爆笑) 有吉:すいません。 紳助:無理にテンション上げたりしない、無理にがんばったりしない。 森脇:一応がんばってはいるんですが・・。 紳助:うそや! 有吉:がんばってみてはいるんですけど。 森脇:それが表面に表われないんですよ。 紳助:君らが投げた90キロくらいのやつ、あれ全力投球? 有吉:そうです。 有&森:それではよろしくお願いしまーす。 ここでCM。2人とも照れ臭そう。 紳助:えー今日は猿岩石が自己破産について講義するんですが、まー大丈夫だとは 思いますが強力なサポーターをお呼びしました。弁護士の宇都宮健児先生です。 弁護士登場。 紳助:間違っているな、というところとか補足とかあったらチンチン(ベルを) ならして下さい。では、講義を始めて下さい。堅実派
有:では、さっそくやりたいと思います。今日のテーマは自己破産でございます。えー、 詳しい説明は後でやりますが、これは借金で手がまわらなくなって、どうしようも なくなった人が、再出発するために利用する制度、だと思って頂きたいと思います。 (はきはき、なおかつやさしくわかりやすい口調で) 回答者:おー、やさしいねぇ。 飯島愛:猿、いい人たち! 有:あまり厳しい質問とかはお断りします。 野々村真:なんか新米先生みたいでいいなぁ。 こぶ平:教育実習できてるみたいですね。 紳助:悪い高校に来ちゃった、みたいや。 回答者:先生、がんばれー。 有:皆さんのなかで、今まで借金で苦労した人とかいますか? (みんな間寛平を指す) 寛平:明日という日がない、という日がどんだけあったことか・・。 有:では寛平さん意外で苦労した人はあまりいらっしゃらないということですね。 ではカード破産とかで破産宣告をした人が去年1年でこんなにいます!(モニタ ー指して) 56494人で、過去最高です。30%も増えてしまいまして、その原因は何なのかと いうと、カードの氾濫です。1960年にクレジット社会というものが始まりまして、 それまではお金を貸すところは質屋しかなかったんですが、それから色々 金融やらが出てきまして発展を続けまして、現在まで流通系・信販系・銀行系 あわせてクレジットカードの発行枚数は2億2751万枚・・・ フーッ・・(と息切れ) 飯島:大丈夫か? 有:国民の人口の倍ですね。1人2枚もってる計算ですが、ぼくらみたいにカード持って ない人もいますから、1人10枚とかもっている人もいると思います。 紳助さんは何枚持ってますか? 紳助:ぼく1枚よ。 有:寛平さんは? 紳助:この人にはカード出ないですよ。 有:失礼しました〜。 有:買い物のしすぎ、お金の借りすぎによって生じるのがこのカード破産ですが、 最近サラ金系の無人の機械とかがあって若い人たちが借りやすいということで、 破産も増えています。 紳助:「あなたの(借りられる)限度額はいくらいくらです」っていう 通知あるじゃない、あれ若い人は錯覚しちゃうのよ。なんかその額が増えると 認められた気になっちゃうのよ。あれうまいよねー手口が。 有:・・・はい。(何か言いたそうに) 紳助:あぁ、おれらの話気にせんでええのよ。自分のペースでやって。 だまらしたかったら「だまれ!」とかって言ってええのよ。 飯島:大丈夫よ。 有:クレジットカードでの信用買いや借金の金額は現在74兆9110億円です。 これは国家予算に匹敵しますよね。一人あたり60万くらい借りてる計算です。 最近の傾向として目立つものは、バブル崩壊による生活苦です。 無駄使いや買い物のしすぎというものよりもバブルの崩壊でリストラされて 家のローンが払えないとか、家賃が払えないとかいうので破産する人が多い。 森:仕方ない破産ですね。 飯島:猿岩石さんは借金ないんですか? 有&森:僕らはないですね。 有:ぼくら堅実派なんでカードとかはやらないんですよ。 飯島:えらーい。 寛平:借金はこわいでっせー。 紳助:(寛平をさして)この人窓際生活25年で今だに貯金ないねんから。多重債務者
有:さて、ムダ話はこのくらいにしまして、 野々村:ムダ話!? 有:このように破産してしまう人の多くは多重債務者ということでして、 お金を借りる人は債務者、では貸す人はなんというか野々村さん、わかりますか? 野々村:えっと、「貸す人」? こぶ平:マジかよ! 森:わかる人、いますか? こぶ平:サラ金? 紳助:ちゃうやろ! こぶ平:だって、かす人はサラ金じゃないすか。 紳助:債権者でしょ。 有:はい。債権者です。常識ですね。(ちょっと得意気に) 多重債務者とは、お金を借りる先が1件だけでなく2件、3件とたくさんの ところから借りてる人のことをいいます。 まず多重債務者はA社から借金します。しかしA社に返せなくなると今度はB社から 借りてA社へ返します。で、今度はC社から借りてB社へ返すと。 紳助:で、D社に行けない人は自分の時計とか質屋に持っていく・・・ みたいなことしてましたな、あんた。(寛平をさして) ここで弁護士の説明が少し入る。(多い人は50社くらいから借金をしている、など) 森:で、まぁこういう人はまだ返そうとする意思があるんですよ。 一生懸命返そうとした結果がこうなってしまったというわけで。 有:いつかは競馬とかで大金当てて返そう、みたいに考えたり。 森:こけやすいですね。 有:それでですね、例えば200万円の借金をして、それを返す場合、年に30%利息が あるとすると3年後には500万になってしまいます。6年後だと1200万に ふくれあがってしまいます。 ここで弁護士の説明。 有:それでは、最近こういう人たちからお金をまきあげようとする悪い人たちがいます。 VTRどうぞ。 ここでVTR。(紹介屋など多重債務者をだましてさらに苦しめている詐欺師たちの 説明) 有:こういう悪い人達に狙われたりしないためにも、多重債務者の借金を整理し、 救済し再出発するためのシステムが自己破産なんですが、続きはCMの後で。 ここでCMに入る。破産へのステップ
森脇:今から自己破産についての詳しい内容について説明したいと思います。 有吉と森脇が場所を交代、有吉がもっていたタクトを今度は森脇が握り モニター画面の前へ。 森:破産とは何ぞや、ということです。2つありまして、まず1.(債務者の) 財産を、貸している人(債権者)に公平に分配するということ。 2.債務者の債務を整理、更正・再出発のチャンスを与える、です。 これ重要です。また破産は2種類ありまして、法人(会社)破産と 個人破産があり、9割以上が個人破産です。 で、この個人破産で、自ら裁判所に行って破産を申し立てることを 自己破産といいます。で、えーっと・・ちょっとすいません、ごめんなさい。 (ここであんちょこをめくって内容チェック) 寛平:あわてんでええで。 森:個人破産のほとんどが自己破産です。 紳助:破産宣告って10年に2回できんですよね先生。ってことは3回目は 死ね、ってことですね。 ここで弁護士の説明入る。 森:個人破産のほとんどが自ら申し立てる自己破産なんですが、これを詳しく 説明しますと:僕たち猿岩石は今100万円の借金をしています。 で、寛平さんから50万、飯島さんから30万、野々村さんから20万 ・・と借りていて、僕らは財産が10万しかありません。それでもって それは借金100万円の1割なので、とりあえずそれぞれ1割ずつ 返す(寛平さんへ5万、飯島さんへ3万・・)わけです。これで勘弁 してくださいよ、ってことですね。そこで色々な手続きが必要になって くるわけですが、それについて細かく説明します。まず破産宣告と 免責決定。 飯島:それってどういうこと? 森:い、今から説明します。 森:これはですね、破産宣告というのはまず住んでいる所の地方裁判所へ行っ て、次にこれ(”審尋”を指して)。これどう読むかわかる人いますか? 有吉:飯島さん読めますか? 飯島:さいけつ? 有:さ、さいけつ?? 森:「しんじん」です。裁判官が直接聞くわけです。 有:申し立てから1〜2ヵ月後に裁判官から質問があります。 森:けっこう細かくチェックされます。 で、次、破産宣告。もうこの人は返済が無理だな、と判断されると破産宣告 成立というわけです。ですが、ここまでは全然意味ないです。チャラには なりません。次から2つに分かれまして、(流れ図を指しながら説明) 同時廃止と財産配分とに分かれます。同時廃止は財産が全然ない人が行く わけですが、ない時は破産が成立、ある人はその財産を公平に分けます。 有:これはですね、破産管財人という人によって財産を配分します。 弁護士の説明。 森:で、破産宣告を受けると、どんなデメリットがあるかというと、 えー先生に聞いてみます。 弁護士の説明。(郵便物は隠し財産がないかすべてチェックされるし、 旅行の際は裁判官の許可が必要、などのデメリットを説明。) 有:さ、ってわけでCMの後は免責について説明します。免責と保証人
有吉:はい、えー自己破産の手続きにおける最大のポイントは免責です。 えーっと、破産宣告をしただけでは債務者の借金はチャラになりません。 それで免責を申し立てて、その後5〜6ヵ月後に行われる裁判官からの質問を 受けまして、それで免責の審尋をうけます。 紳助:ってことは責任をなくすということ? 有:そうです。すべてなくすことです。決定になれば借金は帳消しになると。 野々村:すいません。(モニター画面を見ながら)その(2)と(6)の審尋で聞かれ ることって変わってくるんですか? 有:こことここですか?えーっとぉ・・・ すかさず弁護士がチン!とベルをならし、説明を始める。 有:免責不許可の理由は、えー、ムダ使いですね。ギャンブル、浪費による、まー アホな借金ですね。次に返せないのに返せます、とウソをついてお金を借りて しまうこと。3つめは裁判官にウソの供述をすることですね。で、免責が終了する と、すべての手続きは終了となります。免責が決定しますと残るはデメリットが 2つありまして、ひとつは融資、クレジットカードの発行の一定期間の不許可。 今度発行されるまで5〜7年かかります。えーこれはですね、データがありまして ブラックリストとかに載ってる期間がだいたい5〜7年ですので、それが消える までカードは作れないということです。また、今度再度の免責が10年間受けられ ません。また破産の状態に陥ってもこういう助けはないわけです。 紳助:じゃあまたなったら死ね、ということやね。 有:はい。で、免責が決定しますと、普通に生活していくためには何の問題もないんで すが、ただ一つ問題があります。それは、「保証人」です。 寛平:そうそう、これやで〜。 有:借りてる人は免責をうけて借金がチャラになりますが、保証人の責任は残ります。 だから実際借りてる人には借金のとりたてはできなくなりますが、それが今度 みんな保証人のところへ集まってきてしまうわけです。 紳助:えげつないでんな〜。 で、CMに入ります。半分近くが
CM明け、回答者がおしゃべりをしている。 有:えーすいません。僕らには皆さんの無駄話を止める力がございませんので、時間が なくなってきてしまいました。 紳助:無駄話!? 有:タテ割行政の問題とか、教育がちゃんと行き渡っていないとかの認識不足など 色々問題があるんですが・・ ここで弁護士が追加説明。その後チャイムがなる。 森:時間がきてしまいました。 有:CMの後は理解度テストです。 CMに入る。まとめクイズ
有:さあ、問題です!1問めは、「お金の借り手は債務者、では貸し手は?」 紳助:債権者! 有:はい!正解です! 第2問。「破産の申し立てをするのは何裁判所?」 紳助:地方裁判所! 有:正解です!第3問です!「借金を帳消しにすることを何という?」 飯島:えっとー、破産宣告。(ブー) 野々村:破産管財人? (ブー) 寛平:自己破産? (ブー) 有:答えは免責です。次第4問。「自己破産制度の目的は?」 飯島:えっとー2つあるんだけど、ひとつは再出発するためと、もうひとつは、 貸した人にちゃんと財産を返すため! 有&森:正解です! 有:次の問題です!「破産を大きく分けて2つ、個人破産ともうひとつは?」 寛平:「破産を大きく分けて2つ、個人破産ともう一つは・・・」 有:(寛平がわざわざ質問を繰り返すので途中で)今言った! こぶ平:法人破産。 有:正解!次の問題です、どうぞ。 「多重債務者にカードで買い物をさせて安価で下取る業者を何という?」 野々村:悪いやつら?(ブー) 飯島:紹介屋! 寛平:紹介屋ちゃうの?? 有:正解は買取屋でした。 有:次です、どうぞ! 「破産者の財産を債権者に公平分配するために選ばれた人は?」 飯島:弁護士? (ブー) 寛平:仕事人? 野々村:破産管財人! 有:正解です!次は「破産宣告と破産手続きを終了させることを何という?」 野々村:免責決定。(ブー) 寛平:めんちょう。 回答者:メンチョウ?? 有:答えは同時廃止です。エンディング
ここで鈴木紗理奈の歌うエンディングテーマとエンディングクレジットが 流れだす。 紳助:はいっ、えー結局はね、猿岩石が一生懸命説明してくれたのに全然みんな わかってないと。 飯島:(話を)聞いてたよね〜。 有&森:どうもありがとうございました〜。 パチパチパチパチパチ・・・・・(拍手)