SPHERE 料理バンザイ!

    1997年2月9日(日) 18:00〜18:30 テレビ朝日系
    JUMP 番組ホームページ レシピあり。料理の絵はここで。
    司 会:滝田栄,中村あずさ
    たまに行くならこんな店:川野太郎,とよた真帆
    ゲスト:猿岩石

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    オープニング

    PAW 登場
     中村が一辺10cmくらいの大きなおにぎりを握っている。そこへ滝田が
    入ってくる。
    中 村:(おにぎりを握りながら)「よいしょ」
    滝 田:「おはよ〜」
    中 村:「あ、おはようございま〜す」
    滝 田:「でっかいおにぎりだねぇ」
    中 村:「え。これあの、今日のお客様の、猿岩石のお二人のリクエスト
         なんですよ」
    滝 田:「あ!あの二人さ」
    中 村:「はいはい」
    滝 田:「すごい旅したんだってね」
    中 村:「そうなんですよ」(おにぎりのマチの部分に左右から2枚ののり
        を巻き付ける)
        「その時にこの日本のおにぎりが食べた〜いってず〜っと思って
         たんですって」
    滝 田:「あ〜」
    有 吉:「すいませ〜んお待たせいたしました」
    滝 田:「あ!」
    
     猿岩石がフレームイン。二人ともタキシード姿だが、有吉は猿のぬいぐ
    るみを、森脇は岩の作り物をそれぞれ左肩に乗せていた。“旅人よ”が
    バックで流れ始める。
    滝 田:「いらっしゃい!」
    森 脇:「お待たせいたしました」
    有 吉:「猿岩石です」
    森 脇:(お辞儀)
    滝 田:「どうも待ってました」
    有 吉:「いやいや」
    中 村:「やー、どうも」
    滝 田:「どうぞ中(滝田・中村の間)へ」
    字 幕:第754回/こんなもの食べてきました
    
     猿岩石、滝田・中村の間へ。
    有 吉:「すいませ〜ん、こんばんは〜」
    中 村:「あら〜、今日はまた」
    滝 田:「どうしたの?今日はまた気張った衣装で」
    森 脇:「あっ」
    有 吉:「今日、料理っ、バンザイですからね」
    滝 田:「うん」
    有 吉:「ちょっと、一生懸命、気張ってきました」
    滝 田:「あっ」
    中 村:「う〜ん」
    滝 田:「ホントに」
    有 吉:「え。正装しました」
    森 脇:「はい」
    滝 田:「今日は、あとでゆっくりと」
    有 吉:「あっ」
    森 脇:「はい」
    滝 田:「話を聞きましょう」
    有 吉:「はい」
    森 脇:(お辞儀)「わかりました」
    
    PAW 恋しい味
    中 村:「こちらは、リクエストのおにぎり握っておきました」(1枚の皿
         にそれぞれ一つずつ、大きなおにぎりが載っている。それを二
         人に差し出す)
    森 脇:「おっ」
    有 吉:「あっ!」
    中 村:「え〜っと」
    有 吉:「あおおっ(噛む)、おいしそ〜」
    中 村:「はい、これが」(右手に持っているおにぎりを森脇の方へ)
    有 吉:「はい」
    中 村:「おかか?」
    森 脇:「おかか!じゃあこれ僕だ」(おにぎりをもらう)
    有 吉:「僕の梅は」
    中 村:「はい、梅」(左手の皿を有吉の前に置く)
    有 吉:「あっ」
    中 村:「ちょっと…はい」
    有 吉:「これは、あずささんが握って下さったんですよね」
    
     おにぎりがアップになると、やや型くずれしたご飯に海苔がシワになっ
    て巻いてあるのが分かる。
    中 村:(笑)「ごめんなさい。はい。そうです」
    有 吉:「どっちか滝田さんって事はないですか?」
    森 脇:(自分のおにぎりを見ながら)「え〜っ!」
    一 同:(笑)
    滝 田:「大丈夫」
    有 吉:「いただきます」
    滝 田:「(※聞き取れず)ちょっとショックだった」
    猿岩石:(笑)
    中 村:(笑)
    有 吉:「いただきま〜す」
    森 脇:「それでも、嬉しいです」
    
     おにぎりをほおばる猿岩石。森脇は至福の表情を見せる。
    中 村:「おにぎりが、やっぱ恋しくなるんですねぇ」
    森 脇:(しみじみと)「なりますね〜」
    有 吉:(笑)「そうですね。んふふふ」
    森 脇:「なんで、何でだろうね?」
    有 吉:「のり!のりがないんですよ向こうは」
    滝 田:「あ、のりがないんだ?」
    有 吉:「ええ」
        「向こう…」
    猿岩石:(2秒近く、黙々と食べる)
    有 吉:(中村の方を向く)
    滝 田:「もう言葉が出ない」
    中 村:「おいしい?」
    猿岩石:(うなずく)
    中 村:「よかった」
    滝 田:(笑)
    森 脇:「(※聞き取れず)」
    
    PAW 猜疑心
    滝 田:「であの〜、今日は旅先で覚えた料理を紹介してくれるのか
         な?」
    有 吉:「はい」
    森 脇:「あ、はい」
    有 吉:「紹介します」
    滝 田:「どんな料理?」
    
     画面は“ピーターおじさんのシチュー”の映像になる。それに重ねて、
    有 吉:「僕はハンガリーで、船、船でアルバイトしてたんですけど、3日
         ほど。その時船の船頭さんに教わった、シチューを」
    滝 田:「お〜!なんかおいしそうだね」
    有 吉:「毎日それを作らされてました僕は」
    滝 田:「おお、おお、おお」
    有 吉:「ええ」
    中 村:「おいしいんですか?」
    有 吉:(口を真一文字に結び、中村を見据える)
    中 村:(腰に手をあてて)「何ですかその!間は!」
    森 脇:「まずかったんです」
    滝 田:「何?」
    中 村:(ささやくように)「まずかった…」
    滝 田:「あれだけ」
    有 吉:「はい」
    滝 田:「飢えた旅をしていてまずいってことは、これは相当問題じゃな
         いか?」
    有 吉:「そーとーまずかったですけど」
    中 村:「まずいものは食べたくない」
    有 吉:「今日は」
    滝 田:「今日は」
    森 脇:「こいつがそれをうまく」
    有 吉:「僕が工夫して」
    滝 田:「大丈夫?」
    有 吉:「大丈夫です」
    滝 田:「ホントかよ?」
    中 村:「大丈夫ですか〜?」
    森 脇:「大丈夫です。だってさっきこの、料理バンザイの番組の、料理
         の先生に教わってましたから大丈夫です」
    滝 田:「あっ!」
    中 村:(笑)
    有 吉:(両手を振って“なし”のポーズ)「でも、それは無視して僕が作
        ります」
    滝 田:「いやいや」
    森 脇:「何でだよお前」
    有 吉:「はい」
    中 村:「大丈夫かなぁ」
    滝 田:「楽しみにしてますね」
    猿岩石:「はい」
    中 村:「森脇さんは今日は何を?」
    森 脇:「あ、僕はですね、タイの日本そば屋さんでですね」
    中 村:「はい」
    
     サラダのような料理“ソムタム”の画に重ねて、
    森 脇:「住み込みのバイトをしてまして、その時まかやい(噛む)、賄い
         に出てた、あの、ソム、ソムタムっていう、何て言うんですか
         ね」
    有 吉:「おつけもの…」
    森 脇:「おつけもの…」
    滝 田:「サラダみたいな和え物ね」
    森 脇:「そうですね。はい」
    滝 田:「楽しみにしてます!よろしく!」
    中 村:「よろしくお願いしま〜す!」
    猿岩石:「よろしくお願いしま〜す!」
    滝 田:「はい!」
    
    中 村:「それでは、こちらのお二人は、今日はどちらでしょうか?」
    
     《VTR『たまに行くならこんな店』》
    
    LINE

    料理

    PAW 97年2月のFAQ
     CMあけ、二人はエプロンをしている。
    中 村:「あの〜」
    森 脇:「はい」
    中 村:「お料理を作って頂く前に」
    有 吉:「はい」
    森 脇:「はい」
    中 村:「お二人にちょっと質問あるんですけど」
    森 脇:「はい」
    有 吉:「何でしょうか」
    中 村:「あの〜猿岩石って言うお名前は」
    有 吉:「はい」
    森 脇:「はい」
    中 村:「どうしてですか?」
    有 吉:(はいはい、それね。という表情で森脇を待つ)
    森 脇:(いつものように話し始める)「あ〜これはですね、お互いが好き
         だったこのニックネームが、えー猿女房とホクロ岩石ってい
         う」
    中 村:「すごいニックネーム」
    森 脇:「女の子がいたんですね」
    有 吉:(笑)
    森 脇:「それくっつけて、猿岩石になったわけです」
    中 村:「猿女房と?」
    森 脇:「と」
    有 吉:「はい、ホクロ岩石」
    中 村:「ホクロ岩石?」
    森 脇:「はい」
    滝 田:「すごいな〜」
    中 村:「猿さんがお好きだったんですか?」
    有 吉:「はい、僕はそうです」
    中 村:「有吉さん」
    有 吉:「はい」
    中 村:「で、森脇さんが、ホクロ岩石さん」
    森 脇:(左半身になり、石の作り物を前面に出して)「岩石さんです」
    有 吉:(笑)
    
    PAW 豆と発音
    滝 田:「よし、(手を叩いて)それじゃお料理、有吉君から」
    中 村:「はい」
    有 吉:「あっ、はい」
    滝 田:「行こうか?」
    有 吉:「じゃ、僕が」
    
     ここで先ほどと同じ“ピーターおじさんのシチュー”の画が出る。
    滝 田:「(※聞き取れず)あの、船頭さんに習った」
    有 吉:「そうです」
    滝 田:「これだね?」
    有 吉:「まずかったんですけど。それは」
    滝 田:(笑)
    有 吉:「今日は、大丈夫です」
    滝 田:「おいしいよね」
    有 吉:「はい」
    滝 田:「材料を」
    有 吉:(キッチンの上の材料を指しながら)「今日はこれ、これは、トマ
        トですね。それも完熟」
    滝 田:「はい」
    森 脇:「完熟」
    有 吉:「それで、ジャガイモ、玉ねぎ、してこれはなんでしょう(ちょっ
         と器を持ち上げて)、ソーセージですね」
    中 村:「はい」
    有 吉:「はい。でにんにく、これがポイントなんですけど」
    滝 田:「ん」
    有 吉:「豚の脂身」
    滝 田:「ほぉ〜」
    有 吉:「これは、ポイントです」
    滝 田:「豚の脂身を使う」
    有 吉:「はい。ピーターおじさんはこれが絶対必要だって言うんです
         よ」
    滝 田:「ふーん」
    森 脇:「そう」
    有 吉:「これがあるからすっごいまずかったんですけどね」
    中村・滝田:(笑)
    森 脇:「そう」
    滝 田:「あそう」
    有 吉:「ええ」
    森 脇:「これ食べるのが苦痛だったんです」
    有 吉:(笑)
    滝 田:「ん〜」
    有 吉:(材料の説明に戻って)「これ、お米ですね」
    中 村:「はい」
    有 吉:「はい。あとは、水、ワイン」
    中村・滝田:「はい」
    有 吉:「え〜ワイン何でもいいですけど」
    滝 田:「今日はロゼだね」
    有 吉:「今日はロゼです。はい。でトマトと」
    中 村:「トマトピューレ」
    有 吉:「トマトピューレ。はい。でこれが」(チューブを持ち上げる)
    滝 田:「それは?」
    有 吉:「これは、唐辛子…」(チューブをよく見ながら)
    滝 田:「ペースト」
    有 吉:「ペースト」
    中 村:「ふーん」
    有 吉:「チューブ」
    滝 田:「あ、赤唐辛子」
    有 吉:「はい。これも入れ過ぎ注意」
    滝 田:「あ、こちら(テーブルの緩いコーナーを曲がった方)もそうか
         な?」
    有 吉:「そうですね」(そちらに移動)
    滝 田:「はい。まだ入る。まだ入る」
    有 吉:「あと、パスタ(スパゲティ)ですね」
    滝 田:「おお」
    有 吉:「パスタと、これ、何とかビーンズって言うんですけど」(器に
         入った、小豆より大きくて長細い豆(キドニービーンズの水煮)
         を指して)
    中 村:「キドニー」
    滝 田:「キドニー」
    有 吉:「キズニービーンズですね」
    滝 田:「キドゥニーだ」
    有 吉:「はい」
    滝 田:「な。キドゥニー」
    有 吉:「はい」
    滝 田:「キドゥニービーンズだ」
    有 吉:「はい」
    森 脇:「ほぉ」
    有 吉:「あと、塩こしょうと、お砂糖です」
    滝 田:「うん」
    中 村:「はい」
    有 吉:「はい」
    
    PAW トマトと受け身
    有 吉:「じゃ僕まず、脂身を切ります」(3ミリ厚くらいの豚の脂身1枚を
         まな板の上に載せる)
    中 村:「はい」
    有 吉:「え」
    森 脇:「がんばれー」
    有 吉:(脂身に包丁をあてがって)「1センチ四方ですかね」
    中 村:「はい」
    有 吉:「ぐらいです」(そのように切り始める)
    中 村:「あの、そのー、ピーターおじさんっていうのは」
    有 吉:「はい」
    中 村:「船の」
    有 吉:「船の船頭なんですけど」
    中 村:「船頭さん」
    有 吉:「毎〜日酔っぱらってるんですよ」
    中 村:「あらら」
    森 脇:「そう」
    有 吉:「酔っぱらったまんま船も運転しますし」
    中 村:「え〜っ!」
    有 吉:「朝起きてから、寝るまでず〜っと飲んでるんですよ」
    中 村:「え〜っ!」
    滝 田:「ほおぉ」
    森 脇:「アバウトな人だったよね」
    滝 田:(笑)「ふふふ」
    中 村:「この脂身がポイントっておっしゃってましたけど」
    有 吉:(大体切り終わって)「そうなんですよ」
    中 村:「これがないとダメ」
    有 吉:「これがないとダメって言うんですよ」
    中 村:「へぇ〜」
    有 吉:「それで、わざわざこれだけは買いに行かされるんですけど」
    中 村:「ん〜」
    森 脇:「そう。時間で」
    有 吉:(脂身を切り終わって)「で、これはとりあえず置いときまして」
    中 村:「はい」
    滝 田:「はい」
    中 村:「そして、鍋に」(深さ20cmくらいの鍋がある)
    有 吉:「トマトをまず、火をつける前に入れます」
    中 村:「は〜い」
    滝 田:「完熟トマト」
    有 吉:「は〜い」
    滝 田:「かなり大量に入れるね」
    有 吉:「はい」(トマト数個分を切ったものを入れる。最初は一切れだけ
         手でつかんで入れるが、あとは器からダーッと)
    中 村:「これは」
    有 吉:(トマトが鍋に入る音に?笑)「はい」
    中 村:「よくつくらさられた?」
    有 吉:「“つくらさられ”ました。はい」
    中 村:「ねえ」
    有 吉:(木べらでトマトをつぶしにかかる)
    滝 田:「“作らされた”」
    有 吉:(笑)「はい。“作らされた”」
    森 脇:(笑)
    中 村:(笑)「“作らされた”」
    滝 田:「“さられた”は(※聞き取れず)」
    有 吉:(笑)「はい。3日ぐらい。3日ぐらいバイトしてたんですけど、3日
         間全部これを、毎日」(火をつける)
    中 村:「あら」
    滝 田:「細い火でコトコト」
    有 吉:「はい」(またトマトをつぶしにかかる)「まあ、つぶしまして」
    滝 田:「(※聞き取れず)つぶすのかな?」
    有 吉:「ええ」
    中 村:「あっ、じゃやっときましょうか?」
    有 吉:「え」
    森 脇:「お」
    有 吉:「じゃすいません」(へらを中村に渡す)
    滝 田:「その間に」
    
    PAW アレンジ
    中 村:「あ、じゃその間ににんにくを」
    有 吉:「はい。じゃにんにくもつぶします」
    滝 田:「ふん」
    有 吉:「ええ」(まな板の上ににんにく1かけを置き、その上に包丁を置
         く。さらにふきんをかぶせて、上からゴリッとつぶす)
    森 脇:「これは何?教えてもらったの?」
    有 吉:(笑)「違うよ」
    森 脇:「どうしたの?」
    滝 田:(笑)
    中 村:「そのピーターおじさんとはどんな風に知り合ったんですか?」
    有 吉:「はい」(つぶしたニンニクを切る)
    森 脇:(よどみなく話し始める)「それはですね、ハンガリーに、ブダペ
         ストに入ったときに、寝るところがなくてやっぱ野宿してたん
         ですね」
    滝 田:「うん」
    中 村:「ええ」
    森 脇:「橋の下で。そこで野宿してると、不良少年達に僕ら襲われたん
         ですよ」
    中 村:「あらあら」(トマトをつぶしながら)
    滝 田:「ほぉん」
    森 脇:「ええ。なんか、その時になんか見知らぬ人が助けて頂いて」
    中 村:「へぇ〜」
    滝 田:「あぁ」
    中 村:「それがピーターおじさんだったんですか?」
    森 脇:「や。それはピーターおじさんじゃなかったんですよ」
    有 吉:(笑)
    中 村:(笑)「あっ!そうなんですか?」
    有 吉:(笑)
    森 脇:「ええ。助けて頂いた見知らぬ人達に紹介されたのが」
    滝 田:「うん」
    中 村:「ピーターおじさん」
    森 脇:「ピーターおじさんですよ」
    中 村:「あ〜。働ける」
    森 脇:「はい。そうですね」
    中 村:「ところっていう」
    有 吉:(細かく切ったにんにくを鍋に入れる)「これでいれましょう」
    滝 田:「で、にんにく…と」
    有 吉:「はい」
    滝 田:「豚の脂身を」
    有 吉:「豚の脂身を、入れます」
    中 村:「はい」
    有 吉:(豚の脂身を鍋に入れる)
    滝 田:「生で入れちゃうんだ」
    有 吉:「はい、そうです…すすすす(笑)」
    森 脇:(笑)
    中 村:「大ざっぱに」
    滝 田:「うん」
    森 脇:(笑)「(※聞き取れず)」
    有 吉:「でこ、玉ねぎとかジャガイモも切らずに丸ごと入れます」(玉ね
         ぎ4個を丸のまま鍋へ)
    森 脇:(笑)「えへ?本当」
    有 吉:「はい」
    滝 田:「おぉ〜」
    有 吉:(ジャガイモ2個(さすがに皮はむいてある)を鍋へ。もう2個を構え
         ながら)「そうですね。ピーターはジャガイモは切ってたんです
         けど僕は丸ごと」
    中 村:「えっ?」
    森 脇:(笑)
    有 吉:「入れます」(入れる)
    森 脇:「そこは、加えたんだちょっと。自分なりの」
    中 村:(トマトをつぶすへらを持ってウケている)
    滝 田:(笑)「うん」
    森 脇:「なるほど」
    
    PAW 煮込みへ
    滝 田:「ソーセージ」
    有 吉:「はい」
    中 村:(笑)「おっかしい…!」
    有 吉:「ソーセージも入れます」(長さ3cmくらいに斜めに切ってあるの
         を鍋へ)
    中 村:「は〜い」
    有 吉:「で、もうお米も入れます!」
    中 村:「はい」
    滝 田:「お米」
    有 吉:(米を鍋へ)
    中 村:(小さく)「ふ〜ん」
    森 脇:「簡単だねえ」
    滝 田:「うん」
    有 吉:「で、とりあえず」
    滝 田:「水を」
    有 吉:「水をガーッ」(と、入れる)
        「全部(※聞き取れず)」(カップに入っている水を残らず入れる)
        「ワイン最後にしようかな」(ワインの瓶を持って)
    滝 田:「これは、うん。後でいいんじゃないですか?」
    中 村:「トマトピューレ入れましょうか」
    有 吉:「はい」
    滝 田:「これは、船の上で煮てるわけ?」
    猿岩石:「そうです」
    有 吉:「船の上で」
    滝 田:「ガスかなんか積んでるんですか?」
    森 脇:「いやっ、あれは…」
    有 吉:「ガスだったかな…」
    森 脇:「電気だったよ」
    有 吉:「電気です」
    中 村:「ふ〜ん」
    中 村:「電気だから、これ作るのに8時間ぐらいかかるんですよ」
    滝 田:(笑)
    有 吉:(笑)「火が弱いんで」
    滝 田:「エンジンが発電した」
    有 吉:「ええ」(トマトピューレを鍋へ)
    中 村:「はぁ〜」
    有 吉:「そうなんですよ。一日仕事なんですよ」
    森 脇:(笑)
    滝 田:「でもあの、ああいう旅して」
    森 脇:「はい」
    滝 田:「食べたものってのは、一つ一つ記憶に残るでしょ」
    森 脇:「残りますね」
    有 吉:(赤唐辛子ペーストを入れる)
    滝 田:「あと、おっ、それ今、唐辛子」(有吉に気づいて)
    中 村:「だ、大丈夫ですか?」
    有 吉:「これが唐辛子ペーストです」
    滝 田:「うん」
    中 村:「赤唐辛子ペースト」
    有 吉:「はい」
    中 村:「何にも口にしない日が何日か…」
    有 吉:(ロゼワインを入れながら)「えっと、3日間が最高ですね」
        「でもう、夜お腹空くから寝るじゃないですか」
    中 村:「うん」
    有 吉:「寝ても、30分ごとぐらいに胃が痛くて目がさめるんですよ」
    森 脇:「そう」
    滝 田:「あっ、寝れなくなるんだよね」
    森 脇:「そうそう」
    中 村:「よろしいですか?」
    有 吉:「はい」
    字 幕:40〜50分煮込みます
    滝 田:「これでしばらく煮ちゃうのかな?」
    有 吉:「はい、煮込みます」
    中 村:(鍋にふたをする)
    中 村:「わかりました」
    滝 田:「それじゃあのー、これゆでてる間に森脇くん」
    
     画面にはソムタムの画が出る。
    森 脇:「はい」
    滝 田:「いきますか」
    有 吉:「はい」
    森 脇:「任せて下さい」
    
    PAW 石臼
    滝 田:「これは、タイで覚えた」
    森 脇:「はい。“ソムタム”です。ね?」
    有 吉:「はい」
    森 脇:「まずですね」(右半分だけ皮がむかれている青パパイヤに手を)
    滝 田:「はい」
    森 脇:「この、パパイヤ」
    滝 田:「グリーンのパパイヤだね」
    森 脇:「グリーン。身が白いんですね」
    滝 田:「はい」
    森 脇:「これですね、なんか沖縄の方でもお漬け物にしてよく食べてる
         という…」
    中 村:「へぇ〜」
    滝 田:「ふんふん」
    森 脇:「うわさを聞い、聞いたことがあります」
    滝 田:「ふん」
    森 脇:「これ切り方がちょっと」(左手に青パパイヤ、右手に果物ナイフ)
    滝 田:「皮をむいて」
    森 脇:「そう」(皮の向いてある半分を上にして持つ)
    中 村:「半分皮をむくんですね」
    森 脇:「そう、半分皮をむいて、筋を、入れるんです」(縦に果物ナイフ
         で割と浅めに筋を入れていく)
    中 村:「へぇ〜」
    滝 田:「ほぉ」
    森 脇:「これちょっと変わってるんですよ」
    滝 田:「ふん」
    中 村:「でこれはタイの」
    森 脇:「はい」
    中 村:「日本…料理屋さん?」
    森 脇:「そうです」
    中 村:「で、アルバイトしてたときに」
    森 脇:「そうです」
    中 村:「おそばやさん」
    森 脇:「賄いで」
    滝 田:「おそばやさん」
    森 脇:「みんなこれをつまみながらお仕事してるんですよ」
    中 村:「ふ〜ん」
    滝 田:「これあの、それぞれの家の味があるんだってね。ブリッキー
         ヌ」
    有 吉:「そうですね」
    滝 田:「ブリッキーヌじゃない、この、ソムタムは」
    中 村:「そうなんですか」
    森 脇:(パパイヤへの筋入れ終了。今度はそれに皮むき器をあてがう)
    滝 田:「あと、屋台でも」
    有 吉:「ええ」
    滝 田:「売ってるよね」
    有 吉:「あっ、そうですね屋台でもすごい売ってますね」
    森 脇:「で、これを、そっ、そっ、そっ、そぎます」(皮むき器でパパイ
         ヤをそぐと、千切り状に切れてボールに落ちる)
    滝 田:「あっ!」
    有 吉:「へっただなぁ〜」
    滝 田:「要するに」
    中 村:「千切り?」
    滝 田:「千切りにするわけだ」
    森 脇:「そうです」
    滝 田:「うん」
    有 吉:「はい」
    森 脇:「で、この〜、石臼、ですか」
    滝 田:「石臼かな?」
    森 脇:(茶色のすり鉢状の器を持っている)
        「こちらに、え〜っとこの〜」(青唐辛子の様なものの載った小皿
         を持って)
    滝 田:「この辛いとんがらし」
    森 脇:「はい」
    滝 田:「ブリッキーヌ」
    森 脇:「ブリッキーヌ」
    有 吉:「ブリッキーヌ」
    森 脇:(ブリッキーヌを石臼に入れて)「はい」
    滝 田:「日本の鷹の爪でいいね?」
    森 脇:「はい」
    滝 田:「次は」
    森 脇:「干しエビです」
    滝 田:「干しエビ。もうそのまま」
    森 脇:「そのまま。ガッといっちゃいます」(入れる)
        「あっと」
    滝 田:「にんにく」
    森 脇:「あっとはにんにくです」(入れる)
    滝 田:「皮をむいて刻んである」
    森 脇:「はい」
    
    PAW 無駄パパイヤ
     有吉はパパイヤの千切りの続きをやっている。森脇は石臼に入った材料
    を、太い木の棒でつぶしている。
    森 脇:「これはあの、ホント、つぶす、押す感じですね」
    中 村:「ふ〜ん」
    滝 田:「ほうほう」
    森 脇:「こう(棒を回す仕草)、すったり…」
    滝 田:「するんじゃなくて」
    森 脇:「はい」
    滝 田:「つぶす」
    森 脇:(ゴンゴンつぶしながら)「あくまでもつぶす」
    滝 田:「ふん」
    森 脇:「よし、つぶれました」
    滝 田:「おお、つぶれたつぶれた」
    森 脇:「で、これに、ライム」(4つに切ったライムを入れる)
    滝 田:「ライム」
    有 吉:「お、うまいね」
    森 脇:「いんげん」(生のいんげんを入れる)
    滝 田:「生のいんげんってさ、すごい青臭いイメージがあるけど」
    森 脇:「あそうですか?」
    滝 田:「うん。これにしちゃうと、意外と食べれちゃうのかな?」
    森 脇:「意外といけます」
        「え〜っと、プチトマト」(切ってあるものを入れる)
    滝 田:「プチトマト」
    森 脇:「はい。で、もっかいつぶしましょう」(つぶし始める)
    滝 田:「はい」
    有 吉:「う〜ん、おいしそうだ」
    森 脇:「よ〜し、じゃあ」
    中 村:「パパイヤといっしょに」(有吉の「うまいね」「おいしそうだ」
         などの発言は、パパイヤに対してのもの?)
    森 脇:「ピーナッツを」(ピーナッツを入れる)
    有 吉:「ピーナッツを入れて」
    森 脇:「で、このパパイヤを」(ボール4分の3くらいの大量のパパイヤの
         千切りを持って)
    滝 田:「パパイヤの千切り」
    森 脇:「千切りを、入れます」(手でつかんで、何回かに分けて入れる)
    滝 田:「なんかいい感じだ、おいしそうだ」
    中 村:「ヘルシーな感じですね。とても」
    森 脇:「そうですね」(パパイヤを入れながら)
    滝 田:「ずいぶんこぼすね」
    猿岩石:(笑)
    滝 田:「食べ物を、無駄にしちゃダメだよ」
    有 吉:「そうですね、無駄にしてますね」
    中 村:(笑)
    有 吉:「全然だめです」
    森 脇:「そうですね」
    
    PAW できあがり
     ちょっとカットされ、パパイヤをつぶし終わった画から。
    中 村:「グラニュー糖?」
    森 脇:「グラニュー糖はですね」
    有 吉:「お〜お砂糖」
    森 脇:「こんなもんか」(スプーン1杯のグラニュー糖を振る)
    
     またカットが入り、
    森 脇:「そして」
    滝 田:「これがナンプラー?」
    森 脇:「ナンプラーを」(しょうゆの瓶に入ったナンプラーをササッと2
         周くらい回しかける)
        「こんなもんかな…」
    滝 田:「ちょろりと」
    森 脇:「はい」
    中 村:「はい」
    森 脇:(また石臼の中身をつぶしながら)「これはうまいですよ」
    滝 田:「この香りがね、すごいんですけどね、これが届かないのが
         ちょっと惜しいなあ」
    森 脇:(笑)「これで出来上がりです」(棒に付いたパパイヤなどをスプー
         ンでこそぎ落とす)
    中 村:「は〜い」
    有 吉:「お、もうできた」
    森 脇:「出来上がりです」
    滝 田:「それじゃ」
    中 村:「シチューの方見てみましょうか」
    滝 田:「シチューの方、はい」
    
    PAW アジア+ヨーロッパ=
     有吉、右手にふきんを持っている。素手で鍋のふたを開けても大丈夫か
    と聞いていた様子。
    中 村:「大丈夫です」
    有 吉:(素手の左手でシチューの鍋のふたを開け、中を見る)「おっ!」
    森 脇:「おほっ!」
    有 吉:「おいしそう〜!」
    森 脇:(笑)
    滝 田:「おお!」
    森 脇:「けっこういい」
    滝 田:「そこに?」
    有 吉:「パスタを」(スパゲッティの束を半分に折って入れようとする)
    滝 田:「えっ?直に入れちゃうの?」
    有 吉:「はい」
    滝 田:「あっ、そのへんがその〜、船頭さんの」
    有 吉:「ええ」
    滝 田:「あれなんだな」
    有 吉:「そうですね」
    滝 田:「ホントは茹でてから、ちょっと入れた方が」
    有 吉:(スパゲティの束を縦に持ち、上から5cmくらいずつ折って入れ始
         める)
    中 村:「でも今日おいしければこれでもいけるって事ですよ?」
    滝 田:(腕組みをして)「食べるまでがちょっと」
    有 吉:(笑)
    中 村:「『不安ですけど』?」
    滝 田:「不安だなぁ〜」
    中 村:「そうですねぇ」
    有 吉:(笑)
    森 脇:「本物とそっくりだけどそれが怖いですね」
    有 吉:(笑)
    滝 田:「あーそう?」
    中 村:(笑)
    有 吉:「で、豆を」(キドニービーンズの水煮を入れる)
    滝 田:「要するに金時豆を」
    有 吉:「はい」
    滝 田:「うん」
    中 村:「入れまして」
    滝 田:「おっ、ここにいるとこの、トマトのこの、ヨーロッパの香りが
         さ」
    森 脇:「そう、する」
    滝 田:「こっち(向かって右)側のこの、ナンプラーの香りがさ」
    有 吉:「あっ」
    滝 田:「ぶつかって、なんかあの君たちが苦労してたこの」
    有 吉:「ええ」
    滝 田:「あの辺がこう、感じるよこう」
    有 吉:(笑)「臭いっていう事ですか?」
    森 脇:(笑)
    滝 田:(笑)「臭いっていう…」
    中 村:(笑)
    有 吉:「で、塩を入れまして」(左手で塩をふる)
    滝 田:「塩こしょう」
        「こしょう」
    有 吉:「こしょう」(右手でこしょうをふる)
    森 脇:「すごいね、両手使ってるよ」
    中 村:(笑)
    有 吉:(笑)「で、隠し味に砂糖入れます」
    滝 田:「お砂糖」
    中 村:「はい」
    滝 田:「はい」
    有 吉:「はい、こんなもんです」(砂糖をひとつまみ入れる)
    滝 田:「以上かな?」
    有 吉:「はい」
    森 脇:「えっ」
    滝 田:「これでまた、ひと煮立ち」
    有 吉:「そうですね。パスタが煮えるまで」
    滝 田:「ふん」
    有 吉:「待って下さい」
    中 村:「は〜い」
    滝 田:「よし!」
    中 村:「さて、食卓の準備が整うまで、みなさまにはこちらのコーナー
         でお楽しみ下さい」
    
     《VTR『たまに行くならこんな店』》
     《CM/雪印クリームチーズを宣伝しつつ、中村が“ハートのベークド
        チーズケーキ”を猿岩石のためにと作る》
    
    LINE

    試食

    PAW 違う!
     4人が日本式の高さのテーブルについている。左から滝田・中村・森脇・
    有吉の順で並んでいる。テーブルの上には二人の料理とフランスパンが。
    滝 田:「ちょっと心配だけど」
    有 吉:(笑)
    中 村:「でも、おいしそう」
    滝 田:「でも、いい、いい香りがする。おいしそうだよね」
    中 村:「とてもね」
    滝 田:「ねえ?」
    
     ピーターおじさんのシチューのアップ。玉ねぎやジャガイモもすっかり
    柔らかくなった感じで、その上に短いスパゲッティがちりばめられている。
    森 脇:「これ、見た目、グーだよ」
    滝 田:「や、この」
    中 村:「見た目違いますか?ピーターおじさんのと」
    有 吉:(笑)「見た目、…見た目」
    猿岩石:「そのまんまです」
    森 脇:「そのまんまですよ」
    滝 田:「怖い感じだ」
    有 吉:(笑)
    滝 田:「それじゃ、勇気を出して。いただきまーす」
    森 脇:(笑)
    中 村:「いただきまーす」
    有 吉:「いただきまーす」
    森 脇:「いただきまーす」
    滝 田:(一番にシチューを口に運ぶ)「あくい(熱い)」
    中 村:(スプーンに取ったシチューに、わずかに口をつける)「ん!」
    有 吉:(悪そうな笑顔)
    滝 田:「おいしいじゃないかよ!」
    有 吉:「えっ!」
    森 脇:「おいしいおいしい」
    滝 田:(フランスパンを持って)「うまいよこれ!」
    有 吉:「あーそうですか?」
    森 脇:(有吉を見て)「あれっ?!」
    中 村:「すごくおいしい」
    滝 田:「あー?何がこれがまずいんだ?」
    有 吉:(笑)「これぇっ?」
    森 脇:「あれぇっ?」
    有 吉:「おいしいですか?」
    滝 田:「おいしいじゃないか〜!」
    森 脇:「全然違うよ」
    有 吉:「(※聞き取れず)かったわ〜」
    中 村:「全然違いますか?」
    有 吉:「あ〜そうですか?」
    滝 田:「やこれは本格的に」
    中 村:「ちょっと有吉さんも食べてみて」
    有 吉:「あっ、あい」
    滝 田:「なんかボルシチとかさ」
    中 村:「あ〜」
    滝 田:「要するに寒い地域のあの」
    有 吉:「あ〜」
    滝 田:「シチューでね」
    有 吉:「あ〜そうすか〜」
    滝 田:「このすっぱさのパンチが効いてるし」
        (カメラ目線で)「おいしい!」
    中 村:「あと、あとあの赤唐辛子の、ペースト?」
    猿岩石:「はい」
    中 村:「チューブのあの。あれがぴりっと効いてて」
    有 吉:(フランスパンを食べながら)「あっ、そうすか」
    中 村:「おいしいです」
    森 脇:「お前フランスパンばっかり喰うなよ!」(後頭部に突っ込み)
    有 吉:(笑)
    森 脇:「食べろよ!」
    有 吉:(笑)「伝わらない…」
    森 脇:「いつ食べるんだろうと思ってみてたら」
    有 吉:(ようやくシチューを食べる)
    滝 田:「おいし!すごくうまいよ」
    中 村:「おいしいですよ」
    森 脇:「うまいうまい」
    有 吉:(目を見開いて滝田を見て)「あれ、違う!」
    森 脇:(笑)
    中 村:(笑)
    有 吉:「これじゃない!」
    
    PAW 違いの理由
    滝 田:「何、何が違ってたんだろう」
    有 吉:「す…、塩の量とかですかね」
    滝 田:「ん〜」
    中 村:「塩の量ですか?」
    有 吉:「ええ。ピーターさん塩をもう、1リットルぐらい入れるんです
         よ量」
    森 脇:(笑)
    滝 田:「え〜っ?」
    中 村:「辛いんですかじゃあ?」
    有 吉:「辛いんですよ。もう塩で」
    中 村:「塩っ辛い」
    有 吉:「ベロが、しびれるんですよ」
    中 村:「横から口出せないんですか?『あっ、それはもうちょっ
         と…!』」
    有 吉:「口出すとナイフで脅しかけるんですよ」
    森 脇:(笑)
    中 村:(笑)「やっ」
    有 吉:「軽い」
    中 村:「怖〜い」
    有 吉:(笑)
    
    PAW 作法
    滝 田:「この」
    中 村:「あっ」
    滝 田:「タイの方」
    中 村:「ソムタム」
    有 吉:「あっ」
    滝 田:「ソムタムのほら、食べ方ちょっと教えてくれる?」
    森 脇:「はい、え〜とこれはですね」
    滝 田:「ふん」
    森 脇:「もち米といっしょに食べるんですね」
    
     割と大きめの皿の中央寄りにソムタムを盛り、その横に箸を1本ずつ両手
    に持ってもち米を置く画。
    中 村:「この、いっしょに食べればいいんですか?」
    森 脇:「そうですね」
        (左肩の“岩石”を気にしながら)「これでもね、手で食べると、
         より一層」
    滝 田:「えっ?」
    森 脇:「おいしさが増すんですよ」
    有 吉:(笑)「や〜な顔されましたね今…」
    中 村:「いやいやいやいや」
    森 脇:「いやいや。そういうものなんですよ」
    中 村:「そうなんですか」
    滝 田:「よし、やってみようじゃないか」
    森 脇:「これを手でこう、こうね…」(皿のソムタムともち米を右手で
         いっしょにする)
        「よし…」
        「混ぜるというね」
    滝 田:「混ぜちゃうの?」
    有 吉:(笑)「混ぜるか〜?」
    森 脇:「そうそうそうそう」
    
     中村・滝田も同じように混ぜている。
    滝 田:「ホントか?」
    森 脇:「こうやって食べてたんだって」
    有 吉:(笑)
    中 村:「ふ〜ん」
    有 吉:(森脇に)「俺はこうやって食べてたけど」(箸でもち米を左手に取
         る)
        (森脇に)「こっちはこう…」(右手でソムタム、左手でもち米を交
         互に食べるというジェスチャー)
    猿岩石:(二人して小声で何事か言って笑う)
    滝 田:「あの、手で食べると、食べ物の感触が全部変わってくんだよ
         ね」
    有 吉:「うん」
    中 村:(ソムタムともち米を混ぜたものを口に運ぶ)「いただきます」
    滝 田:「混ぜるのホントに?」
    有 吉:(笑)「や混ぜないと思うんですけど」
    森 脇:「や混ぜた、混ぜた」
    有 吉:「俺は混ぜてなかったな〜」(笑)
    滝 田:「俺正直に混ぜちゃった」(言いつつ混ぜたものを口へ)
    
    PAW だけ/けど
    森 脇:「ほら」
    滝 田:(噛む)
    森 脇:(無言で噛む)
    滝 田:「うん。…うん。何か、タイへ行ったみたいだな」
    森 脇:「そうなんですよ」
        (ソムタムを指し、有吉の方を見て)「これが、食の…」
    有 吉:(悪そうなほほえみで森脇を見る)
    森 脇:「…」
    中 村:「ホント、タイに行ったみたい」
    有 吉:(笑)「何〜も意見出ませんもんね」
    中 村:「いえいえ」
    有 吉:「辛いだけ?」
    中 村:「辛いけど」
    森 脇:「だから、もち米といっしょに食べるとほら」
    中 村:「おいしい、でも」
    滝 田:「いや」
    有 吉:(爆笑)
    森 脇:「いや、辛、辛いですね〜」
    中 村:「はい」
    森 脇:「こんなに辛かったかな〜」
        「もうずっと向こうにいると辛いのに慣れちゃうんですよ」
    中 村:「あ〜」
    滝 田:「あっ」
    中 村:「麻痺してくる」
    森 脇:「はい」
    中 村:「だんだん」
    森 脇:「だから多分こんなもんだと思う(※聞き取れず)」
    有 吉:「ええ」
    中 村:「はい」
    滝 田:「うん。二口目で、二口目でその」
    有 吉:「ええ」
    滝 田:「干しエビとか、ナンプラーとか、うまみが。最初はあのただ辛
         さだけが」
    有 吉:「ああ、ああ、ああ、はい」
    中 村:「そうなんですよ」
    滝 田:「バーッと来ちゃうんで」
    中 村:「ええ」
    滝 田:「二口目から今度うまさだな」
    中 村:「ええ」
    滝 田:「だんだん変化してくるわ」
    中 村:「今日本でこういう風に食べるとすごく辛いですけど。ねえ」
    森 脇:「ええ」
    中 村:「その、タイにいたら」
    森 脇:「そう」
    中 村:「これぐらいの辛さは」
    有 吉:「そうですね、全然辛くなかった」
    森 脇:「辛くなかった」
    有 吉:「もっと辛かったかもしれないですよね」
    中 村:「そうですよね」
    有 吉:「ええ」
    
    PAW 経験
    滝 田:「やでも、いろんなその」
    中 村:「経験」
    有 吉:「ええ」
    滝 田:「ま、いいこと悪いこと、つらいこと嬉しいこと」
    有 吉:「ええ」
    滝 田:「この、すごい体験だね」
    森 脇:「そうですね」
    有 吉:「今思えばほんと、いい体験ですね」
    中 村:「やってるときは」
    森 脇:「そう…ね、『何やってんだろう』って思ってましたね」
    有 吉:「一応テレビ、っていうのが少し頭にあるんですけど」
    中 村:「ええ」
    有 吉:「でも、こういう風に(シチューを指して)ピーターにお使いに行
         かされたりすると」
    中 村:「はい」
    有 吉:「カメラもついてこないし」
    中 村:「うん」
    有 吉:「『俺何でハンガリーでお使いしてんだろ?』っていう」
    森 脇:(笑)
    有 吉:「何かそういうのがず〜っとあって」
    森 脇:「悲し〜くなりますね」
    有 吉:「ええ」
    滝 田:「いろいろこう、人生観で大きく変わったものがあるでしょ」
    猿岩石:「そうですね」
    森 脇:「もう人の優しさ、だけで生き延びてきたって感じですから」
    滝 田:「うん」
    森 脇:「これはもう、人に優しくしないといけないな、っていう気持ち
         が」
    滝 田:「あ、今度は返す番か」
    森 脇:「はい」
    有 吉:「そうですね」
    森 脇:「そうですね」
    滝 田:「そりゃいいことだな」
    有 吉:「はい」
    中 村:「ほんとですねぇ」
    滝 田:「うん」
    
    PAW 旅・302日目
    滝 田:「今日は」
    中 村:「突然ですけどあの」
    猿岩石:「はい!」
    滝 田:「プレゼントがあるんだよね」
    中 村:「そんなお二人に」
    有 吉:「えっ」
    中 村:「一足早い」
    有 吉:「え〜っ」
    中 村:「バレンタインの」
    森 脇:「おっ」
    滝 田:「そ」
    中 村:「プレゼントを」(透明の箱に入ってラッピングされた、CMで作っ
         た“ハートのベークドチーズケーキ”を出す)
    滝 田:「これはね」
    有 吉:「はい」
    中 村:「さ、どうぞ」(有吉にケーキを手渡す)
    有 吉:「あ!」
    滝 田:「あーちゃん手作りの」
    森 脇:「(※聞き取れず)」
    有 吉:(ケーキの箱を森脇と二人でもって)「すいません、ありがとうご
        ざいます」
    森 脇:「ちょっと待て」
    有 吉:「ん」
    森 脇:「真ん中置こう」
    有 吉:(笑、二人の真ん中に箱を置く)
    中 村:「もう一個ある」
    猿岩石:「あ!」(二人で顔を見合わせて笑)
    有 吉:(箱を一人で持つ)「なんだ〜」
    中 村:(爆笑、もう一つ箱を出す)「今でもなんか、おもしろかったか
         ら」
    滝 田:「ちょっと面白かった」
    有 吉:(笑)
    滝 田:「なんか旅の延長みたいだな。『一つの物もらった時どうしよ
         う』」
    中 村:(2つ目の箱を森脇に渡す)
    森 脇:「あどうも。ありがとうございます」
    有 吉:「あ〜すいません」
    中 村:「ケンカしないように」
    有 吉:「はい」
    滝 田:「中村あずさ、手作りの」
    猿岩石:(箱を嬉しそうに見つめている)
    森 脇:(嬉しそう)「これはもうね…」
    滝 田:「バレンタインのケーキ」
        「これから頑張ってね」
    猿岩石:「はい!」
    滝 田:「これからだよ」
    有 吉:「ありがとうございます」
    中 村:「応援してま〜す」
    森 脇:「どうも」
    滝 田:「どうもありがとう」
    猿岩石:「ありがとうございました」
    中 村:「ごちそうさまでした」
    有 吉:「ありがとうございました」
    

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    村田 崇 takashi@air.ne.jp