中村が一辺10cmくらいの大きなおにぎりを握っている。そこへ滝田が 入ってくる。 中 村:(おにぎりを握りながら)「よいしょ」 滝 田:「おはよ〜」 中 村:「あ、おはようございま〜す」 滝 田:「でっかいおにぎりだねぇ」 中 村:「え。これあの、今日のお客様の、猿岩石のお二人のリクエスト なんですよ」 滝 田:「あ!あの二人さ」 中 村:「はいはい」 滝 田:「すごい旅したんだってね」 中 村:「そうなんですよ」(おにぎりのマチの部分に左右から2枚ののり を巻き付ける) 「その時にこの日本のおにぎりが食べた〜いってず〜っと思って たんですって」 滝 田:「あ〜」 有 吉:「すいませ〜んお待たせいたしました」 滝 田:「あ!」 猿岩石がフレームイン。二人ともタキシード姿だが、有吉は猿のぬいぐ るみを、森脇は岩の作り物をそれぞれ左肩に乗せていた。“旅人よ”が バックで流れ始める。 滝 田:「いらっしゃい!」 森 脇:「お待たせいたしました」 有 吉:「猿岩石です」 森 脇:(お辞儀) 滝 田:「どうも待ってました」 有 吉:「いやいや」 中 村:「やー、どうも」 滝 田:「どうぞ中(滝田・中村の間)へ」 字 幕:第754回/こんなもの食べてきました 猿岩石、滝田・中村の間へ。 有 吉:「すいませ〜ん、こんばんは〜」 中 村:「あら〜、今日はまた」 滝 田:「どうしたの?今日はまた気張った衣装で」 森 脇:「あっ」 有 吉:「今日、料理っ、バンザイですからね」 滝 田:「うん」 有 吉:「ちょっと、一生懸命、気張ってきました」 滝 田:「あっ」 中 村:「う〜ん」 滝 田:「ホントに」 有 吉:「え。正装しました」 森 脇:「はい」 滝 田:「今日は、あとでゆっくりと」 有 吉:「あっ」 森 脇:「はい」 滝 田:「話を聞きましょう」 有 吉:「はい」 森 脇:(お辞儀)「わかりました」恋しい味
中 村:「こちらは、リクエストのおにぎり握っておきました」(1枚の皿 にそれぞれ一つずつ、大きなおにぎりが載っている。それを二 人に差し出す) 森 脇:「おっ」 有 吉:「あっ!」 中 村:「え〜っと」 有 吉:「あおおっ(噛む)、おいしそ〜」 中 村:「はい、これが」(右手に持っているおにぎりを森脇の方へ) 有 吉:「はい」 中 村:「おかか?」 森 脇:「おかか!じゃあこれ僕だ」(おにぎりをもらう) 有 吉:「僕の梅は」 中 村:「はい、梅」(左手の皿を有吉の前に置く) 有 吉:「あっ」 中 村:「ちょっと…はい」 有 吉:「これは、あずささんが握って下さったんですよね」 おにぎりがアップになると、やや型くずれしたご飯に海苔がシワになっ て巻いてあるのが分かる。 中 村:(笑)「ごめんなさい。はい。そうです」 有 吉:「どっちか滝田さんって事はないですか?」 森 脇:(自分のおにぎりを見ながら)「え〜っ!」 一 同:(笑) 滝 田:「大丈夫」 有 吉:「いただきます」 滝 田:「(※聞き取れず)ちょっとショックだった」 猿岩石:(笑) 中 村:(笑) 有 吉:「いただきま〜す」 森 脇:「それでも、嬉しいです」 おにぎりをほおばる猿岩石。森脇は至福の表情を見せる。 中 村:「おにぎりが、やっぱ恋しくなるんですねぇ」 森 脇:(しみじみと)「なりますね〜」 有 吉:(笑)「そうですね。んふふふ」 森 脇:「なんで、何でだろうね?」 有 吉:「のり!のりがないんですよ向こうは」 滝 田:「あ、のりがないんだ?」 有 吉:「ええ」 「向こう…」 猿岩石:(2秒近く、黙々と食べる) 有 吉:(中村の方を向く) 滝 田:「もう言葉が出ない」 中 村:「おいしい?」 猿岩石:(うなずく) 中 村:「よかった」 滝 田:(笑) 森 脇:「(※聞き取れず)」猜疑心
滝 田:「であの〜、今日は旅先で覚えた料理を紹介してくれるのか な?」 有 吉:「はい」 森 脇:「あ、はい」 有 吉:「紹介します」 滝 田:「どんな料理?」 画面は“ピーターおじさんのシチュー”の映像になる。それに重ねて、 有 吉:「僕はハンガリーで、船、船でアルバイトしてたんですけど、3日 ほど。その時船の船頭さんに教わった、シチューを」 滝 田:「お〜!なんかおいしそうだね」 有 吉:「毎日それを作らされてました僕は」 滝 田:「おお、おお、おお」 有 吉:「ええ」 中 村:「おいしいんですか?」 有 吉:(口を真一文字に結び、中村を見据える) 中 村:(腰に手をあてて)「何ですかその!間は!」 森 脇:「まずかったんです」 滝 田:「何?」 中 村:(ささやくように)「まずかった…」 滝 田:「あれだけ」 有 吉:「はい」 滝 田:「飢えた旅をしていてまずいってことは、これは相当問題じゃな いか?」 有 吉:「そーとーまずかったですけど」 中 村:「まずいものは食べたくない」 有 吉:「今日は」 滝 田:「今日は」 森 脇:「こいつがそれをうまく」 有 吉:「僕が工夫して」 滝 田:「大丈夫?」 有 吉:「大丈夫です」 滝 田:「ホントかよ?」 中 村:「大丈夫ですか〜?」 森 脇:「大丈夫です。だってさっきこの、料理バンザイの番組の、料理 の先生に教わってましたから大丈夫です」 滝 田:「あっ!」 中 村:(笑) 有 吉:(両手を振って“なし”のポーズ)「でも、それは無視して僕が作 ります」 滝 田:「いやいや」 森 脇:「何でだよお前」 有 吉:「はい」 中 村:「大丈夫かなぁ」 滝 田:「楽しみにしてますね」 猿岩石:「はい」 中 村:「森脇さんは今日は何を?」 森 脇:「あ、僕はですね、タイの日本そば屋さんでですね」 中 村:「はい」 サラダのような料理“ソムタム”の画に重ねて、 森 脇:「住み込みのバイトをしてまして、その時まかやい(噛む)、賄い に出てた、あの、ソム、ソムタムっていう、何て言うんですか ね」 有 吉:「おつけもの…」 森 脇:「おつけもの…」 滝 田:「サラダみたいな和え物ね」 森 脇:「そうですね。はい」 滝 田:「楽しみにしてます!よろしく!」 中 村:「よろしくお願いしま〜す!」 猿岩石:「よろしくお願いしま〜す!」 滝 田:「はい!」 中 村:「それでは、こちらのお二人は、今日はどちらでしょうか?」 《VTR『たまに行くならこんな店』》
CMあけ、二人はエプロンをしている。 中 村:「あの〜」 森 脇:「はい」 中 村:「お料理を作って頂く前に」 有 吉:「はい」 森 脇:「はい」 中 村:「お二人にちょっと質問あるんですけど」 森 脇:「はい」 有 吉:「何でしょうか」 中 村:「あの〜猿岩石って言うお名前は」 有 吉:「はい」 森 脇:「はい」 中 村:「どうしてですか?」 有 吉:(はいはい、それね。という表情で森脇を待つ) 森 脇:(いつものように話し始める)「あ〜これはですね、お互いが好き だったこのニックネームが、えー猿女房とホクロ岩石ってい う」 中 村:「すごいニックネーム」 森 脇:「女の子がいたんですね」 有 吉:(笑) 森 脇:「それくっつけて、猿岩石になったわけです」 中 村:「猿女房と?」 森 脇:「と」 有 吉:「はい、ホクロ岩石」 中 村:「ホクロ岩石?」 森 脇:「はい」 滝 田:「すごいな〜」 中 村:「猿さんがお好きだったんですか?」 有 吉:「はい、僕はそうです」 中 村:「有吉さん」 有 吉:「はい」 中 村:「で、森脇さんが、ホクロ岩石さん」 森 脇:(左半身になり、石の作り物を前面に出して)「岩石さんです」 有 吉:(笑)豆と発音
滝 田:「よし、(手を叩いて)それじゃお料理、有吉君から」 中 村:「はい」 有 吉:「あっ、はい」 滝 田:「行こうか?」 有 吉:「じゃ、僕が」 ここで先ほどと同じ“ピーターおじさんのシチュー”の画が出る。 滝 田:「(※聞き取れず)あの、船頭さんに習った」 有 吉:「そうです」 滝 田:「これだね?」 有 吉:「まずかったんですけど。それは」 滝 田:(笑) 有 吉:「今日は、大丈夫です」 滝 田:「おいしいよね」 有 吉:「はい」 滝 田:「材料を」 有 吉:(キッチンの上の材料を指しながら)「今日はこれ、これは、トマ トですね。それも完熟」 滝 田:「はい」 森 脇:「完熟」 有 吉:「それで、ジャガイモ、玉ねぎ、してこれはなんでしょう(ちょっ と器を持ち上げて)、ソーセージですね」 中 村:「はい」 有 吉:「はい。でにんにく、これがポイントなんですけど」 滝 田:「ん」 有 吉:「豚の脂身」 滝 田:「ほぉ〜」 有 吉:「これは、ポイントです」 滝 田:「豚の脂身を使う」 有 吉:「はい。ピーターおじさんはこれが絶対必要だって言うんです よ」 滝 田:「ふーん」 森 脇:「そう」 有 吉:「これがあるからすっごいまずかったんですけどね」 中村・滝田:(笑) 森 脇:「そう」 滝 田:「あそう」 有 吉:「ええ」 森 脇:「これ食べるのが苦痛だったんです」 有 吉:(笑) 滝 田:「ん〜」 有 吉:(材料の説明に戻って)「これ、お米ですね」 中 村:「はい」 有 吉:「はい。あとは、水、ワイン」 中村・滝田:「はい」 有 吉:「え〜ワイン何でもいいですけど」 滝 田:「今日はロゼだね」 有 吉:「今日はロゼです。はい。でトマトと」 中 村:「トマトピューレ」 有 吉:「トマトピューレ。はい。でこれが」(チューブを持ち上げる) 滝 田:「それは?」 有 吉:「これは、唐辛子…」(チューブをよく見ながら) 滝 田:「ペースト」 有 吉:「ペースト」 中 村:「ふーん」 有 吉:「チューブ」 滝 田:「あ、赤唐辛子」 有 吉:「はい。これも入れ過ぎ注意」 滝 田:「あ、こちら(テーブルの緩いコーナーを曲がった方)もそうか な?」 有 吉:「そうですね」(そちらに移動) 滝 田:「はい。まだ入る。まだ入る」 有 吉:「あと、パスタ(スパゲティ)ですね」 滝 田:「おお」 有 吉:「パスタと、これ、何とかビーンズって言うんですけど」(器に 入った、小豆より大きくて長細い豆(キドニービーンズの水煮) を指して) 中 村:「キドニー」 滝 田:「キドニー」 有 吉:「キズニービーンズですね」 滝 田:「キドゥニーだ」 有 吉:「はい」 滝 田:「な。キドゥニー」 有 吉:「はい」 滝 田:「キドゥニービーンズだ」 有 吉:「はい」 森 脇:「ほぉ」 有 吉:「あと、塩こしょうと、お砂糖です」 滝 田:「うん」 中 村:「はい」 有 吉:「はい」トマトと受け身
有 吉:「じゃ僕まず、脂身を切ります」(3ミリ厚くらいの豚の脂身1枚を まな板の上に載せる) 中 村:「はい」 有 吉:「え」 森 脇:「がんばれー」 有 吉:(脂身に包丁をあてがって)「1センチ四方ですかね」 中 村:「はい」 有 吉:「ぐらいです」(そのように切り始める) 中 村:「あの、そのー、ピーターおじさんっていうのは」 有 吉:「はい」 中 村:「船の」 有 吉:「船の船頭なんですけど」 中 村:「船頭さん」 有 吉:「毎〜日酔っぱらってるんですよ」 中 村:「あらら」 森 脇:「そう」 有 吉:「酔っぱらったまんま船も運転しますし」 中 村:「え〜っ!」 有 吉:「朝起きてから、寝るまでず〜っと飲んでるんですよ」 中 村:「え〜っ!」 滝 田:「ほおぉ」 森 脇:「アバウトな人だったよね」 滝 田:(笑)「ふふふ」 中 村:「この脂身がポイントっておっしゃってましたけど」 有 吉:(大体切り終わって)「そうなんですよ」 中 村:「これがないとダメ」 有 吉:「これがないとダメって言うんですよ」 中 村:「へぇ〜」 有 吉:「それで、わざわざこれだけは買いに行かされるんですけど」 中 村:「ん〜」 森 脇:「そう。時間で」 有 吉:(脂身を切り終わって)「で、これはとりあえず置いときまして」 中 村:「はい」 滝 田:「はい」 中 村:「そして、鍋に」(深さ20cmくらいの鍋がある) 有 吉:「トマトをまず、火をつける前に入れます」 中 村:「は〜い」 滝 田:「完熟トマト」 有 吉:「は〜い」 滝 田:「かなり大量に入れるね」 有 吉:「はい」(トマト数個分を切ったものを入れる。最初は一切れだけ 手でつかんで入れるが、あとは器からダーッと) 中 村:「これは」 有 吉:(トマトが鍋に入る音に?笑)「はい」 中 村:「よくつくらさられた?」 有 吉:「“つくらさられ”ました。はい」 中 村:「ねえ」 有 吉:(木べらでトマトをつぶしにかかる) 滝 田:「“作らされた”」 有 吉:(笑)「はい。“作らされた”」 森 脇:(笑) 中 村:(笑)「“作らされた”」 滝 田:「“さられた”は(※聞き取れず)」 有 吉:(笑)「はい。3日ぐらい。3日ぐらいバイトしてたんですけど、3日 間全部これを、毎日」(火をつける) 中 村:「あら」 滝 田:「細い火でコトコト」 有 吉:「はい」(またトマトをつぶしにかかる)「まあ、つぶしまして」 滝 田:「(※聞き取れず)つぶすのかな?」 有 吉:「ええ」 中 村:「あっ、じゃやっときましょうか?」 有 吉:「え」 森 脇:「お」 有 吉:「じゃすいません」(へらを中村に渡す) 滝 田:「その間に」アレンジ
中 村:「あ、じゃその間ににんにくを」 有 吉:「はい。じゃにんにくもつぶします」 滝 田:「ふん」 有 吉:「ええ」(まな板の上ににんにく1かけを置き、その上に包丁を置 く。さらにふきんをかぶせて、上からゴリッとつぶす) 森 脇:「これは何?教えてもらったの?」 有 吉:(笑)「違うよ」 森 脇:「どうしたの?」 滝 田:(笑) 中 村:「そのピーターおじさんとはどんな風に知り合ったんですか?」 有 吉:「はい」(つぶしたニンニクを切る) 森 脇:(よどみなく話し始める)「それはですね、ハンガリーに、ブダペ ストに入ったときに、寝るところがなくてやっぱ野宿してたん ですね」 滝 田:「うん」 中 村:「ええ」 森 脇:「橋の下で。そこで野宿してると、不良少年達に僕ら襲われたん ですよ」 中 村:「あらあら」(トマトをつぶしながら) 滝 田:「ほぉん」 森 脇:「ええ。なんか、その時になんか見知らぬ人が助けて頂いて」 中 村:「へぇ〜」 滝 田:「あぁ」 中 村:「それがピーターおじさんだったんですか?」 森 脇:「や。それはピーターおじさんじゃなかったんですよ」 有 吉:(笑) 中 村:(笑)「あっ!そうなんですか?」 有 吉:(笑) 森 脇:「ええ。助けて頂いた見知らぬ人達に紹介されたのが」 滝 田:「うん」 中 村:「ピーターおじさん」 森 脇:「ピーターおじさんですよ」 中 村:「あ〜。働ける」 森 脇:「はい。そうですね」 中 村:「ところっていう」 有 吉:(細かく切ったにんにくを鍋に入れる)「これでいれましょう」 滝 田:「で、にんにく…と」 有 吉:「はい」 滝 田:「豚の脂身を」 有 吉:「豚の脂身を、入れます」 中 村:「はい」 有 吉:(豚の脂身を鍋に入れる) 滝 田:「生で入れちゃうんだ」 有 吉:「はい、そうです…すすすす(笑)」 森 脇:(笑) 中 村:「大ざっぱに」 滝 田:「うん」 森 脇:(笑)「(※聞き取れず)」 有 吉:「でこ、玉ねぎとかジャガイモも切らずに丸ごと入れます」(玉ね ぎ4個を丸のまま鍋へ) 森 脇:(笑)「えへ?本当」 有 吉:「はい」 滝 田:「おぉ〜」 有 吉:(ジャガイモ2個(さすがに皮はむいてある)を鍋へ。もう2個を構え ながら)「そうですね。ピーターはジャガイモは切ってたんです けど僕は丸ごと」 中 村:「えっ?」 森 脇:(笑) 有 吉:「入れます」(入れる) 森 脇:「そこは、加えたんだちょっと。自分なりの」 中 村:(トマトをつぶすへらを持ってウケている) 滝 田:(笑)「うん」 森 脇:「なるほど」煮込みへ
滝 田:「ソーセージ」 有 吉:「はい」 中 村:(笑)「おっかしい…!」 有 吉:「ソーセージも入れます」(長さ3cmくらいに斜めに切ってあるの を鍋へ) 中 村:「は〜い」 有 吉:「で、もうお米も入れます!」 中 村:「はい」 滝 田:「お米」 有 吉:(米を鍋へ) 中 村:(小さく)「ふ〜ん」 森 脇:「簡単だねえ」 滝 田:「うん」 有 吉:「で、とりあえず」 滝 田:「水を」 有 吉:「水をガーッ」(と、入れる) 「全部(※聞き取れず)」(カップに入っている水を残らず入れる) 「ワイン最後にしようかな」(ワインの瓶を持って) 滝 田:「これは、うん。後でいいんじゃないですか?」 中 村:「トマトピューレ入れましょうか」 有 吉:「はい」 滝 田:「これは、船の上で煮てるわけ?」 猿岩石:「そうです」 有 吉:「船の上で」 滝 田:「ガスかなんか積んでるんですか?」 森 脇:「いやっ、あれは…」 有 吉:「ガスだったかな…」 森 脇:「電気だったよ」 有 吉:「電気です」 中 村:「ふ〜ん」 中 村:「電気だから、これ作るのに8時間ぐらいかかるんですよ」 滝 田:(笑) 有 吉:(笑)「火が弱いんで」 滝 田:「エンジンが発電した」 有 吉:「ええ」(トマトピューレを鍋へ) 中 村:「はぁ〜」 有 吉:「そうなんですよ。一日仕事なんですよ」 森 脇:(笑) 滝 田:「でもあの、ああいう旅して」 森 脇:「はい」 滝 田:「食べたものってのは、一つ一つ記憶に残るでしょ」 森 脇:「残りますね」 有 吉:(赤唐辛子ペーストを入れる) 滝 田:「あと、おっ、それ今、唐辛子」(有吉に気づいて) 中 村:「だ、大丈夫ですか?」 有 吉:「これが唐辛子ペーストです」 滝 田:「うん」 中 村:「赤唐辛子ペースト」 有 吉:「はい」 中 村:「何にも口にしない日が何日か…」 有 吉:(ロゼワインを入れながら)「えっと、3日間が最高ですね」 「でもう、夜お腹空くから寝るじゃないですか」 中 村:「うん」 有 吉:「寝ても、30分ごとぐらいに胃が痛くて目がさめるんですよ」 森 脇:「そう」 滝 田:「あっ、寝れなくなるんだよね」 森 脇:「そうそう」 中 村:「よろしいですか?」 有 吉:「はい」 字 幕:40〜50分煮込みます 滝 田:「これでしばらく煮ちゃうのかな?」 有 吉:「はい、煮込みます」 中 村:(鍋にふたをする) 中 村:「わかりました」 滝 田:「それじゃあのー、これゆでてる間に森脇くん」 画面にはソムタムの画が出る。 森 脇:「はい」 滝 田:「いきますか」 有 吉:「はい」 森 脇:「任せて下さい」石臼
滝 田:「これは、タイで覚えた」 森 脇:「はい。“ソムタム”です。ね?」 有 吉:「はい」 森 脇:「まずですね」(右半分だけ皮がむかれている青パパイヤに手を) 滝 田:「はい」 森 脇:「この、パパイヤ」 滝 田:「グリーンのパパイヤだね」 森 脇:「グリーン。身が白いんですね」 滝 田:「はい」 森 脇:「これですね、なんか沖縄の方でもお漬け物にしてよく食べてる という…」 中 村:「へぇ〜」 滝 田:「ふんふん」 森 脇:「うわさを聞い、聞いたことがあります」 滝 田:「ふん」 森 脇:「これ切り方がちょっと」(左手に青パパイヤ、右手に果物ナイフ) 滝 田:「皮をむいて」 森 脇:「そう」(皮の向いてある半分を上にして持つ) 中 村:「半分皮をむくんですね」 森 脇:「そう、半分皮をむいて、筋を、入れるんです」(縦に果物ナイフ で割と浅めに筋を入れていく) 中 村:「へぇ〜」 滝 田:「ほぉ」 森 脇:「これちょっと変わってるんですよ」 滝 田:「ふん」 中 村:「でこれはタイの」 森 脇:「はい」 中 村:「日本…料理屋さん?」 森 脇:「そうです」 中 村:「で、アルバイトしてたときに」 森 脇:「そうです」 中 村:「おそばやさん」 森 脇:「賄いで」 滝 田:「おそばやさん」 森 脇:「みんなこれをつまみながらお仕事してるんですよ」 中 村:「ふ〜ん」 滝 田:「これあの、それぞれの家の味があるんだってね。ブリッキー ヌ」 有 吉:「そうですね」 滝 田:「ブリッキーヌじゃない、この、ソムタムは」 中 村:「そうなんですか」 森 脇:(パパイヤへの筋入れ終了。今度はそれに皮むき器をあてがう) 滝 田:「あと、屋台でも」 有 吉:「ええ」 滝 田:「売ってるよね」 有 吉:「あっ、そうですね屋台でもすごい売ってますね」 森 脇:「で、これを、そっ、そっ、そっ、そぎます」(皮むき器でパパイ ヤをそぐと、千切り状に切れてボールに落ちる) 滝 田:「あっ!」 有 吉:「へっただなぁ〜」 滝 田:「要するに」 中 村:「千切り?」 滝 田:「千切りにするわけだ」 森 脇:「そうです」 滝 田:「うん」 有 吉:「はい」 森 脇:「で、この〜、石臼、ですか」 滝 田:「石臼かな?」 森 脇:(茶色のすり鉢状の器を持っている) 「こちらに、え〜っとこの〜」(青唐辛子の様なものの載った小皿 を持って) 滝 田:「この辛いとんがらし」 森 脇:「はい」 滝 田:「ブリッキーヌ」 森 脇:「ブリッキーヌ」 有 吉:「ブリッキーヌ」 森 脇:(ブリッキーヌを石臼に入れて)「はい」 滝 田:「日本の鷹の爪でいいね?」 森 脇:「はい」 滝 田:「次は」 森 脇:「干しエビです」 滝 田:「干しエビ。もうそのまま」 森 脇:「そのまま。ガッといっちゃいます」(入れる) 「あっと」 滝 田:「にんにく」 森 脇:「あっとはにんにくです」(入れる) 滝 田:「皮をむいて刻んである」 森 脇:「はい」無駄パパイヤ
有吉はパパイヤの千切りの続きをやっている。森脇は石臼に入った材料 を、太い木の棒でつぶしている。 森 脇:「これはあの、ホント、つぶす、押す感じですね」 中 村:「ふ〜ん」 滝 田:「ほうほう」 森 脇:「こう(棒を回す仕草)、すったり…」 滝 田:「するんじゃなくて」 森 脇:「はい」 滝 田:「つぶす」 森 脇:(ゴンゴンつぶしながら)「あくまでもつぶす」 滝 田:「ふん」 森 脇:「よし、つぶれました」 滝 田:「おお、つぶれたつぶれた」 森 脇:「で、これに、ライム」(4つに切ったライムを入れる) 滝 田:「ライム」 有 吉:「お、うまいね」 森 脇:「いんげん」(生のいんげんを入れる) 滝 田:「生のいんげんってさ、すごい青臭いイメージがあるけど」 森 脇:「あそうですか?」 滝 田:「うん。これにしちゃうと、意外と食べれちゃうのかな?」 森 脇:「意外といけます」 「え〜っと、プチトマト」(切ってあるものを入れる) 滝 田:「プチトマト」 森 脇:「はい。で、もっかいつぶしましょう」(つぶし始める) 滝 田:「はい」 有 吉:「う〜ん、おいしそうだ」 森 脇:「よ〜し、じゃあ」 中 村:「パパイヤといっしょに」(有吉の「うまいね」「おいしそうだ」 などの発言は、パパイヤに対してのもの?) 森 脇:「ピーナッツを」(ピーナッツを入れる) 有 吉:「ピーナッツを入れて」 森 脇:「で、このパパイヤを」(ボール4分の3くらいの大量のパパイヤの 千切りを持って) 滝 田:「パパイヤの千切り」 森 脇:「千切りを、入れます」(手でつかんで、何回かに分けて入れる) 滝 田:「なんかいい感じだ、おいしそうだ」 中 村:「ヘルシーな感じですね。とても」 森 脇:「そうですね」(パパイヤを入れながら) 滝 田:「ずいぶんこぼすね」 猿岩石:(笑) 滝 田:「食べ物を、無駄にしちゃダメだよ」 有 吉:「そうですね、無駄にしてますね」 中 村:(笑) 有 吉:「全然だめです」 森 脇:「そうですね」できあがり
ちょっとカットされ、パパイヤをつぶし終わった画から。 中 村:「グラニュー糖?」 森 脇:「グラニュー糖はですね」 有 吉:「お〜お砂糖」 森 脇:「こんなもんか」(スプーン1杯のグラニュー糖を振る) またカットが入り、 森 脇:「そして」 滝 田:「これがナンプラー?」 森 脇:「ナンプラーを」(しょうゆの瓶に入ったナンプラーをササッと2 周くらい回しかける) 「こんなもんかな…」 滝 田:「ちょろりと」 森 脇:「はい」 中 村:「はい」 森 脇:(また石臼の中身をつぶしながら)「これはうまいですよ」 滝 田:「この香りがね、すごいんですけどね、これが届かないのが ちょっと惜しいなあ」 森 脇:(笑)「これで出来上がりです」(棒に付いたパパイヤなどをスプー ンでこそぎ落とす) 中 村:「は〜い」 有 吉:「お、もうできた」 森 脇:「出来上がりです」 滝 田:「それじゃ」 中 村:「シチューの方見てみましょうか」 滝 田:「シチューの方、はい」アジア+ヨーロッパ=
有吉、右手にふきんを持っている。素手で鍋のふたを開けても大丈夫か と聞いていた様子。 中 村:「大丈夫です」 有 吉:(素手の左手でシチューの鍋のふたを開け、中を見る)「おっ!」 森 脇:「おほっ!」 有 吉:「おいしそう〜!」 森 脇:(笑) 滝 田:「おお!」 森 脇:「けっこういい」 滝 田:「そこに?」 有 吉:「パスタを」(スパゲッティの束を半分に折って入れようとする) 滝 田:「えっ?直に入れちゃうの?」 有 吉:「はい」 滝 田:「あっ、そのへんがその〜、船頭さんの」 有 吉:「ええ」 滝 田:「あれなんだな」 有 吉:「そうですね」 滝 田:「ホントは茹でてから、ちょっと入れた方が」 有 吉:(スパゲティの束を縦に持ち、上から5cmくらいずつ折って入れ始 める) 中 村:「でも今日おいしければこれでもいけるって事ですよ?」 滝 田:(腕組みをして)「食べるまでがちょっと」 有 吉:(笑) 中 村:「『不安ですけど』?」 滝 田:「不安だなぁ〜」 中 村:「そうですねぇ」 有 吉:(笑) 森 脇:「本物とそっくりだけどそれが怖いですね」 有 吉:(笑) 滝 田:「あーそう?」 中 村:(笑) 有 吉:「で、豆を」(キドニービーンズの水煮を入れる) 滝 田:「要するに金時豆を」 有 吉:「はい」 滝 田:「うん」 中 村:「入れまして」 滝 田:「おっ、ここにいるとこの、トマトのこの、ヨーロッパの香りが さ」 森 脇:「そう、する」 滝 田:「こっち(向かって右)側のこの、ナンプラーの香りがさ」 有 吉:「あっ」 滝 田:「ぶつかって、なんかあの君たちが苦労してたこの」 有 吉:「ええ」 滝 田:「あの辺がこう、感じるよこう」 有 吉:(笑)「臭いっていう事ですか?」 森 脇:(笑) 滝 田:(笑)「臭いっていう…」 中 村:(笑) 有 吉:「で、塩を入れまして」(左手で塩をふる) 滝 田:「塩こしょう」 「こしょう」 有 吉:「こしょう」(右手でこしょうをふる) 森 脇:「すごいね、両手使ってるよ」 中 村:(笑) 有 吉:(笑)「で、隠し味に砂糖入れます」 滝 田:「お砂糖」 中 村:「はい」 滝 田:「はい」 有 吉:「はい、こんなもんです」(砂糖をひとつまみ入れる) 滝 田:「以上かな?」 有 吉:「はい」 森 脇:「えっ」 滝 田:「これでまた、ひと煮立ち」 有 吉:「そうですね。パスタが煮えるまで」 滝 田:「ふん」 有 吉:「待って下さい」 中 村:「は〜い」 滝 田:「よし!」 中 村:「さて、食卓の準備が整うまで、みなさまにはこちらのコーナー でお楽しみ下さい」 《VTR『たまに行くならこんな店』》 《CM/雪印クリームチーズを宣伝しつつ、中村が“ハートのベークド チーズケーキ”を猿岩石のためにと作る》
4人が日本式の高さのテーブルについている。左から滝田・中村・森脇・ 有吉の順で並んでいる。テーブルの上には二人の料理とフランスパンが。 滝 田:「ちょっと心配だけど」 有 吉:(笑) 中 村:「でも、おいしそう」 滝 田:「でも、いい、いい香りがする。おいしそうだよね」 中 村:「とてもね」 滝 田:「ねえ?」 ピーターおじさんのシチューのアップ。玉ねぎやジャガイモもすっかり 柔らかくなった感じで、その上に短いスパゲッティがちりばめられている。 森 脇:「これ、見た目、グーだよ」 滝 田:「や、この」 中 村:「見た目違いますか?ピーターおじさんのと」 有 吉:(笑)「見た目、…見た目」 猿岩石:「そのまんまです」 森 脇:「そのまんまですよ」 滝 田:「怖い感じだ」 有 吉:(笑) 滝 田:「それじゃ、勇気を出して。いただきまーす」 森 脇:(笑) 中 村:「いただきまーす」 有 吉:「いただきまーす」 森 脇:「いただきまーす」 滝 田:(一番にシチューを口に運ぶ)「あくい(熱い)」 中 村:(スプーンに取ったシチューに、わずかに口をつける)「ん!」 有 吉:(悪そうな笑顔) 滝 田:「おいしいじゃないかよ!」 有 吉:「えっ!」 森 脇:「おいしいおいしい」 滝 田:(フランスパンを持って)「うまいよこれ!」 有 吉:「あーそうですか?」 森 脇:(有吉を見て)「あれっ?!」 中 村:「すごくおいしい」 滝 田:「あー?何がこれがまずいんだ?」 有 吉:(笑)「これぇっ?」 森 脇:「あれぇっ?」 有 吉:「おいしいですか?」 滝 田:「おいしいじゃないか〜!」 森 脇:「全然違うよ」 有 吉:「(※聞き取れず)かったわ〜」 中 村:「全然違いますか?」 有 吉:「あ〜そうですか?」 滝 田:「やこれは本格的に」 中 村:「ちょっと有吉さんも食べてみて」 有 吉:「あっ、あい」 滝 田:「なんかボルシチとかさ」 中 村:「あ〜」 滝 田:「要するに寒い地域のあの」 有 吉:「あ〜」 滝 田:「シチューでね」 有 吉:「あ〜そうすか〜」 滝 田:「このすっぱさのパンチが効いてるし」 (カメラ目線で)「おいしい!」 中 村:「あと、あとあの赤唐辛子の、ペースト?」 猿岩石:「はい」 中 村:「チューブのあの。あれがぴりっと効いてて」 有 吉:(フランスパンを食べながら)「あっ、そうすか」 中 村:「おいしいです」 森 脇:「お前フランスパンばっかり喰うなよ!」(後頭部に突っ込み) 有 吉:(笑) 森 脇:「食べろよ!」 有 吉:(笑)「伝わらない…」 森 脇:「いつ食べるんだろうと思ってみてたら」 有 吉:(ようやくシチューを食べる) 滝 田:「おいし!すごくうまいよ」 中 村:「おいしいですよ」 森 脇:「うまいうまい」 有 吉:(目を見開いて滝田を見て)「あれ、違う!」 森 脇:(笑) 中 村:(笑) 有 吉:「これじゃない!」違いの理由
滝 田:「何、何が違ってたんだろう」 有 吉:「す…、塩の量とかですかね」 滝 田:「ん〜」 中 村:「塩の量ですか?」 有 吉:「ええ。ピーターさん塩をもう、1リットルぐらい入れるんです よ量」 森 脇:(笑) 滝 田:「え〜っ?」 中 村:「辛いんですかじゃあ?」 有 吉:「辛いんですよ。もう塩で」 中 村:「塩っ辛い」 有 吉:「ベロが、しびれるんですよ」 中 村:「横から口出せないんですか?『あっ、それはもうちょっ と…!』」 有 吉:「口出すとナイフで脅しかけるんですよ」 森 脇:(笑) 中 村:(笑)「やっ」 有 吉:「軽い」 中 村:「怖〜い」 有 吉:(笑)作法
滝 田:「この」 中 村:「あっ」 滝 田:「タイの方」 中 村:「ソムタム」 有 吉:「あっ」 滝 田:「ソムタムのほら、食べ方ちょっと教えてくれる?」 森 脇:「はい、え〜とこれはですね」 滝 田:「ふん」 森 脇:「もち米といっしょに食べるんですね」 割と大きめの皿の中央寄りにソムタムを盛り、その横に箸を1本ずつ両手 に持ってもち米を置く画。 中 村:「この、いっしょに食べればいいんですか?」 森 脇:「そうですね」 (左肩の“岩石”を気にしながら)「これでもね、手で食べると、 より一層」 滝 田:「えっ?」 森 脇:「おいしさが増すんですよ」 有 吉:(笑)「や〜な顔されましたね今…」 中 村:「いやいやいやいや」 森 脇:「いやいや。そういうものなんですよ」 中 村:「そうなんですか」 滝 田:「よし、やってみようじゃないか」 森 脇:「これを手でこう、こうね…」(皿のソムタムともち米を右手で いっしょにする) 「よし…」 「混ぜるというね」 滝 田:「混ぜちゃうの?」 有 吉:(笑)「混ぜるか〜?」 森 脇:「そうそうそうそう」 中村・滝田も同じように混ぜている。 滝 田:「ホントか?」 森 脇:「こうやって食べてたんだって」 有 吉:(笑) 中 村:「ふ〜ん」 有 吉:(森脇に)「俺はこうやって食べてたけど」(箸でもち米を左手に取 る) (森脇に)「こっちはこう…」(右手でソムタム、左手でもち米を交 互に食べるというジェスチャー) 猿岩石:(二人して小声で何事か言って笑う) 滝 田:「あの、手で食べると、食べ物の感触が全部変わってくんだよ ね」 有 吉:「うん」 中 村:(ソムタムともち米を混ぜたものを口に運ぶ)「いただきます」 滝 田:「混ぜるのホントに?」 有 吉:(笑)「や混ぜないと思うんですけど」 森 脇:「や混ぜた、混ぜた」 有 吉:「俺は混ぜてなかったな〜」(笑) 滝 田:「俺正直に混ぜちゃった」(言いつつ混ぜたものを口へ)だけ/けど
森 脇:「ほら」 滝 田:(噛む) 森 脇:(無言で噛む) 滝 田:「うん。…うん。何か、タイへ行ったみたいだな」 森 脇:「そうなんですよ」 (ソムタムを指し、有吉の方を見て)「これが、食の…」 有 吉:(悪そうなほほえみで森脇を見る) 森 脇:「…」 中 村:「ホント、タイに行ったみたい」 有 吉:(笑)「何〜も意見出ませんもんね」 中 村:「いえいえ」 有 吉:「辛いだけ?」 中 村:「辛いけど」 森 脇:「だから、もち米といっしょに食べるとほら」 中 村:「おいしい、でも」 滝 田:「いや」 有 吉:(爆笑) 森 脇:「いや、辛、辛いですね〜」 中 村:「はい」 森 脇:「こんなに辛かったかな〜」 「もうずっと向こうにいると辛いのに慣れちゃうんですよ」 中 村:「あ〜」 滝 田:「あっ」 中 村:「麻痺してくる」 森 脇:「はい」 中 村:「だんだん」 森 脇:「だから多分こんなもんだと思う(※聞き取れず)」 有 吉:「ええ」 中 村:「はい」 滝 田:「うん。二口目で、二口目でその」 有 吉:「ええ」 滝 田:「干しエビとか、ナンプラーとか、うまみが。最初はあのただ辛 さだけが」 有 吉:「ああ、ああ、ああ、はい」 中 村:「そうなんですよ」 滝 田:「バーッと来ちゃうんで」 中 村:「ええ」 滝 田:「二口目から今度うまさだな」 中 村:「ええ」 滝 田:「だんだん変化してくるわ」 中 村:「今日本でこういう風に食べるとすごく辛いですけど。ねえ」 森 脇:「ええ」 中 村:「その、タイにいたら」 森 脇:「そう」 中 村:「これぐらいの辛さは」 有 吉:「そうですね、全然辛くなかった」 森 脇:「辛くなかった」 有 吉:「もっと辛かったかもしれないですよね」 中 村:「そうですよね」 有 吉:「ええ」経験
滝 田:「やでも、いろんなその」 中 村:「経験」 有 吉:「ええ」 滝 田:「ま、いいこと悪いこと、つらいこと嬉しいこと」 有 吉:「ええ」 滝 田:「この、すごい体験だね」 森 脇:「そうですね」 有 吉:「今思えばほんと、いい体験ですね」 中 村:「やってるときは」 森 脇:「そう…ね、『何やってんだろう』って思ってましたね」 有 吉:「一応テレビ、っていうのが少し頭にあるんですけど」 中 村:「ええ」 有 吉:「でも、こういう風に(シチューを指して)ピーターにお使いに行 かされたりすると」 中 村:「はい」 有 吉:「カメラもついてこないし」 中 村:「うん」 有 吉:「『俺何でハンガリーでお使いしてんだろ?』っていう」 森 脇:(笑) 有 吉:「何かそういうのがず〜っとあって」 森 脇:「悲し〜くなりますね」 有 吉:「ええ」 滝 田:「いろいろこう、人生観で大きく変わったものがあるでしょ」 猿岩石:「そうですね」 森 脇:「もう人の優しさ、だけで生き延びてきたって感じですから」 滝 田:「うん」 森 脇:「これはもう、人に優しくしないといけないな、っていう気持ち が」 滝 田:「あ、今度は返す番か」 森 脇:「はい」 有 吉:「そうですね」 森 脇:「そうですね」 滝 田:「そりゃいいことだな」 有 吉:「はい」 中 村:「ほんとですねぇ」 滝 田:「うん」旅・302日目
滝 田:「今日は」 中 村:「突然ですけどあの」 猿岩石:「はい!」 滝 田:「プレゼントがあるんだよね」 中 村:「そんなお二人に」 有 吉:「えっ」 中 村:「一足早い」 有 吉:「え〜っ」 中 村:「バレンタインの」 森 脇:「おっ」 滝 田:「そ」 中 村:「プレゼントを」(透明の箱に入ってラッピングされた、CMで作っ た“ハートのベークドチーズケーキ”を出す) 滝 田:「これはね」 有 吉:「はい」 中 村:「さ、どうぞ」(有吉にケーキを手渡す) 有 吉:「あ!」 滝 田:「あーちゃん手作りの」 森 脇:「(※聞き取れず)」 有 吉:(ケーキの箱を森脇と二人でもって)「すいません、ありがとうご ざいます」 森 脇:「ちょっと待て」 有 吉:「ん」 森 脇:「真ん中置こう」 有 吉:(笑、二人の真ん中に箱を置く) 中 村:「もう一個ある」 猿岩石:「あ!」(二人で顔を見合わせて笑) 有 吉:(箱を一人で持つ)「なんだ〜」 中 村:(爆笑、もう一つ箱を出す)「今でもなんか、おもしろかったか ら」 滝 田:「ちょっと面白かった」 有 吉:(笑) 滝 田:「なんか旅の延長みたいだな。『一つの物もらった時どうしよ う』」 中 村:(2つ目の箱を森脇に渡す) 森 脇:「あどうも。ありがとうございます」 有 吉:「あ〜すいません」 中 村:「ケンカしないように」 有 吉:「はい」 滝 田:「中村あずさ、手作りの」 猿岩石:(箱を嬉しそうに見つめている) 森 脇:(嬉しそう)「これはもうね…」 滝 田:「バレンタインのケーキ」 「これから頑張ってね」 猿岩石:「はい!」 滝 田:「これからだよ」 有 吉:「ありがとうございます」 中 村:「応援してま〜す」 森 脇:「どうも」 滝 田:「どうもありがとう」 猿岩石:「ありがとうございました」 中 村:「ごちそうさまでした」 有 吉:「ありがとうございました」