スーパーテレビ
「CM業界人生劇場!
15秒に賭ける男と女」
1997年2月3日 21:00〜22:54 日本テレビ系
出演:広末涼子・猿岩石・鈴木京香・西田敏行・島田紳助 他
ナレーター:羽佐間道夫(敬称略)
オープニング
番組初めに、この後紹介されるCMの裏側をプレビューするVTRが流れました。広末涼子さんの画に続いて、猿岩石の登場。
SMAPの後釜!
インラインホッケーの防具に身を固めた猿岩石が、フィールドに座っている。手前のジャンプ台から選手たちが次々と彼らの上を飛び越えて行く。ビビリ気味の森脇。
続いて、ホッケーで倒される二人の映像。
- ナレ
- こちら人気絶頂のあの猿岩石が、2作目のCMに挑戦。体を張ってわずか15秒の映像に自分たちの未来を賭ける。企業側は、今が旬のタレントに社運を賭ける!
小さな腹黒さ
千葉・幕張。とあるインラインスケート場で、撮影の準備が始まっている。
- ナレ
- 冬の朝6時半、CM撮影の開始であります。
シルバーのグロリアから二人が降りてくる。
- 森脇
- (目のくまがひどい)おはようございまーす。おはようございまーす
- 有吉
- (こちらも眠そう)おはようございます
- ナレ
- ある食品メーカー(※エースコック)のCMで、主人公は人気絶頂の猿岩石の二人。
電波少年でのヒッチハイクの映像が出る。
- ナレ
- 去年、10万円を懐に、ユーラシア大陸をヒッチハイク。その様子がブラウン管に流れ、一躍、時代の寵児となってしまった二人であります。
雑誌"WorldWalker"のCM撮影風景(『旅の達人編』)の映像。
- ナレ
- 先頃はじめてCM出演を果たしたのであります。CMに起用されたということは、スターとして認知されたという証。今回は、2度目のCMにチャレンジ。
控え室?でのインタビュー。
- 森脇
- 一生懸命、手抜きをしないように、がんばります。
- 有吉
- あー、ローラーブレード、やるんですよー。
- 森脇
- えっ?
- 有吉
- ローラーブレード、やるんで…
- 字幕
- 今日の撮影内容を知らない森脇であった。
- 森脇
- 練習してないや。やっばい…
よそ行き
インラインホッケー選手たちの練習風景。ジャンプ台でジャンプもする。
- ナレ
- 今回のCMは、インラインスケートという靴を履いてのホッケー。猿岩石の相手は、ある体育大学の選手たち。
インラインホッケーのユニフォームに身を包み、コーチの「はい、右」などの掛け声に合わせて、恐る恐る歩を進める二人。
- ナレ
- なんたって未経験の二人に、コーチがつきっきりで指導いたします。ケガ防止のための特訓でもあるんであります。
警備員までも二人の特訓を心配げに見つめる。
- ナレ
- でも周囲は心配そうだ。食品会社がこのCMでイメージするのはがんばる人。去年の放浪の旅でがんばった猿岩石の姿に感動し、出演を依頼した。
有吉は壁に向かってパックを打つ練習をしている。
- ナレ
- 有吉くん黙々と一人でがんばっている。
それをフィールドの外の椅子に座って見ていた森脇。
- 森脇
- (スタッフに)巨人の星みたいですね(笑)。
- 有吉
- (一生懸命パックを打っている)
- 森脇
- 日ごろあんな奴じゃないのにな〜。
去年の今ごろは
今度は二人して椅子に座っている。有吉のひざには毛布、森脇の手にはたばこが。有吉があくびをひとつ。
- ナレ
- 午前10時、特訓を終わって待機中の猿岩石。思わず、こんな言葉が。
- 有吉
- 去年の今ごろっていうか、去年はほとんど…
- 森脇
- 今、起きたくらい。(笑)だらだらと。
- 有吉
- それが、2年くらい続けた。
- 森脇
- (笑)バイト行って帰って寝て。
すんなりと
ディレクターの「ヨーイ、ハイッ!」の声。
- ナレ
- そう、去年と別世界の二人に撮影開始の掛け声だ。このCMの筋書きは、敵チームから散々いたぶられた二人が、カップラーメンを食べて元気を取り戻すというもの。
ここで冒頭と同じの映像に。地べたに座っている二人の上を、ジャンプ台を使って選手達が飛び越えて行く。
- ナレ
- 彼らの弱々しい姿と表情をどこまでリアルに撮影できるかどうかが勝負なんだが、(ジャンプ)台の下から彼らの表情をねらいます。
選手に当たられ、倒れる森脇。ヘルメットも飛んでリアルな感じを醸し出している。沿道を歩くおばちゃんも指を差す。
- ナレ
- わずか15秒の映像に、演じる方と演じさせる方との激しいせめぎあいが続きます。『リアルに!もっとリアルに!』これがディレクターの注文だが、
壁に激突する森脇。うつ伏せに倒れこんで、
- 森脇
- あっちゃ〜
- ナレ
- おう、だいぶリアルだい。
スタッフに両脇を抱えられ、森脇、退場。
- ナレ
- 2時間にわたる森脇くんのこのシーンがひとまず終了いたしました。
受難
有吉が敵4人に囲まれ、体当たりを受ける。倒れこんで涙目。
- ナレ
- 有吉くんの登場となりまして、敵チームの強烈な体当たりに思わずひっくり返るこのシーン!…リアルじゃないか。
撮影の合間に。
- 有吉
- (疲れてボーッとしている)
- スーパーテレビスタッフ
- 大丈夫?
- 有吉
- (ぱっと笑顔になって)やっ、全然大丈夫です。はい。
- ナレ
- ところがどっこい、ディレクターは満足していないんですね。
またも当たられ、転がる有吉。
- ナレ
- 『有吉くんのひっくり返り方がどうもわざとらしくて気に入らない!』そこで、
- ディレクター
- (選手達に)マジにやって。マジにやりましょう。
ぶち当たられ、つぶされる有吉。
- ナレ
- マジにやれ。マジにの指示が敵チーム役の選手に飛んだ。当たりが急に激しくなってまいります。
有吉が勢い余ってカメラに接近!あわてて移動するカメラマン。
- ナレ
- やーカメラマンも大変だ。必死に有吉くんの表情を追う。
陸橋の上から見下ろす男性二人。
- ナレ
- 『いや〜よくやるよ!』と言っております。
- ナレ
- もう10回もこのシーンの撮影が続いておりまして、相棒が心配そうになってきました。
森脇は椅子に腰掛け、肩にはスカジャン、ひざには毛布、手にはたばこと飲み物の完全装備。激しい当たりが続く有吉の撮影風景を見ながら、
- 森脇
- 激しいな〜
大丈夫かな〜
依然として当たられつづける有吉。
- ナレ
- このシーン、撮影開始から2時間、15回目の体当たりだ。
執拗に倒される有吉。
- ディレクター
- 「ハイ、カット!」
- ナレ
- や〜っとOKが出る!そして拍手が沸き起こる!
またもミリオン?
舞台は東京渋谷・レコーディングスタジオ「東急ファン」に。猿岩石の二人がセカンドシングル『ツキ』のレコーディングをしている。
- ナレ
- CMの主題歌も、猿岩石が歌います。そして、できたCMがこれだ!(※実際放送されたものとは多少異なります)
<BGM:『ツキ』/猿岩石>
インラインホッケーの選手達が猛スピードで迫ってくる。
地べたに座っている猿岩石の上を次々と飛び越えて行く。
ビビリまくりの二人。
- 森脇
- うわっ!
振り返って、
- 有吉
- (大阪弁風に)行こか〜?
- 森脇
- ぶっつぶす!
パックを持っていた有吉は何度も当たられ、そして倒される。
ボーッと立っていた森脇は突如当たられ、倒される。その後、壁に激突。
- 女の子3人
- 寝てんじゃね〜よ〜!(一瞬写る)
有吉がスーパーカップのふたをビリッと開ける。
フィールドに座って、チーム全員で食べる。
- 一同
- 1.5倍だ!スーパーカップ!エースコック!
- 有吉
- (森脇に向かって大阪弁風に)めっちゃ楽しいな。
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