CM前
字幕:CMのあと,猿岩石ヤラセの真相激白!
<CM>
前フリ
<場面:お城の廊下> 遊び人の格好に白塗りのバカ殿様(志村けんさん)が人気をうかがいな がら廊下を後ずさりし来ると反対側から女中2人(細川ふみえさん,(?)) がやってきてバカ殿とぶつかる バカ殿様(志村):「うわぁ〜っ!!(驚)」 女中2人:「あぁ〜っ!!(驚)」【笑】 (↑お決まりの笑い声の効果音) 女中(細川):「あらっ,殿!」 バカ殿様(志村):「しぃーーっ!」 女中(細川):「どうなすったんですか?」 バカ殿様(志村):「はっ?」 女中(細川):「どうしたんですか?そんな格好して」 バカ殿様(志村):「ちょっとあの,城下に行ってくるから,田代と爺 (桑野)に黙っとけよ!」 女中2人:「えっ!」 バカ殿様(志村):「黙っとけよ!けっ!けっ!しぇっ!」 女中2人:「えぇ〜」【笑】 <場面:長屋の前> 手前から町娘二人が歩いている 向こう側からバカ殿様(志村)が向かってくる.すれ違いざま町娘のほう を振り返り バカ殿様(志村):(バカ殿様の高い声で)「よっ,ねぇちゃん!ねぇ〜 ちゃん!」【笑】 町娘二人,振り返る バカ殿様(志村):(素の声で)「見やがったよ,おい」【笑】 長屋のほうに近寄っていくバカ殿様(志村) バカ殿様(志村):「一般庶民は何やってるんだぁ?」 と,言いながら人差し指で長屋の戸の障子に穴をあけ,覗く
ジャブ
<場面:長屋の中> 貧乏な家の母親(志村)が着物を繕っている 【笑】 ツギハギだらけの着物にてっぺんだけくくってあるチリチリ髪のズラを かぶり,情けない顔で(右足だけ崩して)座っている子供(森脇)【笑】 同様の身なりに正座で座っている子供(有吉)【笑】 ちゃぶ台を前に左から森脇くん,志村さん,有吉くんの順に座っている 子供(有吉):(元気のない声で)「母ちゃ〜ん,腹減ったよぉ〜」 母親(志村):「うっさいわねぇ!もう」 子供(森脇):「だってもう3日も何も食べてないじゃないか」 母親(志村):「お前らは腹減ってるのが普通だろ!だって」【笑】 「平気だろ!3日ぐらい何言ってんだよ」 子供(森脇):「そうだけど…」 母親(志村):「お前たち,母ちゃんに内緒で何処行ってたんだい! 家出して,何十日も!」【笑】 子供(有吉):「……」 子供(森脇):「遠く…」【笑】 母親(志村):「"遠く"じゃわかんない!母ちゃんは」【笑】 「何処!」 子供(森脇):「世界…」【笑】 母親(志村):「"世界"?!(森脇くんの頭を叩きながら)バカヤロー!」 【笑】 子供(有吉):(ちょっとウケてる) 母親(志村):「"世界"(笑)なんか,オーバーなこと言うんじゃねぇ よ,お前は!」 子供(森脇):(なぜか嬉しそう) 母親(志村):「…ったく」 子供(森脇):「だって…」
瞳は語る
母親(志村):「お前らはまだ母ちゃんに,あの…隠してるだろ!な んか」 子供(有吉):「母ちゃんだって死んだって聞いたから…」【笑】 母親(志村):「(有吉くんのおデコを思いっきりハツリながら)俺は 死んでねぇよ!お前よぉ!」【笑】 「なんで知ってんだよ!そんなこと」【笑】 子供(有吉):(めっちゃウケてる.妙に嬉しそう) 母親(志村):「お前ら,母ちゃんに内緒で,あの…飛行機乗ったろ !」【笑】 子供(有吉):(うつむいて笑いをこらえている) 子供(森脇):(壁のほうを向いて笑いをこらえる) 母親(志村):「なんで母ちゃんに最初から行く前に飛行機乗って行 くからねって(ちゃぶ台を叩きながら)言わないん だよ!お前らは!【笑】 騙しやがって,コノヤロ ー!」【笑】 子供(猿岩石):(うつむいて必死に笑いをこらえる) 母親(志村):(またもや,森脇くんの頭を叩き)「笑ってんじゃねぇ よっ!(笑)」 子供(有吉):(もう限界?!うつむいたまんま.でも,肩が震ている) 子供(森脇):(笑うのを我慢する…が,口元が緩む) 母親(志村):「あぁっーん?!」 子供(猿岩石):(ひたすら我慢) 母親(志村):(森脇くんに向かって)「どうだったの,飛行機は?」 子供(有吉):(遠慮がちに)「最高」 母親(志村):「最高?!(笑)」【笑】 子供(有吉):(嬉しそう)
印税生活
母親(志村):「お前ら母ちゃんに内緒で,あの…本出して」 子供(有吉):(素に戻って)「はい」 母親(志村):「儲かったろ!随分」 子供(有吉):(不服そうな顔で小さく首を振る) 子供(森脇):(激しく左右に首を振る) 母親(志村):「小遣いは!母ちゃんに」 子供(森脇):(さらに激しく首を振る) 母親(志村):(ちょっと優しく)「儲かってないのかい?」 子供(有吉):(志村さんに訴えかけるような目をして,激しく一度 頷く) 母親(志村):「なんでぇ!何十万て売れたじゃないか!本が」 子供(有吉):(小声で)「事務所」 母親(志村):「事務所???(笑)」【笑】 子供(猿岩石):(小さく頷く) 母親(志村):「お前ら,入ってこねぇのかい?」 子供(猿岩石):「はい」 母親(志村):「お前ら,給料いくら貰ってんだい」 子供(有吉):(森脇くんのほうに目をやる) 子供(森脇):「これは…」 子供(有吉):「言えない」 子供(森脇):(真剣に)「言ったら,また減っちゃいます」 子供(有吉):「はい」 母親(志村):(思わず吹き出す)【笑】 「言うと減るのかい?」 子供(森脇):(頷きながら)「言うと減ります」 子供(有吉):(頷く) 母親(志村):(有吉くんに向かって)「ちょっといくらか言ってご らん.言わないから」 子供(有吉):(一瞬何かを気にしたようだが,耳元で教える) 母親(志村):(それを聞いて思わず吹き出す) 子供(有吉):(つられて吹き出す) 母親(志村):「若いうちは苦労するんだよ(笑)」【笑】 子供(有吉):(頷きながら笑う.そしてまた,吹き出す) 母親(志村):「それは頭下がるわ(有吉くんの方に頭を下げ),本当 に(笑)」【笑】 子供(有吉):(志村さんのほうに両手をつき,何度も頭を下げる) 子供(森脇):(下向いて笑ってる) 母親(志村):「大変だなぁ,お前らもなぁ(笑)」 子供(森脇):(両手をついて頭を下げる) 母親(志村):「お正月だからな(笑)(ちゃぶ台を軽く叩く)」 子供(森脇):(情けない顔で,カメラ目線で何かを訴えるように頷 く) 子供(有吉):「はい(笑)」
伝統芸!
母親(志村):「ちゃんと母ちゃん(もう一度ちゃぶ台を叩く),お雑 煮用意してあるから」 子供(猿岩石):(いつもの如く超大袈裟に)「えぇーーっ!!」 母親(志村):(立ち上がりながら)「お雑煮」 (奥の土間のほうに何かを取りに行く) 子供(猿岩石):(土間のほうを見て,そわそわ) 子供(森脇):(声を裏返らせて)「えぇーっ」 子供(有吉):(声を裏返らせて)「えぇーっ,ほんと?!お雑煮!!」 母親(志村):「お雑煮な」 子供(有吉):(声を裏返らせて)「えーっ」 母親(志村):「お正月はやっぱ,お雑煮食べないとダメだ」 (お椀が三つのったお盆を持ってくる) 「なっ,ほらっ」 子供(猿岩石):「わぁーっ!!(目線はお椀に集中)」 母親(志村):「ほらっ」 「ほら,お雑煮だよー」 (ちゃぶ台にお盆を置く.お椀の中に白いものが…) 子供(森脇):「やったー(笑)!」 母親(志村)がお椀を銘銘に配る.お椀の中で何やら白いものがゆらゆら 揺れている 母親(志村):「食べ過ぎないようにねぇ」 子供(有吉):「はぁ〜い」 子供(森脇):「わぁーっ」 母親(志村):「はい,はい,これお箸だからね(有吉くんにお箸を 手渡す).はい,お箸(森脇くんにもお箸を渡す)」 子供(有吉):「うふふふふ(笑)」 子供(森脇):「(お箸を受け取りながら)これがお箸ぃ?」 子供(有吉):「うふふ(笑)」 母親(志村):「はい」 三人とも右手にお箸,左手にお椀.準備万端?! 母親(志村):「はい,いただきまーす」 子供(有吉):「いただきまーす!」 子供(森脇):「いただきまーす!」 みんなでお雑煮のお餅をおいしそうに食べる.と思いきや,お椀の中の 白いものの正体は…なんと!ドリフでおなじみの昔懐かしい "ゴム"!! 三人ともお椀の中のゴムを咥え, 母親(志村):「アウーーッ」(三人そろって,お椀の中のゴムが 『ビヨ〜ン』) 「アウーッ」(もう一度,『ビヨ〜ン』) (ゴムを咥えたまま,お椀を頭の後ろへ) 子供(森脇):(半分ヤケになってお椀を上下に引っ張る) 子供(有吉):(ゴムを咥えてお椀を真上から真後ろに,そして前に) 母親(志村):(お椀を前に引っ張った状態で,伸びたゴムを右手で 上下に何度もシゴきながら気持ち良さそうに)「おぅ. おぅ.おぅ」 子供(有吉):「(ゴムを咥えたまま)母ちゃん」(志村さんの動作を 見て思わず笑ってしまう) 子供(森脇):(ゴムを口から出して)「おしくなーい」 子供(有吉):(ゴムを咥えたまんま)「アウゥゥゥ(おしくなーい)」 母親(志村):(ゴムを口から出して)「ん?」 子供(森脇):「おいしくなーい」 母親(志村):(素で)「ゴムだもん,これ」【笑】 子供(森脇):「(ゴムをお箸でいじりながら)また騙されたぁ」 母親(志村):「"また"とはなんだよ!(森脇くんの頭を叩く)」【笑】 子供(有吉):(ゴムをまだ咥えたまま笑ってる) 子供(森脇):(叩かれてるのに嬉しそう)
ごちそう登場
母親(志村):「冗談だよ.ほんとはちゃんと(有吉くん,口からゴ ムを放して"バチン")お餅があるの」 子供(森脇):「あっ,ほんと?」 母親(志村):「(お椀をお盆に片づけながら)ほんとはちゃんとお餅 があるの.(立ち上がりながら)いいかい.それ(ちゃ ぶ台)どかして.(お盆を土間の方に持っていく)」 子供(猿岩石):(素早く,ちゃぶ台を壁に立て掛ける) 子供(森脇):(演技らしく)「本物,本物」 母親(志村):「ヨイショッ.ほら,ほら.(周りが板で囲われた四 角い七輪と赤い団扇を運んで来ながら)熱いから気 をつけな」 子供(森脇):「おぉーーーっ(目線は七輪に集中)!!」 母親(志村):「(七輪を置きながら)おいしょっ」(そして,また何 かを取りにいく) 子供(有吉):「(取りに行ったほうを覗き込み)今度はホントぉ?」 子供(森脇):(七輪の中を覗き込んでいる) 母親(志村):「おいしょ,あい,あい,あいおら,おら,(8cm角ぐ らいの白い固まり(今度は本物のお餅?)三つを手に して)お餅だよ」 子供(有吉):「(お餅(?)もらって)ヤァ〜,お餅ぃ〜っ」 母親(志村):「お餅だよ,お餅,お餅,お餅(森脇くんにもお餅(?) をあげる)」 子供(有吉):「わぁ〜,いただきま〜す」 お餅(?)をそのままかじる猿岩石.次の瞬間…ボコッ(有吉くんが志村さ んに頭を叩かれた音).でも,有吉くんは嬉しそう.【笑】 母親(志村):「ばかっ,食うんじゃないよ!お前.焼いてから食う んだよ!」 子供(有吉):「あぁ.そっかぁ」 母親(志村):「お餅焼くんだよ,ここ(七輪)で」 子供(森脇):「焼くんだぁ」 母親(志村):「(七輪の上にお餅(?)を置きながら)ほらっ」 母親(志村):「ほんとは…,本当は火があるんだからね」 子供(森脇):(素で)「はい」【笑】 母親(志村):「お前ら居るとめんど臭くなっちゃうじゃねぇか!バ カヤロウ」【笑】 子供(猿岩石):(笑)
リアクション勝負
気を取り直して 母親(志村):「はい,お芝居お芝居」 (団扇で七輪をパタパタあおぐ) 子供(猿岩石):(お餅に集中) 子供(森脇):(最上級のお芝居)「あっ,いい匂いしてきた,いい 匂いしてきた」 母親(志村):「嘘つくんじゃねぇよ」【笑】 子供(森脇):(先ほどのようにちょっと情けない顔でカメラ目線で 笑おうとするがタッチの差でカメラが切り替わり間 に合わず) パタパタパタパタパタパタパタパタパタ(団扇であおぎ続ける) すると,真ん中のお餅が膨らみ始める(お餅の中央から白い風船が膨らん でくる.只今約10cm).それを見て, 子供(猿岩石):「あっ!」(膨らんできたお餅を我先に手に取ろうと する) 母親(志村):(それを止めながら)「まだまだまだまだ,まだまだ. まだだよ,まだ,まだ.まだだめ」 子供(森脇):(小声で)「まだダメ?」 お餅の膨らみ約20cm.まだまだ大きくなってくる. パタパタパタパタパタパタパタパタパタ(団扇の音) 子供(有吉):(驚き顔) 子供(森脇):(驚き顔) お餅の膨らみ約60cm,まだまだ膨らみ続ける 子供(有吉):「ウワーッ,大きい!大きい!」【笑】 「大きい大きい!」【笑】 「もうもう,もう…」 三人(志村,猿岩石)とも思わず立ち上がる 母親(志村):「まだだよ.まだまだまだ」 子供(森脇):(右手をお餅に伸ばしながら)「もう食べる!もう食 べる!」 母親(志村):「まだまだまだ,まだ」 パタパタパタパタ お餅の膨らみ約100cm,まだまだ膨らみ続ける 子供(有吉):(お餅に口を近づけ食べるそぶり) 母親(志村):「まだまだ」 パタパタパタパタ まだまだ膨らむお餅,約120cm 子供(森脇):(お餅と志村さんを交互に見る) 子供(有吉):(お餅と志村さんを交互に見て,あたふたしながら) 「え?え?あ,どうゆうこと?!」 母親(志村):(驚いた顔で)「おーっ!おーっ!」 最大に膨らんだ風船は部屋一杯に!森脇くんは向かって左の壁,有吉く んは向かって右の壁に風船のほうを向いて張り付いている.志村さんの 姿は風船で完全に隠れている. 母親(志村):「あーっ,あーっ」 お餅はまだ膨らみ続ける 子供(森脇):(壁に張り付いたまま) 子供(有吉):(逃げ場がないのでしゃがもうとする) BANG!! ついにお餅爆発!!【笑】 子供(森脇):(爆発の勢いでぶっ飛ぶ) 子供(有吉):(驚いた勢いで頭を壁にぶつける) 子供(森脇):(びっくりして目をパチクリ) 母親(志村):(二人に向かって)「食べなっ」
<場面:長屋の前>
バカ殿様(志村):(バカ殿様の高い声で)「いるんだよなぁ,ああいう バカがよっ」【笑】 と言いながら,手前にはけていく.