スーパーインポーズ(以下、字幕):猿岩石 思い出の地 香港へ…
ナレーション(以下、ナレ):「そしてあの猿岩石が、ヒッチハイクを
スタートした思い出の地を訪れて、涙、と思いきや、次から次
へと驚きの裏香港ツアー。知る人ぞ知るディープなスポットを
衝撃体験!」
香港の空港。高木美保、久本雅美、菅野美穂のレギュラー三人が『アジ
アの純真』を唄いながら登場。
久本:「香港に着いたー! 今日から、もう、3日間大いに楽しみましょ
う!」
高木:「はい、そうしましょう」
久本・菅野:「やっほー!」
浮かれるレギュラー三人の後ろに、空手着姿の猿岩石が登場。
有吉:「マチャミ、マチャミ」
森脇:(両手を上げて)やっほ〜」
有吉:「マチャミ」
レギュラー三人、振り向く。
久本:「おい!」
高木:「誰か、親しげに呼ぶ奴がいるぞ」
久本:「(有吉に)なんだよ、お前」
菅野:「猿岩石さんが…」
有吉:「おはようございます」
有吉・森脇:「猿岩石です」
久本:「…知らない知らない。行こうぜ」
レギュラー三人、笑いながら立ち去ろうとする。
森脇:「仲間に入れてください…(追いすがりながら)すみませんすみ
ません、ちょっと待ってください!」
有吉:「マチャミ」
森脇:「ちょっと待ってください!」
有吉:「すみません!」
猿岩石二人が、久本の肩をつかんで引き留める。
久本:「なんだよぉ」
森脇:「香港! 香港…香港で、今日、遊ぶんでしょ?」
久本:「うん」
有吉:「僕ら、香港…」
森脇:「仲間に入れてくださいよ(有吉:「仲間に」)」
久本:「聞いてない聞いてない」
有吉:「聞いてないって…!」
久本:「聞いてないし…はい」
再び手をつないで立ち去ろうとするレギュラー三人。猿岩石二人が追う。
有吉:「待ってください!」
森脇:「ちょっと待ってください!」
有吉:「…久本さん!」
レギュラー三人、立ち止まって振り向く。
久本:「よしよし。お前、「久本さん」って言ったから許す」
有吉:「(笑)はいはい」
高木:「(久本に)なんだ。もう、それだけのことだったのか(笑)」
森脇:(額の汗をぬぐう仕種で、有吉に)「危ないよ、お前。あやうく
(笑)」
久本:「有吉、いきなり、自分の女みたいに「マチャミ」って言ったも
ん。今(笑)」
浮き沈み
久本が、3枚の封筒をシャッフルして(菅野:「♪シャッフルシャッフ
ル」)猿岩石二人の前に差し出す。
久本:「只今から、君たちのこれからの行動を、この3つの中から選ん
でいただきましょう(菅野:「イェイイェーイ」)」
有吉・森脇:「「聞いてないですけど」
久本:「(猿岩石二人を封筒で叩いて)それ、おんなじこと言ってる。
嬉しそうに言いやがって(笑)」
有吉、1枚だけ選び出して久本に渡す。
有吉:「お願いします」
久本:「(封筒の中を覗いて)ひゃー、すっげー!」
菅野:「(同じく覗き込んで)えぇ! これでいいんですか? これ
でいいんですか!?」
有吉:「これでい…(少し躊躇して)いや、もう」
突然、久本が、再び封筒をシャッフルし始める。
菅野:「(その場でくるくる回りながら)♪シャッフルシャッフル」
久本:「♪シャッフルシャッフル…菅野さん、妙にご陽気。香港で浮か
れてらっしゃるアイドル、超人気アイドル(笑)。…(有吉の
の前に封筒を差し出して)さあ、いきましょ」
有吉、再び1枚だけ選び出す。
久本:「有吉、取りました!」
有吉:「はい、取りました。見てもいいですか?」
有吉が持ち上げた封筒の中からカードが床に落ちる。
全員:「あ! あ!」
久本、カードを拾う。
久本:「(文面を隠して)死んでくれって書いてあるよ(笑)」
菅野:「どくろマークが書いてあります(笑)」
森脇:「どんな注文なんですか、それ(笑)」
有吉:「そんな…(笑)」
久本:「有吉…(文面をカメラに向けて)ジャジャン!“裏香港一泊2
日 野宿の旅へ行け!”」
レギュラー三人:「(拍手)行けー!」
有吉・森脇:また野宿〜?」
久本:「「また野宿」って、お前、そーゆーような格好して来てんじゃ
ねーか(菅野:「野宿のエキスパートですねぇ」)」
全員:(笑)
森脇:「準備万端…ちょっと待ってください。これ、裏香港ってなんな
んですか? 裏って」
久本:「香港の裏側…そのまんまだよね(笑)。相当やばいらしい。相
当やばいらしいよ」
有吉:「やばいっすか」
高木:「もちろん、二人だけでデジカムで行くんでしょ?」
久本:「そうそうそうそう。誰もいないから」
有吉:「二人だけぇ?」
森脇:「ちょっとちょっと!」
久本:「そうだよぉ、当たり前じゃん。お前ら、そうやって売れてさ、
そうやって落ちていくんだから」
全員:(爆笑)
立ち去るレギュラー三人。見送る猿岩石二人。
久本:「じゃ、行って来るから(菅野:「がんばってくださぁい」)」
有吉・森脇:「はい、分かりました」
久本:「あの、死んだ時には、君たちの遺体を(灰をまく仕種で)香港
の夜景に飛ばすから」
有吉:「(笑)お願いします」
菅野:「(手を振って)生きていたら、また会いましょう」
有吉:「(手を振って)バイバイビー」
菅野:「バイバイビー」
有吉:「バイバイビー」
久本:「ハハハ、アホやアホや(笑)」
立ち去るレギュラー三人。
森脇:「おいおい」
有吉:「また、こんなんかぁ」
森脇:「お前…あぁあ、もう、これ」
有吉:「どんな番組出ても『電波』と変わらないなぁ(笑)」
そんなもの!
(空港を出たレギュラー三人。久本以外は、周りの人たちからサインを
求められる)
ナレ:「その頃、裏香港の旅を命じられた猿岩石の二人は」
まだ空港の中にいる猿岩石二人。
同行スタッフ:「(猿岩石二人に)お金はどうすんだい?」
森脇:「…あ、持ってない」
呆然とする猿岩石二人。
ナレ:「と、その時」
森脇が、封筒に入っていた1万円札を見付ける。
森脇:「あ」
有吉:「(憮然とした表情で)1万円!?」
森脇:「1万? 香港来て(苦笑)」
ナレ:「1万円を香港ドルに換算すると650ドル。猿岩石、一泊2日、1万
円の旅がスタート」
空港から出て来る猿岩石二人。
森脇:「これじゃ、お前、タクシー全然乗れないよ」
有吉:「乗れないよ」
同行スタッフ:「じゃ、バス」
有吉:「ロケバスとか無いんすか?」
同行スタッフ:「ないない」
有吉・森脇:(笑)
謙虚
(リムジンで移動するレギュラー三人)
ナレ:「一方、裏香港1万円の旅の猿岩石は、現地のバスに乗り、移動
することに」
猿岩石二人が、2階建バスに乗り込み、運賃箱にお金を入れる。
森脇:「おつり、出て来ないじゃん」
有吉:「(独り言のように)おつり出ないよ、おつり」
ブツブツ言いながら、奥へ。
ナレ:「なんと、おつりが出ない。怒った二人は悔しいので…」
2階の最前列の席に座って、外の景色を眺めている猿岩石二人。
森脇:「先頭、取ったり」
有吉:「ずーっと歩いてたもんな、この辺」
森脇:「うん。バス乗れるだけいいよ」
ナレ:「見晴らし抜群。ウキウキの猿が二匹。果たしてこの後、彼らは
どこへ行こうというのか」
始まりの地
(オーダーメイドのチャイナドレスに着替えるレギュラー三人)
ナレ:「その頃、猿岩石は、香港で忘れることのできない思い出の場所
に到着していた」
海のそばの公園を歩く猿岩石二人。
有吉:「懐かしいね」
森脇:「香港っていったら、ここでしょう」
有吉:「俺たち、ここしか思い出にないぞ、だって」
森脇:「(カメラに向かって)ここで、僕たちの旅は始まったんですよ」
公園の脇にある建物の映像。
字幕:猿岩石が初めて野宿した場所 香港芸術館前
ナレ:「ここは、ヒッチハイクを開始した二人が、初めて野宿で5連泊
した場所」
当時の野宿ポイントにやって来た猿岩石二人。
森脇:「あぁ、懐かしい!」
有吉:「(関西弁で)なんで、ここなんやろ。今考えると最悪」
森脇:「(関西弁で)最悪や(笑)。これ、雨はしのげないしさぁ、す
ぐ見付かるしさぁ」
有吉:「よくこんな所で寝てたなぁ」
森脇:「5日間も」
有吉:「(バッグを枕に地面に寝ながら)うわ、ヤな感じ(笑)」
森脇:「でも懐かしいね、なんか。ずーっとここにいたもん」
ナレ:「すべてはここから始まった。しばしの感慨にふける二人であっ
た」
達成感
(高級中華料理店に入るレギュラー三人)
ナレ:「かたや、猿岩石といえば、地下鉄で次の場所へ」
自動販売機で切符を買う猿岩石二人。
有吉:「はい」
森脇:「5ドル」
有吉:「(カード状の切符を見て)はぁん、テレカみたい」
ナレ:「ヒッチハイクにはなれっこでも、外国の地下鉄は初体験の二人。
なんとか乗ったものの…」
猿岩石二人、混雑している地下鉄に乗り込む。
森脇:「(他の乗客が大声(字幕:嘩!)を上げるのを聞いて)「わ!」
って言ってるよ」
有吉:「「わ!」とか言う人がいる、香港は」
地下鉄が駅に入って停まる。
森脇:「着いた! 着きました」
有吉:「着きました。はぁい」
地下鉄から降りる猿岩石二人。
森脇:「よし、やったー! 地下鉄制覇」
ナレ:「ロンドンゴール並の感激」
疑惑
(高級中華料理を食べるレギュラー三人)
ナレ:「一方、猿岩石は、庶民的な屋台で腹ごしらえ」
屋台が並ぶ前を物色して歩く猿岩石二人。
有吉:「すみませぇん」
森脇:「えぇと…(お好み焼き風の食べ物を見て)あ、お好み焼き…?」
猿岩石二人、串焼きを見付けて同時に指さす。
森脇:「あ、これ」
有吉・森脇:「これがうまそう!」
タコを串に刺している映像。
森脇:「わ、ちょっと…うまそう」
有吉:「うまそーだ」
ナレ:「全部手づかみで豪快。そして…」
森脇:「後は…汁物!(有吉:「汁物」)汁物、行こう」
カップにスープを注いでいる映像。
字幕:振邦翅皇(チャンポンチーウォン、ふかひれスープ)
ナレ:「なんと、猿岩石もふかひれ風スープをゲット。本当にふかひれ
入ってるの?」
裏香港満喫
猿岩石二人、公園のベンチで食事。
有吉・森脇:「いただきまーす」
まずスープを飲む。
森脇:「スープから…わ、なにこれ。ドロっとしてる」
有吉:「(飲んで)あぁ、おいしい」
森脇:「(一口飲んで)…何、ふかひれ?」
有吉:「いや、ふかひれじゃないだろー」
森脇:「(もう一口啜って)…片栗粉(有吉:(笑))」
次にお好み焼き風の食べ物を食べる。
字幕:葱餅(チャウベイン、ニラのお好み焼き)
有吉:「これを食べてるのが…(食べる)」
森脇:「(食べて)あ、うまいうまい。ニラだ」
有吉:「あぁ、これ、ニラ」
有吉がドギツイ赤色のソーセージを取る。
有吉:「これ! 俺が興味あるのは、これ! 合成着色料!」
森脇:「違うよ(笑)」
有吉、一口食べて首をひねる。
森脇:「…(受け取って食べて)これは(笑)。これ、あんまり日本人
に合わないな」
串焼きを食べる有吉。(字幕:牛百頁(ガニゥパイゥ、牛の内臓))ま
た首をひねる。森脇、受け取って食べた途端に笑う。
有吉:「これはな(笑)…いや、でも、おいしい。おいしいよ!」
森脇:「…裏香港」
有吉・森脇:(爆笑)
有吉:「いや、そういうのはあるけど、梅干しを外人が食べれないのと
一緒だよ」
森脇:「あ、そうか…(手で×を作って)じゃあ、ダメじゃん(笑)!」
恥ずかしさの基準
(ショッピングを楽しむレギュラー三人)
ナレ:「その頃、ジャンクフードで腹一杯の猿岩石は、なにやら怪しい
ネオン街へ」
街を歩く猿岩石二人。
森脇:「なんか買おうよ…服買おう、服」
デパートのエスカレーターを登っている猿岩石。
ナレ:「二人とも、どうやらショッピングしたいらしい。デパートに入
ったものの、1万円で何を買う気だ?」
ある店の前に立っている猿岩石二人。
森脇:「有吉くん、初めからこれを買う気で」
有吉:「そう(森脇:(笑))。空手着は嫌だろうと思って」
森脇:「もうね、もう嫌。もう飽きてきた」
有吉:「恥ずかしいぜ。街、歩いてて」
森脇:「(笑)これでも、あんま、恥ずかしさは変わんないと思うんだ
よ」
ナレ:「恥ずかしかった空手着を脱いで、二人が買ったのは…」
『燃えよドラゴンのテーマ』が流れ、路上でポーズを取る森脇。
ナレ:「カンフー服!」
有吉:「(笑)それはジャッキーだけど…ブルース・リーっぽいよ」
森脇:「ブルース・リー?」
有吉:「クンフー自慢の闘いに行こうぜ」
森脇:「ケンカツアー?」
有吉:「ケンカツアー。香港ケンカツアー(笑)」
肩で風を切って歩き去る猿岩石二人。
ナレ:「という訳で、超強気な二人。マジでケンカを売る気なのか?
カンフーの達人と一戦を交える為、身も心もジャッキーになり
切った二人がやって来た所は…」
格闘ゲームに熱中している森脇。有吉、後ろに立って見ている。
ナレ:「ゲームセンター。そんなことしてて、いいの?」
前途多難
(レギュラー三人と、ゲストの宮本、元木(どちらも読売巨人軍)の出
会い)
ナレ:「一方、猿岩石は、香港の小鳥占いで'97年の運勢を見てもらう
ことに」
路上の小鳥占い師の前に座る猿岩石二人。
森脇:「うわ、何これ」
有吉:「小鳥ぃ」
(以下、占い師の発言は通訳を通した内容)
占い師:「えぇ、何を聞きたいんですか? 最初に」
森脇:「えぇっと…(有吉:「仕事」)(占い師に)仕事。(有吉に)別
々に聞くの? 仕事は」
有吉:「うん」
占い師が、小鳥の入った鳥カゴの前に封筒を何枚か並べて鳥カゴの扉を
開ける。
占い師:「仕事が順調かどうか、今、鳥から聞くんで」
鳥カゴから小鳥が出て来て、封筒を1枚だけ選び出し、占い師から餌を
もらって鳥カゴに戻る。
有吉:「あらぁ、おい」
森脇:「あ、戻った。あ、食べた」
占い師が、小鳥が選んだ封筒から紙を取り出して読む。
有吉:「おじさん、意味ないじゃん(笑)」
占い師:「(有吉に)仕事は、ずっとつらいというか…」
有吉:「仕事はつらい(笑)!(森脇:「つらい!」)」
占い師:「ちょっと不満があるんで…」
有吉:「不満がある? あぁ」
占い師:「周りに、ちょっと悪い人がいるんで…」
有吉:「周りに悪い人がいる(笑)!」
占い師:「迷惑になってて…」
有吉:「相方がね、うち、悪いんですよ。これ(森脇:「えぇ?」)」
占い師:「やっぱり、ちょっとズルい人がいるから、気を付けてくださ
い」
有吉:「(手を叩いてうなずき、森脇を見て)ズルい人、いるわ」
森脇:「お前自身がズルいんじゃないかよ」
占い師:「でも、自分の運がいいから、最後は色々順調にできるから、
大丈夫です」
有吉:「大丈夫ですか!」
森脇:「俺も、なんか…」
ナレ:「続いて有吉(注:森脇の間違い)も占おうとしたが…」
森脇:「健康、健康!(有吉:「健康(笑)」)」
占い師が鳥カゴの扉を開けると、出て来た小鳥が何もくわえずに鳥カゴ
に戻ってしまう。
有吉:(爆笑)
森脇:「(有吉に)うるさいんだよ! 俺の健康どうなるんだよ!」
ナレ:「猿岩石、小鳥を怒らせ、お先真っ暗」
まともな食材
(レギュラー三人とゲスト二人のトーク)
ナレ:「一方、猿岩石は、もっとディープな香港を求めて…」
屋台で切り売りのスイカを食べる、猿岩石二人。
ナレ:「とりあえず腹ごしらえ」
有吉・森脇:「うまいうまい」
芸能界
(貸切りバスでカラオケに向かうレギュラー三人とゲスト二人)
ナレ:「一方、こちらは猿岩石。野宿場所を思案中」
猿岩石二人、道端にしゃがみこんでタバコを吸っている。
ナレ:「その時!」
森脇:「(突然、立ち上がって)あー! あー!」
レギュラー三人とゲスト二人が乗ったバスが通りかかり、猿岩石二人が
駆け寄る。
森脇:「乗せて、乗せて!」
有吉:「乗せてください!」
猿岩石二人、バスを追って走る。やっと停まるバス。
久本:「なになに?」
森脇:「もうね、お金が無いの。もう」
有吉:「待ってました」
久本:「俺たち、待ってないもん」
有吉:「乗せてください」
久本:「君たち、今日は野宿の旅なんだから。ダメダメダメ」
森脇:「降りて来てくださいよぉ(笑)」
久本:「降りれないよぉ」
有吉:「(久本に手を合わせて)なんでもします」
久本:「じゃあさ、後でカラオケにおいでよ。場所は教えないけど」
レギュラー三人・ゲスト二人:(笑)
有吉:「(森脇:「カラオケ行くの?」)カラオケ行くんすか?」
久本:「うん。カラオケ行くカラオケ行く」
有吉:「あ、僕らもカラオケ…」
久本:「うん、一緒に行こうよ。だけど、場所は教えないから」
レギュラー三人・ゲスト二人:(爆笑)
森脇:「なんだよぉ…」
レギュラー三人とゲスト二人が手を振り、バスは走り去る。憮然とした
表情の猿岩石二人。
森脇:「ひどいなぁ(有吉:「ひどいよぉ」)。あーゆー人たちなんだ」
有吉:「どうやってでも、行こう」
ナレ:「ひどいです、そういう人たちなんです。でもこれが芸能界。が
んばれ、猿岩石!」
成長著しい
(レギュラー三人とゲスト二人がカラオケボックスで唄っている)
猿岩石二人が登場。
宮本:「あ! あ!(菅野:「あ、猿岩石だ…」)」
そのまま自然にソファに腰かける猿岩石二人。
森脇:「お待たせぇ(宮本:(爆笑))…(突然、立ち上がって)じゃ
ないですよ! さっき、なんなんですか!」
有吉:「(立ち上がって)なんなんですか、さっきのは!」
久本:「お前たち、よぉ捜し当てて来たな」
森脇:「あのねぇ、ちょっと占い師に(有吉:「小鳥占い!」)。ここ
だって。当たる当たる」
菅野:「ウソぉ(笑)」
久本:「うんまぁ、来てもえぇねんけど、場所ないよ。(実際にはまだ
余裕があるのに)ないよもう、きつきつ一杯やん! どないし
ても」
全員:(爆笑)
森脇:「そんなことないじゃないですか!」
久本:「(周りに同意を求めて)なぁ、なぁ、なぁ」
宮本:「猿ちゃん、しゃべれるようになったねぇ(元木:(爆笑))」
有吉・森脇:「(森脇:「は」)ありがとうございます」
新ネタ?
久本:「分かった。せっかく来てんねんから。猿岩石、はい。(店員に)
じゃあ、コップ。すみません」
有吉:「あ、すみません」
久本:「お疲れお疲れ」
有吉・森脇:「お疲れさまです」
久本:「(猿岩石二人にグラスを渡しながら)これで一発ギャグやった
ら、食わしたるわ(全員:(笑))。それ使って一発ギャグ、
イェイ!」
レギュラー三人・ゲスト二人:「イェーイ!」
有吉:「えぇ…(腰のくびれたグラス2つを胸に当てて)シースルー」
レギュラー三人・ゲスト二人:(首をひねって苦笑)
久本:「すみませぇん。お客さん、違う部屋に(全員:(笑))。はい、
森脇(有吉:「すみません(苦笑)」)、イェイ!」
森脇:「(腰のくびれたグラス1つをテーブルに逆さに置き、片足を載
せて)波止場」
久本:「(全員:(笑))面白いな! 面白いやん、気に入った」
森脇:「いいすか?」
久本:「森脇だけ残れ(全員:(爆笑))」
有吉:「えぇ、僕は!?」
久本:「もうえぇ、分かった分かった。な」
全員、グラスを手に座る。
久本:「お疲れぇ!」
全員:「お疲れさまでしたぁ!」
全員で乾杯。ビールを飲む猿岩石二人。
久本:「以上、猿岩石でした!」
有吉・森脇:「(反射的に立ち上がって頭を下げ)ありがとうございま
した」
レギュラー三人・ゲスト二人:(拍手)
森脇:「ちょっと待ってくださいよ。もう、いいじゃないですか(有吉
:(笑))」
久本:「(笑)せやな、もうやめとこ(森脇:「もう、やめときましょ
う」)。(腕時計を示して)夜も深いしな」
敵を増やすな
久本:「(ゲスト二人に)この番組は、あの、男の人に料理を作っても
らうという番組なんで(菅野:「あ、そうですよね」)。明日、
あの、料理を。宮本さん」
宮本:「いいよ。やるやる、やるよ(全員:(拍手))。料理くらい、
お前、俺、独身なんだから。な、大介。作れるわな、料理くら
い」
久本:「(笑)その、独身という言葉が悲しいわ(全員:(笑))」
有吉・森脇:「(森脇は腕まくりしながら、久本に)僕らもがんばりま
すよ」
高木:「(久本:「え?」)なにを?」
久本:「違う。こいつら、野宿の旅やもんな(レギュラー三人・ゲスト
二人:(笑))」
森脇:「(不安そうに)え? ホントに?」
久本:「(笑)分かった分かった、ウソやウソや。(有吉:「(ホッと
して)あ、ウソですか」)もう、みんなでホテル泊まろうや」
有吉・森脇:「どうもありがとうございます!(高木:(拍手)」
久本:「初めてじゃない? ホテル泊まるの」
森脇:「初…めて…だ…」
久本:「ウソつくな!(全員:(笑)、有吉:「またウソを(笑)」)
どこまでウソついてんだ。また、全国を敵に回して」
全員:(爆笑)
森脇:「「初めて」って言えって顔してたじゃないすか(笑)」
(翌朝、朝粥を食べに出掛けるレギュラー三人)
ナレ「その頃、猿岩石は」
街を歩く猿岩石二人。
森脇:「なんか、情報によるとさ、朝粥を食いに行ったらしいぜ」
有吉:「(ため息をついて)なんでそうやって、いつも置いてかれるん
だろう」
森脇:「なぁ。早起きして、とりあえず待ってたのにね…。連絡くらい
くれてもいいじゃんな」
有吉:「昨日なぁ、少しなぁ、カラオケ一緒に…」
森脇:「ねぇ。ちょっと打ち解けたと思ったんだけどな」
食生活
(朝粥と揚げパンを食べるレギュラー三人)
ナレ:「その頃、猿岩石は」
街を歩く猿岩石二人。
森脇:「朝飯、食いたいよね」
有吉:「でも、コンビニくらいしかないんじゃない?」
森脇:「日本と一緒じゃねぇかよ、お前」
イケてるジュース
ナレ:「そういう訳でやって来ました。香港のコンビニ発見」
セブンイレブンの看板の映像。
有吉:「セブンイレブン(笑)」
ナレ:「早速、中へ」
インスタントラーメンの棚の前に立つ猿岩石二人。
有吉:「日本じゃさ、『出前一丁』ってさ、1種類しかないじゃん」
森脇:「うん…すごいね」
有吉:「『出前一丁・ビーフン』(笑)」
森脇:「これも『出前一丁』だ。辛そー」
有吉:「辛い『出前一丁』(笑)」
清涼飲料水の冷蔵庫の前に立つ猿岩石二人。並んでいる商品の中から、
つぶれた缶ジュースを手に取る有吉。
有吉:「オリジナル」
森脇:「ホントだ…でもこれ、オリジナルっても、お前」
有吉:「形はね、違うだろ(笑)」
花のイラストが描かれた缶ジュースを手に取る有吉。
有吉:「これいいじゃん、なんか。菊(笑)、菊のジュース」
森脇:「サラダ油みたいだよ(笑)」
ショートコント?
ナレ:「近所の公園で、青空のもと、買い込んだ朝食を食べることに」
公園のベンチに腰かける猿岩石二人。
有吉:「あぁ、腹へった」
森脇:「よしよしよし。(袋から品物を取り出して)『出前一丁』」
有吉:「おぉ、『出前一丁』。辛〜」
森脇:「まだある、『出前一丁』」
有吉:「『出前一丁』(笑)。おぉ、シーフード」
森脇:「まだあるよ、『出前一丁』(笑)」
有吉:「『出前一丁』。お、普通(笑)」
森脇:「普通(笑)。もうない。でも『出前一丁』」
有吉:「『出前一丁』。(パッケージの写真を見て)おぉ、玉子が入っ
てる」
森脇:「『出前一丁』(笑)」
有吉:「あぁ、『出前一丁』。肉が入ってる」
森脇:「『出前一丁』(笑)」
有吉:「『出前一丁』ばっかりだよ、お前!」
有吉・森脇:(爆笑)
ショートコント?その2
缶ジュースを手に取り、開ける森脇。
有吉:「お、おいしそう」
森脇:「いただきまぁす。(缶に描かれたサトウキビ(?)のイラスト
を指さして)ジャジャン」
有吉:「ミミズ、ミミズ味」
森脇、一口飲んで顔をしかめる。
森脇:「うわ!」
有吉:「(笑)何味? ミミズ? ミミズ?」
森脇:「なんかね、いや違う。砂糖の味なんだけど」
有吉:「竹? 竹?」
森脇:「ま、飲んでみ。ちょっと」
有吉、受け取って一口飲み、吐きそうになる。
森脇:「(笑)ちょっと、口直しにコーヒー牛乳飲も」
森脇、コーヒー牛乳風の紙パックを手に取り、ストローで一口飲む。
森脇:「(驚いて)何これ!(有吉:(笑))豆乳じゃん、これ! ま
っずー」
有吉:「どれ、豆乳ってちょっと」
有吉、受け取って一口飲み、吐きそうになる。
森脇:(笑)
有吉:「(菊のイラストが描かれた缶ジュースを手に取って)これは、
お茶だろ」
森脇:「…菊だ」
有吉:「あの、ハーブティーとか」
森脇:「あ、なるほどね」
森脇、受け取って開け、一口飲み、口に手を当てる。
有吉:「お茶(笑)」
森脇:「まず!(有吉:「全部まずい(笑)」)これが一番まずいよ!」
有吉、受け取って一口飲み、固まる。
同行スタッフ:(笑)
森脇:「なんか、でも、ありがたい味がしない? でも、なんか」
有吉:「…お香!(森脇:「あ、そうだ」)甘ぁいお香」
有吉、北京ダックを手に取る。
有吉:「これ、食べていい?」
ナレ:「香港のコンビニでは、レンジでチンして食べる北京ダックや飲
茶を売っている。さて、お味は?」
有吉:「(かぶりついて)あ、おいしい!」
森脇:「うそぉ(笑)。…わ、今、なんか思い出した。その「おいしい」
って顔で」
有吉、菊ジュースを飲んで顔をしかめる。
森脇:「(笑)だからなんで、せっかくおいしいの」
有吉:「おいしいおいしい。普通、屋台とかの方がさ、おいしいじゃな
い。香港は違う(森脇:「コンビニの方がうまい」)。香港に
来たら、コンビニで飲茶を買え」
森脇:「そ」
お楽しみはこれから
(食材の買い出しをするゲスト二人)
(足つぼマッサージ店に入るレギュラー三人)
ナレ:「さて、一方、その頃、猿岩石は」
街を歩く猿岩石二人。
森脇:「裏香港を紹介します(有吉:「はい」)。すごい、いいマッサ
ージがあるらしいから」
有吉:「あ、痛いマッサージ」
森脇:「これはねぇ、今日、テレビ見た人じゃなきゃね、絶対、分かん
ない。ここは、裏だから」
寂れたビルに入る猿岩石二人。
森脇:「裏香港って感じするでしょ?(有吉:(笑))」
ナレ:「何やら自信の口ぶりの猿岩石。いかにも怪しげな暗い階段を登
る。自分たちをこれから襲う災難も知らず、楽しそうな二人。
エレベーターに向かうが…」
猿岩石二人、エレベーターの扱い方が分からない。
有吉:「6階…」
ドアを手で開けて、やっとエレベーターに乗り込む猿岩石二人。
ナレ:「なんとドア式。やっと乗り込み、6階へ。このビルの6階に、い
ったい何が」
有吉:「(エレベーターから降りながら)マッサージ…本場?」
森脇:「本場本場。はい、はい、来て」
ある部屋の前に立ち、呼び鈴を押す森脇。
有吉:「これ?」
森脇:「ここ」
有吉:「普通のマンション。分からないなぁ」
ドアが開き、招き入れられる猿岩石二人。
有吉・森脇:「こんにちはぁ」
字幕:推掌康復中心(トイチョンホンフォチョンサム)
森脇:「えぇと…マッサージ、プリーズ。OK?」
猿岩石二人を迎える、マッサージの先生。
字幕:劉挺州 先生
先生:「OK」
森脇:「おぉ。ほら、知ってるから」
有吉:「(笑)これ、だってさ、分かんないよ、普通」
ナレ:「そこは香港でも知る人ぞ知るマッサージ屋で、もちろん観光客
は立ち寄らない、マル秘スポットだった」
森脇の場合
(マッサージを終えてリフレッシュしたレギュラー三人)
ナレ:「一方、何やら不安げな表情の有吉。まずは、森脇からマッサー
ジ開始」
うつ伏せになってマッサージを受ける森脇。脇に立って見ている有吉。
ナレ:「全身のつぼを刺激するマッサージの先生。悪い場所のつぼに来
ると、激痛が走るらしい。このようにして…」
森脇、膝の裏をもまれて、突然、痛がり出す。
森脇:「イテテテテテ」
マッサージを終えて、有吉に感想を話す森脇。
森脇:「俺、膝が悪いから、膝やる時、すっごい痛いの」
有吉:「痛い…」
森脇:「でも、肩とか背中とか、すっげぇ気持ちいいよ」
有吉の場合
ナレ:「有吉。先生に肩こりを訴えたところ、ほぐしてくれた後、なん
と首吊りマッサージだ」
椅子に座り、天井に吊るされたゴムバンドで首を固定されている有吉。
脇に立って見ている森脇。
(以下、先生の発言は通訳を通した内容)
先生:「(有吉の背中をマッサージしながら)もうちょっと、体をリラ
ックスしてください」
有吉:「(荒い呼吸で)こんなんでリラックスできませんよ」
森脇:「痛くなさそうじゃん、なんか」
ナレ:「ここで親切な森脇が…」
森脇、ゴムバンドの位置を調節するハンドルを回して、高くしてしまう。
有吉:「(顔をしかめて、声にならず)うっ」
先生:「高すぎるよ」
血祭り
ナレ:「更に…」
仰向けに寝かされた有吉の顔。先生、有吉の鼻の右横に針を刺す。
有吉:「(驚いて)痛い!」
森脇:「(笑)今、どんな感じ?」
有吉:「(目を見開いたまま)ちょ…なんか、ここに見える」
森脇:「(全員:(爆笑))そりゃ、そりゃね。ま、ここに針刺さって
るから」
有吉:「なんで針刺すの?」
森脇:「(笑、質問に答えず)動いたら痛いから」
先生、有吉の鼻の左横にも針を刺す。
森脇:「痛い?」
有吉:「…ヒゲみたいになってる?」
森脇:「なってる。ドラえもんみたいだ」
有吉:「(先生に)これは、どういう効果があるんですか?」
先生、質問に答えず、有吉の右のもみあげの位置に針を刺す。
有吉:「ひー」
森脇:「うわ! 入ってった、今の」
有吉:「痛い! 骨折んのより痛いよ! こんなの」
森脇:「(笑)すごい、入った。今、ここ」
先生、有吉の左もみあげの位置にも針を刺す。
硬直して目を見開いている有吉。
有吉:「痛ー。ふわぁ…痛い(森脇:(笑))」
ナレ:「猿岩石、うつろな瞳でリラックス」
(高木、久本とゲスト二人の料理)
(菅野のテレビ出演)
(高木、久本のショッピング、食事)
(日本に戻り、過去の『メレンゲ』ゲストにお土産を渡す映像)
(香港のカラオケボックス。全員で『アジアの純真』を唄う映像)