タモリ「それじゃお友達を…」
赤坂「今回は初登場の方を呼ぼうと思いまして…
フジテレビ系で深夜『新品部隊』っていう新しい新人のお笑い芸人さんが
ちゃんと芸をやっている、その延長で今『東京Aランチ』ってやってるん
ですけども、明日はここに出て、トークでお客さんをつかんで、レギュラーの
道も夢じゃない、ボキャブラ天国登場も夢じゃない!猿岩石を」
すると、会場からは「ヒェ〜ッ」という歓声とともに拍手が。
タモリ「猿岩石ねえ」
「猿岩石今人気あんだよね」
「おい、ちゃんと載ってるぞ」
あさりどの操作するMacの芸能人検索システムには、しっかりと「猿岩石」の名が。
赤坂「『新品部隊』で、ホント最初の頃、よく出てくれてたんですよ」
とてもさわやかな写真が出てくると、客席からは驚きの混じった歓声があがりました。
タモリ「ずーっと旅してたからね」
赤坂「僕も、話すのが何百日ぶり…だと思うんですけど、日本の時間に
慣れてますかね?」
すると、電話がつながったようです。
有吉「もしもし」
この日電話担当の木佐アナ「あ、猿岩石さんでいらっしゃいますか?」
有吉「あ、はい」
電話を取り次いで、
赤坂「もしもし」
有吉「あ、もしもしー、はい!」
赤坂「赤坂です、どうもお久しぶりです」
有吉「あ、おひさ、おひさぶり、お久しぶりです!」
赤坂「森脇君と、有吉君ですか」
有吉「あ、サルガンチャクの有吉です」
タモリ「サルガンチャクって…」
赤坂「あ、覚えてますか赤坂ですけど」
有吉「お、お久しぶりですー」
赤坂「オヒチャチブリですー」
赤坂「明日、明日がんばれよ。いいともで、いいともでつかめばな、
レギュラーの道も夢じゃないからな」
有吉「あっ、はあ!」
赤坂「がんばろうな!」
有吉「はい、がんばります!」
赤坂「がんばろうな!」
有吉「はい!」
赤坂「大先輩に代わるから」
有吉「はい!うわっ!」
受話器を受け取ったタモリさんに、
赤坂「緊張してる、緊張してる、柔らかく、柔らかく。リラックスさしてやって下さい」
タモリ「あー、もしもし?」 (2割くらい丹波を入れて)
赤坂「いえ、柔らかく!リラックスさしてやって下さいよ、ドキドキしてるん…
リラッ、リラックス」
有吉「タモリさん」
タモリ「もしもし」
有吉「タモリさん、タモリさんだ」
タモリ「もしもし」
有吉「はい、もしもし!」 (ハッと気がついたように)
「初めまして、猿岩石の有吉と申します」
タモリ「君たちが猿岩石」 (丹波率1割)
赤坂「だから柔らかくっ!柔らかく」
タモリ「もしもしっ」
有吉「もしもし、ハッ、ハッ」 (息を吐く)
タモリ「えーと…、誰だ?」
有吉「猿岩石の有吉と申します」
タモリ「どっち側だっけ」 (例の検索画面の写真、向かって右が有吉でした)
有吉「はい?えっ?あっ?」
タモリ「右だ?」
有吉「えっ?」
タモリ「右だね?」
有吉「あっ、はい、そうですー」
タモリ「あー二人、今いるの??」
有吉「はい!います」
タモリ「何やってるの今」
有吉「打ち合わせをやってまして、はい」
タモリ「日本に帰ってきてから大人気で驚いたろ」
有吉「もう何がなんだかわかんないんですから」
タモリ「そうだろうね」
有吉「はい」
タモリ「一夜明けたら、ねえ、人気者になってたもんねえ」
赤坂「すいませんその話明日にして、今日俺…」
タモリ「明日、じゃあ、来てくれるかな?」
有吉「あ、い、いいとも!!」
タモリ「じゃあお待ちしております、よろしくお願いします」
赤坂「がんばれよー!」
タモリ「赤坂君でした!」
タモリ「昨日の赤坂君からのご紹介で、今日初登場」
ここですでに歓声が上がりました。
タモリ「猿岩石です、どうぞ!」
いよいよ猿岩石の登場です!ビデオと日記、それに「猿岩石」のプレートを置く森脇に、
その横で嬉しそうにうろうろする有吉。
タモリ「誰探してんの?」
有吉「初めまして!」 (我に返ったように)
二人は深々と頭を下げました。そして大先輩との握手です。
有吉「で、あとサインとかいただけますか?よろしくお願いします」
タモリ「これ、ビデオだ?」
有吉「ビデオと本なんですけど、僕らお金無いんで…」
タモリ「本が売れてんだよねー。」
「これあの、テレビ見てるおばちゃん方知らないと思いますけどね、
…ま、話はあとで聞きましょう」
タモリ「何だこれ?」
横に置いてあったパックを手にしたタモリさん。
有吉「あの、タモリさんにお弁当、僕作ってきたんで…」
森脇「うわ、得点高けえ」
タモリ「すげえ、お前おかずたこ焼きか」
有吉「はい」
タモリ「ちょっと、頂こうかな」
ここでお花の紹介です。わかった分だけ紹介します。
ある花はぐるりと石で囲まれていました。
タモリ「この石は何だ?猿岩石って事か」
森脇「うまいですね」
タモリ「有吉君おめでとう!森脇君おめでとう!」 (花についてる文を読んで)
有吉「あー、嬉しい!」
森脇「ありがとうございます」
そして席に着きました。
タモリ「電報も来てるぞ、電報」
テレフォンショッキングに出たからといって勘違いすんなよ。
〆谷、篠宮、川端
森脇「あーこれ、同行したディレクターさんですね」
「怖いですね」
タモリ「赤坂君からのメッセージで
『ボキャブラ天国で待ってるよ』」
有吉「はい!」
森脇「はい!」
タモリ「『今度は芸の旅に出て下さい』」
有吉「あ〜嬉しいこと言って下さる」
タモリ「あの、見てるおばちゃん方知らないと思いますが、この二人は香港から
ロンドンまで、アルバイトしながら旅して、何日かかったんだっけ?」
有吉「190日」
タモリ「190日」
ここで客席から「うぉ〜」と低いため息とともに拍手が。
有吉「ありがとうございます」
森脇「ありがとうございます」
タモリ「…かかって、つい先月何日だっけ?」
有吉「26日」
タモリ「26日に、命からがら帰ってきた」
「それがこれ1本にまとまってるわけですね。
一本じゃまとめきれないと思うけど」 (ビデオを手にとって)
有吉「いや、たぶんこれは『アジア編』」
タモリ「あ、そうか、そゆことか」
「で、それの日記ですか、これは」
有吉「はい」
森脇「はい」
タモリ「『猿岩石日記』これが売れてるらしいんだよ」
二人「あーそうなんですかー」
タモリ「『脳内革命』の次ぐらい売れてるよ」
※週ごとのベストセラーランキングでは『脳内革命』をおさえて1位を飾った事もあります
二人「『脳内革命』!!」
タモリ「全然わかんねえんだな」
「結局、エー、百?何ヶ月になるんだっけ」
有吉「190日」
タモリ「190日、日本に全くいなかった。アジアの田舎からヨーロッパまで」
有吉「はい」
森脇「はい」
タモリ「バイトしながら行ったって。全然わかんねえだろその間」
有吉「ぜんっぜんわかんないですね」
森脇「わかんないですね」
タモリ「で、デビューしたのはいつだっけ?」
有吉「えーと、昨年の12月です」
驚きの声が。
※芸歴はこちら。
タモリ「12月に東京でデビューして、それで、出発したのはいつだっけ」
二人「4月です」
タモリ「だから、デビューして全然誰も知らないんだよ」
「デビューして、その、香港の旅に行くまでの間に、どれくらい番組出たんだ?」
有吉「えっと、2本」
タモリ「2本?」
森脇「2本です」
タモリ「2本出て、香港からおまえら行けって言われたの?」 (爆笑しながら)
有吉「はい」
森脇「ネタも2本です」
タモリ「ネタも2本!?しかないの?」
「このネタが、評判によると面白くないらしいね」
二人は大爆笑です。
タモリ「それですぐ行かされて、だから本人達は全くわかんない、日本のこと。
で、ず〜っとアルバイトしながら、なんか殺されかけたり」
有吉「はい」
タモリ「ず〜っとやりながらず〜っといって、で、日本に帰ってたら、
もうすごい人気だったんだよな」
有吉「お、驚きますよ〜」
タモリ「西武球場で、やったんだろ」
森脇「はい」
有吉「3万人」
タモリ「3万人集まったって」
有吉「コントやったら、1万人くらいになっちゃったんですけど」
森脇「うわー、ウェーブだーと思ったら立ち上がって帰ってましたね」
タモリ「すごいよ、よくやったよねこれ」
二人「ありがとうございます」
タモリ「あの、沢木耕太郎さんの『深夜特急』っていう本があって、
これはまた香港からロンドンまで行けるかどうか、っちゅう本なんだけど
これ実際に、やったんだよな」
有吉「そうですね」
タモリ「いや、そうですねって、お前達がやったんだ」
森脇「あー、そうです、はい」
タモリ「一番何が怖かった?」
有吉「そうですねー、インド人、です」
タモリ「インド人怖かった?」
有吉「めちゃくちゃ怖かったです」
タモリ「あ、そう」
有吉「はい!」
森脇「僕はフランス人が怖かったです」
タモリ「フランス人怖かったの?」
有吉「半殺しにされたんですよ」 (森脇を指して)
タモリ「フランス人に?なんで?」
森脇「カメラいなかったんで全然放送されないんですけど、
あの、朝、野グソしてたんですよ。朝イチで。
そしたら、そこの空き地の土地主が、杖もって現れまして、もう、僕、
ヒワイな、姿勢で、もうケツ出したままボコボコに殴られまして」
タモリ「あ〜、そう」
森脇「もう最後は馬乗りになってボコボコに」
タモリ「殴られたの?」
有吉「背中ウンコまみれなんですよ」
タモリ「そいつもウンコついたんじゃないの?」
森脇「ついてましたからね、まあ五分五分なんですけれど」
タモリ「五分五分。すごいやつだね。相当頭来てたんだね」
「インドじゃ、何があったの?」
有吉「インドは、すごいんですよ、トカゲが」
タモリ「トカゲが?」
有吉「トカゲにかまれるんですよ。すごい」
タモリ「どれくらいのトカゲなの?」
二人「これくらいです」 (有吉は50cmくらい、森脇は40cm位手を広げて)
タモリ「へえ。かむの?」
有吉「かむんですよ。寝てたら。野宿してるんですけど、
イタッ、蚊だっと思ったらトカゲなんですよ」
タモリ「かんでるんだったら、食おうとしてるわけだろ」
有吉「ええ、何か、っっっ食おうとしてるんですよ」 (すごい形相でかむまねをして)
タモリ「ず〜っと働いてたの?いろいろ」
有吉「はい」
タモリ「バイトの口は行く先々でたくさんあんの?」
有吉「いや〜なっかなか見つかんないです」
タモリ「見つかんないだろ」
二人「はい」
タモリ「言葉はまずわかんないだろ」
二人「はい」
森脇「もう笑顔だけですね」 (バイト用のスマイルを実演)
タモリ「それでも何となくわかんの?こいつはバイトしたいんだな〜ってことは」
二人「そうですね」
有吉「こういう動作しかないですけどね、『働かしてくれっ』っていうのは」
(つるはしを振り下ろすような動作)
「これで通じますね、何とか」
タモリ「で、職はやっぱり、ほとんどだめなんだ?」
有吉「ぜんっぜんだめですね」
タモリ「一番いい仕事は何だった?一番いい、楽だなって仕事は」
森脇「あ〜日本料理屋さんで」
タモリ「働いた。あっそれが一番」
森脇「一番最初なんですけど。あれはおいしかったですね」
タモリ「飯食い放題で」
森脇「はい。残りもんとか、こう、ガッと食べて」
タモリ「最高何日間食わなかった?」
有吉「え〜と、3日です」
タモリ「何にも食わない」
有吉「はい」
森脇「はい」
タモリ「3日間食わなかったらどうなる?」
有吉「もうそのへんに歩いてる弱そ〜なおばちゃんとかいますよね
それを、『行こう!』って思うんですよ。ただ体がついて来ないんですよもう」
タモリ「体どんななってんの?」
有吉「からだもう、もう目の前ふらふらなんですよ。で夢はもう、
食い物の夢ばっかりで、全然だめですよ、ハイ」
タモリ「で、水、水は…」
有吉「みっずはもう、現地の水がぶ飲みです」
タモリ「これが大変らしいんだよなあ。現地の水は、やっぱ下痢するだろ」
有吉「はい」
森脇「しますね」
「でものどの渇きよりかは、下痢の方が楽ですね」
タモリ「へえ〜、やってきたねえ…。で、どこらへんまで下痢が続いてきたの?
香港から」
二人「え〜、香港からロンドン」
タモリ「ずっと下痢!?」
「190日下痢?」
タモリ「下痢の最長記録だろ」
二人「そうですね」
タモリ「190日下痢通し。どうすんだ、働いてて急にこう…」
有吉「もうもらしても何っともないんですよ」
タモリ「あそう。人間どうなる?そんなことは全くなんてことなくなる?」
二人「そうですね」
有吉「もう何っともないです。僕手でつかんで投げてました」
森脇「歩きながら」
タモリ「歩きながら!?」
「すごいねー。そこまでいったら何ともないんだ?」
二人「そうですね」
タモリ「人間、すごいね!」
有吉「はい」
タモリ「それまで考えられないだろ、そんなこと」
二人「そうですねー」
タモリ「野グソすら考えられなかっただろ?」
有吉「僕は東京でも野グソ好きで…」
タモリ「野グソ好きなの?」
有吉「はい」
タモリ「広島だよね?」
二人「はい」
タモリ「広島から出てきて、自分、どこ、家とか、借りれたの?」
有吉「最初東京ドームで2週間ほど野宿してまして」
タモリ「東京ドームのどこで?」
有吉「あの、屋根の下です」
森脇「ほとりでこう…」
タモリ「雨は来ないの?」
有吉「雨来ないです、大丈夫です」
森脇「大丈夫です」
タモリ「そこにずっといたの?二人で?」
二人「はい」
有吉「犬、飼ってました」
タモリ「何で余裕があんの?何で余裕があんのそんなに?」
有吉「わかんないです」 (笑いながら)
森脇「寂しくて」
タモリ「そのへんの犬だろ。むこうも寂しかったんだろ?」
有吉「そう、そうですね」
タモリ「こんなことして来たんだろ」 (すり寄るまねをして)
「で、なついてきたから」
二人「はい」
タモリ「名前、何て付けたの?」
有吉「シロ」
タモリ「ひねりなさい、ひねんなさいもうちょっと」
「シロ」
有吉「はい」
タモリ「シロと、どのくらい野宿してたの?」
有吉「えっと、2週間です」
森脇「そうですね」
タモリ「それで、一応住むところあったんだ」
有吉「はい、何とか見つかりまして」
タモリ「で、住んでて、それで、テレビ2本出て、で、いきなりだ」
二人「はい」
タモリ「で、ずっと下痢」
有吉「ずっと下痢です、はい」
タモリ「でも病気で倒れたりはしなかったんだ?」
有吉「1回だけ入院しました」
タモリ「入院したの?」
有吉「はい」
タモリ「な、何で?」
有吉「栄養失調と、むちゃくちゃ汚い菌がたくさん出てきたっていうことで」
タモリ「入院、何日ぐらい入院したの?」
有吉「えーっと、1日だけなんですけど…」
タモリ「それでよく済んだなー。薬飲んで?」
有吉「あの、注射を6本ぐらい、いっぺんに打たれて」
タモリ「言葉はどうしたんだ?」
有吉「言葉がわかんないんでそれも確かかどうかわかんないんですけど、
栄養失調だかなんだか。とりあえず何でも『あ、イエス!』『あ、イエス!』
って言ってるだけなんですけど」
タモリ「そんとき金はあったの?多少」
有吉「あの、保険ーを、保険、ですか?を持ってたんで、何とか」
タモリ「これ若いときじゃないとできねーよねー」
「で日本に帰ってきてから人気者で、日本に帰っ、何が食いたかった?
食いたいなーと思ったのは」
有吉「食いたい物ですか?カレー」
タモリ「カレーが食いたかったの!?」
有吉「カレー食いたかったですねー」
森脇「カレー、でも、1ヶ月半ずっとカレー食ってましたからねーインドで」
タモリ「カレーばっかり?」
森脇「ず〜っとカレーですね」
有吉「カレー、牛丼、豚カツ」
タモリ「食いたかったの?」
有吉「はい」
タモリ「帰ってきて一番最初何食ったの?」
有吉「焼きそば」 (満足げに)
タモリ「全然違うじゃないか!全然違うじゃないか!」
「あっ、ま、出されたのか」
有吉「出されたんで」
タモリ「インドじゃ1ヶ月カレー」
有吉「はい」
タモリ「やんなるだろ」
有吉「そう…」
タモリ「でも、食えりゃいいんだ?」
二人「そうですね」
有吉「それが意外にうまいんですよ」
森脇「また食べたくなったんですよ、インドのカレー」
タモリ「もう二度といやだろ、でも。行けって言われたら。
金がある旅行だったら行ってみたい?」
森脇「そうですね」
有吉「熱海ぐらいならいいですね」
森脇「近いな!」
有吉「あの旅行はもう…」 (首を振り振り)
タモリ「だろうね」
有吉「はい」
タモリ「で、スタッフは、ず〜っと撮ってるだけなの?」
二人「はい、はい」
タモリ「横で、バンバン飯食ってるわけ?」
有吉「あの、ステーキとかこう…」 (二人でナイフとフォークで食べるまねをして)
客席からは「エ〜ッ」の声が。
タモリ「酒も飲んでるの?」
二人「はい」
タモリ「それでこうやって撮ってるの?」
有吉「はい」
タモリ「まあくれとは言えないんだろうね」
有吉「言えないですね」
タモリ「余したりなんかしてんの?」
有吉「余すと、足で踏んで、食えないようにするんです」
またも「エ〜ッ」の声。
タモリ「ぐおお、そう?」
有吉「はい」
タモリ「でも、何でも食えるようになったんだ?」
有吉「そうですね、はい」
タモリ「一番すごいもんは何食った?」
二人「フジツボ」
3秒ほど固まるタモリさん。
タモリ「あのね、フジツボはね、あれはうまいよ」
二人「うまいっすよねー」
タモリ「あれはあの、伊豆の方行くと、フジツボのみそ汁があるんだよ。あれうまいよ」
二人「あ、うまいっすよ」
タモリ「あ、で、食用のフジツボってあるだろ?でかいやつ」
「ちっちゃいやつ?ちっちゃいやつ身、ないぞあれ」
有吉「はい、それでもうまかったですねー」
「あと沢ガニ」
タモリ「フジツボを岩から採ったの?」
有吉「はい。地元の子供にやらせて。『おまえらフジツボ採ってこい!』」
タモリ「地元でフジツボ食ってんの?」
有吉「いや」
タモリ「食ってないの?」
有吉「はい」
タモリ「アレ、こう取ると、中に身、あんの?」 (貝殻を取る動きをして)
有吉「あります!」
森脇「焼いたら、ポコッと出てきます」
タモリ「でも、たくさん焼かなきゃいけないだろ」
二人「はい」
森脇「満たされなかったですけどね」
タモリ「満たされなかった?ハハハハッ」
森脇「のど通った感触だけをずっと…」
有吉「それで、3日生きれるんです」
タモリ「フジツボで3日生きれるのか?へえ〜」
「ほとんど見てないんだけど、デートして、
金たくさん使ったりなんかしてたよな」
有吉「はい」
森脇「そうですね」
タモリ「ああいう気はやっぱりあるんだ?女のこと」
有吉「やっぱり食欲と睡眠がアルバイトさせてもらってるときは満たされてるんで、
となると次は性欲、ということで」
タモリ「でもやっぱ一番強いのは食欲だろ」
有吉「食欲ですね」
森脇「そうですね」
タモリ「3大本能とか言うけど、やっぱ性欲は一番最後だよな」
森脇「そうですね」
タモリ「寝て食わなきゃ、やる気起こんないじゃないの?」
有吉「そうですね」
タモリ「3日間空腹の時は、全然このことは忘れてるんだ」 (股間をさして)
森脇「忘れてますね」
「もう裸の女とリンゴ1コあったら、リンゴ1コいきますね。絶対に」
タモリ「絶対に?」
森脇「絶対に」
タモリ「あ、そう?どーんなきれいな女がいても?」
二人「はい」
タモリ「まずリンゴいくの」
有吉「はい」
森脇「いきますね
タモリ「で、体重はどのぐらいやせたの?」
有吉「えー、最高13キロぐらいやせましたね」
タモリ「いいねえ、みんなねえ」 (客席をさして)
有吉「そうですね」
タモリ「でも食べられないんだ」
有吉「はい」
タモリ「でも半年間下痢でも人間生きていけるんだね」
森脇「そうですねー」
有吉「ぜんっぜん平気です」
タモリ「全然平気なんだね。強いなー。もう、何ちゅうこたあないな、これからの人生
どん底のことなんか考えても、大したことないだろ」
有吉「そうですね」
タモリ「まあ金が無くても何とか生きていける」
森脇「いけますね」
有吉「いや〜金欲しいですねー」
森脇「やっぱ金は欲しいですね」
ここで時間が来ました。
タモリ「一旦コマーシャルです」
タモリ「今、こういう物があるけれど、これ、歯で開けれんの?」
有吉「はい。ちょっと旅で覚えまして」
タモリ「旅で覚えたの?」
有吉「はい」
やってやっての拍手が起こりました。
タモリ「何で覚えたの?」
有吉「極限状態で栓抜きが無くて、これ目の前に置かれてどう飲もうかっていうことで」
タモリ「いまできるの?」
有吉「はい。いいすか?」
拍手を受けて立ち上がると、
有吉「じゃあ、すいません、失礼して」
タモリ「気合いがいるのか」
有吉「はい」
なぜか目線を右上に持っていき、下の前歯で王冠をめくり上げるようにすると、
たちまち栓は開きました。すぐにバヤリースを飲み始める有吉。わずか6秒でイッキ!
会場は大歓声に包まれました!
しかし、ちょっと戻しそうになると、すかさずツッコミが入ります。
森脇「鼻から出てるじゃないか」
タモリ「もうこれ味わうっちゅうんじゃないだ、のどが渇いて」
有吉「はい」
タモリ「もうのど開いてるだけなんだ」
「それじゃあ…、友達っているかおい。帰ってきたばっかりで」
有吉「バイト先の人間とか…」
タモリ「いやだめだめだめ。そこで終わっちゃうもん。ずーっと一般人出てくるから。
誰かいるか?」
有吉「お友達っていうかあの、先輩なんですけど。結構選手、大選手なんですけど、
渡嘉敷さんを」
タモリ「あー、トカちゃんね、久しぶり」
Macの検索で出てきた写真は、笑いが起こるほどのさわやかな写真でした。
有吉「あーいーですねー」
森脇「いーですねー」
タモリ「今、でも仕事増えたろ。多いだろ」
有吉「今だけ」
タモリ「これから大変だよな」
有吉「はい」
タモリ「これからが本当のデビューみたいなもんだよな」
二人「はい」
電話をしている川端アナに、
タモリ「今仕事中?」
川端アナ「あるホテルに」
タモリ「あ…、『あるホテル』…」
電話がつながりました。
渡嘉敷勝男さん「はいはい」
川端アナ「フジテレビ川端です、ちょっとお待ちください」
川端アナが電話を猿岩石のところへ持っていく最中、
渡嘉敷「誰?聞こえねえ」
電話が森脇に手渡されました。
渡嘉敷「誰?川端さん今の?」
森脇「どうも」
渡嘉敷「もしもし、川端さん?」
森脇「もしもし、初めまして」
森脇以外はみんな笑っています。気づかない森脇はそのまま話を続けます。
森脇「猿岩石の森脇です。おはようございます」
渡嘉敷「猿岩石君?あー、元気ー!?」
森脇「あー元気ですー!覚えてて下さったんですね」
渡嘉敷「しばらくぶりだね」
森脇「お久しぶりです」
渡嘉敷「もう3分の2年ぶりぐらいだね。元気?」
二人「はい!」
森脇「元気です」
渡嘉敷「見てた見てた今。遠くに、見てたよ」
森脇「ありがとうございます。じゃあちょっと、タモリさんに代わります」
渡嘉敷「あ、もう代わっちゃうの?」
タモリ「お久しぶりですね!」
渡嘉敷「あーどうも、しばらくです」
タモリ「どーも、今お仕事中ですか?」
渡嘉敷「え、あの、今撮影始まるところなんですけれども」
タモリ「すいませんね」
渡嘉敷「誰紹介しましょうか?」
タモリ「いやいやいやいや。明日、大丈夫ですか?」
渡嘉敷「明日?明日は大じょー、昼ですか?」
タモリ「昼昼」
渡嘉敷「そうですね、大丈夫だと思います」
タモリ「じゃあ明日来てくれるかな?」
渡嘉敷「はい、いいとも!」
タモリ「じゃあお待ちしております。よろしくお願いいたします」
「猿岩石でした」
二人「どうもありがとうございました!」
勝俣「猿!」
マチャミ「岩石!」
有吉「有吉と申しますー。よろしくお願いします」
そう言って二人が深々と礼をすると、マチャミは正座し、さらに低い姿勢をとります。
結局3人で床にはいつくばっての挨拶となりました。
勝俣「立て立てぇ!」
ここまで書いた瞬間に、マチャミが即正解!
タモリさんがこれを書いていると、解答者がなにやら騒がしくなってきました。
有吉「すいません!すいません!これ、何なんですか?」
勝俣「あ!居なかった!タモさん!タモさん!」
「居なかったから、ルールがわかんないって」
タモリさんがルールを説明すると、
有吉「あー、すいません」
マチャミ「そんな小声でしゃべらなくても」
ここで森脇がわかった様子。タモリさんに歩み寄ります。
マチャミ「来た!ちゃんと声出して」
森脇が耳打ちすると、
タモリ「そうそうそう!」
見事正解!
タモリ「浦島太郎の割にはよくわかったな」
マチャミ「まだ脳は生きてます」
ここで浅丘さん、草なぎさんが正解。
これを見て、勝俣さんと一緒に「ハイ!ハイ!」と飛び跳ねていた有吉。
有吉「すいません、行かせてください」
勝俣「ホント当てる?」
有吉「はい」
お許しが出て答えに行くと、
タモリ「渡哲也?」
有吉「人の名前ですよね?」
タモリ「人の名前じゃないよ、共通するものだよ!」
マチャミ「何で渡哲也なの?」
有吉「えーと、メガネ」
マチャミ「メガネかけて?」
有吉「もしもしっていう電話」
マチャミ「しょう油は?」
有吉「何か、こう」 (酒を飲むまね)
勝俣「あー、何か酒飲みながら食ってるもんね」
一息ついた所で勝俣さんが正解。これで残るは有吉だけです。
勝俣「次でわかんなかったらまた旅出すぞ」
有吉「あ、渡瀬恒彦!」
マチャミからメガホンでツッコミを頂きました。
マチャミ「兄弟言ってどうする!」
有吉「あ、わかりました!かけるもの」
マチャミ「弱々しい…」
タ ケ シ き く け こ |
でした。するとノーヒントで浅丘さんが正解。
タモリ「ヒント!イタリア、メディチ家」
誰一人「メディチ家」を知らないようです。
マチャミ「タケシって何だろう」
タモリ「タケシはタケシ。これがヒントです」
10秒以上の沈黙を破ったのは何と有吉でした。早速耳打ちすると、判定はブー。
タモリ「キクケイコって誰だ?」
勝俣「そのケイコはどっから出てきたんだよ!」
タモリ「タケシって言ったじゃないか!」
そこで次のヒントです。
タモリ「その服は、いつの時代の服?」
またもやチャレンジャー有吉が解答に向かいます。やはり不正解。
タモリ「林家ぺー?」
有吉「服、服が…」
タモリ「俺の言葉を聞けよ!」
ここで会場と視聴者にだけ答えが見せられました。答えは「鹿賀丈史」です。
タモリ「次のヒント。記憶」
これでぴんときたのはマチャミ。
タモリ「次のヒント。判定」
ちょっと間をおいて草なぎさん正解。
タモリ「次のヒント」
そう言ってキッチンスタジアムの実況のアナウンサーのまねを始めると、
有吉「あーすいませんわかりました!」
今度は見事正解!となった所で時間切れとなってしまいました。
残ったのは勝俣さんと森脇でした。
勝俣「もう『キクケイコ』からわかんない」
またまねを始めるタモリさん。
タモリ「あーこちら鉄人の方なんですけども」
森脇「竹下景子?」
勝俣「鹿賀丈史!」
森脇「触んなって!怖いから」
そのあともちょくちょくお尻を触っていた有吉。程なくして勝俣さんが
チョップで彼に挑みかかりました。ひょいと持ち上げられ、首を絞められたあと、
勝俣「猿岩石行け!」
突き出されたのはなぜか森脇の方でした。突き出されたまま、頭から彼の腹に
当たった森脇。
森脇「あ〜!あ〜!」
首を抱えられ、ヘッドロックのような体勢に入ったところで、
タモリ「それじゃまた明日も見てくれるかな?」
観客「いいとも!」
森脇「痛ヒヒヒ〜!」
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