横山雄二のお好みトーク

森脇のみの出演

「おっ!よこちゃん、いらっしゃい!」
横山:あ、こんにちは!今日は猿岩石の森脇和成さんを連れてきましたよ!
「いらっしゃあい。何焼きますぅ?」
森脇:え〜っと僕はソバの肉玉で、お願いします。
「はいよっ!よこちゃん、焼いてる間、楽しい話頼むよ!」
:おっけい〜!
   “横山雄二のお好みと〜〜〜く!”
ナレーション
今日のゲストは猿岩石の森脇和成さん。
1974年生まれ、“筆の里”熊野町出身。
1994年4月に熊野第一小学校の同級生、有吉弘行さんとコンビ結成。
「進め!電波少年」でブレイク。第34回ゴールデンアロー賞話題賞。
1997年日本レコード大賞優秀新人賞を受賞。
2001年10月には横山雄二と「KEN-JIN BAND」を結成。
実は広島時代「祇園新道」、「パセーラ」、「広島アジア大会選手村」等の
建設にも携わっていたという経歴の持ち主。
さて、今日はどんなお話が聞けるでしょうか?

横山:すごいねープロフィール。
森脇:何がですか?
:いろんなん作ったんじゃね。
:はぁ僕はもうホントに
:一人で作ったの?
:一人・・で・・まあ作った・・って言うと語弊がありますけど
:ははは
:ま、僕的には一人で作ったかな!と。
:いつ作ったの?
:え〜っと17から19の・・春にかけて
:えっとそんときは猿岩石になる前よね?
:前ですよ。
:社会人だったのね
:社会人。広島にかなり貢献してます。
:はっははっは〜
:今だからー僕の仕事によって何万人の人が
:おう
:何千万人かな?もう。
:はははっは、何千万って事ねえよ。
:そこで生活してたりね
:おうおうおう
:楽しんでたりしてますよ。
:未だに広島帰ってくるでしょ、そうするとここ俺作ったよなぁとか思いながら
   通るんだ?じゃあ。
:全然、思いますよ!
:お、本当?
:いちいち言ってるときりがないので言わないですけど、高速とか通って行くと
   高速から見えるんですよ、作ったのが一杯。
:あはははっは
:あ〜あ、あそこは大変だった・・怪我したなぁとか
:うんうん。ちょ〜どバブルの頃でしょ?
:バブルがはじけた頃です。
:はじけた頃だ。
:余韻はありますよ。
:ものすごい景気の良いときだね〜。
:だって僕ぅ給料、じゅう〜七、八で100万くらいありましたもん。
:月給が?
:月給が。
:じゃ猿岩石より良かったかもしれない
:良かった
:あはっはっはは
:今の俺等よりも・・3倍も良い!
:本当?だけどぉソロで、こうやってピンで、番組出ることないでしょ?
:ほとんどないっす。
:おうおう、今までなんか経験ある?
:3年前くらいの24時間TVかな?一人で行って、西川のりおさんとかMrオクレさん
   とかと・・なんだっけ・・夜中も本当深夜ですよ
:おうおう
:公園に集まって忘れられかけた芸人が、集まって、ゴキブリホイホイに引っかかるという
:あははは、巨大ゴキブリホイホイにひっかかるっていう?
:そうそう。そう言うのに行きましたよ。
:へ〜〜〜
:それ一人が良く覚えていますね。すっごく寂しかったですよ。゛
:小学校から同級生でしょ?
:小学校から・・僕が転校してきたんですけど。
:転校生だったんだ?
:小学校1年生の時に。転校生って経験したことあります?
:ない。一回もない。
:すっごいドキドキするんすよ、最初、教室入るときに。
   で、あーもうどんな嫌な奴がいたら嫌だなぁとか思いながら、転校して、入って、一番最初に
   休憩時間。ここが問題じゃないですか?
:おんおん
:誰に話し掛けるか?誰が話し掛けてくれるか?で、僕は運良く宮尾くんって人がこう
:宮尾君?
:宮尾君って頭の良い子なんですけど、話しかけてきてくれて、その子を通じて
:おん
:その子はもう面白くて女の子にも、もてるわけですよ。
:うんうん
:そしてその子を通じて一杯友達が出来たんですよ。
   でも、有吉は、そのころからもう今みたいな性格だから、ず〜〜っと教室の隅で粘土を
   一人でこう・・ずっとこねてたんですよ。
:小学校1年の時?おうおう。
:で、僕は、僕の友達出来たけど、あの子友達いないみたいだから、僕が友達になって
   あげよう!と思って
:転校生なのに?(笑)うん。
:僕も粘土を用意してきて
:あはっはっは
:粘土には粘土だろ、と。
:うん
:で、話しかけたら一切言葉、発しないの。で、粘土で会話しようと思ったの。
:あっはっはっは
:粘土でロボット作って
:うん
:ロボットで「ボカ〜ン!」「ヒュ〜!」「ボカ〜ン!」とかやったら
   段々馴染んできて
:うん
:ボカ〜ン!って壊したらあいつがぱこっと粘土を開けて「脱出!」とか言って。
   これが、あいつが一番最初にしゃべった言葉なんだけど、良く覚えている。
   「脱出!」って小さい人形みたいなのが脱出したの。
:粘土から・・友達(笑)
:そっから友達になりました。
:でも腐れ縁なんだ(笑)
:もう腐れ縁ですね。
:どっちなの?コンビ組もう!って言い出したのは?
:え〜有吉からです。
:有吉から?
:はーい
:何歳ぐらい?
:えー”19”の時ですね。
:その時どー思ったの?だってさぁすごい儲けていたんでしょ?
:儲けてましたよ。
:そうでしょう!建設業で。
:建設業で。
:お〜
:髪型なんてアイロンパーマですよ。
:あ〜はっはっは。もうね、典型的なタイプ!
:私服なんてシルクのなんかブルゾンとか着てね(苦笑)
:おうおう
:スラックスはいて
:うん
:たけしさんが着ているようなセーターとか着て。
:な、なんか柄,柄、柄〜って感じの?
:典型的な〜広島の・・ちょっと、ねぇ?
:悪い子達の
:悪い子達の仲間だったんで。
:うんうん
:で、有吉は、高校卒業して、一回大阪行って、広島また帰って来たんですよ。
:あーそうですね、うん。
:出、今度は東京行きたいと。
   で「一緒に行こう!」って言われたんで「良いよ、いつ行くの?」って言ったら
   「ああ・・3日後」って言われて(笑)
:あっはっはっは〜
:「お前もっと早く言えよ!」って言いながらもう3日後には東京に居ました。
:へ〜〜〜。2人で住んでたの最初?
:最初、2人で住んでいましたね。
   え〜と家賃が4万・・5千円。風呂・・なし。
:おっ
:トイレはあったんですけど。
:おうおう
:2万2千5百円づつ払って。
:デビューしてから、ユーラシア大陸行くじゃない?
:はい。
:電波少年で。
:はい
:あそこまでって何年ぐらいあるの?
:え〜っと19の6月に東京へ出て、21の春にスタートしてますから。
:じゃ2年弱くらいかじゃあ?
:そうです。
:は〜〜
:早いんすよ、だから。トントン拍子なんですよ。
:トントン拍子だよね?
   だけど、落ちていくのもトントントン、って感じだったじゃない。
:トントントンじゃないですね、ド〜〜〜〜〜〜ン。
(笑)
:びっくりしましたね。
:あれって、頂点じゃない?!
:あ、はい。
:ね?!ユーラシアから帰ってきて、本当に頂点じゃない?!
:自分で言うのもなんですけど、ホント、てんっぺんから眺めましたよ、一回。
:てっぺんだよね〜。てっぺんから「あれ?ちょっと俺たちおかしい・・」と思うのは
   気づく?本人達は?
:もおぅ、あが・・ってる途中で気付きます。
:上がってる途中で気付くの?
:はぁい、だからジェットコースター・・ですよ。
:おぅ、じゃあカタカタカタカタって
:そう、そう!(笑)何時落ちるんだろ?落ちるんだろ?っていう感じですよ。
   しっちゃかめっちゃかだったじゃないですか!?
:うんうん
:こちら帰ってきて。だけど僕ら二人って、ものすごい冷静でしたよ。
:でもさあ、”ホント”に変わらんよね?
:あ〜それよく言われます。
:だってさ、絶頂だった頃から仕事してるじゃない?
:はい
:で、今に至ってるじゃない?(笑)な〜にも変わってないよね〜。
   威張ってる訳でもなく
:あ〜そうですね〜
:卑屈になってる訳でもなく、全然、猿岩石ってそのままだよね?!
:そうすね〜だからー実感がなかったからですよ、多分。
:おうおう
:自分らはただ、だらだら旅しているだけですから。
:おう
:だから、なんの自信もつかないじゃないですか?
:おぅ(笑)
:身に付いてないですから、芸も、何も。
(笑)旅しただけだから、あっはっは!
:あれで芸が身に付いていたら、天狗にもなれますよ
:おん
:なれないですよ、あれじゃあ。
:あれじゃあね!(笑)
:うん。だから歌が「売れた!」って言ってもねぇ。
   それがありき、じゃないですか?!
:おうおう、そうよね。ま、歌手じゃないしね。
:普通に出していたら一切売れてないと思いますよ。
:おぅ・・あ!お好み焼きが焼けてきたよ〜。
:焼けてきましたね!
:いい感じになってきたよ〜。
:ホントじゃないですか〜これ〜。
:良い香りだよ。
:良い香りじゃないですかぁ。
:いつもと同じように飲み会行ってねぇ
:ええ
:ちょっと食って帰ろうか?っていう時の雰囲気出てきたよ。
:ああ〜出てきましたね(笑)
:??食べてもう一軒行こうか?って言うんだよね?
:そうそうそう(笑)
:なんか言われない?番組が少ないから〜生活大変なんじゃないのぉ?とか
:言われる・・
:言われるでしょ?お〜ん
:ご飯とか食べに行くじゃないですか?何にも頼んでないのに大盛りが
   出てきたりとか
:うっはっはっはっは〜。腹減ってるように思われるんだ。
:そう(苦笑)それは屈辱ですよ、結構。
:あっはっはっは。一応ね、猿岩石といえば、ビッグヒット飛ばしてなおかつNHKの
   連ドラも出てたしね〜。
:はぁい
:その人が気の毒がられて、まるで仏壇に供えるような大盛りのご飯が出てくる
:そう・・その理由も2通りあるんですよ。
   その一通りは最近仕事もなくなって苦しいでしょ?っていうのと
   旅の時食べられなかったでしょ?という2種類なんです。
:はっはっは。もう5年経ってるよ。
   でも旅ってね、どうだったの?あれは。
:旅っはね・・”ほんとおぉに”!って、ま、これ言葉に言っても絶対伝わらないと思いますけど
   しんどい。
:ま、そうよね〜。
:でもあれ、ご飯が一日一食、保証されてたら
:うん
:どれだけ楽だったか!
:最高、何日食えなかった?
:えっと飲まず食わず全然、飲まず食わずで3日ですね。
   唇からもう胃のあたりまでカラカラです。
:もうペターッって感じ?
:でぇ〜胃が痛くて痛くて眠れもしない。
:おうおうおう
:それでだからもうその辺にある草とかをたべてみるんです。
:おう
:おえっ!とこう喉を通らないんですよ、長ーい草とか
(笑)おん。水もないしねー。
:たーいへんですよ、もう。
:何処が一番辛かった?
:場所的には僕はインド。インド・・はもうとにかく人・・の目が嫌だったです、僕。
:人の目って?なんかある?
:リアクションがゼロなのに、じ〜っと見てるんですよ。
:おうおうおう
:僕らのことを。
:笑うわけでもなく
:笑うわけでもなく
:何にもなく、ただ周りにいて見てんだ。
:見てる。ホントもう写ってはないけど、僕なんか本気で怒るんですよ
   「何で見てんだよ!」「お〜い!」
:イライラしてるし。はっはっはっは
:腹立つでしょう!(笑)
:感情むき出しにするとちょっとくすっとくる?
:そうなんですよ。だから怒ってるのも笑らわしてんのか?ってたぶん
   むこうは思うぐらい。
:俺は大学の友達がね〜インドに行ったときに、写真撮るのが趣味だから
   インドの山奥の、あの小さい部族みたいなところ?
:あ、はいはいはいはい。
:子供達を写真撮ったんだって。そしたら子供がすごく喜ぶんだって。
   屈託のない笑顔で笑ってくれるんだって。
:はいはいはい
:嬉しくなってカシャカシャって撮っていたら10人集まり、20人集まり、30人集まり(笑)
   最後100人くらいのインド人に囲まれてウァーッ!て追っかけられてカメラ持ったまま
   逃げたんだって。
(笑)そう!集まる
:すっごい集まるらしいね
:すっごい集まりますよ。
:お前結婚せんの?
:したい!んですけど、彼女もいないですもん。
:いないですね〜。
:ええ。結婚は最近、ホント最近したい!です。
   基本的に子供嫌いだったんですけど
:おうおうおう
:嫌いだったですちょっと前まで。でもあの最近自分の友達に子供が出来るようになって
:そうよ、ね〜!
:知ってる人の子供とか、全然可愛い事に気づいたんです。
   自分の子供だったらどうなるんだろな?って。
:すごいよ
:欲しくて欲しくてしょうがない
:ものすごく可愛いよ。
:可愛いですか?やっぱり。
:ま、俺んちの子は、ほら飛び抜けて可愛いじゃない(笑)
:って言わなくても何処の人もそう言うんですよ(笑)
:あっはっはっは〜
   でも、ホント!僕友達来たときもビデオ見せても「はぁ〜っ!」っていうくらい。
   はっはっは〜
   それくらい俺んちは可愛いじゃない。
   その俺がぁちょっと引目に見ても〜「ああ〜、やっぱ可愛い!」って思うから。
:ああ・・
:自分の子供は可愛いよ。
:ああ。だからそれが早く、欲しいんです。子供が。
:おん
:そのために結婚する為には最低3年はつき合いたいですよ。
:今から?
:今から
:じゃあ30過ぎるよ
:そう。だから30とか31が、僕理想ですから、”今!”なんですよ。
:あ、今!なんだ?!
:次・・今・・この次につき合った彼女と、絶対結婚なんですよ。
:絶対しろよ〜!
:します!
:コロッとかえんなよ!
:でも僕は毎回そういうつもりでつき合ってはいるんですけど
:あっはっはっは〜
   だけどね、また広島でいろんな番組とかで遊んで貰いたいし
:はい
:あとやっぱもう一回ね”猿岩石を再び!”みたいな感じで
:ああ〜そうですね〜それは常に思ってる事です。
:うんうん。ねぇ、なんか俺たちが、ワクワクした猿岩石をもう一回
   みしてもらいたいな、と思うので
:ええ
:是非頑張って頂ければ、と。
:解りました!
:はい
:頑張ります!
:ではそろそろ
:おっ
:お好み焼きも焼けてきたんで
:うまそうだな、こりゃ
:じゃあ頂きましょうか?
:頂きまぁす〜〜!