“お笑い”真夏の夜の夢
- 2001年8月31日(金) 東京・新宿朝日生命ホール 18:00-
- 原文投稿ありがとうございます
前説
徳永:みなさん、こんばんは!
観客:こんばんは〜!
徳永:えー本日は、お足元の悪い中、劇団プロデョーヌ、旗揚げ公演にお越しくださいまして、誠にありがとうございます。
<拍手>開演の前に、内村プロデューサーより、手紙を預かっております。私、アシスタント徳永が、
代読させて頂きます。「みなさん、こんばんわんこ、わんばんこ。なんつって<笑>私、プロデューサー内村は、
当公演が、みなさまにとって、夏の楽しい思い出となるよう、勝手ながら、いくつかの禁止事項を
設けさせて頂きました。その1、上演中の写真撮影、ビデオ撮影、ましてや販売は、ご遠慮ください。
その2、軽快な着メロ音は、ご遠慮ください。っていうか電源はお切りください。
その3、絶対に、途中で帰らないで下さい。<笑>以上みなさまのご協力をお願いいたします。
連日芸人達たちが、忙しいスケジュールをぬっての稽古、そして、その度に朝まで打ち上げ<笑>
まさに、飲んだくれていました。<笑>その成果を、今日たっぷりと、みなさんご覧ください。
劇団プロデョーヌ座長&プロデューサー内村光良」以上内村さんからの手紙でした。<拍手>
それでは、大変お待たせいたしました!劇団プロデョーヌ旗揚げ公演、作・演出 内村光良。
「"お笑い"真夏の夜の夢」いよいよ、開演です!<拍手・歓声>
第一幕
第一幕 第一場 シーシアスの宮殿
シーシアス、ヒポリタ登場。
シー:ところで美しいヒポリタ。
ヒポ:はい。
シー:我々の婚礼の時も間近に迫った。楽しい日々をあと4日も過ごせば、新月の宵となる。
ヒポ:そうすれば新月が、天高く引き絞られた銀の弓のようにかかり、私たちの婚礼の夜を見守ってくれるでしょう。
シー:ヒポリタ、私は、剣をもってあなたの愛を求め、あなたの心をかちえたのも力づくであった。
しかし、婚礼の儀式はすっかり調子を変えて行いたい。華やかににぎやかに、楽しいお祭り騒ぎをもってだ。
ヒポ:まあ。<笑>
イジーアス、ハーミア、ライサンダー、ディミートリアス登場。
イジ:ご機嫌うるわしゅう存じます、シーシアス公。
シー:あぁ、イジーアスか。何かあったのか?
イジ:困り果ててご前に参りました。実は私、娘のハーミアを告訴せねばなりません。
前へ出なさい、ディミートリアス。公爵、これは、私が娘を与えることに同意した男です。前へ出なさいライサンダー!
そしてこれは、密かに娘の心を迷わせている男です。公爵、もしも娘が、公爵の御前で私の選びました、
このディミートリアスとの結婚に同意しないときは、古くからの、アテネの特権を私にお許しください。
シー:どうだ?ハーミア。ディミートリアスは立派な紳士ではないか。
ハー:ライサンダーもそうです!
シー:しかし、父親の同意がない限りでは立派さで一歩劣るぞ。
ハー:公爵、もし私が、ディミートリアスとの結婚を拒みましたら、どのような重い罰を受けるのでしょう?
シー:二つに一つ。死刑に処されるか、あるいは永久に世人との交わりを断つかだ。
ディ:思い直してくれハーミア!ライサンダー、お前も余計な横槍を引っ込めて、俺の正当な権利を尊重してくれ。
ライ:君はお父上に愛されているんだ、ディミートリアス。ハーミアは俺に任せて、お父上と結婚するんだな!
イジ:口が過ぎるぞ!
ライ:公爵、私は生まれも財産も、この男に劣らず、ハーミアへの愛にかけてははるかにまさっております。
それに、これ以上誇らしく思えることはありませんが、美しいハーミア、その人に愛されております。<笑>
ディミートリアスは、あのネダーの娘へレナに思いを寄せて言い寄り、その心を勝ち得ております。
シー:私もその話は耳にしておった。ディミートリアス、イジーアス、一緒に来てもらおう。
二人に内々で話しておきたいことがある。
イジ:かしこまりました、喜んでお供いたします。
シー:ハーミア、お前は、父親の心にそうよう、考え方を改めておくのだぞ。(ライサンダーとハーミアを残して一同退場)
ライ:なんということだ!今まで様々な本を読んだ限りでは、まことの恋が平穏無事に進んだためしはない。
必ず障害がある。例えば、身分が違うとか――
ハー:まあひどい!身分の違いで、愛し合えないなんて。
ライ:でなければ、年齢の点で釣り合いがとれないとか――
ハー:まあ情けない!年齢が違うだけで、恋も出来ないなんて。
ライ:でなければ、身内の者の選択を押し付けられるとか――
ハー:まあ情けない!他人の目で、恋人を選ぶなんて。
ライ:ハーミア、僕にはひとりの叔母がいる。未亡人で、財産があって子供がいない。
このアテネから七マイルほどの田舎に住んでいて、僕を一人息子のように思っていてくれる。
そこに行けばハーミア、君と結婚できる。そこまではアテネの厳しい法律も、僕たちを追ってこない。
ハーミア、もし僕のことを愛してくれるなら、明日の夜、家をこっそり抜け出してくれ。そして、五月祭の朝、
君がいったヘレナ、君がヘレナと行った森があるだろう。<笑>そこで待ち合わせしよう。
ハー:ライサンダー!私、誓うわ!今までの、女という女が誓った数を打ち破るほど、
男という男が、破ったありったけの誓いにかけて、明日の晩まちがいなく、私は、あなたに会うことにするわ。
ライ:約束だぞ!ハーミア!
ハー:ライサンダー!(抱)<笑>
ライ:ヘレナが来た。
ヘレナ登場。
ハー:こんにちは、美しいヘレナ。どこかへお出かけ?
ヘレ:美しい?私が?どうしてそんなでたらめを言うの?ディミートリアスが愛しているのは美しいあなたよ。
あなたの目は彼方の北斗星、あなたの舌は甘い調べ。病気がうつるように器量もうつるのなら、
あなたの美しさをうつして欲しいわ。世界がすべて私のものなら、ディミートリアスは別として、
すべてあなたに差し上げるわ。あなたのものにして。
ハー:心配しないで。私はもうあの人の前には現れません。それにね、今から、ライサンダーと駆け落ちするの。
ライ:ヘレナ、君には伝えておこう。明日の夜、月の女神フィービが、ひっそりその、素顔を水鏡に映して覗き見る頃、
僕たちは、アテネの城門を抜け出す手はずなのだ。
ハー:さようなら、幼友だち。二人のことを祈ってね。それにあなたは、ディミートリアスと、幸せになるのよ。
ライ:ディミートリアスも、君と同じ気持ちになりますよう。…行こう。(退場)
ハー:はい。ごきげんよう。(退場)
ヘレ:人によって幸せがこうも違うなんて。そうだ、あの人、ディミートリアスにハーミアの駆け落ちを知らせよう。
きっとあの人は明日の夜、ハーミアをつかまえるようあの森へ追いかけて行くだろう。
でも、あの人の行き帰りの姿を見られるだけで、恋に苦しむ愚かな私の苦労も、報いられるわけね。
それにしてもすごいわ!みんなセリフちゃんと覚えてるじゃないの!<笑・拍手>
どうしたのかしら…でも安心するのはまだ早いわ。きっと、きっとこのあとボロが出るんだわ!(退場)
第一幕 第二場 街の酒場
クインス、スナッグ、デガワ、フルート、スナウト登場。
クイ:よーしみんな集まったな!
一同:うぉーい。
クイ:いいか?この紙にはな、公爵さまの結婚式の夜、お二人の前で披露する芝居を上手にこなしそうな奴を、
アテネ中から選んで書いてあるんだ。
一同:おぉ〜。
クイ:スナッグもフルートもスナウトも、お前たちでなければ成功はないと思って選んだんだ。
一同:おぉ〜。
デガ:なぁピータークインスよ。
クイ:なんだ、デガワ。<笑>
デガ:とりあえず、先に俺たちのやる演目を発表してくれよ。
クイ:はははは、せっかちだなぁ、デガワは。<笑>実は、それをみんなで話し合って決めたいんだ。
何を披露すれば、公爵様や観衆は喜ぶだろうか?
一同:ん〜。
フル:(立ち上がって)歌なんてのはどうだい!
一同:うた〜?
フル:こうなんかさ、こう今こう流行のゴスペル調にこうアレンジしてさ。
デガ:ゴスペル?
フル:…♪ア〜
一同:♪ア〜
フル:♪風に吹かれて消えてゆくのさ僕らの足跡、風に吹かれて〜(♪ボン、ボン…)
デガ:ちょっと待てー!ちょっと待て!<笑>お前しか目立ってねぇじゃねーか。いつまで歌ってんだよ。
俺たちにも歌わせろよボンボンしか言ってねぇよ。なんだよボンボンってよわけわかんねぇよ、
ダメダメ、飽きちゃうだろうが。
フル:一曲しかねぇしな。<笑>
クイ:じゃあ例えば何があるかなデガワ。
デガ:あ〜、あっ踊りなんかいいんじゃねーか、ダンス。
クイ:ダンス?
デガ:アクションだよ〜エイトビートだよ〜
スナウト:それじゃあデガワ、やってみせてくれ。<拍手>
デガ:(寝転がる)ミュージックスタート!
♪Beat It/Michael Jackson
スナッグ:だめだよそれ!なにこれ!なにそれ!だめだよそんなの〜。やっぱり芝居だろう。
一同:芝居?
スナッグ:うん。
クイ:例えば何がいいスナウト。
スナッグ:そうだなやっぱ感動させるには、北の国からかなぁ…
♪北の国から/さだまさし
スナッグ:純、これを食べろ。きっと大きくなる。家で採れたカボチャ、ものは小せぇけど、無農薬だ。<笑>
る〜るるるるるる、る〜るるるる。おいで〜おいで出ておいで〜。
キツネが出てきたぁ……パン!(射殺)<笑>
デガ:何してんだよ!
クイ:もういいよ!お前らは、引っ込んでろよ!っていうかやっぱり、芝居といったら、シェイクスピアだろ。
フル:まぁな。
デガ:確かに。シェイクスピアといったらロミオとジュリエットとかいいんじゃねぇか?
クイ:わかりやすいな。よーしじゃあデガワ、ロミオやってみるか。
デガ:おっ、本当か!
クイ:うん。
デガ:確かに俺の声はマイク要らずの舞台声だからな。<笑>
二人の恋愛の切なさを大げさに思いっきり吹き荒らしてみせるぜ。
クイ:じゃあジュリエットは…(スナッグ自分をアピール)やりたいのか!よしじゃあ決定。
ジュリエットの乳母役はフルート。
フル:俺か。
クイ:修道士ロレンス役はスナウト。
スナウト:おっ。
クイ:俺はジュリエットの婚約者、パリス役をやることにしよう。いいな!
一同:おう!
クイ:みんなの役のセリフは書き抜いておく。それを明日の晩までに覚えといてくれ。
そして街から一マイル離れた、宮殿の森で会うことにしよう。そこで月の光に照らされながら稽古するんだ。
こっそりとな。じゃいいな、忘れずに来てくれよ!
一同:おう!
フル:♪風に吹かれて〜(♪ボン、ボン…)(一同退場)
徳永アナウンサー登場。
徳永:さあみなさん、ここでセットチェンジの時間です。まあ登場人物もかなり多いので、混乱している方も多いと
思いますので、ここでざっとおさらいしていきましょう。えー真夏の夜の夢は、若い男女の複雑な恋愛関係を軸に
展開していきます。舞台は中世、アテネの宮殿とその近郊の森。登場するのは、人間と、森に住む妖精たち。
さきほどご覧頂いたように、アテネの公爵シーシアスは、愛するヒポリタとの婚礼を間近に控えて、幸せな日々を
送っていました。そんな時、厳格な父を持つ、美しい娘ハーミアが、父親の決めた結婚相手ではなく、
ライサンダーという男と愛し合っていることを、お父さんに打ち明けたからもう大変!怒った父親は、公爵の元へ行き、
娘がいる親だけに許されている、アテネの特権を使わせて欲しいと願い出ます。その特権とは、父親に背いた娘は死刑、
あるいは、永久に人間との接触を絶たなければいけないというとても悲しいものです。愛し合う二人は、悩んだ末、
こっそりと森を抜け出して、駆け落ちすることを決意します。しかし、そこに現れたのがハーミアの親友、ヘレナです。
実はヘレナは、ハーミアが愛することができず結婚を拒んだ男に、想いを寄せています。駆け落ちすることを
告げられたヘレナは、そのことを愛する男に知らせようと決意します。ここまでがみなさんに観て頂いたところです。
このあとは一体どうなるんでしょうか。駆け落ちをすることを知らされた男は、当然愛し合う二人を追いかけて、
森へ行きます。そして、ヘレナも、その男を追いかけて、森へ行くことになります。こうして、アテネの森の中を
四人の若き男女が、さまようことになります。その森に住むのは、人間には姿が見えない妖精たち。
中でもお茶目な妖精パック!パックは不思議な媚薬で恋人たちを幸せにしてあげようとするんですが、
薬の使い方を間違えてしまって、もう大変なことになってしまいます!果たして四人は無事、愛し合うもの同士
結ばれることができるんでしょうか。ねぇ結ばれるといいですよね、こうご期待です。
セットチェンジも終わったようです。それでは、どうぞ。(退場)
第二幕
第二幕 第一場 アテネ近郊の森
踊る妖精登場。
妖精:♪口笛はなぜ遠くまで聞こえるの、あの雲はなぜ私を、待ってるの教えておじいさん〜
やっほーやっほーやっほーやっほー。
パック登場。
パッ:あた〜!わ〜お!うぅぅ〜!うわぇ〜い、うぉう!(側転・バック転)うわぁ〜い!
いやあ!踊る妖精じゃないか、どこへ行くんだい?
妖精:山々を越え谷を越え、茨をくぐり野をくぐり、私は行きます、月よりも早い翼でどこまでも。女王さまへのお仕事は、
夜露で描く緑の輪。さあこの辺りできれいな露を捜さなければ、そろそろ、女王さまが、こちらに、おいでです。
さようなら、鼻のでっかいいたずら妖精さん!<笑>
パッ:ちょっと待て!おい来い、こっち来い!セリフ溜めすぎ!<笑>思い出しながら言ってる。
そしてしかも出オチであと笑いがない。<笑>いつまでたっても爆笑とれない!どうしたの。
男なの女なのどっちなの。
妖精:女子ですよ女子。
パッ:少女なのババアなのどっちなの。
妖精:少女ですよ。
パッ:少女なのね?!
妖精:ティンカー、ティンカーですよ。
パッ:まぁそんなこたぁどうだっていい。今夜ここで、王様オーべロンは宴会だ。でもね、女王さまと鉢合わせたら
きっと不愉快に違いないよ、だって女王さまがインドの王様から盗みってきた、いえね、あの…<笑>ばかやろう!
妖精:パック!(ジャンプ)
パッ:わけわかんないことすんな!女王さまがインドの王様から盗んできた男の子があんまりにもかわいいものだから、
オーべロンはそれを妬んだ。そして狩りに行く時のおともに欲しいって言ったんだけどどうしても女王さまが
それを手放さない。怒ったオーべロンはもう怒りまくって誰彼かまわずツッコミまくって大変さぁ!<笑>
妖精:えっ…どんな風にだい?
パッ:だからもういんのかよ!みたいに…<笑>
妖精:うわぁ出たいつものやつだ!
パッ:あぁ!
妖精:いつものやつだわー!
パッ:はっ噂をすれば王様オーべロンが。あれっその後ろからは、女王さまがやってきたぁ!
妖精:やばいやばいっ。
オーべロン、ティターニア登場。
オー:今宵の月はまた格別…ティターニアのいない夜はまた格…いんのかよっ<笑>会っちゃったよお前!
ティ:あぁらこれは嫉妬深いオーべロン。はっはっ(笑)気持ちの悪い!<笑>妖精!妖精いるんでしょ!妖精!
妖精:はーい。
ティ:場所を変えるわよ気分が悪い。
妖精:はい。
オー:浅はかな女、俺はお前の夫ではないか。
ティ:とすれば私は、あなたの、妻ね。はっはっ(笑)<笑>でも私は知っているわ、あなたがこっそり
この妖精の国から抜け出し、一日中麦笛を吹いたり、恋歌を歌ったり、濃いぃひげを剃ったり<笑>
コイ、コイココ食べたり。<笑>
オー:「こい」シリーズ?<笑>
ティ:濃いジンジャエールを七杯も飲んだり。<笑>
オー:いいよジンジャエールは!
ティ:そしてあの、浮気娘フィリダに、夢中だったことをね。
オー:恥を知れティターニア。何故ティターニアが、オーべロンに盾をつくのだ。
ティ:まだあるわあなた。あなたは、本当に、ウォシュレットの刺激が好きねぇ。<笑>
オー:うっさい!
ティ:何なのあれは。
オー:あれが家にねぇからこま…うるさい!<笑>
ティ:うるさい!うるさいぶた!
オー:お前はぁ…
ティ:妖精、妖精!
妖精:はい。
ティ:行くわよ。
妖精:はい。
ティ:ついてらっしゃい。
妖精:はい。
ティ:あの、踊りながらついてらっしゃい。<笑>
妖精:てぃく、てぃく、てぃくてぃく。(ティターニアに接近して踊る妖精)
ティ:近い近い!近いよ!<笑>(ティターニアと踊る妖精退場)
オー:勝手にするがいい。だがな、この侮辱に、仕返しするまでは、この森から一歩も外に出さぬぞ。おいパック!
パッ:あぁはいはいはいはいはい。
オー:パック!パック。
パッ:はいっ。
オー:なぁにしてんだパック。パック!
パッ:はい。
オー:はるか西の方に、恋の三色スミレという、不思議な、力を持った花が咲いている。
パッ:三色スミレですね?
オー:うん。その花の汁を…
パッ:うん。
オー:眠っているものの瞼に滴らせる。
パッ:はいはいはい。
オー:目覚めて一番最初に見た者…
パッ:あらっ。
オー:たちまち恋心を抱いてしまうという。
パッ:あららら媚薬ですな。<笑>ねぇ。
オー:それを今すぐとってきてくれ。
パッ:はっ、任しといてください。地球を一回りするのに四十分とかからぬ私です。
オー:早いなおい!<笑>一番早いな!<笑>
パッ:一番早いです。
オー:その花の汁をとってきたら…
パッ:はい。
オー:眠っているティターニアの瞼にしたたらせてやる。
パッ:あらららららららら。
オー:そして目覚めて最初に見たもの。
パッ:はいっ。
オー:それが、犬であれ、猫であれ…
パッ:(笑)はい。
オー:恋心に駆り立てられて追いかけまわすだろう。
パッ:え?うん。
オー:恋心に駆り立てられ追いかけまわすだろう。
パッ:(笑)なるほどぉ。
オー:西へ急げパック!
パッ:わかりました(笑)西ですね!
オー:おう。
パッ:では行ってきます!(東へ退場)
オー:こっちだよおい!西だよおい!地球をこう行っちゃったよ!<笑>遠いよ!…おっ、誰か来たな。
私の姿は誰にも見えない。よし、何の話をしてるか、ちょっと立ち聞きしてみよう。
ディミートリアス、そのあとを追ってヘレナ登場。
ディ:(歩きながら)…ちっ。(歩)…ちっ。(殴)帰れよお前は!(殴)帰れ早くお前は!
(突き飛ばす)お前のことは好きでもなんでもないっつってんだろこのぶさいく!<笑>
それにしても、どこに行ってしまったんだ、ライサンダーと美しいハーミアは。
木に囲まれて、気が気じゃない。さぁ、追いかけるのはやめて早く帰れ!
ヘレ:あなたが私を引きつけるのよ。あなたの引力がなくなれば、私のあなたを追いかける力もたちまち消えてしまうわ。
ディ:僕が君を誘惑したって?それどころか言ったろう。君のことを愛することも出来ないし、愛してもいないと。
ヘレ:そう言われるとますますあなたを愛してしまうの。あなたがぶてばぶつほど私はあなたに甘えてしまうの。(殴)
あなたがぶてばぶつほどあなたにあまえてしま…(殴×2)
ヘレ:いてっ!(かつらがずれる)<笑>
ディ:(怒)え?!
ヘレ:(小さく)あなたが、ぶてばぶつほど…あなたがっ(蹴)
どうかおそばにいることだけは許してちょうだい、私は、あなたの飼い犬になりたいと言っているのよ!
ディ:君は乙女の慎みをなくしてしまったんじゃないのか。遠く街を離れ、その身を男の手に、それも、君のことを
好きでもなんでもないような男の手にゆだね、しかも、なにがわかるかわからぬような<笑>暗い夜だ!
どんなことが起こるかわからない、人気のない場所だぞ。
ヘレ:あなたの顔を見ることができる間は、暗い夜ではないわ。
それに、私にとってはあなたがこの世の全て。だからここも人気のない場所ではないの。
ディ:俺は逃げるぞ。薮の中に隠れるとしよう。君は野獣にでもなんでも食われるがいい。(ディミートリアス退場)
ヘレ:男は恋ゆえに戦うことができるけど、女にはできない。女は愛を求められるもので、
求めることはできない。ついていこう。あの人になら、どんなひどい仕打ちを受けても天国だわ!
マジで痛ってー!!<笑>(退場)
オー:おぉ、なんという悲劇。あれほどまでに強い愛を抱く心が見向きもされないとは。
パック再び登場。
パッ:とってきました!
オー:早いなおい!<笑>例の花はとってきたか。
パッ:はいここに、そしてなんとビン詰めの汁!
オー:気が利くなっ!<笑>よし、もらっておこう。これを、花園で、妖精を踊らせながら眠りへとついていく
ティターニアにしたたらせてやろう。
パッ:あー人が悪い。<笑>
オー:そしてお前もこれを少し持っておけ。
パッ:あっそうですか?
オー:森の中に、とてもかわいい恋をしている、ひとことネタの得意なアテネの娘がいる。<笑>
パッ:はいはいはいはい。
オー:しかし相手の男はその娘を嫌っている。
パッ:あら嫌ってんだ。あら。
オー:その男の瞼に塗ってやれ。
パッ:あらららやるねぇ。<笑>
オー:だがな、男が目覚めて最初に見る者は、そのアテネの娘でなくてはならない。
パッ:ですね、ですね。ええ。
オー:男はすぐにわかる。
パッ:えっ、どんな?
オー:身につけてるアテネの服装が目印になる。
パッ:アテネの服装ですね。
オー:うまくやるんだぞ。
パッ:はい、私の腕を信じてくださいよ。で、どっちの方角で?
オー:南だ。
パッ:わかりました!(西へ退場)
オー:南だよ!みな、きゅう、4分の1おいっ!<笑>(退場)
第二幕 第二場 森の別の場所
ティターニア、踊る妖精登場。
ティ:あ〜気持ち悪い…いい踊りよ。(ティターニアに接近して踊る妖精)…狭いっせまっもう、距離とんなさいよあんた。
気分が悪いんだから。ぶたみたいな顔しやがってよぉ。いいですか妖精ちゃん。
妖精:はい。
ティ:あなたの得意な踊りを、見せてちょうだい。
妖精:はい。
ティ:私はそれを見ながら、眠りにつきますから。踊ってちょうだい。
妖精:ヒップホップでいいですか?<笑>ワンエントゥエンドスリーエンドフォー。
ワンエンドトゥエンドスリーエンドフォー。女王さま。
ティ:それでいいの?
妖精:あっまだ寝てないんですね。
ティ:それでいいの?
妖精:ワンエンドトゥエンドスリーエンドフォー。ワンエンドトゥエンドスリーエンドフォー。
ワンエンドトゥエンドスリーエンドフォー。ワンエンドトゥエンドスリーエンド、フォー。
おやおや?女王さまはもう寝たようだねぇ。
ちょっと油でも売ってこようかな、よいしょっ。(踊る妖精退場、ティターニアは眠る)
オーべロン登場、ティターニアの瞼に花の汁をしたたらせる。
オー:目覚めて見るのが何であれ、それがお前の恋人たれ。
そしてたちまち恋焦がれ、その目に恋人とうつれ。化け物来るまでよく眠れ。(退場)
ライサンダーとハーミア登場。
ライ:だいぶ、森の中を歩いて、君も疲れたようだね。
ハー:はい。
ライ:それに、実を言うと、どうやら僕も道を忘れたようだ。
ハー:えっ?
ライ:ハーミア、ここで休むとしよう。そして、楽しい朝がくるのを待とう。
ハー:はい、それがいいです。じゃあ、私は、この土手を枕に寝ます。他を探して寝てください。
ライ:何を言ってるんだ。
ハー:え?
ライ:ひとつの土手で、二人の枕で充分だろう。愛はひとつ。
ハー:ちょっと待って。だめ。私はここ。
ライ:ベットもひとつ。胸は二つでも、愛のまことはひとつじゃないか!
ハー:ちょっと待ってちょっと待って。
ライ:ハーミア、ハー、ハーミア!
ハー:ちょっと待ってちょっと待って。
ライ:ハーミア、好きだよ、ハーミア!
ハー:わかったわかった。
ライ:ハーミア!
ハー:ちょっとやめろって!(蹴)
ライ:ぐぁっ!
ハー:聞いて、ライサンダー聞いて。あなたがもしね、私を紳士的に愛してくださるというのならば、
少し離れて寝てちょうだい。人が見て、まだ結婚していない、紳士と淑女とわかるぐらい、離れて寝て。
それに私はね、やることがあるの。
ライ:二人でやればいいじゃないか!
ハー:いや、ひとりじゃないとできないの。
ライ:僕たちの心はひとつじゃないか!
ハー:だめ。離れて。離れて。
ライ:僕は紳士だ!
ハー:わかってます。
ライ:いたずらなんかしない。
ハー:いや、されたら困るのよ。<笑>だからちょっと離れて。
ライ:ハーミア!
ハー:ちょっと離れて!お願い。
ライ:どうしてもだめかい。
ハー:だめです。今日はだめ。
ライ:いつだったらいい。
ハー:だめて。お願い。
ライ:わかったよ。
ハー:だめ。
ライ:そんなに、嫌なら…
ハー:嫌じゃないの、まだ結婚していないから、まだだめなの。人も通るし。だめ。
ライ:じゃあ、ハーミア僕は、ここで寝るよ。
ハー:はい。それぐらいでいいわ。それでは、いい夢が、訪れますように。そして、あなたの命が続く限り、
心変わりなさらぬように。
ライ:僕も心を、合わせて唱えよう。僕が愛を失う時は、この「命」!も失いますよう。<笑>「命」!「猪木」!<笑>
ハー:すごいわ…やっぱり本番でのってきたわね…<笑>
ライ:おやすみ!(眠る)
ハー:おやすみなさい。(ライサンダーの様子を見る)
ライ:(目覚めて)ハーミア!ちょっとぐらいいいじゃないか、ちょっとぐらい、ちょっとぐらい…
ハー:ちょっと、やめ…やめろって!(殴)
ライ:ぐぅっ!!
ハー:……寝たみたい♪<笑>それじゃあ、やること済まして寝ちゃうわ。うん。よいっしょと。
う゛んっう゛んっう゛んっう゛んっ、ほいっほいっほいっ、ほほっほほっ、ほほほほほ、
おうっおうっおうっおうっ……今度筋肉番付でやってみよ。<笑>(二人眠る)
パック登場。
パッ:森のどこにも見あたらない、アテネの男は見つからない、これでは恋せずにはいられない、
花の魔力は試せないーあ〜と、お?あっ、あれ?アテネの服装?こいつか王様が言っていた、
あー冷たい男っていうのは、にしても濃い顔ね〜あ、娘さん?
こんなじめじめ湿ったところに寝かせるなんて、血も涙もない男だな、あっぶっさいくだこれ、
ぶっさいくだこれぇー。よし、そいじゃね、さっそくやりましょう。
さ、目覚めたときにはねぇ、あなたはもうこの娘さんに二度と、眠れないほどの恋煩い。
それまで目を覚まさぬように。よし、早速王様に知らせよう!(退場)
ディミートリアスとヘレナ登場。
ヘレ:待ってディミートリアス!
ディ:帰れよ!!
ヘレ:ひどいわ、私を暗闇に置き去りにしていくの?
ディ:そうだ、ここにいろ。俺はひとりで行くぞ。(ディミートリアス、岩と木を倒しながら退場)<笑>
ヘレ:大丈夫かしら…<笑>私が祈れば祈るほど、授かる好意は減るだけ。幸せなハーミアは、いったいどこに
いるのかしら。それにしても、羨ましいのはあの男心をひきつける瞳、どうしてあんなに輝くのかしら?
涙のせいではないわ。だって、あの人の目は私の目ほど涙で洗われてはいないのだから。あれ、だあれ?
ライサンダー?死んだのかしら?ライサンダー?眠っているのね?ライサンダー、起きてちょうだい、
ライサンダー、ライサンダー!
ライ:(目を覚まして)!!美しい…透き通るように美しいヘレナ、これは自然の魔法だ、君の胸を通して、
君の心が僕にははっきり見える。ディミートリアスはどこだ?えぇい忌々しい、その名前こそ、
剣にかかって死ぬにふさわしい!
ヘレ:そんなひどいことは言わないで!構わないでしょう、あの人がハーミアを愛したっていいじゃない。
ハーミアは、あなたのことを愛してるの。だから満足して。
ライ:冗談じゃない!僕はあいつと過ごした、退屈なときを悔やむばかりだ。ハーミアでない、ヘレナだ!僕の愛するのは。
ヘレ:どうして私がこんなにバカにされなければいけないの?あなたに侮辱されるようなことをいつ私がしたの?
確かに私はディミートリアスから優しい眼差しを一度も受けたことがないわ、だからといって、あなたに
侮辱されるわけがあって?!ひどい、本当にひどい!(退場)
ライ:ヘレナー!…(ハーミアを見て)えぇい…(唾を吐く)<笑>このアマ!<笑>
お前はずっとここで寝ていろ!そして二度と俺に近づくな。甘いものほど摂りすぎるとすぐに飽きがくる。
辛いものほど食べ過ぎるとケツが熱くなる!<笑>それにガスが溜まる<笑>(ハーミアに近づき放屁)<笑>
さぁ俺の愛よ、全力を持ってヘレナを崇め、あの人の騎士となるのだ、ヘレナー!(退場)
ハー:(目を覚まして)あぅっくっさい!<笑>あぁやめて、何、なに誰、あなた何、フライデー?<笑>ちょっと、やめて、
フライデー来ないで、なに私の合コンを撮るって?<笑>やめて、やめて来ないで、
あれは合コンじゃなくってただの飲み会よ…<笑>
何なのよ独身だから関係ないじゃない、池尻大橋で飲むことがそんなに悪いの?<笑>
いいじゃない、やめてちょうだい、事務所通して…<笑>はっ!あ、夢?なんだ、正夢みたい…<笑>
でもね、こんなに苦しいのに横であなたは笑ってるの…あれ、ライサン、ライサン、ダー?ライサンダー?
どこにいるの?私の声が聞こえてるんでしょう?出て来て、ライサンダー、ライサンダー!(退場)
第三幕
第三幕 第一場 森
ティターニアが眠っている。
クインス、スナッグ、デガワ、フルート、スナウト登場。
クイ:よーし。
デガ:よーしみんな揃ったか。
一同:おう!
クイ:どうだいここ?稽古場にはもってこいの場所だろ?
一同:おー。
クイ:この芝生が舞台だ。
一同:おー!
クイ:さっそく立ち稽古に入るぜ!
一同:おう!
クイ:まずは、この芝居の一番の見せ場、ロミオがジュリエットの屋敷の庭園に隠れ、
二階の窓から姿を現したジュリエットの、嘆きと悲しみの独り言に聞き入るシーンだ。
一同:うーん。
クイ:デガワは、乳母の声がしたらとっさに、あの茂みに隠れるんだ。
パック背後に登場。
パッ:まったく素人どもがなに騒いでやがるんだ、あんな近くに女王さまがお休みになっていられるというのに。
クイ:じゃあ始めよう、ジュリエットは…よし、始めよう。<笑>
パッ:なんださっそく芝居が始まるな、高みの見物といくか。
クイ:さあ!
パッ:あの一番あそこにいる男、あんな奴いたっけな?<笑>
クイ:さぁセリフだ。ジュリエットはあの岩の上、デガワは…ここだな。
デガ:ちょっと待って、ひとつだけ聞いていいか。最初からちょっと気になってたんだけど、
何で俺だけデガワ呼ばわりなんだ?<笑>何で俺だけなんだよ、なぁ。
クイ:うるさい!
デガ:いやうるさいじゃないよ、おい。何で俺だけデガワ呼ばわりなんだよ。
スナッグ:お前何か調子に乗ってない?
デガ:この口が言ったのか、この口が言ったのか(殴)
クイ:ふえ〜ん…(泣)
デガ:あっごめん、ごめん…
クイ:大人がいじめる…<笑>
デガ:もうやんない、ごめんね、ごめんね。
クイ:もうせえへん?
デガ:うん。もうしない。
クイ:……さっそく始めよう!
スナウト:立ち直り早いな<笑>
クイ:なぁ、デガワ!ロミオ、庭園の暗闇に隠れる、ジュリエット二階の窓から姿を現す、いいな!
スナッグ:OK!
クイ:さっそく開始しよう。
デガ:何えばってんだよ…
クイ:さぁさっさと動け!よし、じゃあみんないいな、行くぞ、よーいスタート!
デガ:うぁ!何だ、何だこの眩しすぎる光は、おぉ、ジュリエット、我が私の恋人よ、はぁ、口が、口が開く、
何かを言おうとしているこの天使が…
スナッグ:ロミオ、ロミオ。どうしてあなたはロミオなの?
デガ:あああどうしようか、この素晴らしい美声をこのまま聞いていようか、それとも、私があなたに話しかけようか、
どうすればいいんだこのもどかしさよ!<笑>
クイ:二階の奥から乳母の呼ぶ声!
フル:お嬢様ー、お嬢様ー。
デガ:やばい、誰かに気付かれたら大変だ。ひとまず退散するとしよう。やばい、やばいぞ、やばいやばい、やばい。(退場)
パッ:あのロミオ最低だな!<笑>よかった〜シャララ辞めて<笑>よし、あいつにちょっと魔法をかけてやろう。
ロバの頭にしてやろう。おっ、ということはそれまでスナッグの独り芝居。
ここは芸人魂の見せ所ですよ!<拍手>(退場)
スナッグ:ロミオー、ロミオ。違うな。ロミオ、ローミオ。
フル:お嬢様いるのですか?
スナッグ:(ココリコ田中氏の真似)なに言うてんですか、僕はここで、いるわけないじゃないすか、
お嬢様がいる、ぷっぷっ、ぷっ、いませんよお嬢様なんか。
フル:あれ、さんまさんかと思ったんだけどな。
スナッグ:(明石家さんま氏の真似)みっかっちゃった、いや違うわ!<笑>びっくりするわほんま。予選通過!
フル:あれ、極楽の加藤さんかとも思ったんだけどな。
スナッグ:(極楽とんぼ加藤氏の真似で)ふざけんなよお前はー何やってんすか、お前ばぁぁ(笑)
フル:あらあたしはてっきり石橋貴明さんが来てるのかと。
スナッグ:(とんねるず石橋氏の真似で)なぁんだよばぁか<笑>おいっおま、踊っとけ〜みたいな<笑>
モー娘は、また増えちゃった?みたいな。
クイ:そこで隠れていたロミオ帰ってくる!
ロバの頭をつけたデガワ登場、あとからパック再び登場。
デガ:よかった、どうやら誰にも気付かなかったらしい。
クイ:ば、化け物だぁ〜!
デガ:どうしたんだよみんな?
スナウト:デガワが、すっかり変わっちまって、どうしたんだその頭!
デガ:え?どうしたんだみんなこそ、おい!
スナッグ:あんな醜い姿になっちまって。
スナウト:みんな、ここは危険だ、逃げろー!(クインス、スナッグ、フルート、スナウト退場)
デガ:どうしてみんな逃げるんだよ!俺が、俺が何をやったって言うんだよー!
パッ:いやあっち逃げたあっち逃げた。
デガ:みんな、なんでそんなに醜いなんて俺を憐れむんだよー!
パッ:えー、デガワ君こっから泣きのシーンなんですけどもね、えーどうしてもデガワ君がですね、えー泣きの時は、
えーサザンを使ってくれということで<笑>えースタッフが泣く泣く、用意いたしました。
えーこれからまぁしばらく泣きのシーンなんですが、同時に、えートイレ休憩です!<笑>
まぁあのつきあってみようかなと思う人は、しばらく、おつきあいください!はりきって、どうぞ!
♪BGM:旅姿六人衆/Southern All Stars
デガ:えー、僕が、チェンと初めて会ったのは19のときでした。チェンていうのはウッチャンのことで、
ジャッキーチェンに似てるからつけた名前です。<笑>学生の時からすげー優しい奴で、一緒に劇団始めて、
ウッチャンナンチャンがすごい忙しくなって、スケジュール的に、シャララの公演も難しくなったとき、俺が、南原の
楽屋に、行って南原に聞いたんです。来年のシャララの公演どうするって。そしたら南原が、「哲ちゃん、今更
シャララやって何のメリットあんの」って…<笑>けど、でもそのあとウッチャンに聞きに行ったら、「哲ちゃん、
俺のスタートは、シャララだからさぁ、どっちが忙しくてもさぁ、揃って集まってんだから一緒にやりたいよ」
って…そんな優しい男でした<笑>大好きだったのに…チェーン!!何で死んじまったんだよ〜!!<笑・拍手>
パッ:死んでない、殺すな!
デガ:チェ〜ン!!
パッ:こ、ろ、す、なっ!
ティ:(目覚めて)うるっさいな!うるっさいわねー!もう誰なの私の安らかな眠りを目覚めさすのはぁ
もぅ〜不愉快ねーっ!も一体誰なのよ…!!ま―――っ!…なんてかわいらしいお方……本当に泣いているのね?
デガ:泣いてなんかないもん。<笑>
ティ:気持ち悪ぃけどかわいい!<笑>すごいかわいい!私はもう誓わずにはいられない、あなたを、愛すると…
あなたを愛します。
デガ:ちょっ、ちょっと待ってください。今は芝居の稽古中なんだから急にそんなこと言われても困りますよ。
ティ:だめよ!もうあなたをどこにも行かせないわ、ここに引き止めるからね!
デガ:いやぁそんなこと言ったってみんな待ってるし…
ティ:だめ!だってもうあなたを愛してる!
デガ:いや困りますよ。
ティ:ちょっと妖精!妖精どこにいるの妖精!出てらっしゃい!妖精!踊る妖精!
踊る妖精登場。
妖精:♪口笛はなぜ〜
ティ:あっ来たわね。妖精。
妖精:♪なぜ〜
ティ:あなたにね…
妖精:♪なぜ〜
ティ:頼みたいことがあるのよ。
妖精:♪なぜ〜
ティ:妖精。
妖精:なに、なんですか。
ティ:ここにいる方。
妖精:はい。
ティ:この方を、ここに引き止めるのよ。
妖精:えっ、どのようにして…
ティ:あなたの力で引き止めるのよ。
妖精:私の力と言いますと?
ティ:あるでしょお?ギャグがいっぱい。<笑>あるわね?そのギャグでこの人を楽しませるのよ、
引き止めるの!笑いを招いて。
妖精:あの、私言ってる意味がちょっとわからないんです…
ティ:とぼけないでー!おいパック!
パッ:はい!
ティ:パッキュ!
パッ:はいはいはいはい。
ティ:パックいるんでしょう
パッ:はーいっ。
ティ:ずっと見てたでしょうパック。
パッ:はーい。
ティ:この、臆病者をどうにかしてあげてちょうだい。
パッ:んーじゃわかりました。じゃあもうとりあえずやります!今日の妖精!(♪今日のレッドのテーマ)
えーおなじみ、今日のレッド改め今日の妖精ということで、えーこれは、3つともギャグかまします。
その3つめでこの会場で爆笑をとりますと、見事卒業ということで、この舞台で有終の美を飾ることが…
妖精:パックすごいですよ。意気込みはすごいですよ。
パッ:はい。
妖精:だって僕は恋する「女」
パッ:…リハはよかったんですけどもね、リハは自信満々万馬券!とか言っちゃって<笑>
そっちの方がよかったかなーと思うんですけども!さっそくいきましょう、今日の妖精!まずひとーつ!
妖精:だめだだめだ、このままじゃ幸せになっちゃう!<笑>
パッ:ま…まんまでした!まんまでした。<笑>さぁ、続いて、ふたーつ!
妖精:飛び込んじゃえよぉ、プールサイドに<笑>
パッ:どうしたんでしょう?!どうしたんでしょぉ?!いつもよりも調子が悪い<笑>それとも三つめに
隠し持っているのか、さぁいよいよ、ラストです、どうなるんでしょうか、妖精の運命は、ラストー!
妖精:くちびるくちびる伸びーる<笑>
デガ:帰らせて頂きます。
ティ:待って待って、もう一個だけでも、もう一個だけ…<笑・拍手>
パッ:このままでは引き下がれません、踊る妖精。さぁ、おまけのひとーつ!
妖精:いりぐちでぐちでがわ <笑>
デガ:時間がぁ…
ティ:あんた何やってんのあんた!
デガ:だって時間がぁ…
ティ:だって、まだあっじゃあこれを聞いてって、えー、悲しいダジャレをひとつ…
「猫が、寝込む。永遠に…。」<笑>大丈夫?
デガ:お、面白い!
ティ:あぁありがとう。妖精、妖精どうしたの!
妖精:前のやつでいいですか…
パッ:おまけのひとーつ!
妖精:パンパンここジャパンパンここジャパンパンここジャパンパンここジャパーン!
パッ:よくやった!(退場)
第三幕 第二場 森の別の場所
オーべロン登場。
オー:ティターニアはもう目を覚ましただろうか。目覚めて最初に見たのは一体何だったのか。
それに、恋焦がれているはずだが…それにしてもパックめ!遅いぞ!
パック登場。
パッ:ひぃ、ひぃ、はいただいま戻りました!
オー:遅ぇよ!
パッ:すいません!
オー:遅いよ!
パッ:すいませんごめんなさい待たしちゃって。
オー:で、どうなった?
パッ:バッチリでございますよ〜ティターニア様はですねぇあのーロバ頭のデガワとかいう学のない糖尿病間近の男に…
オー:糖尿病間近なのか!
パッ:えぇくびったけというありさまでございまして。
オー:そうかぁ。
パッ:はーい。
オー:私が企んだ以上にうまくいったな。
パッ:もちろん。
オー:ところで、アテネの若者の方はどうなった?
パッ:あっそれもねバッチリでございます。
オー:よーし。
パッ:アテネの服装の男をバッと見つけまして。
オー:うん。
パッ:大変ですよ〜?でその隣にはちゃんと娘が寝ておりまして。
オー:おぉおぉ。
パッ:で塗ってやったんでね、目覚めればどうしてもその子を見るわけです。えぇ間違いないでございますよー。
オー:おっ。
ディ:(声)待ってくれハーミア!
オー:姿を隠せ!
ディミートリアス、ハーミア登場。
オー:アテネの男というのはあの男か。
パッ:いや、女は女だけどあれ?男は…例の男じゃ…あれ?あれ?
ディ:あぁ、何と嘆かわしき現実。何故にあなたは、このディミートリアスにその心を開こうとしない。
ハー:何故あなたは、そのように、堅苦しい話し方をなさるの。それにね、その恋煩いは、今だけのもの。
あなたは、ヘレナと結婚するべき人なの。あなたにとっても、ヘレナにとってもそれが一番いいことなの。
私は、ライサンダーを愛しております。あの方も、真実を尽くしてくれました。だから、私を置いて、
逃げるはずがありません!あなたが殺したとしか思えません!お願い!あの人を返して!返して!返して!
ディ:そうするくらいなら、あいつの死骸を犬にでも食わせてやる。
ハー:なんですって?やっぱり殺したのね!
ディ:その怒りには何の根拠もない。俺はライサンダーを殺した覚えなどないし、死んでなんかいないはずだ。
ハー:では、言って。言ってちょうだい。あの人は、生きていると。
ディ:そう言ってあげたら、そのお礼に何をくれる?
ハー:ネタを見せてあげるわ。
ディ:ね…何?
ハー:最高のネタを見せてあげるわ。
ディ:この状況で?…大冒険じゃないっすかぁ。
ハー:大冒険でもいいじゃない。なんでもいいじゃない!あの人が、生きていると、聞かせてくれるなら!
ディ:生きているとも!
ハー:早いわね!相変わらずね。
ディ:さぁ見せてくれ。君の最高のネタを。さぁ!
ハー:まぁ…言っちゃったからしょうがないけど…<笑>えー、あの人が生きていると思えば、全然こんな悪条件、
オッケーです。<笑>じゃあ見ていなさい。えー、最初はじゃあ、あっち向いてほい。最初はグー、
じゃんけんコン!あいこでコン!あっち向いてコン!
ディ:まだまだぁ、本っ当に最高のネタを見せてくれよ!
パッ:(笑)嫌な…
オー:(笑)嫌なフリだな…
ハー:言葉じゃ簡単なんです!<笑>その日の状況とかね…じゃあね、えー野球いきます野球。
左利きの野茂。<笑>じゃあ、じゃあもうひとつ野球。
ディ:(笑)プロ野球ファンだ。
ハー:えー、右利きのイチロー。<笑>
パッ:こっち見た、こ、こ、こっち、こっち笑わしたこっち。
オー:(笑)すごいな。
ディ:すごい、面白い!まだまだできるだろう、こんなに面白いんだから!
ハー:じゃあ、今年初めの大ヒット。ヤギの氷川きよし。やだねったら、やだメェ〜。<笑>
ディ:面白いな!
ハー:じゃもう一個いきます。
ディ:(笑)まだやるの、まだ?
ハー:のってるときにもう一回やっときます。えー、いきますよ。♪ほんの、小さな、出来心〜<笑>
ディ:すごい。
ハー:もうないのよ。<笑>気が済んだでしょっ!もうあなたはうんざりよ。忌まわしいあなたとはもうこれでお別れ。
あの人が、生きていようと、いまいとねっ!(退場)
ディ:あんなに怒っていては追いかけても逆効果だ。とすればここで休んで、しばし時間が経つのを待つとしよう。(眠る)
オー:おいパック。
パッ:ふい。
オー:薬を塗ったのはこの男だよな?
パッ:いえその男じゃありません。
オー:いやアテネの服装…
パッ:いやだからアテネの服の男に塗りました。
オー:いやアテネの服これだろ?
パッ:だからその男じゃありません。
オー:別の奴に塗っちゃった。
パッ:えぇそうそう。
オー:ま、間違えちゃったお前!<笑>間違えちゃったお前!わけわかんないよこれ!
パッ:マジで?
オー:マジで!
パッ:こりゃ失敗したばいー。
オー:ばいって!ばい?!九州の!<笑>これは大変なことになるぞ!
まことの恋は不実に終わり、不実の恋は変わらないぞ!
パッ:ともすればまことを守るひとりに対し、百万人が誓いを破ることになる…。
オー:さぁ!森の中を風よりも速く駆け巡り、あのへレナというアテネの娘を探して、ここに連れて来るのだ!
パッ:はい。
オー:私はこの男に薬を塗っておく。
パッ:はい。今すぐ飛んで行きます、ダッタン人の矢のように!
オー:ダッタン人?
パッ:ダッタン人!
オー:ダッタン人?
パッ:いやあの台本に書いてあった、ダッタン人。多分その時代の人よダッタン人。(退場)
オー:ダッタン人て何だよ!<笑>まことに不思議な花の汁、目覚めた時に側にいる、女にお前は恋を得る。
チャッキーかよ!<笑>真ん中集まっちゃったよ!真ん中にクチューックチュー人かよ!<笑>鼻の近く!
丸の、ちょっとこっちにいやがってお前!<笑>えーっ……(笑)笑っちゃったよ!<笑>パック遅ぇなぁ…<笑>
パック登場。
オー:パック!
パッ:(笑)はぁい。
オー:どきどき、どきどきしたぞパック!
パッ:どきどきしましたか!
オー:パック早いな!
パッ:いやずっと近くで見てました!
オー:見てたよ!
パッ:はぁい(笑)
オー:来いよ!
パッ:いやぁしばらく遊んでもらおうかなーって思って。
オー:(笑)はぁい。
パッ:あははは(笑)はぁい。
オー:はいぃ。
パッ:(笑)はい。王様でしょ?
オー:おう!
パッ:王様が「はいぃ」(笑)
オー:この野郎(笑)
パッ:すいません、あっ…
オー:ん?
パッ:大変です!ヘレナがやってきましたぁ!
オー:来たか!
パッ:しかも私が間違って塗っちゃった奴がね、ヘレナに言い寄ってやってきたんですよぉ!
オー:うわ付いてきちゃったよおい!
パッ:えぇどうしましょうかこれぇ?
オー:これでディミートリアスが起きたら三角関係だぞ!
パッ:あ三角関係ですねぇ〜
オー:ヘレナもてもてだぞおい!
パッ:あらどうしましょう、あぁぁ〜
ライサンダーとヘレナ登場。
ライ:待ってくれヘレナ!待ってくれ!ヘレナ!なぜ僕の思いを嘲りと考えるんだ。嘲りと涙は、伴わないものだ。
ほら、この通り、僕は君への愛を誓いながら涙を流してるだろう!
ヘレ:その誓いはハーミアのもの、あの人はどうするの?捨てるの?誓いで誓いの重さを量ればそれはゼロになるわ。
私と、ハーミアへの誓いを二つのはかり皿に乗せてご覧なさい。目盛りはゼロで、どちらの誓いもつ…<笑>
軽くなるわ。作り話のように。
ライ:あの子に誓った頃は物の分別が無かったんだ!
ヘレ:今も無いのでしょう?あの人を捨てようとしてるのだから。
ライ:ディミートリアスは、あいつを愛している!君ではない!
ディ:(目を覚まして)!!
ライ:ヘレナ!
ディ:(ライサンダーを突き飛ばす)おぉ、我が愛しのヘレナ。その目の美しさは例えようもない。
水晶もまるで泥だ。そのあくまで美しい、幸せを保証する手に、口づけさせて欲しい。
ヘレ:超くやしい〜!マッジむかつくマジむかつく!二人でグルんなって私を笑い者になさるのね?
二人とも、お互いハーミアを愛する者同士、それが今では、ヘレナをからかう者同士。乙女心を、
我慢できないほど傷つけて楽しむなんて、二人とも、心の底では私のことを嫌っているくせに!
ライ:ひどい男だな、ディミートリアス!君はハーミアを愛しているだろう、僕はヘレナを愛している。
これは終生変わるまい!
ディ:昔の愛はすでに消えてしまった。お前こそハーミアと共に、駆け落ちまで企てたのではないか!
ヘレ:あぁ、こんなに人をばかにすることは、聞いたこともないわ!ひどい、ひどいわ、ひどい、ひどい、ひどいわ!
あ゛―――――――っ!
♪革命のエチュード/F.F.chopin:ピアノ演奏・ヘレナ
ハー:やめてー!やめてちょうだい!私のために、ケンカをしないで!
ライ・ディ:黙れ!この、薄汚い、ドブネズミめ!
ハー:もぉ〜どいつもこいつも、やかまシーワイ!<笑>
ヘレ:何?このコントみたいな流れ…わかったわ、ハーミア、あなたが仕組んだのね?あなたの恋人、ライサンダーに
私に恋をしたふりをさせて、あなたを想うディミートリアスにまで私に求愛なんかさせて、そんなに私が憎い?
ハー:おっどろいたー。からかってんのは私の方じゃなくてあんたの方じゃない。あぁん?
ヘレ:なに?逆ギレ?いいわ、お互い目配せして楽しい冗談を続けなさい!
よくできたコントだわ、きっと歴史に残るでしょう!さよなら!
ライ:待ってくれヘレナ!待ってくれ!僕の言い分も聞いてくれ、愛してるんだ、心から!
ヘレ:お上手だこと。
ハー:ライサンダー。ヘレナをからかうのはもうやめていいのよ。
ライ:黙れ!
ディ:ハーミアが止めてもだめなら、奥の手を使うぞ。
ライ:どんな力も、俺の、ヘレナを思う愛の力には及ぶまい!
ディ:はーっ。いつもは、「男は寒がりであれ。男は男らしく。」と言っている、ゴルゴ松本。
しかし二年前まで、朝早く起きて、人ん家の新聞や牛乳を盗んだり…<笑>
ライ:ちょっと待て!待てい!
ディ:そしてその牛乳を…
ライ:待ておい!ちょっと待て!
ディ:後輩に安く売ってて…
ライ:ちょーっと待て!待て、ディミートリアス!
ディ:いいの言っちゃって?
ライ:だめだ!やめろ!…俺が悪かった!
パッ:あははははは(笑)あやまっちゃった。
オー:あやまっちゃった。
ハー:さぁみんな、こうなったら、少しここで頭を冷やしましょう。
ディ:そうしよう。
ハー:ね!
ディ:そして、今のこの争いが夢で、夢から覚めたら、僕とヘレナが、結ばれていますように。(眠る)
ライ:この悪夢から覚めたら、ヘレナと二人きりの世界でありますように。(眠る)
ハー:そして目が覚めたら、昔のようにみんな、仲良しでありますように。(眠る)
ヘレ:ひとことネタに並ぶヒットがまた生まれますように。(眠る)
オー:こいつだけ本気だぞこいつだけ!
パッ:今の願いは叶いませんな!
オー:叶わないな。<笑>ところでこのイタズラパックめ!
パッ:え?
オー:鼻でかパックめ!おぉぉ白パック!<笑>お前はなぁ、いつもこうだ、うまくいったためしがない!
パッ:だぁーってぇ、王様がアテネの服装の男だって言うから、も、それしか言わないから。私は無罪ですよぉ。
オー:もういいから、この四人が目を覚ます前に、この二人の男たちにもう一度薬を塗るんだ。
パッ:はい。
オー:それぞれの側に、愛するべき恋人を、寄り添わしてな。
パッ:はい!今度は必ず。
オー:うまくやるんだぞ。
パッ:はい!
オー:私はもうこの騒動でちょっと眠くなってしまった。
パッ:あらそうですか?
オー:この岩を枕に、ちょっと一休みしよう。(眠る)
パッ:あっ、わかりました。どうぞ安心してお休みください。目が覚めたときにはねぇ、もう全てが夢であるかのように
元通りでございます。じゃ、仕事しようかね。
(そしてこのあと公爵や妖精もやってきて、皆寝てしまう。)
パッ:誰なの誰なの?あれっあらっみんな寝ちゃった。あらっどーすんのこれ。ということは、あとの話は俺次第。
実はね、西の彼方にねぇ三色スミレ摘んできたときにね、他の花も摘んできたのよ。ほんでね、いろんな花の汁、
これビン詰めしてきたから、その薬ちょっとこの人たちに試してみようかなーって思うんだ。
えーっとねまず最初は、おっ、一発芸薬ー!<笑>さあ!さぁ、ガチンコですよ?誰にいこうかなぁ〜…
なんか妙ーに急に顔伏せちゃった人がいるんだけど、大丈夫かなぁ?寝てるはずだよねぇ?
寝てたら動かないと思うんだけどね。さぁ…あっ、じゃあ…一発芸、薬は…君っ!さぁ起きなさい!
ライ:(目を覚まして)あー、なんか、一発芸がしたくなっちゃったな…<笑>
へん〜とうせん腫れちゃった!<笑>(眠る)
パッ:良く効くなぁこの薬は!あの花は効いた!よぉーし、次の薬は…(笑)ものまね薬〜<拍手>
さぁ…これは誰に…ものまねは…うーんこれはやっぱり…はい!ものまね薬ー!この人のものまね
見たことないからなー。
ライ:(目を覚まして)アフリカの大地を走る…キリン!<笑>(眠る)
パッ:あっ「(動物のものまね)」って書いてあったこれ!なるほどねぇ(笑)さぁ(笑)次はねぇ…
さぁ、どうするかなぁ、あっ、これは、ツッコミ薬ー!<笑>これはね…あなたっ!(塗)
ティ:(目を覚まして)えぇぇ〜っ!
パッ:さぁ、この人のツッコミはどういうものになるんだろうな!
ティ:はっ…ものすごいツッコミたくなってきた…<笑>ワイワイワイワイ…!
パッ:ボケ!それボケ!
ティ:寝たり起きたり、起きたり…
パッ:なんだこの薬はー!(投)さぁ、さぁ…(笑)次は…あった!ボケ薬ー!(塗)ほら起きろ!
オー:あぁ〜なんか、ボケたくなっちゃったなぁ…<笑>えーえーっとね……うぅ、えー…これ…
イテテテイテイテテテえー拷問かよ!
パッ:それツッコミだろ!<笑>ボケ薬ボケ薬!
オー:一番困った!<笑>
パッ:さ、次は…誰がいいかなぁ、楽しいなぁ<笑>あっ、何だこれは、「胃薬」!<笑>はっはっはっ(笑)
普通の薬だね、胃薬だって!<笑>これかけたらどうなるんだろうね、胃薬だって!ほいっ!
シー:(目を覚まして)……あ、これで今日もいけるわ。<笑>(眠る)
パッ:これ普通薬か?間違えたか?普通薬かな?よーし、どうしようかな…この辺あたり弱ってきたな…(笑)
おっ、出た!これは、下ネタ薬!これは…<笑>
ハー:(目を覚まして)うーん、うわ下ネタ言いてぇ…う〜ん下ネタかぁ引かない程度に
…おぉ、股ね、パイパイ!<笑>(眠る)
パッ:出た!新薬、リアクション薬!
デガ:あー気持ちいい…なーんかリアクションしたくなっちゃったな〜(落)あーっとととと痛い痛いっ!おい!おい!
いつのまにか崖になってる崖に!何だよ!なんでこんなところ崖になんかなってんだよ!<笑>
パッ:さぁ!最後はこれでしめてもらおう!「ツッコミ10連発薬」!行け!
オー:ツッコミを10個言いたくなっちゃったなぁ…<笑>舞台かよ!客席かよ!赤かよおい!何色だよ!
お前は…お前は変だのぉ!顔でか!緑かよお前!禁煙かよおい!おいっ!うわっなんっだそれ!
最後わけわかんなくなった…
パッ:(笑)王様でしょ?王様がこんなんなって…<笑>
オー:また眠りたくなった…(眠る)
パッ:また眠る…あーぁ楽しかったぁ<笑>はっ、朝だ!今日は、婚礼の日だ!そろそろみんなを起こすとするか!
王様!王様!起きてください朝ですよ!
オー:おっ、寝過ごしてしまったか。
パッ:ええ!
オー:寝過ごしてしまった…
パッ:ご覧ください、女王さまの隣で寝ているほら、あほみたいな男!
オー:何という醜い男!
パッ:ええ私がねーロバ頭に変身させてあげたんですけどねー。
オー:そうか…我が妻が、いくら薬の力とはいえ、
パッ:うーん。
オー:このような男に、恋焦がれていたかと思うと心が痛む。
パッ:あー。
オー:そろそろあの忌まわしい迷いを解いてやろう。
パッ:あっそうですか。
オー:そして、お前もこのアテネの下町男の顔を元に戻してやるがいい。
パッ:はい。
オー:そして他の者も皆、目が覚めたら、今夜起こった出来事が、すべて夢の中で起こった出来事かのように、
してやれ<笑>
パッ:わかりました、すべてが夢であるかのように!
オー:そうです。<笑>私はティターニアを眠りから覚ますとしよう。
パッ:はい。おまじないをお願いします。
オー:おぉ。目を覚ますがいい。元の目を取り戻すがいい。ティターニア!!<笑>
ティ:あら、あららら…オーベロンじゃない。私は何かこわーい夢を見ていたような気がするの。
オー:それは君の恋人だ。
ティ:わーっ!なにこれこわ…ゴミ?<笑>ラクダ…ゴミ?
オー:パック。
パッ:はい。
オー:あとは頼んだぞ。
パッ:わかりました!
ティ:妖精!寝てないのいつまでも行くわよ。
妖精:はぁい。
パッ:ふぃ。起きてくれ。さぁ、やっとこれで仕上げといくか。ライサンダーさん。さぁ、ほいじゃね、目を覚ましたら、
彼氏は元の彼女のところに、お願いしますよ!ふい!公爵、公爵起きてください!おい手裏剣、手裏剣おい!
シー:おぉ、あぁすっかり眠ってしまったようだ。ヒポリタ!イジーアス!どうやら婚礼の日が来た。
共に宮殿に向かおうではないか。
イジ:公爵!そこに眠っているのは私の娘であります。ライサンダー、ディミートリアス、ヘレナまでも。
シー:確か今日は、ハーミアが誰を選ぶか決断をする日であったな。
イジ:その通りです公爵。
ライ:うぁ…だいぶ寝てしまったらしいな。あぁ…ハーミア、ハーミア起きるんだ。ハーミア!ひどい夢を見た…
君を嘲るとんでもない夢だ。
ハー:私もよライサンダー。ひどい悲しい夢。
ライ:ハーミア!
ハー:ライサンダ―!
イジ:親不孝娘ハーミア。
ハー:はっ、お父様!
イジ:お前たちのその態度、それがお前の答えと受け取ってよいのだな!
ディ:お待ちください公爵、私のハーミアへの想いは、雪のように解け去り、今では子供のころの思い出のようです。
私が愛するのは、ヘレナです。
ヘレ:ディミートリアス…
ディ:ヘレナ!(抱)
シー:イジーアス。お前の気持ちを抑えることになるが、今すぐにでも、この二組の、恋人たちに、
永遠の契りを結ばせてやりたい。
イジ:公爵のお望みならば。
シー:さぁ、揃ってアテネへ帰ろう!そしてこの三組の恋人たちの宴を張ろうじゃないか!<拍手>(退場)
パッ:さっ、ロバも解いてあげようか。ほれ!さ、目を覚ましたら、またもとのばかな男であるように。ほれ起きろ!
デガ:(目を覚まして)あれ、どうしたんだ。しばらく不思議な夢を見ていたらしい。
おい、スナウト。起きろよ、スナウト。
スナウト:うわデガワ!元の姿に戻ったんだな!
デガ:元の姿ってなんじゃそりゃ?
スナウト:早く皆に知らせに行こう!
デガ:おぅおぅおぅ。
スナウト:早く早く!行くぞ!
デガ:何だよこいつ。(退場)
パッ:やっぱりあいつ誰かわかんねぇなぁ。<笑>(退場)
♪UNITE!/浜崎あゆみ
第四幕 シーシアスの宮殿
シー:さぁヒポリタ、新月の宵が来た。
ヒポ:はい。
シー:我々の婚礼の日が来たのだ!
ヒポ:あぁシーシアス、このときを、どれだけ待ちわびたことでしょう。
ライサンダ―、ディミートリアス、ハーミア、ヘレナ登場。
ライ:おめでとうございます、公爵。
ハー:おめでとうございます。
ディ:おめでとうございます。
シー:おぉ、喜びあふれる恋人たちよ。日々に新しい愛のその喜びが、いつまでも諸君の心に伴うよう。
ライ:それにもまさる幸せが、公爵の心にも訪れますよう。
シー:さぁ、どんな余興が、この素晴らしいひとときを埋めてくれるのだろう。おい!宴会の余興の係の者はおらぬか!
イジ:公爵!公爵!
シー:おっイジーアス。
イジ:おいっす。おはようございます。<笑>公爵はもちろん、我が娘ハーミアへの祝福の意味も込めて、
私なりの余興を一覧表にしております。ご覧になりたいものを、お選びください。
シー:おすすめは?
イジ:おすすめっすか?あっ、おーい!
デガ:はい。
イジ:この者たちは、公爵のご前でロミオとジュリエットを披露しようと、
こっそりと森に集まっては稽古を続けてきたのです。やっぱりおすすめはその芝居かと…
デガ:公爵、どうぞ我々の芝居をご堪能ください。
シー:ロミオとジュリエットは、もう見た。
デガ:えっ…
シー:グローブ座で。
一同:えぇっ!
シー:だから他のがいい。
デガ:いや…
イジ:いやいやあの…えぇーそんなこともあろうかと、
シー:ん?
イジ:えー今日は、えー余興を仕切らせたら日本一のですね、
シー:日本?
イジ:あ…はい、あの、遠くの日本から、余興を仕切るスターに、お越し頂いてます。だから余興の内容は、
そのプロにお任せっていうことではどうでしょうか。
シー:あー面白い!是非お願いしよう。
イジ:あっ、そうっすか。わかりました。それではさっそく、お呼びしましょう。司会の、お二人です。どうぞー!
内村プロデューサーと徳永アナウンサー登場。
内村:遥か遠く、日本からやって来ました、余興のプロ、内村でございます。<拍手>
オー:パックパック!あいつパックだよ!
内村:えーで今日はですね、えー特別に、えー森の妖精さんたちにも参加して頂きまして、えー後ろです。
一同:おー。
オー:見えてんのかよおい!
内村:えーみんなが盛大に祝おうじゃないかという…
徳永:そうですよ!
内村:あの余談ですけども、えー徳永くんも新婚ということで、一緒に祝って頂ければと…<拍手>
シー:えー内村さん?
内村:はいはい。
シー:えー今日は一体どんな余興を。
内村:はい。えー私考えました。「即席コンビコント大会をプロデュース」!
デガ:そんなのばっかりじゃないかー!
内村:さぁ、さぁきました!
ヘレ:ずっとマジでやってきたのにここでこけたら全部この印象になっちゃうんですよね?
内村:さぁ、この中から、三組やらさしていただきます。
徳永:はい。
内村:えー選ばれましたら、すぐにこちらに移動して、えーここで、えー五分間ネタ合わせをしてください。
そしてすぐに、まー二・三分やってくれればいいかなぁという…それでは、えールールの方を。
徳永:はいそうです。
内村:はい。
徳永:今内村プロデューサーがおっしゃった通り、このボックスの中から内村プロデューサーが、くじを引いて、
まず当たった人、そしてその次に当たった人が、二人一組になって、コントを考えて頂きます。
内村:そうです。
徳永:三組つくります。
内村:はい!えーコントのテーマは、えー8月31日。
ディ:えー?!
ヘレ:狭い!
ティ:狭いよ!
デガ:なんだよおい!
妖精:えー何だよそれ!
内村:さぁ!一体、誰になるでしょうか。
徳永:誰でしょう!
<ドラムロール>
内村:ティターニア様!<拍手>それではこちらへ!
徳永:はい!
ティ:うわーもうマジかよ…
<ドラムロール>
徳永:相方!
内村:続いて…おっ、ヘレナ様!<拍手>
ヘレ:無理だよ!無理無理!
徳永:はい頑張ってくださーい。
内村:続いていきましょう。
徳永:はい。
<ドラムロール>
内村:王様、オーべロン!<拍手>
オー:もうないよ!もないよ!もうなんもないよ!
<ドラムロール>
内村:(笑)踊る妖精さま!<拍手>コンビです!
オー:お荷物だおい!(すがりつく妖精、逃げるオーべロン)
ティ:よしよしよし。よしよしよし。
<ドラムロール>
内村:(笑)内村様!<笑・拍手>
オー:自爆自爆!
内村:私とコンビを組む方は…(笑)
<ドラムロール>
内村:ライサンダー様!(笑)ちょっと待って、何だっけ8月31日だっけ。
ティ:狭いよ!狭いもん!
内村:さぁでは、五分間ネタ合わせをしますので。
徳永:ここで!
内村:それまでそっちであの場をつないで、いただきたいと思いますんで。<拍手>
あの、おさる司会で、私の代わりに。<拍手>
ハー:えっ、おさる司会でやってくださいっつったよね?
デガ:五分間、五分間五分間。
ハー:あっ、えーと、なんかやりましょうよね。
徳永:ねぇ。
ハー:こっちでなんかやっても向こう気になっちゃいますよね。ていうか早くしてくださいね。…えー、真剣です。
ディ:真剣に…
ハー:なんか持ちネタある人やってくださいね。<拍手>それでいいですね、みなさんそれでね。
スナッグ:じゃあやります。えーとビビるの大木くん。
ハー:挨拶。
スナッグ:(大木淳氏の真似で)はじめましてこんばんみ!<拍手>俺だよ俺。ははん、何見てんだよぉ。
恋したっていいじゃない。<笑>何でも大丈夫ですよ。
ハー:何かあったら、やってくださいよ。そんな堅苦しい場所じゃないから。<笑>
"出川さんのものまね"
スナッグ:みんなでやってみましょう。
"志村さんのものまね"
ディ:(スナッグの後で)やりにくいなぁ。
シー:あたす?
徳永:アイーン。
ハー:ていうか早くしてくださいよ!
徳永:はーい!
妖精:必死、必死よ!
ティ:できるわけねぇじゃねーかお前!
内村:いや、あの僕らグダグダですけど…<笑>
ハー:プロ、プロでしょ全員ね?
内村:あ、はい。
オー:物凄いこわい!
内村:じゃーいってきます!
徳永:はい!いってらっしゃーい!
ハー:じゃどっからいきましょう?
徳永:じゃあまずはですねー…
ハー:準備できましたかー?じゃあまずは…いいですね?何にも言いませんよ。
徳永:大丈夫ですかー?
ハー:おーい!返事してー!
クイ:コラー!
ハー:さぁいきましょう。大爆笑の三組それぞれのね…
徳永:そうです。
ハー:それでは、一組目いきましょうー。ティターティア&…
ディ:覚えとけよ!
デガ:ティターニア!
ハー:ティター、ニア&ヘレナです、どうぞー!
徳永:どうぞ!
ハー:あー、明日からまた学校だ…何も思い出できなかったなぁ…まぁいいか、寝よう。
えーとエアコンスリープタイマーと…あれ?あれ?壊れちったよ。エアコン壊れちったよ。
ティ:直そうか?<笑>
ヘレ:え?な…
ティ:直そうか?
ヘレ:いや、あの…誰か知らないんですけど…
ティ:知るとか知らないじゃねぇよ。<笑>クーラーを直すか直さないかってことを聞いてんだよ。
ヘレ:いや、な…え?え?
ティ:びっくりした顔しやがってお前。直すのかよクーラーを。
ヘレ:いや直して欲しいんですけど…
ティ:なんで壊れたんだよ。あっついなこの部屋お前。クーラー壊れてんじゃねぇのか?
ヘレ:だから壊れてんです。壊れてんですよ。
ティ:あれ飲みてーなジュースとか。ジョア、ジョアない?ジョア。ジョアない?
ヘレ:オレンジならあるんですけど…
ティ:オレンジとかは大っ嫌い。<笑>
ヘレ:いやいや。
ティ:あれは?じゃあアボガドジュースとか。
ヘレ:ないです。
ティ:ねえのかよ!
ヘレ:いや、とりあえず直して…
ティ:クーラーどうしたいんだよ。
ヘレ:直したいんですよ。もし直せるなら…
ティ:お前がか。<笑>
ヘレ:いやいや。あのだからこれ壊れちゃったんで直したいんですよ。
ティ:おぉ。
ヘレ:はい。
ティ:そしたら、どーなんの。
ヘレ:いやあのだから直せるって言うから…
ティ:俺が?
ヘレ:はい。
ティ:そうだよ?やんの?やんのねじゃあ。
ヘレ:はい。
ティ:びっくりした顔しやがって。(パチッ)
ヘレ:……。
ティ:今からいくって合図だから。(パチッパチッ)ま今日はやんないけどね。今日はやんないけど。
ヘレ:ど、どうするんですかこれ、直せる…
ティ:だから何を言ってんのか全然わかんない!お前ずーっと俺によぉ。直す直すって、何を?!
ヘレ:(笑)いやいや…
ティ:何を直したいのお前自身?!<笑>
ヘレ:エアコンを、エアコンをね。
ティ:おぉ。
ヘレ:エアコン壊れちゃったから直したいなーって思ってたら…
ティ:おぉおぉ。
ヘレ:入ってきたんですよ。
ティ:誰がだよ。
ヘレ:あなたが。
ティ:そりゃ入ってきたよ。のどかわいたんだもんすっごい。コーンスープちょうだいコーンスープ。
ヘレ:(笑)ないです。
ティ:ないってお前は用意しとけよ。手際が悪いな。じゃあ…やるよ。
ヘレ:じゃあお願いします。
ティ:…あれ?これ開かねぇ。
ヘレ:はい。
ティ:…壊れてんねこれ。
ヘレ:だから壊れてんだよ!
ティ:やりようねぇな。
ヘレ:(笑)
ティ・ヘレ:(礼)<笑・拍手>
ティ:いきなりびっくりしたじゃねーか。
徳永:大竹さんこっちに、こっちに!どうもありがとうございます。
ティ:できるわけねぇじゃねーか!
ハー:ちゃんと作れ!
ティ:お前8月31日ってお前なんにもねぇよその日。そんな日になにもない!
ヘレ:出る前に決まってたのは、クーラーが壊れたっていうことしか…
ティ:だけしか決まってない。
ハー:入ってきかたとかもうこっちお任せで。
ティ:そうだよ決まってないよなぁ。
ヘレ:で、まさかこんな扉開けて入ってくるとは思わなかったもん。<笑>
ハー:ほんで、オチは決めたんですかオチは。
ティ:オチ、とかまでいくわけねぇじゃねーか。
ハー:まぁでもよくできたほうじゃない。<拍手>まず一発目だから。それではいきましょう。
徳永:ええ。
ハー:オーべロン&踊る妖精ですどうぞー!
オーべロン、踊る妖精登場。
妖精:ここかぁ。カラコロカラーン。
オー:いらっしゃいませ。バー「オーべロン」へようこそ。
妖精:おじさん。
オー:ん?
妖精:タイツが似合うねぇ。
オー:うん。
妖精:すごいすてきなタイツだねぇ。
オー:ハードな、ロック歌手みたいだろ?
妖精:アメリカンだねぇ。
オー:それより子供だけなのかい?
妖精:うん。
オー:子供がこんな大人のバーに何の用だい?
妖精:違うんだよ。
オー:ん?
妖精:お母ちゃんに聞いたら…
オー:うん。
妖精:ここに来たら、宿題を売ってくれるって言ったんだよ。
オー:…フッ(ポーズ)宿題かぁ。
妖精:今日は8月31日だろー。
オー:今日は8月31日だねぇ。
妖精:遊び過ぎてさぁ、宿題やってねーんだよ。
オー:なるほど。子供の夢を壊してはいけないな。
妖精:うん。
オー:宿題、あるよ。
妖精:売ってくれる?!
オー:うん。
妖精:でも…お金ちょっとしか持ってないんだ。
オー:いくらだい?
妖精:200万。
オー:多いよ!
妖精:間違えた200円。
オー:200円少ないよおい!少ないけどいいだろう。子供はこれが精一杯だ。よし。
妖精:うん。
オー:何の宿題だい?
妖精:うーんとね、んとね、国語。
オー:国語!
妖精:うん。
オー:なんでもいいよ。
妖精:漢字わかんないんだ。
オー:漢字がわかんないのか。
妖精:うん。漢字わかんないんだ。
オー:何でも聞いて。
妖精:あのさぁ、一番わかんない漢字でさぁ、炎っていう漢字があるんだけど。
オー:炎!
妖精:どういう字なんだろう。
オー:あぁ〜…なんかわか、るような気もするけどね<笑>
妖精:わかんない。
オー:わかんない。
妖精:わかんないどういう字かなぁ?
オー:じゃちょっとなんか雰囲気やってみるか。
妖精:うん。
オー:うん。
妖精:どうやればいいの。
オー:どうやってやればいいんだ?
妖精:え、僕は火やるね。
オー:うん。
妖精:ほんでそしてどうなるんだ。
オー:じゃあ僕はジャンプする感じかい?
妖精:そう、そうだねおじさん。
オー:じゃあ、決まりの言葉を言ってくれ。
妖精:うん。よーし今日も燃えていくぞ!火ぃメラメラ。
オー:炎ぉ!<笑・拍手>
妖精:おじさん。
オー:うん。
妖精:俺見えないよ。
オー:ん?
妖精:俺に炎見えないよ。
オー:おぉ。で質問は何だったっけ。
妖精:え、宿題だったんだけど…
オー:うん。
妖精:でも、大分わかったから、いいや。
オー:もういいか。
妖精:もういいありがとう。
オー:おぉ、よかったよ。
妖精:200円分になったよ。
オー:おぉ!
妖精:うん。
オー:じゃあね。
妖精:うん。じゃあね。
オー:何でここに来たんだっけ。
妖精:え?
オー:何でここにきたんだっけ。俺なんか、俺なんか言うんだっけ。<笑>
お前おっきいな大人だろお前は!お前大人だろう!
妖精:そうだ。その漢字を、じゃあ息子に教えてやってくれ。
オー:お前大人じゃねーかやっぱり!<笑>
オー・妖精:ありがとうございました(笑)<拍手>
徳永:はーい。
オー:強い。
妖精:いやこれは難しい。
ハー:でもだいぶできましたよね。
妖精:いやできてないよ、無理矢理じゃないっすか8月31日っていうのも。
徳永:いやいやいや…
オー:これ脱いだら発見したんす。<笑>
ハー:え、これはあの衣装着てたの?
オー:そうそうそう。
ハー:これは前から着てた。
オー:そうオーべロンこれ脱ぐとね、ちっちゃーくなっちゃった<笑>
ハー:ちっちゃいなー何か。
妖精:絶対バーテンダーですよね。すごいですよこれは。
ハー:中々できたんじゃない?
オー:セーフ?!
ハー:セーフ!最後なんか盛り返したでしょう。
妖精:オチがもう難しいもう…
ハー:なかなかよかったんじゃないですか。<拍手>じゃあ最後いきますか。
徳永:最後ですよ。
ハー:最後ですよ皆さん。
徳永:はい。
ハー:ねぇ。今回の…
徳永:はい!大トリでございます。
ハー:大トリでございます。
徳永:はい。
ハー:このお二人ウッチャンナンチャンのウッチャンと、ライサンダーです。
ハー・徳永:どうぞー!
内村:ワンツースリー。
内村・ライ:♪夏が噂してるわあなたのことを〜
内村:(笑)8月31日。おっ、弟よ〜
ライ:何だい兄ちゃん。
内村:おー、もう8月31日だなー。
ライ:うん。もう夏休み最後だよ。
内村:な!だから夏休み最後の思い出に、海に連れて来たっ!
ライ:やったー!
内村:海に連れてきたからにはやっぱり、男はサーフィンだと思う!
ライ:そうだろうと思って買ってきたよ!
内村:うん!
ライ:ミスタードーナッツ。
内村:マフィン!!<笑>
ライ:飛んでけ!
内村:あっばか放るなおやつで買ってきたのに…マフィン!サーフィンだよ!
ライ:サーフィン。
内村:ばかだなぁお前は。だからこれからサ〜フ〜やるから、板もってこい板!
ライ:板ね!
内村:早く持ってこい!
ライ:はい兄ちゃん板!
内村:よ〜し乗れるかな〜ってこれカマボコ!カマボコーこれ〜ばかぁ!
ライ:違うよ!裏見てみな!
内村:う?田中ってお前表札かよ!<笑>
ライ:さすが!
内村:関係ねーんだよばかぁ!
ライ:何が必要なんだよ。
内村:え?
ライ:何が必要なんだよサーフィンに。
内村:板だよ板!
ライ:あーそーかそーか。
内村:板だよ!
ライ:ふっう゛ーしっう゛ーしっ。
内村:それ板さん!板さんでしょそれ!
ライ:はまちの活きづくり。
内村:いやはまちいらないからもういちいち海に放り込まないの!違う!ボード、ボード!
ライ:ぶーんぶぶーん兄ちゃん乗れ!
内村・ライ:ぶーん!
内村:ボート!
ライ:うりゃっ!(投)
内村:だから…あんた怪力ねぇ。ボード!ボード!
ライ:わかった。
内村:うん。
ライ:いいか、いくぞ。あいつをやっちまえ!この野郎!
内村:ピーピーピーこれ暴動!ね?!ぼうど「う」はいらねぇから。ボー、ボードでしょう。
ライ:どういうやつ?
内村:だからこう、こういうやつこういうやつ。
ライ:こういうやつ?
内村:こういうやつよこういうやつ。
ライ:こういう?わかったわかった。
内村:(笑)買って来てよ、早く。
ライ:買ってきたよ兄ちゃん!
内村:そうそうこれね仙台行ったらねこれ笹かま!
ライ:こういうやつ、こういうやつ。
内村:笹かまなのこれ!
ライ:こういうやつだよ。
内村:(笑)違うこうでっかいの!
ライ:でっかいやつ。
内村:でっかいこういうの!
ライ:わかった。
内村:そう!早く持って来て!
ライ:はい買ってきたよでっかいの。
内村:いやこれ仙台行ったらこれでっかい笹かま!<笑>でっかい笹かまこれ!これどーすんのあんたこれ。
もうこんなもんやいしょっあっ浮かんだ。
ライ:おっ!
内村:よし、弟よ、乗ってみろ。
ライ:うん、乗ってみるよ。
内村・ライ:あぁ!
内村:弟よ!
ライ:兄ちゃ〜ん!
内村:こうして、弟は、沖へ流されて行き、一ヶ月後、銚子沖で発見されました。<笑>
どうもありがとうございました。<拍手>
ハー:すんごい。
内村:ボートがでてきたときは私びっくりしました。<笑>予定にないことが出てきたので…びっくりしますね。
ディ:すごい!
内村:はい。
徳永:はい!
内村:さ!えー今の三組のね、結婚式の余興、公爵、いかがだったでしょうか。
シー:うん、あの〜<笑>
デガ:おい!
ヘレ:ちょっと〜
シー:やっぱ芸人さん面白いっすね〜<笑>
内村:(笑)普通でした。最後まで普通でした。
徳永:はい。
内村:さぁ!皆さん!
徳永:はい!
内村:今日は、晴れの!婚礼の日でございます!
一同:うぉ〜い!
内村:今宵は、一晩中踊り明かしましょう!
Danger Zone/Kenny Loggins
内村:<拍手>どうもありがとうございました!平均年齢30過ぎにはキツイです。えー、えー内村プロデョーヌ、あいや
劇団プロデョーヌ<笑>旗揚げ公演、えーお笑い真夏の夜の夢、ご覧いただきまことにありがとうございました!
<拍手>それでは、最後に改めて、キャスト紹介させて頂きます!まず最初は、ハーミア役のおさる!<拍手>
妖精夫婦役さまぁ〜ず!<拍手>ディミートリアスとシーシアス、やりました手裏剣トリオ!<拍手>
ライサンダーと踊る妖精はTIM!<拍手>デガワ役の出川哲郎!<拍手>そして、イジーアス役原口あきまさ!
<拍手>ヒポリタと??をやりました、パラシュート部隊!<拍手>そしてヘレナ役ふかわりょう!<拍手>
ナレーターはテレ朝アナウンサー徳永有美!<拍手>そしてパック役の内村でございました!<拍手>
えーということでね、えー毎日朝までえー飲みながらの<笑>稽古成果はいかがだったでしょうか。えー、
えー旗揚げは、えー夏でございましたが、来年!えー第二回公演、えー「老人と海」!<笑>予定しております。
えー私が老人であとは海という画期的な、舞台でございますんでね<笑>楽しみにして頂きたいと思います。
えー皆さん本当に、長い間ありがとうございましたまたお会いしましょう!どうもありがとうございましたー!<閉>
アンコール
<開幕>
出演者全員登場、花束贈呈。
内村:えー折角ですからね、じゃあ一人ずつ、今日の感想でも聞いて、ね、終わりにしたいと思います。
どうでしたか、大竹さん。
大竹:えーあのねぇ、楽しかったなぁ!
内村:どうでしたか。
三村:いやああのねぇ最後の最後までセリフが入んなかったんですけどもね、まぁ本番、まぁうまくいったか
いかなかったかわかんないんですけどね。朝起きたとき一番びっくりしたんです朝起きたとき。「雨かよ!」<笑>
内村:ゴルゴは。
松本:いやね、みんな寝て薬を塗られるとこあるじゃないすか。あれはどきどきしましたね、一番どきどきしました。
吉田:でもお客さん暖かいっすよ。内Pファンは。あのー、この舞台としてはですね最高の出来だったんですけども、
レッドとしては最低なんですよ。<笑>いやーでもすごく暖かくてですね、えー今後もですね、
「今日のレッド」楽しみにしてて欲しいと思います。<笑>
原口:(明石家さんま氏の真似で)お疲れさーん。いやホント楽しかったです。
内村:はぁい。<拍手>さ、どうでしたか。
斎藤:あのー、みんなとお友だちになれてなれてよかったです。<拍手>
内村:さ、そして、ピアノは合格でしたね。
ふかわ:実際はものすごい間違えてるんですけど、まぁでも本当こう指にマメがね、あのーできるくらいマジで
やったんですよ。実際はそんなにはできなかったですけど(笑)でもホントに。<拍手>
森脇:はい、あのーもう雨は止んだのかなと。
内村:(笑)普通だ…普通だ…
森脇:いやでもホントにちょっと今うるっときてるぐらい。達成感がもう。
内村:おっ、徳永くんは。
徳永:はい、もうあのこれからもダメ出しを出されても頑張っていきますんでよろしくお願いします。
内村:までも本番はうまくいったみたいですねぇ。リハーサルまでプロデョーヌのことをプロデューヌプロデューヌって
ずっとダメ出してましたけどね。さっ、え〜〜っと……
矢野:矢野です。
内村:矢野かぁ!!矢野か!矢野…
矢野:毎日一緒にやってたんですけども…いつになったら覚えてくれるんでしょう(笑)触れるのは相方だけ…
内村:えーっ、矢野は、誰?
矢野:(笑)矢野は矢野です。
内村:何やってたの。
矢野:いやもうセリフもね少なかったですけど…はい。おいしくいじって頂いて。
内村:君の芝居全部がさわやか。<笑>てっちゃんは。
出川:いやねー…
内村:(笑)マイクいらない。<笑>
出川:事務所を越えてみんながこれだけ集まるっていうのはなっかなかないのでそれを乗り越えてできたっていうのは…
出演者とあったかいお客さん一人ずつぶっちゃけた話ちゅーしたいよ<笑>
内村:さっ、えーそして有吉。
有吉:あのーふかわのピアノが最っ低!(笑)もーイライラしましたけど、でもね、こんなに大勢のお客さんの
目の前でね仕事できるのもあと三年くらいないと思うんですけど…三年ぶりのステージでしたし、
もう三年…頑張りたいと。
内村:はい。よろしくお願いしまーす。
おさる:いや僕も考えればコンビ解散して一年、実はですね、一番後ろの席に今日コアラが来てるんですよ。
観客:(皆振り返り)えー?!
おさる:うっそぴょ〜ん!すんまそ〜ん<笑>
内村:私もですね、深夜二時過ぎまでこの四日間、やりましてその後毎晩何故か飲みに(笑)練習終わった後に
誰も帰ろうとしない、鶴の一声を待ってる!ま今日はもっと朝までね飲むかと思いますけども部活みたいで、
楽しかったですね。最高のメンバーだったと思います!それでは、本日は本当にありがとうございましたー!
気をつけてお帰りくださーい!<閉幕>